観葉植物に癒し効果?!育てやすいトネリコの魅力とは?

トネリコの木は、葉っぱの緑が美しく、日本原産で公園などに植えられていることも多いので目にすることも多いと思います。

特にシマトネリコは人気で、お庭や玄関横まわりに直植えしたり、鉢でお家の中で楽しむ方が増えています。

この記事ではトネリコの特徴や育て方を詳しく説明していきますので、お家のグリーン選びにぜひ参考にしてください。

 

トネリコの特徴

植物名 トネリコ
英名・和名 Japanese ash
原産地 日本
学名 Fraxinus japonica
科名・属名 モクセイ科・トネリコ属
園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 15mほどまで育つ
耐寒性・耐暑性 どちらにも強い

トネリコの樹高は15mまでになり、幹が立ち、斜めに大きく枝を伸ばします。

樹皮はなめらかで、葉は長さ25~30cm、春に萌芽し新梢を出したら小さな花を咲かせます。

また、北欧神話の世界は「ユグドラシル」という巨大な木の上に存在しているといわれているのですが、この「ユグドラシル」の樹種がトネリコの近縁種「セイヨウトネリコ」に属する木だともいわれています。

神話の世界に思いをはせながらグリーンを選ぶというのもロマンティックで素敵ですよね。

 

トネリコの花言葉は「威厳」「偉大」「服従」「高潔」など。

昔、トネリコの樹皮を煮詰めて墨を混ぜて練ったものを写経に使用していたことから(共練り濃)が転訛したのが名前の由来のひとつといわれています。

またトネリコの樹皮につくロウムシが分泌する蝋物質を戸に塗ると滑りが良くなる「戸塗り木」が転じてトネリコとなっという説もあります。

用途として、稲刈りの後の稲穂を干しておくための稲掛け、緻密で弾性があることから農具のほかに野球のバットの材料としても知られています。

 

トネリコの種類

それでは人気のトネリコの種類を紹介していきましょう。

シマトネリコ

東南アジア原産の常緑樹。半日陰にも耐え丈夫なのでため街路樹や庭木のシンボルツリーとして人気な品種です。トネリコより葉が小さく、冬場に葉を落とさないので室内の観葉植物としてもよく選ばれます。

セイヨウトネリコ

ヨーロッパ全土に自生していてトネリコよりも葉が細く、古代からヨーロッパの北部では神聖な木とされています。北欧神話では神々がこの木に息を吹きかけて人間を作ったともいわれています。

アメリカトネリコ

別名ホワイトアッシュ。アッシュとだけ呼ばれる場合もあります。アメリカ南部から中西部全域、及びカナダの一部に自生しています。加工して材としての利用も多く、楽器や家具などにも多く利用されています。

 

トネリコの基本の育て方

トネリコ育て方をお伝えする前に、まずはいいトネリコの選び方からみていきましょう。

  • 幹が太く枝ぶりがしっかりしている
  • 根が乾いていない
  • 枝に穴があいてない
  • 葉っぱの色が濃い緑

いいトネリコを選べば育てやすく元気な成長を楽しむことができますね。

植え付ける場合は春がオススメですよ。大きくなることを考えて余裕のある場所に植えましょう。

 

置き場所

トネリコは日当たりの良い場所か明るい日陰で育てます。

日当たりは良い方がよく育ちますが、強い日差しが当たると葉焼けを起こし光合成ができずに成長に影響がでることもあるためおすすめできません。また、乾きにくい場所を選ぶことも重要です。

寒さにはある程度耐えますが、最低気温がマイナス5度以下になると枯れる可能性が高いのでそのような地域では冬場は室内で育てる方がいいでしょう。数年育った場所でも、強い寒波に襲われ株が枯死することもあるので寒冷地にお住まいの方は注意が必要です。

 

水やり

トネリコをお庭に地植えした場合には、根付くまではよく観察して雨が降らない日が続いたらたまに水やりをする程度で大丈夫です。

根付いた後は、降雨にまかせておけばいいので育てやすいですね。

また、鉢植えした場合は、土が乾燥したら鉢の底から水があふれるくらいたっぷりと水やりをしてあげてください。

鉢皿にあふれでて溜まった水は根が腐る原因になるので必ず捨てるようにしましょう。

夏場の水やりは、涼しい午前中か夕方が適しています。

 

