初心者でも育てやすい!シュロチクの特徴や飾り方を解説
シュロチクはどんな場所にも似合う観葉植物として人気です。
育て方も簡単ですし、風水的にもぜひ置いておきたい植物です。
この記事では、シュロチクの基本的なデータから、毎日のお世話の方法・風水パワーを引き出す置き方・選定や害虫防止、よくあるトラブルなどのお役立ち方法もまとめてご紹介していきます。
シュロチクの特徴
植物名 | シュロチク |
英名・和名 | 棕櫚竹 |
原産地 | 中国南部 |
学名 | Rhapis humilis |
科名・属名 | ヤシ科・ラピス属 |
園芸分類 | 観葉植物 |
草丈・樹高 | 2m程度 |
耐寒性・耐暑性 | やや弱い |
シュロチクの特徴はなんといっても葉です。細く長い葉が豊かに茂り、風が吹けばさらさらと心地よい音を奏でます。
単品で見ると南国的な印象を受けますが、洋風インテリア・和風インテリアどちらにもマッチしてくれる万能な観葉植物なのです。
日本名で棕櫚竹という名前ですので竹や笹の仲間と思われがちですが、実は中国南部原産のヤシ科の植物です。
比較的強い植物ですので、水やりや置く場所をしっかり管理しておけば簡単に長く楽しむことができます。
また、植え替えも2〜3年に1度の頻度なので手間にもなりません。
生育していけば2mほどの樹高になりますが、剪定すれば自分好みの長さで保つことができるので、インテリアに合った育て方ができるのも一つの魅力です。
シュロチクはあまり種類が豊富な植物ではありませんが、植木鉢や鉢のカバー、植える場所などを自由にカスタマイズできるので思うままに楽しめるでしょう。
シュロチクの風水効果
シュロチクの花言葉は「思慮深い」「向上心」です。
シュロチクが細長くまっすぐした葉を伸ばすことことから連想されたようです。
シュロチクの涼やかな姿を見れば、そのまっすぐな姿を自分の向上心につなげられるかもしれません。
そのため、自宅だけでなく会社や作業場など人が多く通る場所にも最適です。
風水の面から言えば、シュロチクは室内留まった悪い気を速やかに流す効果があるとされており、新しい気を入れ替えるいわば換気の役割があります。
行き詰まっている空気を停滞させないよう、シュロチクを置けば自然と気分転換ができるようになるでしょう。
シュロチクを置くなら東から南西の場所に置いて、新しい気を室内に流していきましょう。
カンノンチクとの違いは?
シュロチクに似た植物にヤシ科・ラピス属の植物「カンノンチク」というものがありますが、よく見てみると別の種類だということがわかります。
わかりやすい違いは葉の形です。シュロチクの葉は細くたくさん分かれていますが、カンノンチクは太い葉が数枚という見た目です。
さらに葉の枚数にも違いがあり、シュロチクは多く、カンノンチクは少ないことが特徴です。
シュロチクのほうがポピュラーな理由は、見た目の優雅さや、どの場面にも似合うというメリットがあるためです。
女性的な印象も男性的な印象も持たせられる万能観葉植物なのです。
シュロチクを枯れさせない育て方の基本
シュロチクは比較的強い観葉植物なので、特別な手入れなどは必要ありませんが放置してしまうと葉が枯れ落ちてしまう原因になりますので、基本のお世話の方法をしっかりと覚えておきましょう。
基本のお世話もいくつかのポイントを押さえるだけで簡単ですので、うまく育ててシュロチクの葉を茂らせてみましょう。
置き場所
シュロチクは中国南部が原産の観葉植物ですので日当たりの良い場所に置きましょう。
かといって直射日光が当たる場所は葉焼けや枯れてしまう原因となるので、直射日光の当たらない明るい窓際などを選びましょう。
夏場の気温が30度前後になるような環境の場合は、反射光などで葉焼けしてしまうことがあるので、窓際ではない風通しのよい場所へ移動させます。
冬場は鉢の周囲が0度以下の環境にならないようにします。
できるだけあたたかい部屋に移動させてください。特に植木鉢を屋外に置いて育てているという場合は、寒くなってきたら室内に入れ忘れないように注意しておきましょう。
また、シュロチクは日光が当たらなくても耐えることができる植物ですので、ずっと室内で育てることも可能です。
水やり方法
シュロチクへの水やりは季節によって与え方を変えていきましょう。
春の暖かくなってくる季節はシュロチクが成長を始めますので、土が乾いたらたっぷりの水を与えていきます。気温が15度以上になる日が続くようになったらこまめに土の乾燥をチェックしてください。
