花も実も葉も楽しめる月橘(シルクジャスミン)の育て方
月橘(ゲッキツ)とも呼ばれ、シルクのような光沢のある葉を持ち、夏にはジャスミンに似た白い花を咲かせるシルクジャスミンは観葉植物としてとても人気ですよね。
今回はそんなシルクジャスミンを正しく育てるための知識をお伝えします。
室内で白い花と緑、そして赤い実を楽しめるシルクジャスミンを育ててみませんか?
シルクジャスミン(ゲッキツ)の特徴
植物名 | シルクジャスミン(ゲッキツ) |
英名・和名 | orange jasmine・月橘 |
原産地 | 東南アジア |
学名 | Murraya paniculata |
科名・属名 | ミカン科・ゲッキツ属 |
園芸分類 | 観葉植物 |
草丈・樹高 | 10〜200cm |
耐寒性・耐暑性 | 弱い・強い |
シルクジャスミン(月橘)は真っ白な綺麗な花を咲かせ、光沢のあるシルクのような葉も魅力のひとつです。
香りがジャスミンに似ており、オレンジのような柑橘系の香りがすることからオレンジジャスミンともいわれています。
さらに花と葉だけではなく、真っ赤なかわいい実をつけることも人気の理由です。
また、「純真な心」という花言葉を持つシルクジャスミンはお祝いの贈り物、結婚祝い等としても大変喜ばれる植物です。
シルクジャスミンの風水効果
シルクジャスミンは恋愛運を高める植物とされており、東、東南、南西の方角に置くと良いといわれています。
なぜ恋愛運を高める効果があるのでしょうか。
シルクジャスミンの葉は上向きに茂り、枝もよく伸びて伸び伸びと成長していきます。このような植物名は「陽の気」を持つ木といわれ、幸運が訪れるといわれています。
また、恋愛運だけではなく福を呼び込み、健康でいられる効果もあるとされています。
真っ直ぐに伸びる枝、上向きの葉、そして真っ白な花を持つことから「純真な心」という花言葉を持っています。
純真な心で一途に恋愛をするという意味が込められているためカップルや結婚祝い等にも喜ばれる贈り物ですね。
シルクジャスミンを枯れさせない育て方の基本
シルクジャスミンは上手に育てれば綺麗な葉と花をつけぐんぐん成長します。
さらに花が終われば赤い実をつけ、その実は食用としても用いられています。
大切なのは育てる環境。お部屋のインテリアとしてもかわいいシルクジャスミンを上手に育てていくためにシルクジャスミンの好む環境を整えていきましょう。
置き場所
シルクジャスミンは日当たりの良い場所を好みます。明るい室内等でも育ちますが、綺麗に花をつけたい場合は必ず日当たりの良い場所で育てましょう。
あまり暗い場所で育てると花がつかず、葉が落ちてしまうこともあるので注意してください。
そして、寒さに弱いため秋〜冬は室内に入れます。最低気温が10℃を下回ってきたら室内に入れ、冬は5℃以上ある室内で育てましょう。
また、シルクジャスミンは日当たりの良い場所を好みますが乾燥が苦手なため、水やりはこまめに行ってください。
室内に置く場合、日当たりの良いリビングや窓際などに置くことをおすすめします。
水やり方法
シルクジャスミンは上記でも述べたとおり乾燥に弱いため、土が乾いてきたらたっぷり水をあげましょう。
春、秋は1週間に1〜2回たっぷり、夏場は1日に1〜2回水やりをします。
冬は休眠するため水はあまり必要としません。そのため、冬場は1ヶ月に2回ほどたっぷり水をあげましょう。
ただし、水をあげすぎると根腐れの原因になってしまうため注意してください。
また、観葉植物は根からだけでなく葉からも水を吸収するため、霧吹きなどで葉に吹きかけるのも良いとされています。
植え替えと剪定
上に向かって伸び伸びと成長するシルクジャスミンをより綺麗に美しく楽しむために植え替えと剪定についてご紹介します。
シルクジャスミンは丈夫で育てやすいため、庭木、観葉植物としてとても人気です。
植え替えと剪定は時期をしっかり選んで行っていくことがポイントとなってきます。
剪定のポイント
シルクジャスミンの剪定の時期は5〜8月に行いましょう。5〜8月はシルクジャスミンの成長期といわれる期間です。
この時期のシルクジャスミンは毎日ぐんぐんと枝と葉を伸ばして成長していきます。
生命力が強く、放っておくとあっという間に天井の方まで伸びていってしまうことも…。
そのためシルクジャスミンの剪定のポイントは、「成長期に大胆に」です。
少し多めに切りすぎてしまっても全然問題ありません。
上向きに生えるため枝や葉が絡まることはほぼありませんが形も整えてあげましょう。
また、葉が生い茂ってくると全ての葉が日光を取り込むことが難しくなってきますので葉の量も調整していくと良いです。
植え替えのポイント
シルクジャスミンの植え替え時には4〜7月または9〜10月頃が最適です。
真夏の高温時は避けましょう。ひとまわり大きな鉢に植え替え、たっぷりと水をあげましょう。
ここで注意点ですが、成長期以外に肥料をあげることはしないでください。
シルクジャスミンは成長期とそれ以外で成長幅が大きく異なります。
そのため、成長期以外に肥料をあげてしまうと栄養を吸収しきれず根腐れの原因になったり枯れてしまったりします。
害虫や病気に注意!
