胡蝶蘭のおすすめの種類は?大きさによる違いや主な種類などを解説

胡蝶蘭は、誕生日や開店・開業祝いといった華やかなお祝いのシーンはもちろん、お悔やみの場でも利用できる万能なフラワーギフトです。気品のある花と長く咲き続ける特徴から、贈り物として幅広いシーンで選ばれています。
本記事では、胡蝶蘭をサイズ別・色別に分けて紹介するとともに、人気の品種や個性溢れる珍しい種類などを紹介します。胡蝶蘭を贈りたい方や購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも胡蝶蘭とは
お祝いの場面だけでなく、お悔やみの花としても利用できる胡蝶蘭は、東南アジア原産のラン科コチョウラン属の植物です。日本では高級感のあるフラワーギフトとして人気が高く、法人向けの贈り物としてよく選ばれています。
また、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」「幸福」「純粋な愛」といった花言葉を持っており、大切な人への思いを伝える贈り物として親しまれています。
【サイズ別】胡蝶蘭の種類
さまざまな種類がある胡蝶蘭ですが、種類によって相手に与える印象が異なってきます。
中でも、花の大きさは胡蝶蘭の印象を大きく左右する重要なポイントの一つです。
ここでは、サイズ別で異なる胡蝶蘭の特徴などを詳しく見ていきましょう。
大輪の胡蝶蘭
大輪の胡蝶蘭は、花の直径がおよそ10~15cmと最も大きく、胡蝶蘭の中でも迫力ある種類です。茎や株も堂々としており、3本立ての場合で高さは70~80cm前後と存在感が際立ちます。
整然と並んで咲く姿は圧倒的な華やかさを放ち、特別なお祝いの場にふさわしい印象を与えます。その豪華さから開店祝いや開業祝い、就任・昇進祝いなど、法人向けのフラワーギフトとして特に人気があります。
また、ボリュームがあるので写真映えもしやすく、祝いの場をより華やかに彩ってくれる存在として活躍してくれるでしょう。
中輪の胡蝶蘭
中輪の胡蝶蘭は、花の大きさがおよそ6~12cm程度とほど良いサイズ感が魅力です。品種にもよりますが、3本立ての高さは約50~60cm前後であり、大輪に比べてややコンパクトにまとまります。
このサイズは見た目の華やかさを保ちながらも圧迫感が少ないため、限られたスペースでも飾りやすいのが大きな特徴です。そのため、小規模な事務所の移転祝いや個人経営の飲食店の開店祝いなどに最適であり、置く場所を選ばず気軽に贈れる点が喜ばれます。
また、誕生日や敬老の日、還暦祝いといった家族や親しい人へのギフトとしても人気が高いです。サイズ感と華やかさのバランスが良く、法人・個人どちらの用途にも幅広く対応できる万能タイプといえるでしょう。
ミディ(ミニ)の胡蝶蘭
ミディの胡蝶蘭は、花の大きさが約3~5cmと小ぶりでかわいらしい印象が特徴です。草丈も低くまとまるため、オフィスのデスクや自宅のテーブルなど、日常の空間に気軽に取り入れやすいサイズ感となっています。
全体のボリュームが控えめな分、場所を選ばず飾れる手軽さが魅力です。そのため、友人や家族の誕生日祝い、引っ越し祝い、ちょっとしたお礼など、カジュアルなシーンでのプレゼントに最適です。
価格も大輪や中輪に比べると手ごろであり、初めて胡蝶蘭を贈る方にも選びやすいでしょう。
【色別】胡蝶蘭の種類
胡蝶蘭はサイズだけでなく、色合いもさまざまな種類があります。それぞれの色によって与える印象は異なり、適したシーンも変わってきます。
ここでは、色別で異なる胡蝶蘭の特徴などを詳しく紹介します。
白色の胡蝶蘭
