胡蝶蘭を花瓶に生けて飾ろう!長持ちさせる方法を紹介

胡蝶蘭はその見た目の高級さだけでなく、とても縁起のいい花言葉を持っています。

とても美しく、贈りものとして定番の花ですが、

「胡蝶蘭を飾りたいけどお世話が大変そう」

「鉢を置くほどの場所がない」とお悩みの方はいませんか?

そんな方には、胡蝶蘭を切り花として花瓶に生けて飾ることもおすすめです。

もちろん鉢植えで丁寧にお世話をして育てることもとても魅力的ですが、実は胡蝶蘭は切り花にしたり、インテリアにしたり、水面に浮かべるフローティングフラワーにしたりと、さまざまなアレンジの利く植物なんです。

この記事では、胡蝶蘭を花瓶に生けるおすすめの方法や飾り方についてご紹介します。

切り花を長持ちさせる方法や、しおれてしまった時の対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

胡蝶蘭とは

胡蝶蘭は、別名「ファレノプシス」といわれるラン科コチョウラン属(ファレノプシス属)の植物です。

もともとは東南アジアが原産の着生ランのため、暑さや乾燥に強く、寒さには非常に弱いという特徴があります。

お花は1茎に対して数輪から10輪ほどつき、1か月以上咲いた状態を楽しめるという花持ちの良さも胡蝶蘭の特徴です。

見た目が蝶に似ていることからその名がつけられ、「幸せが飛んでくる」「共にする喜び」というとても縁起が良い花言葉を持っています。

香りが少ないことや花粉の手入れが簡単なことからも、お店や会社への贈り物に適しています。

 

胡蝶蘭は花瓶に生けるのもおすすめ

贈る人の思いが詰まった胡蝶蘭は、少しでも長持ちさせて楽しみたいですよね。

胡蝶蘭は鉢植えの状態だととても大きく飾る場所に困る方もいるかもしれませんが、1枝だけでも花瓶に入れるとお部屋全体の雰囲気をぐっと高級感あふれるものにしてくれますよ。

 

終わりかけの花を有効活用できる

鉢植えの胡蝶蘭は、花が終わったらそれで終わりと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、適切な処置や管理をすれば、翌年以降どころか本当は数十年以上長生きする植物なんですよ。

花を咲かせた状態は、胡蝶蘭の心臓である「株」にとても大きな負担がかかっています。

翌年以降も楽しむためには、花茎についている花の3分の2が咲き終わった後に根元から花茎を切って、この心臓部分である「株」を休ませる必要があります。

この時に切った花茎は、捨てるのではなく切り花として飾ってみませんか?終わりかけの花をまた楽しむことができますよ。

 

胡蝶蘭は切り花にしても花持ちがいい

一般的な切り花の寿命は、花の種類にもよりますが春秋は1週間ほど、夏は数日ほど、冬は1週間ほどといわれています。

鉢植えの状態で1か月から3か月花を咲かせている胡蝶蘭ですが、切り花にした状態でも花持ちの良さが特徴です。

これは着生植物の特性である少ない水と栄養で生きられる性質のおかげですが、胡蝶蘭は暖かく多湿な場所を好み、寒さと乾燥にとても弱いので、あまり寒い場所には置かないようにしましょう。

 

飾り方の幅が広がる

上品で高級感あふれており一見育てにくそうに見える胡蝶蘭ですが、実はとても育てやすく花持ちもいいのでインテリアに向いています。

鉢植えの胡蝶蘭ですと場所を取るため置く場所が限られるかもしれませんが、花瓶は種類が豊富ですし、置く場所や飾り方のレパートリーの幅も広がるでしょう。

天井や壁からつるしたり、机の上に飾ったり、ベットの枕元や横に飾ったり、ブーケにしたり、リースにしたりと、さまざまな飾り方ができるので一気に楽しみ方が増えますよ。

 

切り花にした胡蝶蘭の飾り方

鉢植えの状態の胡蝶蘭は一通りの飾り方しかできませんが、切り花になったとたん飾り方のレパートリーがぐっと増えます。

切り花の状態だと場所も取らないので一人暮らしの方も手が出しやすく、扱いやすいでしょう。

胡蝶蘭はシンプルで高級感があふれるお花なので、和室や洋室、どのようなお部屋にも合い、他の花と合わせて飾ることもできるので楽しみ方は無限大です。

 

お気に入りの花瓶で華やかに

花束やブーケで頂いた場合は大きめの花瓶に生け、頂いたままのアレンジの状態で飾ることができます。胡蝶蘭は茎が長く飾りやすいので、お気に入りの花瓶に生けてみましょう。

胡蝶蘭は切り花でも3週間ほど長持ちする花なので、他のお花がダメになってきたら花を買ってきて自分でアレンジすることもできます。

主役にして楽しんだり、他のお花を主役にして楽しんだり、一度で何度も楽しむことができますよ。

 