夏になると土がすぐに乾くので表面が乾いたらすぐに水を与えます。だからといって毎日水を与えると根が弱ってしまうので、きちんと土が乾いているかの確認は怠らないようにしましょう。
秋になったら気温が下降すると同時にシュロチクも休眠の準備を始めます。土が乾く頻度も下がりますが、乾燥したら必ず水は与えましょう。
冬は休眠の時期になり土も乾燥しにくくなるので、表面の土が乾いてから2日後を目安に水を与えましょう。
植え替えと剪定
シュロチクが成長していけば、鉢の中が窮屈になるので植え替えが必要になります。
また、葉が生い茂っていけば見た目が悪くなるので剪定して自分好みの形に整えていきましょう。
植え替えも剪定も簡単に行えますし、観葉植物を育てる楽しみの一つでもあります。シュロチクが生き生きと育っていく姿を楽しんでいきましょう。
剪定のポイント
シュロチクの剪定の目的は2つあり、1つ目は「葉の通気性をよくする」こと、2つ目は「見た目をよくする」ことです。
茂った葉の通気性をよくすることで葉が枯れてしまうことを防いだり、害虫予防にもなりますのでこまめに行いましょう。
日頃のお手入れとしては、枯れてしまった刃先をハサミで切ってあげる程度にします。
葉の全体が枯れたり変色していたりする場合は茎を根本から切り落とします。こうすることで新しい芽が出やすくなるのです。
剪定するときはできるだけ秋から冬の成長期が終わった頃に行いましょう。
植え替えのポイント
シュロチクの植え替えは毎年行う必要はなく、2~3年に一度の頻度で行います。
植え替えの目安は根が鉢底から出ていたり、置き場所に問題無いのに葉の元気がないように見えるという症状があれば、根詰まりを確認します。
シュロチクの根本を持って植木鉢から抜いて根の張り具合を確かめます。
側面から底面に目に見えるほどの根が渦巻いていたり、明らかに土全体に根が張っているということがわかるはずです。
植え替えは夏前に行うのがおすすめです。観葉植物用の水はけがよい土がおすすめです。水はけのために赤玉土を混ぜてもよいでしょう。
一回り大きい鉢には底石を敷き、根を傷つけないように置いて新しい土を入れて植え替えましょう。
植え替え後はたっぷり水を与えて日陰に一ヶ月ほど置いて休ませます。植え替えてすぐに日当たりの良い場所に置くのは弱らせる原因になります。
害虫や病気に注意!
シュロチクは病気に強いといわれていますが、害虫被害には注意しなければいけません。
特に植物の敵であるカイガラムシやアブラムシ、ハダニはつきやすいのでこまめに観察してチェックしておきましょう。
これらの害虫は見つけたら歯ブラシで落とします。特にカイガラムシは成虫になると駆除しにくいので早めに対処しましょう。
観葉植物には専用の忌避スプレーなどが売られているので、観葉植物を購入した際にそれらも同時に購入しておくことをおすすめします。
できるだけ薬品などを使いたく無いという場合は、葉水を与えて害虫予防もできますが、与えすぎると葉が腐ってしまうこともあるので注意しましょう。
屋外に置く場合は。ナメクジやダンゴムシなどの住処になることもあります。
置く場所をこまめに移動して住処にさせないようにしたり、鉢をブロックの上に置いて風通しをよくしましょう。
シュロチクのお手入れのワンポイントアドバイス
シュロチクをはじめとする観葉植物は、ちょっとした手入れのポイントを踏まえることで長く楽しむことができます。
植物ごとに異なるポイントを踏まえて置けば、より愛着を持ってシュロチクと付き合っていくことができるでしょう。
長年付き合えば、株分けなども可能になるためもっとシュロチクを楽しむことができるようになります。
屋外・屋内によって注意する点が異なる!
シュロチクは日向が苦手な植物なので、育てる場所はできるだけ室内をおすすめします。
しかし、どうしても屋外で育てたいという場合は室内とは異なる育て方が必要になります。
まず室内で育てる場合は、直射日光の当たらない場所にお気風通しの良い場所を選びましょう。
だからといってエアコンや暖房の風が直接当たるような場所では葉焼けを起こしたり、枯れやすくなってしまうので注意します。
見落としてしまいがちなのが時間によって一部分に日が当たってしまうということです。
日差しの中に葉が揺れる光景は美しいものですが、観葉植物にとっては大敵ですので置いたばかりの頃はよく観察しましょう。
屋外で育てる場合、夏場は日陰で涼しく、冬は霜の降りない場所を選びます。また、風が強く吹き付けない場所にしましょう。
冬のお世話は特に注意!
