菩提樹(ボダイジュ)花言葉は「夫婦愛」由来や育て方をご紹介
菩提樹(ボダイジュ)は黄色くて小ぶりな花をつける落葉樹です。
お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたというのが有名なエピソードで、ギリシア神話にも登場する樹木として知られています。
お釈迦様のエピソードに登場するのはインドボダイジュで、日本でよく見かける菩提樹とは別種になり、ヨーロッパにも西洋菩提樹という別種が存在します。
花言葉はギリシア神話に由来しており、「夫婦愛」など愛情にまつわるものが多く、記念樹として植えられることも多い人気の樹木の一つです。
室内で育てることもできるため、詳しい育て方やさまざまなエピソードなどをまとめて紹介していきます。
菩提樹(ボダイジュ)の花言葉は「夫婦愛」「結婚」
菩提樹の花言葉は「夫婦愛」「結婚」「情熱の恋」「熱愛」などの愛情を示すものが多く、情熱的な恋や愛を伝えることができる樹木です。
開花時期は6月ころで、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたというエピソードから、お寺で植えられているケースもあります。
菩提樹が見どころとなっている寺院も存在し、名所として多くの人が訪れることもあるようです。パワースポットとして菩提樹を見に行く人や、恋愛に関する願掛けに訪れる人もいるようですよ。
まずは、この花言葉の由来について見ていきましょう。
花言葉の由来とは
菩提樹の花言葉はギリシア神話に由来しています。
バウキスとピレーモーンという名の老夫婦は、身分を隠して旅をする神々をもてなし、願いを叶えてもらえることになります。
2人は生涯神に仕え、命が尽きるときは同じ時刻に息を引き取りたいと願いを申し出るのです。 そして、2人の天寿が尽きるときには体から木の芽が生え始め、互いに感謝の言葉を伝え、バウキスは樫の木に、ピレーモーンは菩提樹に姿を変えたと言われています。 |
このように清く正しく生きた二人を神々は祝福し、それが花言葉の由来となっているのです。
菩提樹(ボダイジュ)の花言葉に怖い意味はある?
多くの花は種類や花色で違う花言葉があり、中には少し怖い花言葉がある場合もあります。
例えば、黄色のバラには、「嫉妬」や「愛情の薄らぎ」という花言葉があります。
もちろんポジティブな花言葉もあるものの、人によって解釈が分かれる部分もあるためネガティブな花言葉が含まれないかは気になるところです。
しかし、菩提樹にはネガティブな花言葉や、怖い意味などはなく、安心して贈ることができるのも魅力となっています。
菩提樹(ボダイジュ)の基本情報
科・属 | アオイ科・シナノキ属 |
和名 | ボダイジュ |
英名 | linden |
学名 | Tilia miqueliana |
原産地 | 中国 |
日本に主に出回る菩提樹はシナノキ属の菩提樹で、中国原産となります。
日本の菩提樹は12世紀に中国から渡来したといわれ、日本各地に広まっていくことになりました。
また、近縁種として西洋菩提樹など複数の種類があり、それぞれに特徴があります。
花や実はハーブとして利用されることが多く、リラックス効果があるとして人気になっていますよ。
菩提樹(ボダイジュ)の特徴
菩提樹は北半球の温帯で育つため、日本においては北海道中部以南に植えられることが多くなっています。
耐寒性が強く、極端な山間地や寒冷地でなければ育てやすいのが魅力です。
一方で暑さに高温多湿には弱い面があり、風通しが良い場所に植える、鉢植えの場合は日差しが強すぎる場所を避けるなど管理が必要です。
6月に花が咲き、ついた実を植えて増やすこともできます。落葉樹のため、秋から春にかけて葉っぱが落ちるのも特徴です。
菩提樹(ボダイジュ)はいつの誕生花?