白色の胡蝶蘭は、その清らかで上品な印象から最もフォーマルな場面にふさわしい花とされています。誕生日や結婚祝いなどの華やかなお祝いはもちろん、お悔やみの花としても用いられています。
花言葉は「清純」「純粋」などで、凛とした白色の色合いが持つ清らかさを反映した意味を持っているため、大切な相手へ敬意や誠実な気持ちを込めて贈るのに適しています。シーンを選ばず安心して贈れる万能さと高級感を漂わせる佇まいが、白色の胡蝶蘭が長く愛され続ける理由といえるでしょう。
ピンク色の胡蝶蘭
ピンク色の胡蝶蘭は、華やかさとかわいらしさを兼ね備えた人気のある種類です。誕生日や開店・開業祝いといった一般的なお祝いに加え、プロポーズやバレンタインデー、母の日など、愛情や感謝を伝えたいシーンでよく選ばれています。
花言葉は「あなたを愛します」などで、ピンクという色が持つ愛情や恋愛のイメージが反映されています。やわらかくも上品な色合いはインテリアにもなじみやすく、贈る相手の心を華やかに彩ってくれるでしょう。
青色の胡蝶蘭
青色の胡蝶蘭は珍しく特別感のある存在であり、大切なシーンの贈り物にふさわしい種類です。凛とした青の花は気品と高級感を漂わせ、他にはない特別な印象を与えてくれます。
花言葉は「愛」「尊敬」などで、これは青色の胡蝶蘭が誕生するまでの歴史に由来しています。2012年、千葉大学の研究チームが長年の研究を重ね、世界で初めて青色の胡蝶蘭を生み出すことに成功しました。その瞬間、研究者たちは「これは愛と尊敬が生んだ青だ」と互いに称え合ったとされており、そのエピソードが花言葉の由来となっています。
希少性の高さと感動的なストーリーを併せ持つ青色の胡蝶蘭は、特別な相手への贈り物や人生の大きな節目を祝うシーンにぴったりのフラワーギフトです。
紫色の胡蝶蘭
紫色の胡蝶蘭は、落ち着いた気品とエレガントさが漂う魅力的な種類です。特別な花言葉がつけられているわけではありませんが、胡蝶蘭全般に共通する「幸福が飛んでくる」「幸福」「純粋な愛」という花言葉を持っています。
さらに、紫という色自体が「尊敬」「上品さ」「高貴さ」を象徴することから、贈り物として特別な意味を込めることができます。そのため、敬老の日や長寿祝いのように感謝や敬意を伝えるシーンでよく選ばれています。
紫色の胡蝶蘭は、品格を重んじる相手への贈り物として喜ばれる存在です。
黄色の胡蝶蘭
黄色の胡蝶蘭は、明るく前向きな印象を与えてくれる華やかな種類です。紫色同様、特別な色別の花言葉はありませんが、胡蝶蘭全般に共通する「幸福が飛んでくる」「幸福」「純粋な愛」という花言葉を持っています。
また、黄色という色自体が持つ「希望」「活力」「喜び」を感じさせる効果もあり、飾る空間を一気に明るく彩ってくれます。そのため、開店祝いや開業祝いといった新しいスタートを祝う場面にぴったりです。
リップ系の胡蝶蘭
リップ系の胡蝶蘭とは、花びらの中心部分だけに異なる色が入る種類を指します。その中でも特に有名なのが「赤リップ」と呼ばれるタイプで、純白の花びらの中央に鮮やかな赤が差し込み、華やかで存在感のある印象を与えます。
リップ系の胡蝶蘭に特別な花言葉はありませんが、白と赤が調和する「紅白」の配色は日本では古くから縁起物として親しまれてきました。そのため、開店祝いや開業祝い、就任祝いなどの法人向けの贈答品としても人気が高く、祝いの場をより華やかに演出してくれます。
上品さと華やかさを兼ね備えたリップ系の胡蝶蘭は、特別なお祝いにふさわしいギフトといえるでしょう。
人気の胡蝶蘭の種類・品種
胡蝶蘭の中で特に人気の種類として、以下の3種類が挙げられます。
- アマビリス
- ユメザクラ
- サンライズスター
