モンステラの室内での育て方を詳しく解説!おしゃれな飾り方も紹介

おしゃれで人気な観葉植物のひとつであるモンステラ。

個性的なデザインの葉が特徴的で、インテリアアイテムとしても多用されています。

あまり植物を育てた経験はないものの、モンステラが気になっているという方も多いのではないでしょうか。

外で育てるというよりも、室内でインテリアアイテムとして育てたいという方の方が多いでしょう。

そこで今回は、室内でのモンステラの育て方や気を付けたいトラブル、元気に育てるコツなど、モンステラ栽培で押さえておきたい内容を解説します。

また、モンステラの魅力を活かしたおしゃれな飾り方などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

モンステラの基本情報

モンステラは中南米の熱帯地域などを原産とする、サトイモ科のつる性植物です。

名前はラテン語の「モンストラム」(「異常」や「怪物」の意味)にちなんだもので、切れ込みや穴の開いた独特な葉の見た目からこの名が付けられました。

茎から気根と呼ばれる根が発生し、これが他の植物などに巻きついて支柱の役目を果たします。そのエキゾチックでおしゃれな雰囲気から人気の高い観葉植物であり、インテリアアイテムとしてもよく用いられています。

室内でのモンステラの育て方は?

それではさっそく室内でモンステラを育てる際の基本的な方法をご紹介します。

モンステラは観葉植物の中でも育てやすい種類です。しかし、お世話のポイントを大幅に間違えてしまうと、成長の妨げとなり思うように育ってくれないこともあるでしょう。

モンステラを室内で育てる際には、次に挙げるような基本のポイントを押さえることが大切です。

水やり

モンステラは基本的に乾燥に強い植物なので、それほど水やりにデリケートにならなくても大丈夫です。

春・秋は土の表面が乾いたらそのたびに水をあげます。夏場はモンステラの生育が最も盛んになり、水もたくさん吸うため、1日に1度を目安にたっぷり水をあげましょう。

冬場は水分が蒸発しにくいので、少し乾燥させておきたい時期です。植えている土が乾燥してさらに1日2日ほど日を置いてから水やりします。水をやるときは、鉢の下から水が出てくるくらい十分に与えてください。なお、鉢から出た水は鉢皿に放置すると根腐れなどのトラブルにつながる可能性があるので、その都度捨ててください。

室内での置き場所

モンステラは暖かい日陰を好む植物です。直射日光が当たり続けると葉の変色などが発生するので、置き場所には注意しましょう。

直射日光が差し込みやすい窓は、レースのカーテンなどをつけて光の強さを和らげるのがおすすめです。ただし、あまりにも日当たりが悪い場所に置き続けると、モンステラが日光を求めて細く茎を伸ばしてしまうので注意しましょう。

春・夏・秋・冬の置き場所

モンステラは季節に応じて置き場所を変えながら育てると良いでしょう。

春と秋は日光がそれほど強くないので、そのまま窓辺に置いても問題ありません。気温15度ほどの日であれば屋外に置いても大丈夫です。ただし、15度を上回ったり下回ったりする場合は速やかに室内に運びます。

夏は日の光が強くなる季節のため、窓辺に置く場合はカーテンでの遮光が必須です。また、屋外に置くときは明るさのある日陰を選びます。

モンステラは日当たりのいい場所を好むため、たまに外に出して日の光を当ててあげるのもいいでしょう。

しかし、冬は基本的に室内に置いてください。日光が弱い時期なので、日中は窓辺など光が入りやすいところに置きます。ただし、窓辺は夜間に外気の影響を受け急激に気温が下がりやすいため、夜は窓から離した場所に移動させましょう。

肥料

モンステラは生育期である5〜9月に、エネルギーを補給するため肥料を与えるのが良いでしょう。生育期はすぐに効果が出た方が良いので、速効性肥料が適しています。

ただし、栄養をたくさんあげたいからといって、肥料の与え過ぎは禁物です。過度な肥料は肥料焼けを発生させます。肥料焼けすると、土の中の栄養分が過多になると根から水分が出てしまい、結果植物が水不足で元気を失ってしまうのです。肥料を与える際に重要なのは時期、そして適量だと必ず覚えておきましょう。

剪定

モンステラは成長の途中で葉が生い茂りやすいので、適宜剪定を行います。

優先的に取り除くのは、変色している葉や元気のない葉です。それらの葉を除いたら、全体のバランスを見てさらに余分な葉茎を剪定していきます。

なお、モンテスラの汁には毒性があるため、皮膚などにつかないよう気を付けてください。毒性については詳しく後述しますが、子どもやペットがいる家庭では、剪定した葉や茎を誤って口に含まないよう、特に注意が必要です。

植え替え

モンステラは育てながら定期的に植え替えをする必要があります。根の大きさに鉢のサイズが合っていないと、うまく水が吸えずトラブルにつながる可能性もあるでしょう。

おおよそ数年に1度の植え替えが目安です。なお、植え替えに最適な時期はモンステラの生育期である5〜9月の、気温が15度以上の暖かい日に行うのがおすすめです。この時期は非常にエネルギッシュなので、モンステラが植え替えのストレスに耐えやすい他、もし植え替えの途中で誤って根を傷付けてしまったとしても、自分で回復しやすいでしょう。

