観葉植物ベンジャミンを飾ろう!特徴と育て方の基本をご紹介

この記事では、人気の観葉植物「ベンジャミン」について解説しています。

ベンジャミンの特徴や種類、基本的な育て方のほか、お手入れのワンポイントアドバイスやおしゃれな飾り方、ベンジャミンに関するよくある質問とその答えなどもまとめました。

ベンジャミンについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ベンジャミンの特徴

植物名 ベンジャミン(フィカス・ベンジャミン)
英名・和名 Weeping Fig(Benjamin)・シダレガジュマル(ベンジャミンゴムノキ)
原産地 インド
学名 Ficus benjamina
科名・属名 クワ科・フィカス(イチジク)属
園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 30㎝~2m
耐寒性・耐暑性 弱い・強い

 

日本国内でも大変ポピュラーな観葉植物のひとつ、「ベンジャミン」。

どんなインテリアにも自然になじんでくれるベンジャミンは、ツヤのある葉っぱと白っぽい幹が特徴です。

「ベンジャミンゴムノキ」という流通名からもわかる通り、ベンジャミンはゴムノキの仲間。

ゴムノキ同様にとても丈夫で初心者の方でも育てやすいため、贈り物にもおすすめですよ。

ちなみに、幹を三つ編み状やらせん状に仕立てられたベンジャミンも人気です。

 

観葉植物ベンジャミンに込められた意味とは?

とても育てやすく、グリーンギフトにも人気のベンジャミン。

そんなベンジャミンには、どのような花言葉がつけられているのでしょうか?

ベンジャミンの花言葉は、とても縁起が良く「家族の絆」・「永遠の愛」・「夫婦愛」などです。

そのほかにも、「友情」・「信頼」・「結婚」といった花言葉もつけられていますよ。

新築祝いや結婚祝いのほか、銀婚式などにもふさわしい花言葉なので贈り物にもぴったりです。

 

ベンジャミンの風水効果

縁起の良い花言葉を持つベンジャミンには、風水的にも大変良い効果があると言われています。

ベンジャミンは、「リラックス効果」や「人間関係をスムーズにする効果」、「気持ちを落ち着かせる効果」が期待できる観葉植物。

玄関に置くことで気の流れを良くしてくれたり、リビングに飾ることで室内を明るい気で満たしてくれたりする効果が期待できると言われています。

また、仕事運や社交運がアップする効果もあるんですよ。

 

ベンジャミンの種類

縁起の良い花言葉を持ち、風水的にも良い効果が期待できるベンジャミン。

そんなベンジャミンには、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか?

ベンジャミンの中でも特にポピュラーな品種を3つご紹介します。

 

フィカス・ベンジャミン

ベンジャミンの中でもっともポピュラーなのが、こちらの「フィカス・ベンジャミン」です。

「ベンジャミン」、「フィカス・ベンジャミナ」とも呼ばれており、通常「ベンジャミン」として流通している観葉植物がこちらのフィカス・ベンジャミンです。

 

ベンジャミン・バロック

ベンジャミンの中でも特に人気があるのが、この「ベンジャミン・バロック」です。

「フィカス・ベンジャミン・バロック」とも呼ばれており、くるんとカールした葉っぱが特徴です。

定番のベンジャミンより葉っぱが小ぶりでかわいらしいことから、特に女性に人気の観葉植物です。

 

ベンジャミン・スターライト

ベンジャミン・バロックと並んで有名なのが、「ベンジャミン・スターライト」です。

こちらは、「フィカス・ベンジャミン・スターライト」とも呼ばれています。

ベンジャミン・スターライトの特徴は、グリーンの葉っぱに大きく入った白い斑(ふ)。

一般的なベンジャミンよりも葉の色合いが淡く、爽やかな印象のある観葉植物です。

 

ベンジャミンを枯らさない育て方の基本

さまざまな品種が存在する、ベンジャミン。

大変丈夫で初心者の方でも育てやすい観葉植物としても有名です。

しかし、ベンジャミンを枯らさずに育てるためには基本的な育て方を知っておく必要があります。

そこで、ここからは「ベンジャミンを枯らさない育て方の基本」をご紹介します。

これからベンジャミンを育てたいという方はぜひご覧ください。

 

置き場所

はじめに確認しておきたいのが、ベンジャミンの「置き場所」です。

ベンジャミンはお日様の光が大好きな観葉植物です。

耐陰性は普通ですが、まったく日の当たらない場所で育てているとベンジャミンが枯れてしまう原因になります。

半日蔭でも育てることはできるものの、できるだけ日当たりの良い場所で育ててあげるようにしましょう。

ベンジャミンの置き場所としてもっともおすすめなのは、レースのカーテン越しに明るい日の光が差し込むようなリビングなどです。

ただし、直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので注意します。

また、ベンジャミンは耐寒性が弱いので、冬場は必ず屋内に移して管理しましょう。

 