剪定と植え替え

トネリコは成長が早いので、庭に地植えした場合は何もしないと枝や葉が茂って見た目の印象が変わってしまいます。

大きく育ち過ぎてボサボサになる前に剪定してスッキリと整えてあげましょう。

また、鉢植えの場合も成長が早いために根詰まりしやすいので、2年に1度は一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。

 

剪定方法

剪定する時期ですが、植え付けと同じく春が適しています。6~7月は花が楽しめるので剪定は避けたほうがいいでしょう。

どこから手をつけていいか分からない時はまず葉っぱや枝が密集している箇所を見つけてください。枝の生え際から切り落とし少しずつ枝を間引いていきましょう。

その際、下向き、内向き、伸びすぎている、平行になっている枝を探して切っていきましょう。

 

トネリコは自然樹形が整っているので頻繁に剪定する必要はありませんが、放っておくとどんどん伸びていくので管理しやすい高さに調整したり、見た目を整えたりすることが必要です。

 

また、剪定には風通しを良くし樹の中に日の光が当たるようにして病害虫を予防するという意味もあるので毎年の恒例行事にしてお手入れしてあげてくださいね。

 

植え替え方法

鉢植えのトネリコは、1~3年育てて根が詰まってきたら植え替えをしましょう。

新しい根が成長する余裕がなくなってしまうと枯れてしまいますので気をつけましょうね。

鉢の底から根がはみ出ていたら、次の春を待って一回り大きな鉢に植え替えをします。

 

まず、古い鉢から取り出したトネリコの根を軽くほぐして土を落とします。

黒ずんで悪くなっている根があれば切り落とし新しい鉢に植えて、最後にたっぷりと水をあげて植え替え完了です。

鉢の大きさは、基本的には今の鉢より一回り大きいものが理想ですが、鉢の大きさを変えたくない場合は、根についた土を軽くほぐし根をハサミで1/3程度カットしてから植えていきましょう。

 

病気と害虫対策

トネリコは基本的には害虫や病気には強い性質があります。害虫対策として、風や光がよく通るように剪定して環境を良くしておきましょう。以下の病害虫には注意が必要です。

  • イモムシ

イモムシに葉や新芽を食べられることがあります。オルトランなどの殺虫剤を撒いて対処しましょう。

  • ハダニ

葉の裏に付き養分を吸収します。大量に発生した場合は殺虫剤で対処した方がいいでしょう。

  • スズメガ

スズメガの幼虫が発生することがあります。イモムシと同じく葉や新芽を食べるので見つけたら殺虫剤で対処しましょう。

 

トネリコを室内で育てるときのポイント

トネリコは鉢植えで育てることもできるので、室内のインテリアのひとつとして楽しむのもオススメです。

室内で育てる場合に気を付けたいのは「乾燥」です。

乾燥すると葉っぱが落ちたり成長に影響がでる可能性がありますので、水やりを忘れないようにしましょう。

お部屋が乾燥しすぎないように湿度にも注意しておくとよいですね。

 

また、日のあたらない場所に置いていると成長が遅くなることがあるので、窓際に置いてあげましょう。ただ、直射日光は苦手なので置き場所を選ぶ時は注意してください。

大きな鉢でも鉢の置き場所を簡単に変えることができるキャスター付きの鉢置きがありますので利用すると便利です。

トネリコの増やし方

トネリコは自分で増やしていくことができますので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

大きなトネリコを買ってくるよりも愛着がわきますし、小さな鉢植えやミニ盆栽にして楽しむこともできます。お友達や知り合いにプレゼントされても喜ばれるのではないでしょうか。

