観葉植物に虫がわかない方法を解説!虫がわいてしまった場合の対処法も紹介

観葉植物に虫がわかない方法を解説!虫がわいてしまった場合の対処法も紹介

「観葉植物を置いたけど、虫がわいてて嫌だ……」とストレスに感じている方は多くいます。

観葉植物に虫がわいた状態は見た目が良くないだけでなく、観葉植物自体にダメージを与え元気を奪ってしまうため、できるだけ早く対処することが大切です。

本記事では、観葉植物に虫がわく原因やわきやすい虫の種類、虫がわいてしまった場合の対処法など、観葉植物を健康的に保つための基礎知識を解説します。

 

観葉植物に虫がわく原因

観葉植物に虫がわく原因は、主に6つ考えられます。

  • 観葉植物を外に置いていた
  • 土に虫や虫の卵が混ざっていた
  • 水をあげすぎている
  • 有機肥料を与えている
  • 湿度の高い場所に置いている
  • 乾燥が強い場所に置いている

 

虫がわかない方法を考えるためには、虫がわく根本的な理由を理解しておくことが大切です。

まずはなぜ観葉植物に虫がわくのか、その原因などを詳しく見ていきましょう。

 

観葉植物を外に置いていた

観葉植物を屋外に置いていると虫が近づいたり住処にしたりしてしまい、虫がわく原因になってしまう可能性があります。

壁や扉が外からの虫をシャットアウトしてくれる室内と違い、屋外は観葉植物を虫から遮るものがほとんどありません。

屋外の虫がついた状態のまま観葉植物を室内に戻すと、虫まで一緒に室内に入ってしまいます。

 

土に虫や虫の卵が混ざっていた

 観葉植物の土に虫や虫の卵が混ざっていることが、虫がわいてしまう原因になる場合があります。

観葉植物にわく虫やその卵は非常に小さく、土の中に混ざっている状態だと外からではほとんど見えません。

購入時に土の中に虫や卵が混ざっているかを判断するのは難しく、購入した土から時間を経て虫がわいてしまうことも考えられます。

また、植え替えをする際に使用した土に虫や卵が混ざっていたという場合もあります。

 

水をあげすぎている

水のあげすぎも、虫がわく原因になりやすい理由の一つです。

水やりは観葉植物を育てる上で欠かせない要素ですが、水の量や頻度が多すぎると植物が水を吸収しきれず、土がずっと水分を含んだ状態になります。

このような土は虫が繁殖しやすく、放置していると虫がわいてしまう可能性があります。

また、土が常に湿気を帯びた状態は観葉植物自体にも根腐れなどの悪影響を与えかねないので注意が必要です。

その他にも、水をあげたあとの受け皿にたまった水を捨てず放置していると、そこにも虫が卵を産みつけて繁殖する場合があります。

 

有機肥料を与えている

観葉植物に有機肥料などを与えている場合、それが虫の原因になることもあります。

有機肥料や有機用土には、牛をはじめとした動物のフンを原料にしていることが多く、その臭いに引き寄せられて虫が近づいてきます。

肥料を扱う際は、臭いが漏れてしまわないように工夫を加えることが肝心です。

 

湿度の高い場所に置いている

基本的に虫は湿度の高い環境を好む性質があります。

観葉植物を湿気の多い環境に置いていると、それだけで虫がわきやすくなるので注意しなければなりません。

また、日当たりが良くない場所や風通しが良くない場所なども虫が好む環境となってしまうので注意しましょう。

 

乾燥が強い場所に置いている

虫は湿気が多いところだけでなく、乾燥しているところも好んで近づいてきます。

乾燥した葉を好む虫は多く存在し、湿度が極端に低いことで虫がわく原因になってしまいます。

観葉植物を置く空間は湿度が高すぎず、乾燥しないように心がけることがポイントです。

 

観葉植物に虫がわくデメリット

観葉植物に虫がわくデメリット

観葉植物に虫がわくことによるデメリットは主に2つです。

  • 植物を弱らせる
  • 観葉植物の見た目が悪くなる

 

虫がわいてしまうと観葉植物に直接悪影響が出るリスクがあるため、できるだけ早く対処することが大切です。

ここでは、それぞれのデメリットを詳しく解説します。

 