ここでは、それぞれの種類の特徴や魅力について詳しく紹介します。
アマビリス
アマビリスはミディタイプの胡蝶蘭であり、純白の小さな花が清楚で上品な印象を与える品種です。花の大きさはおよそ4~5cm程度とコンパクトで、全体の姿もすっきりとしており、可憐でかわいらしい佇まいが特徴です。
鉢植えのサイズでも比較的コンパクトで、飾る場所を選ばずに楽しめる点も魅力です。日常の中で気軽に取り入れられる優美さが、アマビリスの大きな特徴といえるでしょう。
ユメザクラ
ユメザクラは、その名の通り桜を思わせる淡いピンク色の花を咲かせる胡蝶蘭です。中心部分が白く色づくことでやわらかなグラデーションが生まれ、可憐で愛らしい印象を与えます。
花のサイズは中輪タイプが一般的で、ほど良い存在感を持ちながらも飾る場所を選ばず、空間を華やかに彩ります。さらに、よりコンパクトなミディタイプも流通しており、シーンや用途に合わせて選べる点も魅力です。
サンライズスター
サンライズスターは小ぶりな中輪サイズの胡蝶蘭であり、希少性の高い色が大きな魅力です。花びらは明るい黄色、中心部分には鮮やかな紫が入る独特のコントラストを持ち、まるで朝焼けの空を思わせる華やかさがあります。その印象的な色合いから、数ある胡蝶蘭の中でも特に目を引く存在です。
珍しい配色でありながらも上品さも兼ね備えているため、一般的な白やピンクとはひと味違う胡蝶蘭を選びたい方におすすめです。
珍しい胡蝶蘭の品種・種類
一方、珍しい胡蝶蘭として以下の3種類が挙げられます。
- ブルーエレガンス
- タイダサルー アリサン
- ゴールドトリス
珍しい胡蝶蘭は「一風変わった胡蝶蘭を探している」などと考えている方におすすめです。
ここでは、それぞれの胡蝶蘭の特徴などを具体的に解説します。
ブルーエレガンス
ブルーエレガンスは、数ある胡蝶蘭の中でも特に珍しい青色を持つ希少な品種です。深みのあるブルーの花が印象的であり、従来の胡蝶蘭にはない幻想的で高貴な雰囲気を漂わせます。
このブルーエレガンスを生産できる農園は日本にわずか1軒しかなく、流通量もごく限られています。そのため、市場で見かける機会は少なく、出会えたときにはまさに「特別」といえる胡蝶蘭です。
希少性の高さと独自の美しさを兼ね備えたブルーエレガンスは、こだわりのある方への贈り物や人生の節目を祝うシーンにふさわしい存在といえるでしょう。
タイダサルー アリサン
タイダサルー アリサンは、鮮やかで深みのある赤色が印象的な胡蝶蘭です。花のサイズは小ぶりな中輪からミディに分類され、可憐さと華やかさを併せ持つ姿が特徴です。赤色の胡蝶蘭は流通量が少なく、中でもこの品種は特に珍しい存在として注目されています。
ブルーエレガンスと同様に生産者が限られているため、市場に出回る数は少なく、希少価値の高い胡蝶蘭といえます。こだわりのある方や、人とは違った贈り物を選びたい方におすすめの一品です。
ゴールドトリス
ゴールドトリスは、淡い黄色の花びらにほのかなピンク色が重なり、外側に向かってやわらかなグラデーションを描く美しい胡蝶蘭です。サイズはミディタイプが主流で、コンパクトながらも華やかさと上品さを兼ね備えています。その繊細な色合いはかわいらしさと優美さを併せ持ち、空間を明るく彩ってくれるのが魅力です。
また、ゴールドトリスも生産者が限られており、市場に出回る数も少ない希少な品種です。そのため、一般的な胡蝶蘭とはひと味違う特別感を演出でき、こだわりのある贈り物としても注目されています。
控えめながら華やかさを感じさせる色彩は、日常の空間に彩りを添えるだけでなく、特別な場面にもふさわしい存在といえるでしょう。