トネリコの増やし方には、「挿し木」と「種植え」の2つのやり方がありますので、それぞれみていきましょう。

挿し木で増やす方法

トネリコの挿し木は残念ながら成功率が高いとはいえません。ただ、不可能ではありませんので挿し木にチャレンジされる場合は、数を多めにすることをおすすめします。

挿し木に適した時期は、6~7月です。

キレイな切り口になるようによく切れるハサミで長さ10cmくらいの枝を切り取り、一番下の葉っぱを取り除きます。

水に2時間程度つけた後、取り除いた葉っぱのあたりが隠れるくらいの深さで土に挿し、明るい日陰に置きます。土が乾かないように観察しながら根付くのを待ちましょう。

 

乾燥しないように、ビニール袋で覆う方法もあります。

ビニール袋には空気穴をいくつか開けておきます。この場合でも、放置せずに土の様子を観察するようにしてくださいね。

種植えで増やす方法

トネリコは大きくなるとたくさん種ができますので種から育てて増やすことも可能です。

トネリコの種まきの時期は、4~5月頃です。発芽温度が20度なので寒い時期には適していません。

用土は、市販の種まき用の土を使いましょう。

種を一晩水に漬け、湿らせた土に撒きます。

種は重ならないようにして蒔きましょう。日光や風が直接あたらないようにラップやビニールなどで覆い、明るい日陰に置きます。発芽し、本葉が4枚程度になったら鉢に植え替えましょう。

春に蒔くと秋には30~40cm程度になることもあります。

発芽から見守り、大きく育っていくのを観察するのもトネリコの魅力のひとつです。

トネリコをインテリアとしておしゃれに飾ろう

トネリコは屋外で見かけることも多い樹木ですが、グリーンインテリアとしても注目を集めており、おしゃれな観葉植物として人気が高まっています。

グリーンを置くだけでお部屋がセンスアップして見え、リフレッシュ効果や癒し効果もあります。

おしゃれな鉢を使ったり、雑貨と合わせてお部屋をコーディネートしたりお好きな飾り方で取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

おしゃれな鉢カバーを探してみよう!

買った時のプラスチックの鉢のままでもグリーンはキレイですが、鉢カバーを変えるだけでお部屋がぐっとおしゃれに変わります。

ジュードやコットンの鉢カバーなら涼しげなトネリコにもぴったり。また、古くなったトートバッグやブリキの缶に入れて飾るのも個性的でおもしろいですね。

ネットショップやホームセンターにも様々な鉢カバーが売られていますので探してみてください。

季節にあわせて鉢カバーを変えると気分転換にもなります。カーテンやクッションカバーを変えるように、鉢カバーも変えて楽しんでみてください。

 

飾り方にこだわってみよう!

いざ買ってきたトネリコ、どこに置くか悩みますよね。せっかくなのでお部屋に合わせておしゃれに飾りましょう。

まず大きなトネリコの場合は、存在感を生かすためにお部屋の隅か、何も置いてない壁際がおすすめです。

お部屋に溶け込み、部屋全体に自然にグリーンの存在感がでてきます。

コンセントカバーの前に置いて、見せたくないものを隠すという方法もあります。

中サイズのトネリコを飾る場合は、サイドボードなど棚の上が適しています。

すでに飾っている雑貨などとバランスを見て置かれてもいいですし、2つ同じサイズのトネリコを購入して左右対称になるように配置するとぐっとおしゃれ感が出ますよ。ぜひ試してみてください。

 

グリーンを飾って癒されよう!

トネリコはおしゃれに飾る楽しみだけでなく、癒しも与えてくれます。

葉の緑色は、癒し・健康・安定などをイメージさせ、疲労回復、ストレス軽減などの心理効果があるとされています。

また、植物は酸素を生みだし、空気を浄化することも明らかになっています。

成長の早いトネリコですが、植物を育てることは安らぎを与えてくれるだけでなく、血圧を下げて健康促進効果があるともいわれているのです。

ストレスの多い現代で、グリーンインテリアに注目が集まっているのにも納得ですね。

 

トネリコに関するよくある疑問

最後に、トネリコに関するよくある疑問をご紹介していきます。

 

シマトネリコとの違いはなんですか?

「トネリコ」と「シマトネリコ」の違いについて疑問に思われる方が多いようです。

同じ仲間なので似ていますが、大きな違いはトネリコは落葉樹でシマトネリコは常緑樹であることです。寒さに対する抵抗力が違うのです。

葉の大きさはトネリコの方が大きく、シマトネリコは小さいですが、大きく成長するとシマトネリコの葉もトネリコのように大きくなる場合もあります。

 

アオダモとの違いはなんですか?