菩提樹は7月9日、7月30日、8月23日の3つの日の誕生花になっていて、夏の誕生花に分類されます。
誕生花が複数日あるのは、近縁種の多さや、国によって誕生花の扱いが変わることに由来しているようです。
日本での開花時期とはずれてしまうものの、花言葉がポジティブで恋愛や結婚に関するものが多いのは魅力ですね。
菩提樹(ボダイジュ)の種類とは
菩提樹にはいくつか種類があり、特にインドを中心に有名な菩提樹が多くなっています。
仏教の中で大きな役割を果たしたことから、特別視される品種が多いからです。
観賞用だけでなく、それぞれに役割があるのも特徴で、実用的な樹木として使われることもあるからです。
特に代表的な菩提樹や、日本ではメジャーな菩提樹を3種類紹介していきます。
本種
日本で一般的で菩提樹はアオイ科で、日本の風土に合った特性を持つため非常に育てやすくなっています。
小さいうちは鉢植えとして育てる人も多く、日本の住宅事情でも育てやすいのが魅力です。
また、お釈迦様がその木の下で悟りを開いたインドボダイジュは別種で、より暖かい地域を好みます。
仏教的にはインドボダイジュが本家本元なのですが、こちらはクワ科イチジク族の植物で、熱帯地方では30m程度まで育ち、湿度も高ければ落葉しないのも特徴です。
インドゴムノキ
インド原産のゴムノキで、観葉植物として人気です。
暑さに強く、寒さに弱い植物になるため、日本で育てる場合は寒さ対策が必要になることが多くなっています。
ゴムノキの名の通り、樹液がゴムの原料になり、乳白色で粘り気があるのが特徴です。
この樹液は服につくとなかなか取れないだけでなく、直接肌につくと体質によっては皮膚炎や蕁麻疹が発生する場合もあります。
過剰に恐れる必要はないものの、剪定などをする際はビニール手袋を使って管理するなど、樹液が皮膚につかないように注意しましょう。
ネンジュボダイジュ
菩提樹の実は数珠を作るのに適しているとされ、その中でも特に品質が高い数珠が作れるのがネンジュボダイジュです。
数珠は仏事に欠かせないアイテムになるため、最高級の数珠を作る材料として育てられています。
仏教以外にも菩提樹を聖なる樹木として扱う宗教は多いため、ネンジュボダイジュの実を、身に着ける・近くに置くだけで邪気を払うパワーストーンのように扱われることもあるようです。
園芸品としてはあまり出回っておらず、入手の機会自体少なくなっています。
菩提樹(ボダイジュ)を贈るのにおすすめのシーン
菩提樹は恋愛や結婚にまつわる花言葉が多く、結婚生活が長く・幸せになるように贈られることが多くなっています。
小さなサイズの鉢植えならどんなご家庭でも贈りやすいですし、観葉植物として、日々の癒しとなってくれるでしょう。
ここからは、菩提樹を贈るのにおすすめのシーンや、タイミングを紹介していきます。
結婚記念日
夫婦愛、結婚の花言葉を持つ菩提樹は、結婚記念日の贈り物として人気です。
日ごろの感謝の気持ちを伝えつつ、より良い結婚生活が続くことを願って菩提樹を贈って見ませんか?
相手が花言葉などに詳しくない場合は、花言葉を伝えることで話題を増やすこともできます。
葉がハートの形に似ているため、愛情を伝えるという意味でもプラスになるでしょう。
新築祝い・引越し祝い
菩提樹は非常に寿命が長いことで知られています。
極端に気候が厳しいところでなければすくすくと育ち続けるため、家族と共に過ごすシンボルツリーとしてぴったりです。
庭などに植えて成長を見守る楽しみもあるため、新築祝いや引っ越し祝いに贈ると喜ばれるでしょう。
菩提樹(ボダイジュ)の育て方
菩提樹は比較的育てやすいのも魅力で、大きく育つまでは鉢植えの状態にしておくことも可能です。
日当たりが良く、風通しの良い場所に置けば土はあまり選ばないなど、樹木を育てるうえで神経を使う部分も少ないです。
ただし、種から育てる場合は発芽までに年単位の時間が必要になるケースが多いため、根気強く向き合う必要があるでしょう。
具体的に必要なものや手順を詳しくまとめました。
用土・肥料