水やり方法

次にご紹介するのは、ベンジャミンの「水やり方法」です。

ベンジャミンに水やりをする際は、タイミングが重要です。

水やりに最適なタイミングは、基本的には「土の表面が乾いてから」です。

ベンジャミンの土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。

ベンジャミンを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。

ただし、ベンジャミンが休眠状態の場合は、気温が高くなるまではあまり水を与えるようにしてください。

観葉植物初心者の方はつい毎日のように水やりをしてしまいがちですが、ベンジャミンに毎日水を与えていると水分が過剰になり根腐れを起こす原因となります。

水の与えすぎには注意が必要です。

 

剪定と植え替え

ベンジャミンは生育期が長く、冬場でも室内の暖かい場所に置いておくと成長し続けます。

そのため、剪定や植え替えは定期的に必要になってきます。

ベンジャミンの剪定と植え替えのポイントをご紹介します。

 

剪定のポイント

ベンジャミンの剪定は、ベンジャミンの生育期である春から秋にかけておこないますが、冬場でも成長し続けている場合は通年おこなっても構いません。

枝や葉が生い茂り、風通しが悪くなってきたら園芸用のハサミやナイフなどで剪定をおこないます。

剪定には見た目を整える効果だけでなく、ベンジャミンの風通しを良くし害虫や病気を予防する効果もあります。

ただし、ベンジャミンはゴムノキの一種ですので樹液を素手で触るのはあまりおすすめできません。

特にラテックスアレルギーの方はかぶれてしまうこともあるため、必ず手袋などを装着してから剪定をおこなうようにしましょう。

 

植え替えのポイント

次に、ベンジャミンの「植え替えのタイミングと手順」について見ていきましょう。

ベンジャミンを植え替えるタイミングとしては、主に下記のようなものがあります。

  • ベンジャミンを購入してから2年程経過している
  • ベンジャミンを植えている鉢に対して、明らかに木が大きくなりすぎている
  • ベンジャミンに水を与えても土に染み込んでいかなくなってきた
  • 鉢の底から根が出てきている
  • 植木鉢が割れている など

ベンジャミンの植え替えは、5月~7月の間が最適です。

ベンジャミンを植え替える際は、下記の手順をご参考になさってください。

 

◆用意するもの

  • 元の植木鉢よりひと回り大きな植木鉢
  • 鉢底ネット
  • 移植ごて
  • 軍手
  • ゴロ土
  • 観葉植物の土

◆ベンジャミンの植え替え方法

  1. ひと回り大きな植木鉢に鉢底ネットを敷く
  2. ゴロ土を鉢底が見えなくなる程度まで入れる
  3. 観葉植物の土を鉢に対して3分の1程度入れる
  4. ベンジャミンを元の植木鉢からゆっくりと丁寧に引き抜く
  5. 根が張っている場合は、根鉢を少し崩す
  6. 新しい鉢に植え付け、土を入れていく
  7. 水をたっぷり与える
  8. 一週間程度は強い風の当たらない明るい日陰で管理する

 

害虫や病気に注意!

最後にお伝えしたいのが、「ベンジャミンにつきやすい害虫やベンジャミンがかかりやすい病気」についてです。

ベンジャミンは、比較的害虫がつきにくい観葉植物ではあります。

ただし、ベンジャミンを屋外で育てている場合はハダニやカイガラムシ、アブラムシなどの害虫が発生することもあるので注意が必要です。

害虫を防止するためには、葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかけ乾燥を防ぐこと)が有効ですので、水やりと同じタイミングで葉水を与えるようにしてください。

葉水で予防できないくらい害虫が発生してしまった際は、薬剤を使用します。

また、ベンジャミンに発生することのある炭疽病(たんそびょう)やうどんこ病を予防するには、ベンジャミンを風通しの良い場所に置くことが有効です。

高温多湿な環境にベンジャミンを置くことは避け、病気の発生を防ぎましょう。

 

ベンジャミンのお手入れのワンポイントアドバイス

ここまでは、「ベンジャミンを枯らさない育て方の基本」をご紹介しました。

ベンジャミンの基本の育て方をマスターできたら、次はベンジャミンをお手入れする際のポイントをチェックしていきましょう。

「ベンジャミンのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介します。

 

屋外・屋内によって注意する点が異なる!

はじめにご紹介するのは、「ベンジャミンを育てるのが屋外か屋内かによって注意する点が異なる」ということについてです。

はじめに注意しておきたいのは、ベンジャミンは環境の変化にはやや敏感な観葉植物だということです。

そのため、ベンジャミンの置き場所を頻繁に変えるのはやめましょう。

置き場所を頻繁に変えていると、ベンジャミンが弱ってしまう原因になるためです。

ベンジャミンを屋内で育てる場合は、日当たりの良い場所に置くのが基本です。

暖かい場所が好きな観葉植物ですが、かと言ってエアコンの風や暖房が直接当たるような場所に置くのはNGです。

エアコンの風が直接当たるような場所にベンジャミンを置いておくと、すぐに傷んでしまいますので気をつけましょう。

一方でベンジャミンを屋外で育てる場合も、屋内と同様に日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。

ただし、直射日光が当たる場所に置くとベンジャミンが葉焼けを起こしてしまうので気をつけます。

また、次の項目でも説明しますがベンジャミンは寒さに弱いため、冬場は必ず室内に入れてあげましょう。

 

冬のお世話は特に注意!