挿し木

モンステラは挿し木で増やすことも可能です。挿し木を行う場合は、気温が20〜25度の特に暖かい日を選んでください。

通水性・保水性を有した土に、モンステラから切り取った茎を挿します。茎に付いてる葉から水分が蒸発していくと生育の妨げになるため、葉を半分の大きさにカットして失われる水分量を減らしましょう。状態を見ながら水やりを続け、1ヶ月後くらいに根が出始めます。その後に鉢に植え替えを行えば完了です。

モンステラを室内で育てる上でよくあるトラブル

モンステラは育てやすい植物ではありますが、栽培している途中でトラブルが発生することもあるでしょう。

ここではモンステラを室内で育てる上で、よくあるトラブルとその対処法を紹介します。

トラブルは速やかな対応が大切です。事前に知識を蓄えておけば、もしトラブルが起きても落ち着いて解決できますよ。

害虫が発生した

室内で栽培していても、モンステラに害虫がついてしまうことがあります。

モンステラに発生しやすい害虫は、カイガラムシ・ハダニなどです。カイガラムシは、白い殻をかぶったような見た目をしており、さまざまな植物に付いてその植物の汁を吸います。カイガラムシに吸汁された植物は生育が不良になり最終的には枯れてしまうため、見つけたら歯ブラシなどを使ってこそげ落とすのが有効です。

ハダニはクモの仲間で、葉の裏に付く害虫です。こちらも植物の汁を吸って弱らせ、葉の変色や葉枯れを引き起こします。ハダニは水を嫌うので、水をかける方法が効果的です。

また、乾燥すると発生しやすいので、日頃から適度に葉の表裏に水をかけておくと予防になります。

病気になった・元気がなくなった

モンステラが病気のような状態になったり、元気がなくなったりしてしまうのは、日当たりや水切れ、水の与えすぎである可能性があります。

例えば葉が黒や茶色などに変色したら、日当たりが良すぎる場所に置いている事による葉焼けかもしれません。日当たりが良すぎることが原因なので、直射日光を避けた場所にモンステラを移動させましょう。

また、葉が萎れて元気がなくなっている時は、水切れを起こしていることが原因かもしれません。土の状態などを確認し、乾いていたらたっぷり水をあげてください。

逆に、水を与えすぎていると根腐れして、最悪の場合枯れてしまうこともあります。根腐れしている場合は傷んだ根を取り除き、早急に植え替えをしましょう。

根詰まり・根腐れを起こしてしまった

根詰まりや根腐れを起こしてしまうときには、モンステラの大きさに対して鉢が小さすぎる可能性があります。鉢が小さいとモンステラは十分根を伸ばせず、うまく水を吸収できない・鉢の中が蒸れるなどの状態になり、根腐れにつながる恐れが大きくなるのです。

解決方法としては、モンステラを適切なサイズの鉢に植え替えること。鉢の底からモンステラの根がはみ出していたら植え替えが必要です。おおよそ2年に1回を植え替えの目安にすると良いでしょう。

葉っぱの切り口でかぶれてしまった

モンステラの葉っぱの切り口に触ったらかぶれてしまったというトラブルもたびたび見られます。

モンステラの汁にはシュウ酸カルシウムという毒性を持つ成分が含まれており、皮膚につくとかぶれ・炎症などの原因になるのです。モンステラの剪定を行う際は手袋を装着するなど、汁にふれないよう意識しましょう。

モンステラを室内で元気に育てるコツ

モンステラを病気・害虫・その他のトラブルなどから守りつつ、室内で元気に育てるためのコツを紹介します。少し意識するだけで、モンステラはさらに活き活きと育ってくれるでしょう。

葉の埃を拭く

モンステラを元気に育てるため、気軽にできるお世話のひとつが葉の拭き上げです。

モンステラは葉が大きいため、上にホコリが溜まりやすいことが難点。ホコリが溜まったモンステラは色がくすんで見映えが悪いばかりでなく、溜まったホコリが葉の呼吸を妨げ、生育にも悪影響を与えます。

葉の表裏を定期的に拭いてあげるだけで、モンステラの葉はみずみずしく輝き、元気に育ちやすくなりますよ。

葉水を行う

モンステラの元気を保つためには葉水も重要です。モンステラは熱帯生まれの植物なので、高温多湿の環境を好みます。

葉が乾いてきてしまうと元気がなくなるので、適宜葉水を行いましょう。葉水で葉に水分を与えることで、乾燥すると発生しやすくなる病害虫なども予防できます。葉水は1日1回、葉や茎のあたりに霧吹きなどで水をかけるのが基本です。

モンステラはプレゼントにも最適

モンステラは自分で育てるだけでなく、プレゼントにも最適な植物です。ここからは、モンステラがプレゼントにぴったりな理由として、贈り物の観点からみたモンステラの魅力を紹介します。大切なあの人に、素敵なモンステラを贈ってみませんか?