一輪挿しでシンプルに

胡蝶蘭は、一輪だけでもとても存在感のある上品な花です。

ガラス瓶に挿したり、竹を花瓶にしたり、一輪でも胡蝶蘭の高級感が引き立ちます。

シンプルな一輪挿しは簡単かつ洗練された雰囲気になりますし、最も胡蝶蘭の高貴さをアピールできるおすすめの飾り方です。

 

水に浮かべて最後まで楽しむ

もともととても花持ちがいい胡蝶蘭ですが、なんとさらに長く楽しむ方法もあります。

胡蝶蘭は下から順に咲き上がるので、花が痛む前に下のほうから一輪ずつ摘み、お気に入りのお皿や花器などに水を張って浮かべる、いわゆる「フローティングフラワー」にするのもおすすめです。

少ないお花でも花器と水と光の相乗効果で華やかさが増し、鉢植え状態や花瓶に飾るのとまた違った角度で楽しむことができます。

フローティングフラワーにさらにキャンドルを一緒に浮かべるととても大人っぽい雰囲気に仕上がり、おうち時間という言葉が当たり前になってきたこの世の中でも自宅でロマンチックな雰囲気を演出することができますよ。

 

胡蝶蘭の切り花を飾るのにおすすめの場所

胡蝶蘭は東南アジアの熱帯雨林を原産とする植物です。

そのため暖かく湿度の高い所にはとても強いですが、寒くて乾燥している場所、そして直射日光に弱いことが特徴となっています。

きれいな状態を長く楽しむためにも、エアコンに直接当てない、直射日光のような強い光を当てない、15度以下の場所には置かないなど、胡蝶蘭を飾る場所の環境には十分注意してあげることが必要です。

胡蝶蘭に適した環境を踏まえたうえで、胡蝶蘭の切り花を飾るのにおすすめの場所についてご紹介します。

 

玄関

玄関は風水で気の入口にあたり幸運を呼び込むのに最適な場所といわれています。

「幸せが飛んでくる」という花言葉がある胡蝶蘭を玄関に飾ることで、風水的にも運気アップ効果を期待することができるといえるでしょう。

玄関で家の第一印象が決まるといっても過言ではないので、来客時にも一番目に止まりやすい玄関に胡蝶蘭を飾るとお客さんにも好印象を与えることができます。

強い光が苦手な胡蝶蘭ですが、玄関は直射日光が入ってきにくく、ある程度の光に当たることができるので良い環境だといえるでしょう。

しかし、冬は冷えがちなので、特に冷える夜は場所を移動させるのがおすすめです。

 

北西の方向

風水において、「北西」は地位、社会性、出世運の運気が多い方位です。

別名で「主人の方角」とも呼ばれ、特に一家の主の運気に影響するといわれています。

北西は高級感のあるものを飾るのがおすすめなので、胡蝶蘭はぴったりではないでしょうか。胡蝶蘭を飾る場所に悩んだら、ぜひ家の北西に飾ってみてください。

会社などで胡蝶蘭を頂いた場合でも、商売繁盛の意味を込めて北西に飾ることをおすすめします。

 

リビング

人が集まるリビングなら、室温や湿度、日光の調整などのお手入れ面も目が行き届きやすいため、おすすめの場所になります。

花は手間暇や愛情をかけた分だけきれいな姿を見せてお返しをしてくれます。リビングに飾って毎日お手入れをしていたら、自然と愛着が湧いてくることでしょう。

さらに、胡蝶蘭は場を華やかにしてくれる効果があります。

高級感もありながら落ち着いた雰囲気もあるので、洋室にも和室にも自然に溶け込み、さりげない存在感で家族全員を癒す存在になってくれるはずです。

いつも目に付くところに飾ることによって、贈ってくれた人の思いや貰った時の気持ちをいつまでも大切にすることができるでしょう。

 

胡蝶蘭の切り花を長持ちさせるには

鉢植えの状態でも切り花の状態でも、他の花よりも寿命が長いといわれている胡蝶蘭。

しかし、お手入れをせずにそのままにしているだけでは、あまり長持ちはしてくれません。

季節によって扱い方も変わりますが、切り花を長く楽しむには、適した環境下に置くことが大切です。

切り花は茎の切り口に露出した導管から水を吸い上げて生きているため、常にきれいな水を吸収できるように毎日水を取り替えてあげることもとても大切になります。

ここからは、胡蝶蘭の切り花を長持ちさせる方法をいくつか見ていきましょう。

 

水に浸かる部分は取り除く

胡蝶蘭のみならず切り花全てにいえることですが、切り花を花瓶に生ける際には、水に浸かる部分の葉はきれいに取り除いてください。

葉が水に浸かっていると、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。

水を替える際に茎がヌメヌメしている場合にも、しっかりとぬめりを洗い流しましょう。

雑菌が繁殖すると、花が弱る原因になってしまいます。

 