シュロチクは冬になり気温が低くなると休眠状態になりますので、上手に越冬させて春を迎えましょう。
気温が15度以下になり始めたらよりあたたかい場所へと移動させます。
例えば玄関などの暖房があまり当たらない場所に置いている場合は、少しでもあたたくなるよう上のほうに置きましょう。
また、屋外に置いていたり、地植えしたりする場合は霜が降りて葉を枯らさないようにカバーしてあげましょう。
住んでいる地域の冬がマイナス気温になる場所であれば、最初から屋内生育にすることをおすすめします。
冬場は空気が乾燥するので土の表面もすぐに乾いてしまいます。
しかし冬場は生育がストップしているので大量の水は必要なく、乾燥しても数日置いてから水を与えることで根腐れを防ぎます。
肥料のあげかたにも注意!
シュロチクは肥料を頻繁に与えなくても十分元気に育つことができる植物ですが、葉の色をよくしたり生育を早くしたいという場合は肥料を与えます。
肥料は虫の発生を予防するために化成の液肥を使用しましょう。液肥は観葉植物用のものを希釈して10日~20日おきに一度与えます。
注意するポイントは生育期である春から秋にかけてのみ与えるということです。
シュロチクは冬になると休眠するので肥料を与えてしまうと肥料焼けを起こして枯れてしまいます。
置き肥の場合は緩効性のものを2,3ヶ月に一度与ますが、これも生育期だけで問題ありません。
9月を過ぎて気温が低くなり始めたら置き肥は除去して越冬に備えましょう。
シュロチクは肥料を与え忘れたとしても枯れることは無いのであまり神経質に考えなくても大丈夫でしょう。
シュロチクを増やすには?
シュロチクが育ってきたら株分けという方法で増やすことが可能です。
株分けとは根を切って小分けにしてそれぞれを生育させて増やす方法で、増やすだけでなく植物の大きさを一定に保つ方法でもあります。
シュロチクを株分けする時は、夏前である6月がおすすめです。植え替えと同時に行うといいでしょう。
鉢から土ごと取り出したらある程度土を落とし、タライなどに張った水で洗って腐っている根は切ります。
目的の大きさを定めて、根と茎を切り分けてそれぞれ新しい鉢へと植え替えましょう。
ポイントはできるだけ根を触らないようにして傷つけないようにすることです。根が傷ついた状態では植え替えても無事に生育できる可能性が下がってしまいます。
また、植え替え後も根はダメージを負っているので1ヶ月程度は日陰で落ち着かせましょう。
シュロチクをインテリアとしておしゃれに飾ろう
シュロチクはどんなインテリアにも合わせることができる観葉植物ですが、よりインテリアになじませるように工夫してみるのも、観葉植物の魅力です。
おしゃれに飾りたい、個性的に飾りたいなど理想のシュロチクのあるインテリアを想像しできるだけそれに近づけていくことが大切です。
ここからはシュロチクを使ったインテリアを楽しむヒントをご紹介します。
装飾雑貨を取り入れて飾る
観葉植物は基本的に部屋の飾り付けアイテムです。
花をつけたり紅葉することなく一年中同じ表情ですので、ただ置いただけでは物足りなく感じてしまうでしょう。
よりおしゃれで個性的な面を出すのであれば、小物を工夫しましょう。
一番変えやすいのは植木鉢です。ホームセンターや通販では個性的な植木鉢が多数あります。
自分の好みを優先しても良いですし、置く場所の壁の色や周囲にある家具の色を見て選ぶのもおすすめです。
また、無地の鉢を使って自分で飾り付けをするという方法もあります。
タイルを貼ったりワイヤーで小物を巻きつけたりなど、アイデア次第で個性を伸ばすことができます。
シュロチクは土の表面が見えやすい植物なので、表面にフィギュアを置いたりするのもおすすめです。
部屋全体の調和を考える
シュロチクを置く場所は部屋全体の調和を考えましょう。
今置いてある家具の色や形、部屋を占めている割合などを客観的に判断します。
シュロチクは縦長い観葉植物なので、天井や壁の装飾も視野に入れなければいけません。
例えば、壁にポスターやカレンダーなどがかかっている前にシュロチクを置いてしまうと。それらを隠してしまうだけでなくごちゃごちゃとした印象になってしまいます。
また、動線を避けた場所に置くと部屋全体の比重が偏ってしまい、一箇所にものがたくさんあるという光景になります。
