憧れの花屋でのバイト、慣れるまでどのくらい?

最近はお洒落な花屋さんが増えて、花屋で働きたいと考える人も多いようです。

綺麗な花に囲まれて、アレンジメントや花束を作るなんて華やかな仕事に思えますが、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

また、実際に働き始めたものの、なかなか慣れずに不安を抱えている方もいるかもしれません。今回は、花屋でアルバイトを始めた方、始めたい方に向けて、慣れるまでにどのくらいかかるのか、どんなお仕事があるのかをご紹介します。

 

【憧れの花屋さんでのアルバイト】

子供の頃、お花屋さんになりたいと思った事がある方は多いのではないでしょうか。

しかし、実際に花屋で働いている人が周りにいるケースは少なく、アルバイトとして働き始めたものの、なかなか慣れずに不安を抱えている。という方も多いようです。

今回は、花屋でアルバイトを始めた方、これから始めたいと思っている方に向けて、慣れるまでにはどのくらいかかるのか、どういったお仕事をしていくのかをご紹介します。

 

【慣れるまでどのくらいかかる?】

後ほど詳しくご紹介しますが、花屋では花の水揚げや水替え、レジや接客なども行います。このような作業的な面では、1〜2ヶ月もすると慣れてくるでしょう。簡単なラッピングなら、同じ時期にマスターできる方も多いです。

 

ブーケやアレンジメントの制作となると、お店によってクオリティの基準が違うので一概には言えませんが、だいたい3ヶ月~半年で任せてもらえるお店が多く、そこからコツをつかんで伸び始めるのには、さらに3ヶ月くらいかかるかもしれません。

ブーケやアレンジメントには正解がないので、より素敵なものを作るために何年働いていても技術だけではなく感性も磨き続ける方が多いです。

 

慣れるまでは覚える事や専門的な知識が多く大変ですが、1週間ごとに振り返ってみると必ずできるようになっていることが見つかるはずです。

仕事に慣れてくると、楽しいと思える作業が増えてきます。

次からは、具体的な仕事内容についても細かく見ていきましょう。

 

【花屋のお仕事】

まずは、基本的なお仕事内容からご紹介していきましょう。

花屋さんと聞くと、綺麗なお花に囲まれてゆったりお仕事をするイメージがあるかもしれませんが、実際は体力仕事が多いのが現実です。慣れるまでは、この力仕事の部分を任されることが多いという事も覚えておきましょう。

ここからは、アルバイトで入社した後に、実際に何をしていくのか順を追って見ていきましょう。慣れるまでにつまずきやすいポイントも合わせてご紹介します。

 

【まずはお花の名前を覚える】

花屋で働き始めて最初に苦戦するのが、花の名前や品種を覚えることではないでしょうか。

バラやチューリップという花の名前はなんとなく知っているものもあるかもしれません。しかし、花屋で働くには、さらに細かい品種名も覚える必要があります。

品種は有名なものもありますし、仕入れる産地によっては希少な品種も存在するので、何年働いていても知らない品種に出会う事もあるでしょう。

また、仕入れは季節や市場の状況と共に日々変化するので、慣れるまでは常に入荷したお花と仕入れリストを見合わせながら覚えるという作業の繰り返しです。

全ての花の品種まで細かく覚えているフローリストはなかなかいないもの。大まかな種類を覚えたら、あとは仕事をしながら知らない品種を少しずつ覚えていきましょう。

 

お花の日持ちや、扱い方を覚える

お客様からよく聞かれるのが、花持ちの良さや扱い方についてです。宅急便やギフト用の花束、アレンジメントを制作する上でも、持ちの良さは覚えておく必要があります。

また、花によって深水にした方が良いものや、浅めの水でいけた方が長持ちするものなど、特徴があります。

 

覚え方のコツ

花屋はお店によって、仕入れに特徴があります。お店の雰囲気に合わせて仕入れの多い花が決まっている事が多いので、まずはそこを覚えていくのがおすすめです。

最初は見ても分からない花が多いですが、多くの花屋ではお客様に分かりやすいように花の名前と価格を花瓶に表記しているので、それを見ながら少しずつ覚えていきましょう。

 