アブラムシは新芽などに寄生して汁液を吸います。
繁殖力が強く、増えてしまうとシルクジャスミンが発育不良に陥ってしまいます。
カイガラムシは葉や茎、枝に寄生して汁液を吸います。これもシルクジャスミンが発育不良に陥り、さらに排泄物により病気を誘発する恐れがあります。
ハダニは葉裏に寄生して汁液を吸い、葉裏にいるため数が増えると光合成が行えず発育不良に陥ってしまいます。
これらの害虫はシルクジャスミンの成長を妨げますので、見つけたらすぐに殺虫剤等で駆除しましょう。
病気としてはうどんこ病に注意しましょう。
葉や茎にうどんの粉をかけたような白いカビが生える病気で、症状が進行すると光合成が行えなくなってしまいます。
見逃してしまいやすい病気なので日々気をつけて見てあげてくださいね。
シルクジャスミンのお手入れのワンポイントアドバイス
シルクジャスミンを1年中楽しみ、さらに増やして楽しむ方向けへのワンポイントアドバイスをお伝えします。
シルクジャスミンは比較的育てやすく、初心者の方でも安心して育てられる観葉植物として人気ですがポイントを押さえておけばさらに楽しく美しく育てることができます。
屋内、屋外によって注意する点が異なる!
シルクジャスミンは屋内、屋外どちらでも育てられますが屋内で育てる場合場所と乾燥には注意しましょう。
日当たりの良い場所を好むため、日差しの入る場所においてあげてください。
さらに乾燥が苦手なため夏は冷房、冬は暖房といった室内環境に注意してください。
エアコンの近くに置くことはなるべく避けましょう。
屋外で育てる場合、寒さに注意してください。シルクジャスミンは寒さに弱いため、冬は屋内に入れておくことをおすすめします。
また、強すぎる直射日光も苦手なため真夏に直接日があたる場所は避けた方が良いでしょう。
冬のお世話はとくに注意!
シルクジャスミンはとにかく寒さに弱いため、冬は特に注意です。
外の気温が10℃を下回るようになってきたら屋内にいれてあげると無難です。
0℃以上あれば冬越しをすることが可能ですが、元気な状態を保つためには室内も5℃以上に保つようにするといいでしょう。
冬越えの際にはなるべく日の当たる窓際などに置いて日にあてることを意識してください。
その際、屋内での乾燥には十分注意してくださいね。
しかし冬は水のあげすぎは良くないため、カラカラに土が乾いてから4〜5日たって水をあげるとちょうど良いです。
春や夏の感覚であげてしまうと根腐れを起こしてしまいますので注意してください。
肥料のあげかたにも注意!
シルクジャスミンは成長期とそうでない時期とでは成長幅が大きく異なります。
そのため、1年中肥料をあげていると栄養を吸収しきれずに余分な栄養が逆に成長を妨げてしまうことになるので、成長期以外に肥料をあげることは絶対にやめてください。
肥料をあげる際は成長期の5〜8月の1ヶ月に1度程度、化成肥料を与えるか2週間に1度程度液体肥料を与えてください。
この際、植物の成長にかかせないリン酸が多く含まれているものだと尚よいです。
成長期にはたっぷりと栄養を与え、成長期以外には与えないように注意しましょう。
シルクジャスミンを増やすなら挿木がおすすめ
時期は5〜8月頃、成長期に今年芽吹いた新芽の部分を5〜10cmカットして挿木を行います。
剪定した枝を使うと無駄なく効率的なのでおすすめです。
今年芽吹いた新芽を5〜10cmにカット(斜めに切っておくと尚良し)
- 1時間ほど水につける
- 挿木用の土が売られているのでできればそれで新しい土を用意する
- 挿し終わったら水をたっぷりあげる
- 1〜2ヶ月で発根し、新芽が芽生えたら鉢や地面に植え替える
シルクジャスミンは根も張りやすく、増やしやすいため素人の方でも気軽に行うことができます。
シルクジャスミンをインテリアとしてオシャレに飾ろう
室内に観葉植物を飾ることはいい効果がたくさんあります。
なかでも注目すべきなのが森林効果といわれるもので、山や森に入った際に空気が澄んでいて心地よいと感じたことがあると思います。
これは植物から発生しているフィトンチッドという香り成分のおかげです。
そのためオシャレなインテリアとしてだけではなく、自然の中にいるような心地よい空間をつくりだしてくれるのです。
リビングにワンポイントとして
広いリビングに緑をひとつプラスしてみましょう。
家族が集まり和気藹々とする場にシルクジャスミンも混ぜてあげてください。
シルクのような光沢のある艶やかな葉にジャスミンのような真っ白い花、そして花が終われば真っ赤な実をつけるシルクジャスミンはリビングで差し色としても見る人の目を楽しませてくれます。