胡蝶蘭を元気に育てるコツ
胡蝶蘭は、適切な環境と管理を行うことで長い間その美しさを楽しむことができる花です。水やりや置き場所などに少し気を配るだけで、数ヶ月にわたり花を咲かせ続けることも可能です。
ここでは、胡蝶蘭を元気に保ち、より長持ちさせるための育て方のポイントを具体的に解説します。
置き場所・日当たり
胡蝶蘭は、日当たりと風通しの良い環境を好みます。やわらかな光と穏やかな風が届く場所に置くのが理想ですが、直射日光は葉焼けの原因となるので避けてください。屋内で管理する場合は、エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所を選ぶことも大切です。
また、暗い場所に長期間置いてしまうと株が弱ってしまいます。窓際のカーテン越しの光や、定期的に屋外の明るい場所に出して日光を当てることで胡蝶蘭は健康的に育ち、美しい花を長く楽しむことができるようになります
湿度・温度
胡蝶蘭は、多湿で暖かい環境を好む植物です。そのため、湿度60~80%程度が理想とされており、この範囲であればより元気に育ちやすくなります。
湿度の管理が難しい場合は、霧吹きで株全体に軽く水を与えると良いでしょう。空気が乾燥している季節には、毎日霧吹きを行うことで乾燥を防ぐことができます。
また、温度管理も大切なポイントです。胡蝶蘭にとって最適な温度は18~25℃前後であり、この範囲を保つことで花を長く楽しむことができます。寒暖差が激しい場所や冷暖房の風が直接当たる場所は避け、安定した環境で育てることが長持ちの秘訣です。
水やり
胡蝶蘭は乾燥に弱い一方で、水を与えすぎると根腐れを起こす恐れがあるため、水やりの加減が重要です。基本の目安は、土の表面を覆っている水ゴケがしっかりと乾いたタイミングで水を与えることです。
与える量は1株あたりコップ1杯程度が目安ですが、置いている環境や品種によって必要な水分量は異なります。湿度が高い季節や風通しの悪い場所では控えめに、乾燥しやすい環境ではやや多めにするなど、状況に応じて調整することが大切です。
水やりのタイミングを見極めて適切に管理すれば、胡蝶蘭を健康を保つことにつながります。
夏越し・冬越し
胡蝶蘭を元気に育てるためには、夏と冬の管理に工夫が必要です。夏場はエアコンや扇風機の風が直接当たる場所を避け、乾燥を防ぐようにします。屋外で育てている場合は、気温が26℃を超える頃には室内へ移し、安定した環境で管理しましょう。
冬場も同じく、暖房の風が直接当たらない場所に置くことが大切です。基本的には室内での管理が推奨され、気温が15℃を下回ると弱りやすいので注意が必要です。その際は鉢を新聞紙や毛布で覆って保温し、寒さから守る工夫を施すと安心です。
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胡蝶蘭はサイズや品種が豊富で、大輪や中輪、ミディなどが存在しており、それぞれに「見栄え」「設置性」「カジュアルさ」という強みがあります。色や表情も多彩で、白の普遍性からピンクの華やかさ、紫や黄色、リップ系、希少品種まで、贈る相手や場面に合わせて最適な一鉢を選べます。
胡蝶蘭を育てる際はやわらかな光と風通しを確保し、湿度60~80%、18~25℃前後を目安に、水ゴケが乾いたら適量を与えるようにすることで長く美しさを楽しめます。さらに、夏は直風と高温を避けて室内へ、冬は冷気と乾燥対策を行うといった季節のケアを意識すると、胡蝶蘭の魅力は一層引き立つでしょう。
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