トックリヤシを育てよう!育て方や水やり、お手入れのコツ

 

とっくりに似たユニークな姿をもつ、トックリヤシという植物をご存知でしょうか。

南国育ちのヤシ科であるトックリヤシは、金運アップの風水効果があるとされ、一時期ブームになりました。

今回は、そんなトックリヤシの特徴や、基本的な育て方、お手入れのコツをご紹介していきます。

お家でトックリヤシを育てて、南国の雰囲気を味わってみましょう。

トックリヤシの基本情報・特徴

植物名:トックリヤシ(とっくり椰子)

科・属:ヤシ科・トックリヤシ属

学名:Mascarena lagenicaulis

原産地:マスカリン諸島

園芸分類:観葉植物

樹高:10mほどにもなる

耐寒性:弱い

耐暑性:強い

 

熱帯地方原産のトックリヤシは、南国ムード満点の観葉植物として親しまれています。

ぷっくりと膨らんだ株元がとっくりのようであることが名前の由来です。

ボトルのようにも見えるので、ボトルパームやボトルヤシとも呼ばれます。

沖縄に自生しており、野生のものはかなり樹高がありますが、観賞用として小さなものも販売されています。

熱帯地域原産ですので、寒さには弱く、基本的に室内での管理が必須となります。

トックリヤシはのんびりと生長するので、室内で育てるのにぴったりな植物です。

そっくりなトックリヤシモドキ

「トックリヤシモドキ」という、姿がそっくりな種類もあります。

生長につれ、トックリヤシは幹の根元が膨れますが、トックリヤシモドキは上や真ん中辺りが膨れるのが、見分けるコツです。

ただし、若い株はまだ膨れておらず、見分けるのがとても難しいので注意してくださいね。

トックリヤシの花言葉や風水

トックリヤシは、実は金運を上げる効果があるとして流行した木でもあるのです。

そんな良い効果を持つトックリヤシには、素敵な花言葉も添えられています。

次は、トックリヤシの花言葉や風水効果についてご紹介します。

花言葉

丸みのある幹が癒されるトックリヤシには、「平和」の花言葉が付いています。

のんびりとしたヤシ科の雰囲気があるトックリヤシは、置くだけでお部屋をリラックス空間に変えてくれます。

そんなトックリヤシにはぴったりの、素敵な花言葉ですよね。

風水

風水とは、生活環境を整えて運気を上げる考え方です。

自然のエネルギーを持つ、観葉植物は風水効果が高く、厄除けや魔除けとしても効果的なものだと考えられています。

最近では、観葉植物をインテリアアイテムとして取り入れ、楽しむスタイルが主流です。

風水の観点では、トックリヤシのような尖った葉を持つ観葉植物には、成長・発展・成功などのパワーがあります。

玄関などに置けば、家に悪い気が入るのを防いで、良い気の流れを守ってくれますよ。

チャームポイントの膨らんだ部分には、金運や幸せが溜まると考えられており、風水的には東南の方角に置くことで、その効果が期待できますよ。

トックリヤシの基本の育て方

自生するものや植物園に生えているトックリヤシは大きく、室内で育てられるか不安に思う方もいるかもしれません。

ですが、ヤシ科のトックリヤシはとてもゆるやかに生長するため、まさに室内向きと言える観葉植物なのです。

ここからは、実際にトックリヤシを育てるうえでの基本をご紹介していきます。

苗植えの時期・方法

トックリヤシの苗を選ぶ際には、「実生苗」であるかどうかを必ずチェックします。

トックリヤシは、種から育てなければ独特の膨らみ部分が生まれません。

つまり、挿し木で増やしたものは、とっくりが膨らまないのです。

せっかくとっくり部分を楽しもうと購入しても、いつまでも膨らんでこなければがっかりしてしまいますよね。

実店舗では実生苗かどうかを必ず確認し、ネットショップではきちんと明記された商品を購入しましょう。

種から植え付けを行なうなら、暖かくなって生育期が訪れる春先の作業がおすすめです。

横向きに置いた種の、半分が隠れる程度に土をかけて育てます。

鉢土には、市販されている観葉植物用の土に、腐葉土・赤玉土・軽石を混ぜると、水はけがとても良くなります。

置き場所

トックリヤシを屋外に地植えできるのは、気温が温かい地域だけで、基本的に室内管理向きの植物になります。

南国育ちの植物ですので、できるだけ南向きのレースカーテン・ブラインド越しなどの窓際や、なるべく日光の差す場所に置きましょう。

ただし、日差しが強すぎると葉焼けを起こしますので、西日は避けてください。