水は常に清潔に

夏の暑い時期は、花瓶の中の水は雑菌がとても繁殖しやすくなっています。

切り口が常に雑菌に触れていると、そこから茎、切り花全体へと菌が回り腐ってしまうので、水は常に清潔にしておくよう心がけましょう。

夏だけでなく、雑菌が繁殖しにくい冬の寒い時期でも水はこまめに取り替える必要があります。

ただ水を換えるだけでなく、花瓶もいっしょに洗うとなおいいでしょう。

できれば水ですすぎ洗いをするだけでなく、スポンジなどを使用してしっかり洗うと切り花が雑菌の影響を受けにくくなり、長持ちしやすくなります。

 

水切りをする

花茎を切った際に切り口から雑菌がはいることや、水を吸い上げる導管をつぶしてしまうことで切り花の寿命が短くなってしまいます。

切り花は、水を換える際に毎回切り口を5mmほど切ってから水の入った花瓶に挿すのがおすすめです。

切り口を切るときはぜひ「水切り」という方法を試してみてください。

水切りとはその名の通り水の中で花茎を切るという方法です。

花茎は切った瞬間に水を吸うので、きれいな水の中に花茎を浸したまま先を斜めに切ることで、導管に空気が入ってしまうことを防ぐことができます。

それと同時に、花茎を切ってから3秒ほど水中に入れたままにすることで、切り口が乾燥してしまうことを防ぐ効果もありますよ。

雑菌の繁殖予防のために、しっかりとアルコール消毒したハサミを使用しましょう。

 

切り戻しを行う

胡蝶蘭を花瓶に活けてからも、上記で紹介した「水切り」を何回か行うと長持ちします。

お花を活けてから水切りをすることを「切り戻し」といい、やり方は水切りと同じです。

切り戻しの頻度は、水替えをするタイミングで2、3日に1回ほどがおすすめです。

 

置き場所に注意

胡蝶蘭は、本来は東南アジアのジャングルの高い木に着生して育ちます。

そのため、原産地の環境に近い、日当たりが良く風通しのいい場所に置きましょう。

日当たりは必要ですが、直射日光のような強い光は苦手なので葉焼けをおこして枯れてしまう原因にもなってしまいます。

また、風通しのいい場所を好みますが、エアコンの風や扇風機の風には弱いため、これらが当たらない場所に置きましょう。

寒さに弱く、15度以上25度以下の空間が適しているといわれているので、室内で育てるようにしてください。

 

胡蝶蘭がしおれてしまったら

胡蝶蘭がしおれてしまったら、諦めて捨ててしまうこともあるでしょう。しかし、諦めるにはまだ早いかもしれません。

花の水あげが悪くなったら、以下の方法を試してみてください。

  • 湯揚げ
  • 燃焼法

お花屋さんで日常的に行われている正しい方法なのですが、一般的にはあまり流通していません。やり方について詳しくご紹介するので、ぜひ参考になさってくださいね。

 

湯揚げ

切り花は、導管を使って水の浸透圧を利用して水を吸い上げます。

導管内に空気が入ってしまったり、導管の入り口がつぶれてしまうことが原因で水の吸い上げが悪くなってしまうことがあります。

湯上げを行うと導管内の空気を外に押し出し、さらに雑菌の繫殖も防ぐことが期待できますよ。

 

準備するもの

  • 60℃以上の熱湯を張った容器
  • 冷たい水を張った容器
  • 消毒したはさみ
  • 新聞紙

 

湯上げの方法

  1. 花に湯気が当たらないように花茎の先端15cmほど残して新聞紙を巻きます。
  2. 切り口を5mmほど切った茎を5~10分ほど熱湯に浸けます。
  3. お湯から引き上げてすぐに冷たい水に半日ほど浸します。
  4. 新聞紙をほどき、通常通り花瓶に挿しましょう。

 

花を熱湯に浸すことに抵抗があるかもしれませんが、お花屋さんも行っていることなのでぜひ試してみてください。

 

燃焼法

湯上げでも効果がない場合は、「燃焼法」を試してみてください。

炭となった部分にはフィルター効果があり、腐敗防止や水の浄化というような効果が期待できます。

 

準備するもの

  • コンロ、ライター、チャッカマン、バーナーのうち1つ
  • 冷たい水を張った容器
  • 消毒したハサミ
  • 新聞紙

 

燃焼法の方法

  1. 花に熱が当たらないように花茎の先端を15cmほど残して新聞紙を巻きます。
  2. 切り口から2cmほどを炭のようになるまで炙ってください。
  3. 炙った場所が黒くなったら冷たい水に半日ほど浸します。
  4. 黒くなった部分を水切りして通常通りきれいな水を張った花瓶に挿しましょう。

 

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まとめ

胡蝶蘭は、一見育てるのにハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、ポイントさえ気を付ければ花も株もとても長生きする非常に育てやすい花です。

また、胡蝶蘭は植木鉢の状態で飾り育てることが一般的な飾り方ですが、切り花にして花瓶に挿したり、フローティングフラワーとして楽しむこともできます。

この記事を参考に、いろいろな飾り方で胡蝶蘭を楽しんでくださいね。

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