植物を弱らせる

観葉植物につく虫は、植物から樹液や水分を奪う存在です。

栄養分を吸い取られてしまうため、観葉植物は徐々に弱ってしまいます。

葉や茎が枯れたり変色したりなど、段々と元気がなくなっていき、最悪の場合は観葉植物全体がダメになってしまうかもしれません。

また、虫はカビや雑菌、ウイルスの媒体になることも多くあります。

虫が運んできた病気が植物を弱らせ、成長不良などを発生させて枯れてしまうことがあり得ます。

 

観葉植物の見た目が悪くなる

観葉植物をインテリアアイテムの一つとして、部屋に置いている方は多いのではないでしょうか。

虫がわいてしまうと、上述したように葉や茎がしおれたり変色したりしてしまい、見た目が悪くなってインテリアとしての機能が低下してしまいます。

虫がついた状態の観葉植物は元気な姿とはほど遠くなってしまい、おしゃれなイメージも壊れてしまう可能性があります。

 

観葉植物にわきやすい虫の種類

観葉植物はどのような虫がわきやすいかと気になる方は多いでしょう。

特にわきやすい虫として、以下の5種類が挙げられます。

  • アブラムシ
  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • コバエ
  • ナメクジ

 

上記の虫は基本的に植物にダメージを与える害虫とされており、見つけたらすぐに駆除が必要です。

ここでは、それぞれの虫の特徴などを理解し、適切に対処できるようにしましょう。

 

アブラムシ

アブラムシは黄緑色の小さい粒のような虫であり、植物の新芽や若い葉などを好んでびっしりと覆うように群れるのが特徴です。

植物の樹液を吸ってダメージを与える他、分泌液で他の虫を呼び寄せたりウイルス病の媒介になったりなど、観葉植物にとってさまざまな悪影響を及ぼします。

アブラムシを見つけたら指やピンセットなどでつまんで取るか、ホースなどを用いた水流で洗い流すと良いでしょう。

 

ハダニ

ハダニはクモの仲間で非常に小さく目視が困難な虫です。

しかし、ハダニが汁を吸った葉は小さな斑点ができるため、ハダニがいることに気づくことが可能です。

また、ハダニが密集するとクモの巣のような糸が植物を覆うこともあります。

ハダニの被害に遭った葉は退色し、光合成ができなくなって生育不良に陥る可能性があるので注意してください。

ハダニを見つけたら葉水を行うことや、木酢液などを吹きかけて退治するのがおすすめです。

 

カイガラムシ

カイガラムシは、殻をかぶったような姿をした小さな虫です。

数百種類も存在し、見た目は種類によって異なります。

植物のさまざまな箇所にくっつき、樹液を吸って弱らせます。

また、カイガラムシのフンにはアリを引き寄せたり、病気を誘発させたりなどの害があるので注意しなければなりません。

成虫になると特徴的な殻が殺虫剤などをシャットアウトし駆除に苦慮しやすいため、幼虫のうちの駆除がポイントです。

 

コバエ

コバエは観葉植物の土から発生しやすい虫の一つです。

繁殖力が強いため、対処しなければどんどん増えてしまう可能性があります。

直接観葉植物に害を及ぼすわけではありませんが、周囲を飛び回る姿が不快に感じる方は多いでしょう。

コバエの対処法として殺虫剤はもちろんのこと、木酢液やハッカ油を吹きかけるのがおすすめです。

 

ナメクジ

虫ではありませんが。ナメクジも観葉植物に悪影響を及ぼす生き物です。

日中は鉢の底など暗い場所に隠れ、暗くなったら植物の上などを動き回ります。

葉や茎などを食べて成長を疎外する他、ナメクジの粘液には寄生虫がいる場合もあるので病気などを発生させる可能性があります。

ナメクジも他の虫同様に木酢液が有効であり、観葉植物を痛めることなく対処することが可能です。

 

観葉植物に虫がわかない方法

観葉植物に虫がわかない方法

観葉植物に虫がわかない方法として、以下の6つが挙げられます。

  • 土に混ぜるタイプの虫の駆除剤を使う
  • 湿気を防ぐ
  • 水やりは適度な回数を守る
  • 屋外に置く場合は時間帯に気をつける
  • 土の有機質を極力取り除く
  • 葉水や葉の掃除をする

 