大きさもそれなりに成長するため広いリビングのワンポイントとしてはとても大きな役割を成してくれます。
また、窓際だと日の光が葉にあたりより美しい光沢を見せてくれるので窓際に置くことをおすすめします。
窓際にシルクジャスミンがあることで、朝カーテンを開ければ朝日に反射した美しいシルクジャスミンを見るのが毎朝楽しみになるはずです。
階段の踊り場に緑をプラス
長い階段に窓がある家も多いですよね。広い踊り場の角にシルクジャスミンを置いてみてはいかがでしょうか。
階段は意外と盲点ですが階段にひとつ緑をプラスするだけで部屋のイメージがグッと引き締まりまとまった印象をだすことができます。
さらに高さのある木なので空間が広く見え、真っ直ぐに上に伸びるため階段の上り下りの際に邪魔になることもありません。
ベランダに置いて自分だけの癒し空間に
ベランダが物置になっている…という方も多いかと思います。
日の光が好きなシルクジャスミンと寒くなればすぐに屋内に入れることができるベランダはとても相性がいいです。
朝起きて日の光を浴びる習慣をつければ窓を開けた際に、朝日に反射してさらに美しく輝くシルクジャスミンを見ることができるでしょう。
そして椅子やテーブルを設置すればあなただけの癒し空間に早変わり。
ベランダというせっかくの空間を無駄にせず、シルクジャスミンと共に癒しの空間を作ってみてはいかがでしょうか。
植物が空気を綺麗にしてくれるので清々しい気持ちになれますよ。
シルクジャスミンに関するよくある疑問
一般的に育てやすく、素人でも手軽に育てることができるといわれているシルクジャスミンですがやはり生き物。
病気もすれば葉がシワシワになったりいつもと様子が違ったりで心配になることも多いと思います。
また、実際どこで購入できるの?相場はどのくらい?など具体的にさまざまな疑問があがるため、よくある疑問点に答えていきます。
葉がシワシワになったときの対処法はありますか?
葉がシワシワになって枯れてしまっている場合は切り落としましょう。
元気な葉へいくはずの栄養を吸い取ってしまう可能性があるため、枯れた葉や花は成長の妨げになったり、運気も下がってしまうためしっかり管理しましょう。
また、原因としては水が足りないこと、逆に水や栄養を与えすぎて葉がシワシワになってしまうこともあります。
葉が増えすぎてしまった場合は少し切り取り、育ちやすい環境を作っていきましょう。
また、観葉植物は根からだけではなく葉からも水分を吸収するため、葉に直接霧吹きなどで水をかけてあげるとなお良いでしょう。
ハイドロカルチャーで育てることはできますか?
ハイドロカルチャーとは土を使わず水で育てる方法です。ハイドロカルチャーは地植えに比べてとても衛生的な育て方ですね。
シルクジャスミンはハイドロカルチャーでも育てることはできますが、地植えよりも成長は遅くなります。
また、花をつける植物のため、光や栄養を多く必要とします。
そのためハイドロカルチャーでも育てることは可能ですが、より綺麗な花をつけより大きく育てたい場合はハイドロカルチャーではなく地植えがおすすめです。
シルクジャスミンの値段相場はいくらですか?
7〜8号鉢の場合価格は5,000〜10,000円前後が相場とされています。10号鉢の場合は15,000円前後です。
また、観葉植物はレンタルすることも可能で、レンタル料金としては年間で3,000〜4,000円前後が相場料金です。
最近では小さな苗で1000円前後などのものも購入できるため、大きさと用途に合わせて購入しましょう。
シルクジャスミンの商品紹介
プレミアガーデンでは年間で数万件の実績を誇っています。リーズナブルかつ、種類が豊富で、多くの企業や顧客様から御愛顧いただいております。
リーズナブルな料金のため植物や花の見栄えを気にされる方も多いですが、想像以上に豪華だったというお声をよくいただきます。
また、低価格から高価格帯まで選べる花のラインナップは業界トップクラスです。
シルクジャスミンに関しても10号(180cm前後)の商品をご用意しております。
全ての花に品質保証がついておりますので安心してお買い物めくださいませ。
商品ページはこちら
まとめ
花の種類とカラーは通販で最も多いラインナップを誇っており、スタンド花、胡蝶蘭は業界最安値の1万円からご注文を承っております。
また、早めのカード決済によるネット注文は東京23区に最短で当日発送いたします。
植物のことはぜひ、プレミアガーデンまでお問い合わせください。