菩提樹は土をあまり選ばないため、庭で育てるためには庭土に腐葉土を混ぜて植えるのが一般的になっています。
堆肥を混ぜる場合も少量で良く、管理が難しくないのが魅力です。
育ちが悪く、元気がないと感じた場合は2月ごろに緩効性化成肥料を株元の周辺に撒きましょう。肥料は大量に与える必要はなく、4〜6月の菩提樹が栄養を欲する時期に緩効性肥料を2ヵ月に1回程度与えるのがおすすめです。
また、鉢で育てる場合は、培養土を使うのがおすすめです。
鉢に根が詰まってきた場合は植え替えや植え付けを行うことになります。
置き場所
置き場所は、風通しが良く、日当たりが良い場所を好みます。
ただし、西日が当たる場所は乾燥が激しく、成長を害する恐れがあるので注意しましょう。
可能であれば西日が強く当たらないように意識して植えるのがおすすめです。鉢植えの場合も日当たりが良い場所に置きますが、夏場は半日陰において葉焼けを防いでください。
また、雨に当たりすぎるのも問題になるため、屋外に鉢植えで置く場合は雨が多い時期は雨が直接当たらない場所に置くのが基本です。
水やり
植え付けから2年ほどは、土が乾燥したら水やりをする感覚で問題ありません。
庭に根付いた場合は、ほぼ水やりは不要になります。
ただし、株元は乾燥に弱いため、夏場で土が乾燥しているようであれば水やりをするのがおすすめです。
鉢植えの場合は、表面が乾いてきたら水をやる感覚になります。鉢底から水が漏れ出す程度に水やりを行い、また土の表面が乾くまで待ちましょう。
夏場は水分が蒸発しやすいので、鉢植えの場合はこまめに土の状況をチェックするのも大切です。
植え付け・植え替え
植え付け・植え替えは12月〜翌3月頃が適期です。
葉が枯れ、菩提樹自体が冬に対して備えたタイミングで行います。
植え付けの場合は事前に土を作っておくことが大切で、植える場所の風通しや日当たりの具合も事前にチェックしておきます。
鉢から鉢に植え替える場合もほぼ似たような作業で、根についた土を落として新しい鉢に植え替えるだけです。
根を傷つけないように丁寧に土を落とし、培養土を敷いた鉢の中に入れ、土をかぶせましょう。鉢植えから庭植えに変える場合は、腐葉土と堆肥を施しておくと根が育ちやすくなりますよ。
剪定
菩提樹は大きく成長するため、狭いスペースで育てるのはあまり向いていません。
鉢植えで育てるのにも限界があるため、広いスペースを確保しつつ、必要に応じて選定を行います。
剪定に向いているのは12月〜翌2月頃の落葉期です。
枝が密集したり絡み合っている部分を中心に選定し、風通しを良くしつつ、それぞれの葉が太陽の光を受けられるように整えましょう。
また、すでに枯れている枝や、不自然に伸びている枝も同様に剪定します。
夏の管理方法
夏の乾燥期には弱く、全く雨が降らない場合は水やりを頻繁にするなど管理をしっかり行う必要があります。
鉢植えも半日陰に置くなど工夫をし、やはり乾燥を避けます。
雨が降らない場合は早朝や夜などに水やりを行ったり、昼間は周囲に打ち水をしてしのいだりするのも良いでしょう。
地面が高温の状態で水やりをしてしまうと熱い水が吸い上げられて根が弱ることもあるため、状況を見ながら管理してください。
根がしっかりと張るまでは、こまめに観察してケアしてあげるのがおすすめです。
増やし方
菩提樹は種から増やせるため、10月に熟した実を収穫してすぐに取り撒きを行うか、種子を湿らせた砂などに包み、低温で春まで保管して撒くことになります。
菩提樹のみは休眠性が高いため、初芽まで2〜3年ほどかかることが多く、増やすのに時間がかかる点に注意が必要です。
高さ30cmほど苗木になるまで育てたら、鉢植えにするか戸外でまとめて密植し、さらに4〜5年育てます。
定植するのはそのあとで、適期は2〜3月の気温が暖かくなりはじめるころです。
挿し木で増やす場合は枝の節の下を斜めにカットし、挿し木床に事前に穴をあけ、枝を埋めれば根が生えてそのまま定着することがあります。
注意すべき病害虫
菩提樹にも出やすい害虫、かかりやすい病気があります。
特別病気に弱い木ではないものの、高温多湿になりやすい日本の梅雨や、秋はどうしても注意が必要です。