初心者でも育てやすい

モンステラは基本的には育てやすい観葉植物です。

難しいお世話などは必要なく、園芸初心者でもあまり失敗することなく育てられるでしょう。植物は好きだけど、自分で元気に育てられる自信がないという方は多いものです。

その点、モンステラはあまり不安を抱えることなく挑戦し、植物を育てる喜びを味わえるでしょう。

贈り主も、自分のプレゼントしたモンステラが元気にすくすく育ってくれるのは嬉しいはず。贈る方も贈られる方もハッピーになれるプレゼントといえます。

モンステラの風水効果

モンステラは風水の観点から見てもプラス効果が期待できます。

大きな特徴のひとつである丸い葉に良い気が集まり、空気を穏やかに調和してくれるといわれていますよ。

また、モンステラは家庭運をアップさせる効果があるとも言われているため、幸せな家庭づくりを夢見ている人へのプレゼント、例えば結婚祝いなどで贈るのも良いでしょう。

南国風の雰囲気を演出

モンステラはインテリアアイテムとしてもおしゃれで人気があります。

リゾートチックなイメージが強く、置くだけで南国風の雰囲気を演出してくれるでしょう。モンステラの個性的かつやわらかな佇まいは、インテリアを問わず室内の雰囲気にマッチしてくれるはず。

引越したばかりでインテリアをまだ決めかねている人などに、お祝いで贈るのも良いかもしれませんね。お部屋の中のほどよいアクセントにぴったりです。

モンステラのおしゃれな飾り方

モンステラをよりスタイリッシュに見せたいなら、飾り方を工夫してみましょう。

ここからは、モンステラのおしゃれな飾り方を紹介します。

鉢カバーを付けて飾る

鉢カバーとは、植物の鉢を覆うカバーのことです。鉢を変えることなく、見映えをよりよくしたいときに便利で、手軽におしゃれ度をアップできます。

植物をインテリアとして使う場合、鉢のデザインは重要です。しかし、モンステラは小さな植物ではないため、おしゃれな鉢に植え替えをするのは大変でしょう。そんなとき、鉢カバーがあれば手間をかけずにさらにおしゃれな雰囲気を演出できます。

吊るして飾る

観葉植物は床などに置く飾り方が一般的です。そこで少し趣向を凝らし、吊るして飾るのもおすすめの飾り方のひとつです。

モンステラはつる性の植物なので、ハンギングタイプの鉢に植えれば、吊るして飾れます。吊るしたモンステラは、鉢の下の方に向かって垂れ下がるような形で伸びていきます。

飾る場所の選択肢も増えますし、ナチュラルな雰囲気を演出できますよ。

モンステラの育て方に関するよくある質問

最後に、モンステラの育て方に関してよくある質問とその答えを紹介します。

これを見れば、よりモンステラの栽培をイメージしやすくなるでしょう。

  • モンステラは花を咲かせる?
  • モンステラの葉っぱに穴が空くのはなぜ?
  • モンステラの寿命は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

モンステラは花を咲かせる?

モンステラは緑一色の観葉植物というイメージを持っている人が多いでしょう。

しかし、ごく稀に花を咲かせることがあります。モンステラの花は白色で大きく、同じサトイモ科の植物であるカラーのような形をしています。

なお、沖縄など日本の南部に位置する地域では、熟したモンステラの花が果物のように食されているようです。

ただし、モンステラの花はかなり大きく育ったモンステラにしかつきません。鉢植えサイズのモンステラで花が見られることはほとんどないでしょう。

モンステラの葉っぱに穴が空くのはなぜ?

モンステラの大きな特徴とも言えるのが、丸い葉に見られる独特な形の切れ込みや穴。なぜこんなデザインになっているのか疑問に思ったことはありませんか?

モンステラの葉は大きめで、かつ葉同士が重なり合いやすい状態です。そのため、重なってしまったときに上の葉が日光を遮り、下の葉に光が届きにくくなります。そこでモンステラは、葉が重なり合った場合でも下の葉まで日光が届きやすいよう、葉に穴や切れ込みが入る形に進化したのです。

モンステラの寿命は?

植物を購入する際には、寿命がどのくらいなのか気になりますよね。

モンステラは、元気な状態であれば人間よりも長く生きる植物です。モンステラを育てている人の中では、数十年に渡り栽培を続けてるケースも珍しくありません。まるで家族のように長生きしてくれる植物なので、お世話に真心を込めて育てていきましょう。

まとめ

モンステラは植物をあまり育てたことのない園芸初心者でも、育てやすい観葉植物です。

今回紹介したような育て方の基本やコツを押さえながらお世話すれば、長期間に渡って元気な姿を楽しませてくれるでしょう。

また、おしゃれな見た目でインテリアのアクセントにもなることから、プレゼントにもぴったりですよ。

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プレミアガーデンではモンステラの育て方について、以下の記事でも詳しく紹介しています。

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