【仕入れた花の開梱作業と水揚げ】

アルバイトで花屋に入ると、まず最初に覚えるのがこの「水揚げ」と呼ばれる作業です。花を長持ちさせる為に行う処理の事をいいます。

全国各地から仕入れられた花は、ダンボール箱か、エルフと呼ばれる水の入ったバケツで店舗に入荷します。

小さな花屋では、この仕入れ自体を市場で直接行う事もありますし、チェーン店の花屋ではトラックで納品される場合もあるでしょう。

花が入荷したら、まずはダンボール箱から花を取り出し、水揚げを行います。

アルバイトを始めたばかりの頃は、このダンボールをひたすら開梱し、箱を潰してゴミに出すためにまとめる作業を任される事も多いです。

 

慣れるまでは時間がかかる

水揚げは花の種類によって適した方法が異なるので、慣れるまでは戸惑うことが多い作業です。また、この作業はお店の開店前に行われるため、時間との勝負でもあります。

花の処理は、最初は触るのも恐る恐るで、慣れるまでは少し時間がかかります。慣れてくると、バラの刺はどの程度まで処理したらよいか、葉はどこまで落としたらよいかなど、加減が分かってくるのでどんどんスピードアップしていくはずです。

入荷した花の種類と量をざっと把握しておくと、優先順位がつけやすいので作業がスムーズに行えます。

 

【花の手入れと水替え】

花屋の仕事で欠かせないのが、大切な商品である花の手入れです。

花は生き物なので、日々状態が変化します。その状態を見極めて、店頭で販売出来る状態かどうかを判断したり、元気のない花があれば再び水揚げ作業をしたりするのも大事なお仕事です。

お店によって、日中に気になるものから水替えをしたり、閉店後に一気に水揚げをしたり、そのスタイルはさまざまで、店頭には出していない在庫分の水替えも行います。

この作業も、アルバイトで入ったばかりの頃に任される事が多いです。花瓶を綺麗に洗って、新しい水に入れ替えていく作業なので、入りたての方でも覚えやすい作業です。

慣れるまでは、重い花瓶もあるので時間がかかり大変ですが、難しい作業ではないので1ヶ月もすれば慣れて、徐々にスピーディにこなせるようになるでしょう。

 

【受注、接客、レジ打ち、電話対応】

花屋は生花に関するスキルだけでなく、コミュニケーション能力が問われる職場でもあります。どんなに素敵な花束を作ったとしても、それがお客様のイメージに合わなければ決して満足していただくことは出来ません。

次は、お客様に関わる業務の内容をみていきましょう。

 

レジ対応

仕入れの値段によって花の販売価格が変わるので、花屋のレジ打ちは最初戸惑うかもしれません。しかし、複雑な作業ではないため、覚えてしまえば簡単です。

 

花束やアレンジメントの受注

受注は、慣れるまではお客様のイメージを汲み取ってブーケを制作するスタッフに伝えるのが難しいかもしれません。

はじめのうちは、用途、色や雰囲気のご希望など、順序に沿って聞いていけば安心です。次第に用途によってお客様に聞いておきたいポイントが分かってくるでしょう。

 

接客・電話対応

接客や電話対応は、他のアルバイトと大きく変わりません。ただ花屋では用途によって、使う花の種類が変わってしまう事もあります。お供えなのか、お祝いなのか、ご予算はおいくらか、お客様とのお花の仕上がりイメージを共有しておくことも大切です。

 

生花を持ち帰るための準備

レジ対応と同時に、ご自宅用の花の持ち帰り準備も学びます。花が痛まないようにクラフト紙などで花全体を覆い、茎の下に水やエコゼリーと呼ばれる保水ゼリーをつけるのが一般的です。

最初は手間取ってしまいますが、慣れてくると綺麗に手早く包めるようになります。最初は少ない本数から練習してみましょう。

 