対処法はどれも日常のお世話の中でできることばかりなので、今まで植物を育てたことがない人でも実施しやすいでしょう。

ちょっとしたひと手間で虫の予防になるので、日々のお世話のついでに対策するのをおすすめします。

 

土に混ぜるタイプの虫の駆除剤を使う

土の中に潜んでいる虫や卵は、土に混ぜるタイプの駆除剤で退治できます。

植え替えを行うときの新しい土に替えるタイミングで駆除剤を混ぜると良いでしょう。

少し手間に感じるかもしれませんが、卵の状態からシャットアウトできるので虫がわく前に予防することが可能です。

 

湿気を防ぐ

観葉植物に虫がわかない方法として、湿気を防ぐことも必要不可欠です。

日当たりの悪い場所は湿気がこもりやすいため、日光が当たる場所に置くと湿気防止になります。

ただし、強すぎる日差しが降り注ぐ夏場などでは観葉植物の葉っぱが葉焼けしてしまうため、注意しなければなりません。

日差しが厳しい場合はレースのカーテン越しに置くなどの対策が必要です。

また、空気がこもらないような風通しの良い場所に置くことも意識しましょう。

 

水やりは適度な回数を守る

観葉植物の水やりの回数は適度に抑えておくことが大切です。

水やりの目安としては、土の表面がしっかり乾いたくらいのタイミングが良いとされています。

水やりは受け皿に溢れ出てくるほどたっぷりあげますが、受け皿にたまった水はその都度捨ててください。

また、土が湿っている間は追加で水やりをする必要はありません。

頻繁に水をあげると土が乾かず常時湿気を帯びた状態になってしまって良くないので、乾くまで待ってから水を与えるようにしましょう。

 

屋外に置く場合は時間帯に気をつける

観葉植物を屋外に置くなら、虫がつきにくい時間帯を選ぶようにしてください。

たとえば、夏の場合は暑い時間帯になると虫が活発化するので、屋外に出すタイミングは朝がおすすめです。

日が上りきる前の涼しい時間帯のみにしておき、暑くなってきたら室内に入れると良いでしょう。

一方、冬の場合は寒さの影響で虫の活動が少なくなるので、屋外に出しやすくなります。

ただし、寒い環境は観葉植物にとっても良いとはいえないので、比較的暖かい11~14時の間だけ外に出すのがおすすめです。

 

土の有機質を極力取り除く

上述した通り、土に含まれる有機質が虫をひきつける原因になりやすいため、極力取り除くようにすることで予防ができます。

また、植え替えのときは無機質の用土を使用するのも一つの手です。

無機質の用土は水きれが良く、根腐れが起こりにくいなどのメリットがあります。

ただし、土が乾きやすいので水やりの回数は注意してください。

なお、有機質の土のほうが観葉植物の成長が速いため、大きく育てたい場合は無機質の土選びに抵抗があるかもしれません。

その場合は、鉢の中に有機質の土を入れ、表面だけ無機質の土を敷き詰めるなどがおすすめです。

 

葉水や葉の掃除をする

葉の手入れを行うことも、虫をわかせない予防につながります。

葉が乾燥したと感じたときに葉水を行うと葉っぱから水を吸収でき、葉の裏などに潜む虫を洗い流せます。

また、葉っぱにホコリなどがたまると虫のエサになってしまうことがあるので、ハンドモップややわらかい布などを用いて葉を定期的に掃除することもおすすめです。

葉の表面がきれいになれば光合成もしやすくなり、見た目もみずみずしくなるため、観葉植物を元気にできるでしょう。

 

虫がわいてしまった際の対処方法

上記で解説した虫対策を行っても、観葉植物に虫がついてしまうことは起こり得ます。

虫がわいてしまったらできる限り早く対処することが重要です。

ここでは、虫がわいてしまった際の対処方法を4つ解説します。

 

ブラシやピンセットなどで物理的に取り除く

道具を活用して虫を物理的に取り除く方法が挙げられます。

「ブラシでこすり落とす」「ピンセットでつまむ」など、道具を使用して目に見える虫を観葉植物から引き離します。

取り除く際は、植物まで傷つけないよう力加減には注意してください。

虫のサイズが小さかったり虫が広範囲についたりしている場合は、この方法では駆除しきれない可能性があります。

 