トネリコと似ているアオダモという樹木があります。

アオダモはモクセイ科・トネリコ属の落葉広葉樹で、幹から枝先まで細く繊細な形が多く背が高いサイズでも圧迫感を感じないという特徴があります。

トネリコと葉の形状は同じで似ていますが生育力がまったく異なります。

 

見分けるポイントは、樹形の繊細さ、葉っぱの大きさ、小枝同士の距離です。トネリコは幹や枝が太いことが多いので、雰囲気で見分けることもできます。

 

アオダモは、春は柔らかみのある花が咲き、夏は涼し気な木洩れ日、秋には紅葉の色づきも楽しむことができます。自然味にあふれる樹形が魅力ですが、幹にある縞模様が雑木らしさを感じさせるという特徴もあります。

 

トネリコにはどのような花が咲きますか?

トネリコは初夏になるとクリーム色の花を咲かせます。葉っぱの緑と小さな白い花がとても爽やかな印象を与えてくれます。

シマトネリコが庭木に人気ですが、小さな花がたくさん咲く様子が初夏の楽しみで選ばれる方が多いそうです。

枝先に房のように白い花が咲き、やがて結実して白色の翼をもったタネが見られます。

このタネは樹上に長くついているので、遠くから見ると花が咲き続けているようで長く楽しめます。

ただし、環境や生育状況にもよりますが、植えてから何年たっても花が咲かない樹もあるようです。

シマトネリコは雌雄異株といってオスとメスがありオス株には花がつかないといわれています。

 

値段相場はいくらですか?

人気のシマトネリコの値段の相場は以下の通りです。

20cm程度:約500円

~120cm:500円~4,000円

~180cm:4,000円~10,000円

180cm~:10,000円以上

大きさによってもかなり金額に差がありますので、チェックしてみてくださいね。

またトネリコを楽しむ手段として、観葉植物のレンタルという方法もあるのをご存じでしょうか。

店舗やオフィスなどでよく利用されている手段ですが、個人向けのレンタル会社も増えてきています。

「植物を買ってもすぐに枯らしてしまう…」「イメージに合う大きさや鉢を見つけられない…」といった悩みを解決するには方法かもしれません。

レンタル代金は1か月2,000円程度から利用できるところもありますので気になる方はぜひ利用してみてください。

 

トネリコの商品紹介

プレミアガーデンでは、10号サイズのトネリコをでラスターポット付きでご用意しております。

存在感のある大きさながらスッキリとしたフォルムに緑の葉がイキイキと美しい状態でお届けさせていただきます。

日本産の植物で、和風のお家にもなじみがいいのが特徴です。育てやすく病害虫の心配もほとんどありませんので、送りものにも喜ばれています。

濃い緑の葉に合う白いラスターポット付きでお届けしますので、届いた日から玄関やお部屋で楽しんでいただけます。

成長が早い植物なので、大きくなりすぎないようにハサミで剪定をされることをオススメします。

植物には飾って見る楽しさと、自分の手で手入れをしながら成長を見守る楽しさがあります。トネリコから観葉植物の楽しさを知っていただければ嬉しく思います。

商品ページはこちら トネリコ10号 (ラスターポット付)

まとめ

プレミアガーデンではワンランク上の植物を業界最安値で取り扱っております。

胡蝶蘭に関しては、ご利用いただきやすいものから世界洋蘭展などで受賞歴のある生産者様を中心に最高品質のものを取り扱っております。

同じようにアレンジメントや花束に関しても品質の良いものを低価格で、また特別な日のための最高品質のものまでと幅広くご用意しておりますので、様々なシーンでご満足いただける品揃えとなっております。

お花の贈り物はいつの時代も人の心を明るく前向きにさせてくれます。そのような想いで贈り物を選ばれるお客様に寄り添ってまいりたいと思っております。

贈り物に迷われたらぜひプレミアガーデンまでお問い合わせください。

 

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?