【花束、アレンジメントの制作とラッピング】

花屋に入る前に憧れるのが、やはり花束やアレンジメントの制作ではないでしょうか。

入ってすぐに任せてもらえる事はまずないので、それまでに花の名前を覚えたり、水替え作業をこなしたりする必要がありますが、花束やアレンジメントの制作が出来るようになると仕事がもっと楽しくなります。

 

ラッピングをする

最初は作り置きしている花束のラッピングのみを任される事が多いです。ラッピングの色や包み方によって、同じ花束も見栄えが大きく変わります。

中のお花がふんわり綺麗に見えるように、ラッピングの練習を行います。最近ではリボンをつけない花屋さんも増えてきましたが、リボンを使用する場合は結び方も練習します。

 

花束やアレンジメントをつくる

花屋の店舗作業に慣れてきたら、花束やアレンジメントの作り方を学びます。

慣れるまでは、どの花を選んで花束を作ったらいいかと悩む事が多いです。人によって花選びや色合わせの仕方は十人十色。先輩が作った花束を見て、どんな花がどんなバランスで入っていると美しいかを勉強する必要もあります。

 

最初はとにかくたくさん作ってみるしかありません。余った花や破棄してしまう花があれば、どんどん作らせてもらうのが上達への近道です。慣れるまでは、作った花束を先輩に見せてフィードバックをもらうと改善点に気がつけるので、スキルアップできますよ。

同じ花を使っていても、作る人によって全く違う花束やアレンジメントに仕上がるのが花屋の魅力です。花束やアレンジメントに関しては、その花屋の特色が大きく出る部分でもあります。アルバイトをはじめる前にチェックしておくと、自分に合った雰囲気のお店で働くことができるでしょう。

 

【お店の開店・閉店作業】

この作業も、お店によって作業に大きな違いがある事が多いです。

小さなお店では、お金のやり取りは店主が管理しているお店も多いですし、チェーン店ではレジ締めや入出金のマニュアルが厳しく決まっているところもあります。

どのアルバイトにも共通する作業なので、慣れるまではひとつずつ確認を怠らず、分からないことがあればすぐに質問するようにしましょう。

 

【配達作業】

配達はお店によって、自分達でお客様にお届けする場合と、宅急便として配送を業者に委託する場合があります。

手持ちでお届けする場合以外は、梱包作業と呼ばれる、花を安全にお届けするためにダンボールに詰める作業があります。

花は繊細なので、形によって気をつけるポイントが異なりますが、慣れてしまえば簡単な作業です。安全に届けるのは勿論ですが、届いて開封した時にお花が綺麗に見えるように気を使う必要もあります。

 

【花屋には他にもこんな仕事がある!】

お店によって異なりますが、花屋にはこれからご紹介するような仕事もあります。

慣れてくればいろいろな仕事を任せてもらえるので、仕事の楽しさもより一層広がるでしょう。

 

仕入れ

アルバイトで仕入れまで任される事は少ないですが、店頭にどんな花を仕入れるかは店舗によって異なります。

仕入れた花によって、作る花束やアレンジメントの雰囲気は全く変わりますし、この後ご紹介する店内ディスプレイでは、仕入れによってお店の印象が大きく変わります。

実際に仲卸しと呼ばれる、市場の仲介店舗に買い付けに行く事もあります。その場合は、かなり早朝からの勤務になりますが、実際に店舗に並ぶ花を手にとって選ぶことができる、とても貴重な機会でもあります。

 

店内ディスプレイ

小さなお店では店主が行う事が多いですが、チェーン店ではアルバイトでも小さなコーナーを任せてもらえることがあります。

店内ディスプレイは、慣れるまでは先輩の真似をしてコツを覚えていくしかありません。ブーケやアレンジメント同様に、はっきりとした正解はありませんが、他の花屋さんや花屋以外のディスプレイを見る事で、自分自身のお店にも活かすことができるでしょう。常に素敵な物に対するアンテナを張っておくことが大切です。

 