次にご紹介するのは、ベンジャミンの「冬のお世話」についてです。

先ほども解説した通り、ベンジャミンは冬の寒さに弱い観葉植物です。

耐寒性は5℃程度となっていますが、気温がひと桁台になってくる頃には室内で育ててあげるのが無難です。

 

肥料のあげかたにも注意!

最後にご紹介するのは、ベンジャミンに与える「肥料」についてです。

ベンジャミンは肥料なしでも十分に育てることができる観葉植物ですが、「早く生長させたい」という場合には肥料を与えても構いません。

肥料を与える場合は、ベンジャミンの生育期である5月~10月頃を選びましょう。

希釈した液体肥料を10日に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。

また、ベンジャミンが休眠期に入る冬場には肥料を与えないようにしてください。

冬場に肥料を与えると肥料焼けを起こすことがあるためです。

 

ベンジャミンを増やすには?

ここまでは、「ベンジャミンのお手入れのワンポイントアドバイス」をご紹介しました。

観葉植物初心者の方にもおすすめのベンジャミン。

基本の育て方とちょっとしたお手入れのポイントを押さえておけば、ガーデニング初心者の方でも難なく育てることができますよ。

さて、そんなベンジャミンですが、実はご家庭で増やすこともできるんです。

ここからは「ベンジャミンの増やし方」をご紹介します。

ベンジャミンを増やすには、「挿し木(さしき)」が有効です。

挿し木をおこなう場合はベンジャミンの茎を10cm程度の長さに斜めにカットし、切り口の樹液を洗い流します。

そのまま2時間から4時間程度水につけ、その後赤玉土などに植え付けます。

ベンジャミンが乾燥しないよう霧吹きなどで水やりをしながら管理し、発根を待ちます。

根がなかなか出ない場合は、発根促進剤を使うのも良いでしょう。

 

ベンジャミンをインテリアとしておしゃれに飾ろう

ベンジャミンを屋内で育てるなら、おしゃれなインテリアのひとつとして上手に飾りたいものですよね。

そこで、ここからは「ベンジャミンをインテリアとしておしゃれに飾るアイデア」をご紹介します。

 

シンボルツリーとしてリビングに飾る

ベンジャミンをおしゃれに飾るための1つ目のアイデアは、「シンボルツリーとしてリビングに飾る」です。

ベンジャミンは、上手に育てれば1m~2m程の高さになってくれる観葉植物です。

しっかりとした大きさがあるので、お家のシンボルツリーとして飾るのもおすすめですよ。

リビングにベンジャミンを置けば、お家全体が明るくなりそうですよね。

 

植木鉢カバーにこだわる

ベンジャミンをおしゃれに飾るための2つ目のアイデアは、「植木鉢カバーにこだわる」です。

植木鉢カバーとは、その名の通り植木鉢をカバーする容器や布などのこと。

ベンジャミンの植木鉢に植木鉢カバーをすることで、おしゃれな雰囲気を演出することができますよ。

最近ではラタンや陶器、レザーや布などおしゃれな植木鉢カバーがたくさん販売されていますので、お部屋のインテリアのテイストと合わせて植木鉢カバーを選んでみるのも良いですね。

ちなみに植木鉢カバーは、大型の園芸ショップやホームセンター、インテリアショップのほか、インターネットの通販サイトなどで手に入れることができます。

 

スツールなどの上に飾る

ベンジャミンをおしゃれに飾るための3つ目のアイデアは、「スツールなどの上に飾る」です。

ベンジャミンを床の上に直接置いて飾るのももちろん素敵ですが、雰囲気を変えたいときはスツールなどの上に乗せて高低差を出してみるのもおすすめです。

高低差をつけることで空間に動きが生まれ、メリハリのあるインテリアを演出することができますよ。

 

観葉植物ベンジャミンに関するよくある疑問

ここまでは、ベンジャミンのおしゃれな飾り方をご紹介しました。

ここからご紹介するのは、「観葉植物ベンジャミンに関するよくある疑問とその答え」です。

ベンジャミンに関する疑問をお持ちの方は、ぜひご参考になさってください。

 

寿命は長いですか?

ベンジャミンの寿命は、育て方や環境によって大きく異なります。

何十年と生きているベンジャミンも存在しますが、管理の仕方が悪ければ数か月で枯れてしまうこともあります。

 

値段相場はいくらですか?

サイズにもよりますが、ベンジャミンは10,000円前後で販売されていることが多くなっています。

卓上サイズの小さなものですと1,000円台~、背丈の大きなものは30,000円台で販売されているものもあります。

また、最近では観葉植物のレンタルという形でベンジャミンを楽しまれるお客様も増えてきています。

商品ページはこちらベンジャミン

まとめ

人気の観葉植物、ベンジャミンについてご紹介させていただきました。

育てやすい上にどんなインテリアにも馴染む、ベンジャミン。

ご自宅用にはもちろん、大切な方へのグリーンギフトとしても喜ばれる観葉植物です。

あなたもぜひお気に入りのベンジャミンを見つけてみてくださいね。

 

 

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