乾燥には強いですが、エアコンの風が直接当たらない位置に置いてください。

寒さには大変弱いので、冬季は気温10℃以下にならないよう注意し、日中と夜間の温度差が開く時期は、気温差が出やすい窓際を避け、部屋の奥側へ置きましょう。

水やり

トックリヤシの膨らんだ幹には、ラクダのこぶのように水分が蓄えられています。

とても乾燥に強いので、水不足よりも水の与え過ぎによる根腐れに注意しましょう。

必ず土の表面が乾いてきたのを確認してから、水をたっぷりと与えてください。

生長がゆっくりのトックリヤシは、冬場はさらに生長速度が遅くなります。

冬季は水やりを控え、加湿器の使用や葉水をかけ、温度・湿度を調整するのがベストです。

肥料

トックリヤシには、生育期である春から秋の間に、緩効性の肥料を2ヶ月に1回のペースで与えましょう。

生長を早め、あまり大きくしたくないときは控えめにするか、肥料を与えなくても問題ありません。

植え替え

植え替えは、生長した根が鉢内で根詰まりを起こすのを防ぐため、定期的に行います。

トックリヤシは、水分を蓄えているので、すぐ枯れることはありませんが、根が水分をうまく吸収できるよう、育ちやすい状態に整えてあげましょう。

植え替え時は、太い根を傷つけないよう細心の注意を払ってください。

根が傷つくと、損傷部分から腐食し、木の健康を著しく損なうことが考えられます。

株を出したら細かく土を取り過ぎず、新しい鉢へ土を補充するように植え替えを行ないましょう。

【植え替えの目安】

・購入後や前回の植え替えから3年経過している

・葉が落ちてきた、下の葉が枯れ始めた

・鉢底から根がはみ出ている

・鉢土から根が見える

・水やりしても、すぐに鉢底から水が出てこない

【植え替え手順】

①株を鉢から出し、根周りの土を丁寧にほぐす

②新しい鉢に鉢底石を敷き、土を3分の1程度入れる

③水やりの際に溢れ過ぎないよう、土の高さを調節する

④株を植え付け、細部まで土を埋めて水を与える

POINT

植え替え後の植物はデリケートなので、日陰で1週間ほど管理します。

剪定方法

トックリヤシの性質として、切った枝や葉の付け根から新芽は発芽しません。

室内で観葉植物を育てる場合は、大きくなりすぎないよう剪定で高さを調節するものですが、トックリヤシの切り戻しには注意が必要です。

あまり剪定しすぎると、葉がなくなって不格好になってしまいます。

葉の先が茶色く枯れたら、枯れた葉先部分だけカットするよう心がけましょう。

新しい葉が1枚育つと、古い葉が1枚枯れるのがトックリヤシの性質ですので、新芽が出ていれば心配は要りません。

冬越し

乾燥に強いトックリヤシですが、湿度は必要です。

冬の間は、暖房の風が直接当たらない場所に置き、室内の湿度管理を行ない、霧吹きなどで葉水をしましょう。

冬場は特に、日中と夜間の温度差が激しい時期です。

枯れる原因のひとつでもあるので、なるべく室内の奥まった場所に置き、気温差を避けて管理しましょう。

増やし方

トックリヤシは「種まき」と「挿し木」によって増やせます。

注意点として、挿し木で増やしたトックリヤシは、チャームポイントである根元の膨らみが生まれません。

幹が膨らむトックリヤシを増やしたい場合は、種から育てましょう。

トックリヤシのお手入れポイント

自分で水分をストックできるため、水やり頻度も少なく、剪定もお手軽なトックリヤシ。

のんびりと生長してくれるので、剪定の手間もかからず、植え替えも少なく済む、初心者向けの植物でもあります。

次は、基本の育て方以外にも抑えておきたいお手入れのコツをご紹介します。

葉水をしよう

水の与え過ぎに気を付けるトックリヤシは、冬場は特に水やり頻度が減り、ほとんど要らないといってもいいほどです。

水やりでたっぷり水をあげる代わりに、部屋の湿度を上げ、葉水をして、水分を補給させましょう。

葉水は、葉の表面の埃を落として、水分を吸いやすくしてくれます。

汚れも落ちてくれるので、害虫対策にもなりますよ。

定期的な葉水で、活き活きとした葉を楽しんでくださいね。

病気や害虫に注意

生長が緩やかなトックリヤシは、一度葉が落ちると新芽がなかなか出ないため、害虫被害による葉落ちは防ぎたいところです。

カイガラムシは乾燥を好むので、夏場に注意が必要です。

生育期である夏の害虫ダメージは乗り切れることが多いですが、生長エネルギーの少ない冬季は死活問題になります。

発生していたら早急に駆除できるよう、日頃からよく観察しましょう。

トックリヤシが枯れる原因