早期に対処すれば問題は出ないケースが多いため、日ごろの観察や手入れが重要になってきます。代表的な害虫や病気と、その対処法をまとめて紹介していきます。
害虫
アブラムシ、カイガラムシが発生しやすく、見た目が悪くなるほか食害を受けて株が弱ってしまうケースもあります。
見つけたら布などで拭く、水で落とすなどの対処が必要で、薬剤を散布して防除するのが基本になります。殺虫剤や消毒剤を用いる場合は、園芸用の専用品を使うのがおすすめです。
家庭にあるもので代用できるケースもありますが、用量などと間違えると菩提樹自体を痛めてしまう可能性があるため、安全性や効果が確認されているものを使った方がリスクを減らせます。
病気
病気は、害虫を中心とした虫の糞などからカビが繁殖し、葉を真っ黒に染めてしまうすす病に注意が必要です。
葉が光合成を出来なくなってしまうため、株が弱る原因となります。見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
害虫対策とセットになることが多いため、オルトランなどの防除剤を使うと便利です。
また、カビを原因としたさび病などが発生し、葉に淡い斑点などが現れた場合は葉を取り除き、他の葉にうつることを防ぎましょう。
観葉植物を購入するならプレミアガーデン
プレミアガーデンはこちら
プレゼント用の観葉植物を購入するならプレミアガーデンがおすすめです。
東京都本社、大阪支社、福岡支社、名古屋支社とネットワークが広く、フラワーアレンジメントや花束なども取り扱っています。
観葉植物の取り扱い数も多く、シーンに合わせた使い方がしやすいのも魅力です。
最後に、プレミアガーデンからおすすめの商品をいくつかご紹介します。
ゴムの木10号 斑なし
商品はこちら「ゴムの木10号 斑なし (豪華ラッピング)」
ゴムの木は生命力が強く、「永久の幸せ」といった花言葉が付けられています。
管理の簡単さもあって観葉植物として人気で、お祝い事に喜ばれるギフトとしても利用されていますよ。
乾燥や寒さに強く、日陰でも育てられるため屋内のグリーンインテリアとして使いやすく、ほとんど場所を選ばずにおけるのも魅力です。
斑なしは葉の主張が控えめでありながら、大きく育つため見栄えの両立も可能で、内装や雰囲気を選ばずに置きやすいといった長所もあります。
フランスゴムの木10号
商品はこちら「フランスゴムの木10号 (ラスターポット付)」
フランス人が発見したことからフランスの名前が付いたゴムの木で、葉がやや小さく、大きく自由に曲がる樹形が特徴となっています。
乾燥や寒さ、日陰にも強く、管理が楽で初心者でも育てやすいのも魅力といえるでしょう。
生命力が強く、枝も自由に伸びるため、剪定をしながら自分好みの形になるように整えていく方法もあります。
フィカス アルテシマ10号
商品はこちら「フィカス アルテシマ10号 (ラスターポット付)」
フィカス アルテシマはゴムの木の一種で、インド、熱帯アジア原産の常緑高木になります。耐寒性、耐陰性があるのはもちろん、自由に伸びる枝ぶりとゴムの木類に共通する丸い葉っぱが魅力です。
ただ置くだけもスタイリッシュに見えるため、奔放に枝を伸ばして自由さを楽んだり、剪定して自分好みの形に整えてみたりとさまざまな楽しみ方ができますよ。
また、日当たりが良い場所に置くと葉の発色が良くなる傾向があるため、たまに日に当ててあげるのも方法です。
日当たりが良い場所に設置し、光と緑のコントラストを楽しむ人もいます。
まとめ
今回は菩提樹について、花言葉や育て方などをご紹介しました。
菩提樹の花言葉は「夫婦愛」「結婚」「情熱の恋」「熱愛」などの愛情を示すものが多く、結婚記念日などに贈ると素敵です。
お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたというエピソードもあり、縁起が良く、寿命の長さも魅力となっています。
全般的に管理が楽なものが多いので、贈り物や記念品、おうちのシンボルツリーとしても活躍してくれるでしょう。