シュロチク以外にも観葉植物がある場合は、その植物とシュロチクのバランスを見て置くことが大切です。
大きさを揃えたり、逆に大小と変化を付けて並べましょう。
おすすめは携帯のカメラで部屋全体を撮影することです。画面でみると部屋のバランスがよくわかります。
他の人の飾り方で勉強する
観葉植物を取り入れたインテリアは世界中でポピュラーになっています。
シュロチクは観葉植物の中でも人気が高いので、シュロチクを取り入れたインテリアコーディネート例は多数見ることができるでしょう。
シュロチクだけでなく、似たようなシルエットの観葉植物でも参考になります。
ただし、すべて真似をするのではなく、バランスのとり方を参考にします。
背の高いシュロチクと親和性のある家具や壁のデザイン、鉢の選び方などはプロの技をしっかりと勉強しましょう。
一度基礎が分かれば次第に自分でもオリジナルのコーディネートができるようになってくるでしょう。
参考としておすすめしたいのは家具インテリアショップのカタログです。無料で見ることができるのでちょっとしたヒントを得ることができます。
シュロチクに関するよくある疑問
シュロチクを育てていると多くの人が遭遇する疑問がいくつかありますのでそれをまとめて解決していきます。
疑問が発生してから見るのもいいですが、先に知っておくと実際遭遇したときに落ち着いて対処することができるでしょう。
シュロチクだけでなく他の観葉植物にも当てはまることもあるので覚えておいて損はありません。
葉がカサカサしてしまったときの復活方法はありますか?
シュロチクなどの観葉植物の葉がカサカサして枯れそうになっている場合、大抵は冬場に症状が現れます。
この状態を回復させるにはまず気温の高い場所へ移動させ、土が乾燥するまで水やりを控えましょう。枯れているからといって肥料を与えると成分が強すぎて根がさらに弱ってしまうので注意です。
夏場にカサカサになってしまう場合は逆に水が足りない、直射日光が当たっている、屋内でも気温が高すぎるという原因が考えられますので、これも場所の移動を行い、水を与えましょう。
花が咲いたら枯れる前兆というのは本当ですか?
「シュロチクは花が咲くと枯れ始める」という話がありますが、実は本当のことなのです。
シュロチクは成熟してこれ以上の生育が見込めないと判断すると、子孫を増やして新たな場所で芽吹こうとして花を咲かせるのです。
つまり、「この場所を捨てて別の良い場所で新しく生まれ変わろう」という生態なのです。
観葉植物として鉢に入っている状態でも同じです。
そのため、花が咲いた時は生育環境に難があると判断し、植え替えや株分けなどを行って長生きさせましょう。
シュロチクの値段相場はいくらですか?
シュロチクはポピュラーな観葉植物ですのでさまざまなな場所で入手できます。
値段には大きな幅がありますが、鉢の号数が大きく樹高が高いほど値段も上がると思っていいでしょう。
安いものであれば樹高40cmの5号鉢で2,000円~3,000円で購入することが可能で、上手に生育させれば数mにも伸ばすことができます。
短期間だけ置きたい、試しに置いてみたいという場合は購入ではなく観葉植物のレンタルを利用するのがおすすめです。
シュロチクの商品紹介
こちらのシュロチクは初めて観葉植物を置く人も、新しくコレクションに加えたいという人にもおすすめできる一鉢です。
竹のようにまっすぐ伸びる茎から茂る細い葉が幾重にも重なり上品でありつつモダンな雰囲気も醸し出しています。青々とした葉はどんなインテリアにもなじみながら自然のエネルギーを感じさせてくれます。
既にあるインテリアデザインを邪魔することなく置くことができるので、和室だけでなく洋風の家にもおすすめです。
鉢は丸みを帯びたスタイリッシュなフォルムですのでご家庭だけでなくオフィスにもぴったりですし、贈り物としても相手を選びません。
商品ページはこちら
まとめ
プレミアガーデンではシュロチクをはじめとする観葉植物を多数販売しています。
観葉植物はインテリアだけでなくリフレッシュ効果、風水的な招福効果などもあるといわれており世界中で取り入れられています。
造花とは違う生きて成長する植物をそばに置くことでその自然エネルギーを補給しましょう。
シュロチクは観葉植物の入門としてもおすすめの一鉢です。お求めの際はぜひプレミアガーデンまでお問い合わせください。