虫がついた葉・茎や土ごと取り除く

虫がついた葉・茎や土の一部をそのまま取り除くことも一つの手です。

虫がついて弱りきった葉や変色した葉は、虫だけ取り除いても元の状態に戻すことは難しいです。

また、茎や土の中に虫が入り込んだ状態で虫だけを取り除くのは簡単ではありません。

葉・茎や土ごと虫を駆除すれば、虫のダメージを受けていない元気な部分はそのまま成長していくので、ダメな部分だけを取り除くようにしましょう。

 

水で洗い流す

水で虫を洗い流す駆除方法も非常に有効です。

ブラシやピンセットなどで取り除くより、広範囲の虫を駆除できます。

虫によっては植物に強くくっついている虫もいるので、なかなか落ちないようならタオルやブラシで優しくこすりながら水で流すと良いでしょう。

ただし、水を流し続けると鉢の中の土なども流れてしまう可能性があるので注意が必要です。

鉢の中の土を守りたい場合は、土の上にビニールをかけて保護するなどの対処をおすすめします。

 

殺虫剤を使う

殺虫剤を使用して虫を駆除する方法もおすすめです。

殺虫剤は薬剤を噴射・塗布するだけなのでそこまで手間がかからず、簡単に行えるといったメリットがあります。

ただし、強い殺虫剤の場合は虫以外にも観葉植物に対して良い影響をもたらす菌や微生物なども駆除してしまう可能性があります。

自然由来や天然成分の入った殺虫剤は効果が穏やかである分、観葉植物へのマイナスな影響も少なく済みます。

虫のわいている状態や虫の種類なども踏まえながら、どのような殺虫剤を使用するか検討してみてください。

 

虫がわきにくい観葉植物

虫がわきにくい観葉植物

観葉植物に虫がわかない方法を紹介しましたが、そもそも試すのは少し面倒だと感じる方もいるかもしれません。

そんな方には、虫がわきにくい観葉植物を置くことをおすすめします。

ここで紹介する観賞植物は比較的虫に強く、害虫被害を受けにくい特徴があります。

これから観葉植物の購入を検討している場合は、虫を予防できる植物を検討してみてはいかがでしょうか。

 

サンセベリア

サンセベリアは多肉質な葉を持つ人気の観葉植物です。

まっすぐ上に伸びる剣のような葉の形、「虎の尾」という別名の元にもなっている独特な葉の縞模様など、特徴的な見た目をしています。

葉が水分を多く含んでいるため、基本的には乾燥した環境を好み、水を多く欲しないことから無機質な土などにも合います。

虫がつきにくい上にお世話が比較的簡単な観葉植物なので、初心者の方でも安心して育てることが可能です。

 

モンステラ

モンステラは、切れ込みが入った大きな葉が特徴的な観葉植物です。

南国の雰囲気があふれる見た目から、観葉植物の中でも特に高い人気を誇っています。

モンステラは病害虫に強いことも特徴であり、園芸初心者などでも比較的栽培しやすいでしょう。

なお、葉水や葉の掃除などの手入れを定期的に行うことで、より虫がわきにくくなります。

 

ポトス

ポトスはつる性の植物で、つやのある緑色の葉に黄色の斑が入っている観葉植物です。

場所を選ばず、インテリアアイテムとしてマッチしやすい見た目をしているため、室内に置く観葉植物としてよく選ばれています。

葉が多く生い茂るため、葉水などで葉のケアを行うことでより見栄えが良くなります。

 

アイビー

アイビーはつたのように茎を這わせる植物で、葉の星型や白い斑などが特徴です。

見た目がおしゃれでインテリアによく合う他、暑さ・寒さや乾燥に強く、比較的育てやすいので初めて観葉植物を置く方でも安心でしょう。

エネルギッシュなアイビーも基本的に虫には強いですが、多湿に弱いので水やりの頻度などには注意が必要です。

 

まとめ

観葉植物に虫がわかない方法は複数あり、あらかじめ意識しておけば虫の発生を防ぐことが可能です。

仮に発生してしまったとしても、早期に対処することで観葉植物へのダメージを最小限にとどめられます。

ぜひ本記事を参考に、虫に対する予防・対処方法をしっかりと押さえておき、観葉植物をおしゃれでフレッシュな状態に保てるようにしましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?