葉が枯れてしまうと、なかなか新芽が生えないのがトックリヤシの特徴です。

枯れる原因を知り、しっかり防げるよう管理したいですね。

次はトックリヤシが枯れる原因と、その対策法をご紹介していきます。

根詰まり

水やりの際に、水がすぐに鉢底から流れ出ず、土の中に溜まっている場合は、根詰まりを起こしています。

放置すると根が腐り、トックリヤシが枯れてしまいますので、すぐに植え替えを行ないましょう。

また、植え替え時に根を傷つけてしまい、傷口が湿ったまま放置しても、根が腐ってしまいます。

根が傷ついたら、必ず乾燥させてから植え付けを行ないましょう。

葉やけ

普段、室内で日光に当たらず育っていた植物を、急に直射日光に当てると、葉やけを起こします。

葉やけになると、葉の組織が破壊されて変色し、その部分は光合成ができなくなります。

元々葉の数が少ないトックリヤシは、すべての葉が枯れると木自体が枯れてしまいます。

もし屋外やベランダなどに出すときは、窓際などから少しずつ慣らして日光に当てていきましょう。

温度管理

寒さに弱いトックリヤシは、冬場はできるだけ室内で管理してください。

可能であれば、10℃以上になるように、暖房器具などで温度を調整します。

特に、冬の夜や朝方は冷え込みますので、株が枯れてしまわないよう注意が必要です。

トックリヤシは通販で購入しよう

トックリヤシは流通が少なく、実店舗ではあまり見かけない希少な品種です。

置いてある店舗を探し回るのは大変ですから、トックリヤシの購入をお考えの方には通販サイトでの購入がおすすめです。

植物を通販で買った経験がない方も、通販ならではのメリットを知れば、きっと利用してみたくなるでしょう。

重い植物を持ち運ばなくていい

実店舗で観葉植物を購入すると、大変なのが持ち帰りですよね。

扱い方に慣れないうちは気を遣いますし、大きな植物は重くて移動に苦労します。

通販で購入すれば、自宅に届くので持ち運ぶ手間がありません。

店舗によっては自社配送も行なっていますので、扱いに慣れたプロが安全に品物を届けてくれます。

店・価格を比較できる

せっかくお出迎えするトックリヤシですから、納得のいくものを選びたいですよね。

購入時はお店のサービスや価格も重要な判断材料になります。

通販であれば、自分の納得いくまでお店や価格を比較できますし、実店舗と比べて範囲も広く探すことができます。

 

24時間、空いた時間や通勤時間、就寝前など、いつでも探せるのも便利なポイントです。

トックリヤシのおすすめ商品紹介

プレミアガーデンでも、扱いやすいサイズからのトックリヤシをご用意しております。

トックリヤシにそっくりな、トックリヤシモドキのラインナップもございますので、トロピカルなインテリアグリーンをお求めでしたら、あわせてご検討ください。

トックリヤシ6号 (ラスターポット付)

「平和」の花言葉を持つトックリヤシ。

独特のゆったりとした雰囲気を持ち、インテリアとして飾れば、トロピカルなムードを楽しめます。

緊張が生じるオフィスを和ませる、オフィスグリーンとしても人気の観葉植物ですので、ビジネスシーンの贈り物としても適していますよ。

 

★商品詳細ページ:トックリヤシ6号 (ラスターポット付)

 

トックリヤシモドキ10号 (ラスターポット付)

こちらはトックリヤシではなく、トックリヤシモドキになります。

トックリヤシのように根が膨らまず、全体的に太い幹が特徴です。

「モドキ」と呼ばれていますが、大きな違いはそこまでなく、トックリヤシモドキの方が大きめに育つ以外は、トックリヤシと同じ南国ムードを楽しめます。

トックリヤシと同様に、金運上昇や心を和ませる効果があるとも言われています。

あまり違いにこだわらず、トロピカルなインテリアグリーンをお求めでしたら、トックリヤシモドキもおすすめですよ。

★商品詳細ページ:トックリヤシモドキ10号 (ラスターポット付)

まとめ

トックリヤシの育て方や、魅力についてお伝えしてきました。

お手入れの大切なポイントとして、温度・湿度の管理を抑えておけば、手間がかからずに育てやすい植物です。

お世話に慣れてきたら、種から育てて増やしてみてください。

自分で種から育てた植物には、さらに愛着が湧きますよ。

トックリヤシは流通が少ない希少な観葉植物ですので、ぜひ大切に育ててくださいね。

 

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