鉢物の管理

花屋さんの中には、鉢物と呼ばれる観葉植物を扱っているお店もあります。

鉢物も生花同様生き物なので、水やりや植え替えなど、管理が必要です。鉢物を扱う花屋さんなら、観葉植物の扱いも学ぶことができますよ。

植物によって育て方に差はあるものの、基本的な管理方法は大きく変わらないので、入荷した品種を少しずつ覚えていきましょう。

 

【花屋はきつい?大変?】

他の仕事と同じように、慣れるまでは確かに大変です。

花屋によりますが、作業に慣れても、花束やアレンジメントを任せてもらえるまでに時間がかかることもあります。

また生花は暑さに弱いので、冬場でもあまり暖房を効かせる事は出来ません。水も扱うので、かなり寒い事も覚悟しておきましょう。

どの仕事にも大変な面はあります。花屋は、想像している以上に体力のいる仕事である事を認識しておけば、働いた時にギャップが少ないかもしれません。

大変な事も多い花屋ですが、お客様の思いを花に変えてお届けすることが出来るとてもやりがいのある仕事でもあります。

次の項目では、慣れるまでは大変でも是非続けて欲しい、花屋で働く魅力をお伝えします。

 

【花屋で働く魅力】

実際に花屋で働く人の中には、一度は辞めたけれどやっぱり花が触りたくて、と戻ってくるスタッフも多いです。

花屋は、人から人への気持ちを、お花に変えてお届けするのも仕事です。

お客様から感謝の言葉をかけてもらえる事もありますし、自分自身の努力次第で花束やアレンジメントのスキルアップを目指せるところにも魅力があります。

慣れるまでの期間は人によってさまざまですが、まずは作業に慣れるまでの1〜2ヶ月はなんとか頑張ってみましょう。水替えなどの作業がスムーズに出来るようになれば、お客様との接客にも余裕が生まれますし、花束やアレンジメントの制作の練習を自主的に始めることだってできますよ。

最初のうちは、知識を覚えながらの接客は心細い部分もありますが、よりお客様に近い目線でお花と向き合いオーダーを受けることができるので、わからないことは先輩に確認しながらどんどんお客様とコミュニケーションを取っていきましょう。実際に働いていると、お花に詳しいお客様も多いので教えて頂く事もたくさんあります。

 

【母の日など繁忙期なら短期アルバイトの募集も】

実際に働いてみたいけれど、慣れるまで続けられるか不安な方は、母の日や年末年始に短期アルバイトを募集しているお店で実際に働いてみることをおすすめします。

花屋の仕事は、店頭だけ見ていても分からない裏方的な要素も多いので、実際に体験する事でイメージのずれがないかを確認する事もできますよ。

短期アルバイトを募集している時期は、花屋にとって繁忙期なのでかなり忙しい事が多いですが、その分本当に花屋で働きたいかを考えるきっかけにもなるはずです。

 

【プレミアガーデンではアルバイトを募集しています】

株式会社プレミアガーデンでは、現在一緒に働くスタッフを募集しています。

「花をより身近に、そして人を笑顔に」を会社のコンセプトに生花の販売、トータルプロデユースまで幅広く手がけている会社です。

未経験の方のための研修プログラムもしっかり用意されているので、花屋で働きたいけど未経験で迷っている場合にも安心して働けます。

フラワーデザイナーの職種以外にも、事務や配送ドライバー、WEBマーケティング部門でも求人募集を行っています。

花に関する仕事がしたいとお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

募集詳細はこちら

 

まとめ

今回は、花屋で働き始めた方や、これから働きたい方に向けて、慣れるまでどんな事が大変なのか、どんなお仕事があるかをご紹介しました。

花屋は、生き物を扱う仕事なのでもちろん大変な事もありますが、それ以上に花屋にしかない魅力がたくさんあるお仕事です。

今はまだ慣れずに大変な思いをしている方も、少しでも花屋のアルバイトに興味がある方も、この記事を読んで少しでも前向きな気持ちでお仕事に取り組んで頂ければ幸いです。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?