やる気があれば未経験でも花屋への転職は可能!雇用形態や転職成功へのポイントを紹介
花が好きな人なら、一度は花屋さんで働いてみたいと思ったことがある人も多いでしょう。子どもの頃は憧れていても、そのまま花屋さんになったという人は少ないかもしれません。今は別の仕事をしていても、ふとした瞬間に花屋さんで働くってどんな感じだろうかと思いを馳せることもあるかもしれません。
現実的に考えると、花の知識もないし技術もないので未経験からは採用してもらえないのではという不安もあり、一歩を踏み出すのは簡単ではないでしょう。
しかし、実は花屋さんは未経験から働く人がとても多い職場でもあります。
今回は、花屋さんに憧れ、いつか転職を考えている人に向けて、未経験でも花屋で働く方法を紹介します。
花屋の求人の年齢制限
転職で気になるのは年齢制限です。これは働くお店によってかなり差が大きい部分でしょう。
花屋さんに入ってから技術を学び、花束やアレンジメントを作れるようになるまでには数年かかります。それも踏まえて30代後半までの求人をかけている花屋さんが多いです。
他の職種に比べると、学生のアルバイトは少なくスタッフの平均年齢は高めの職場です。
しかし体力とやる気があれば、年齢に関係なく採用されるチャンスはあります。店舗の雰囲気によっても求人の年齢制限に差があるので、自分に合った職場を探すことも大切です。
花屋さんの種類
花屋の営業形態は大きく分けて2つあります。
1つ目は個人経営の花屋さん。いわゆる街の花屋さんのイメージで、家族経営しているような花屋さんも多いです。
2つ目は、駅ビルにはいっているような、全国チェーン展開している花屋さんです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
個人経営の花屋さん
個人経営の花屋さんは個性豊かなお店が多く、中には1人で切り盛りしているお店もあります。
転職先として希望する場合は求人数も少ないことが多いので、とにかく店舗に熱意を伝えましょう。最近はSNSで求人募集をかける店舗も増えています。
雇用形態は、正社員は店長のみという店舗も。働くスタッフが少ないお店が多いのも特徴です。経営のノウハウも間近で学べるので、将来お店を持ちたい人には勉強になるでしょう。
全国チェーン展開の花屋さん
一般企業に近い働き方で、本社から各店舗に指示が出ていることが多いです。公式サイトで求人を出しているお店が多いのもこちらのタイプの花屋さんです。
ある程度スタッフの人数がいるので、シフトの融通が利きやすい職場です。
仕入れや販促などは、本社で細分化されていることも多いので、店舗では接客・販売、製作をメインに業務を行う傾向があります。
花屋の求人状況
転職したいと決意したら、まずは求人を探さなければなりません。
しかし個人経営の花屋さんでは、大手求人サイトなどに求人募集を出していない店舗も多く、転職サイトで花屋さんの求人を探すのは簡単ではありません。
ここからは、花屋の求人の探し方をご紹介します。
働きたいお店に問い合わせる
花屋さんは、お店によって仕入れる花や作る花束、アレンジメントのテイストにかなり差があります。絶対にこの花屋で働きたいという強い希望がある場合は、求人を出していないお店でも問い合わせてみるとよいでしょう。強い熱意があれば、求人を出していなくても面接をしてくれる場合もあるはずです。
母の日や年末年始の求人をチェックする
花屋さんには、物日と呼ばれる繁忙期が存在します。
特に忙しいのが母の日と年末年始の時期です。この時期には、短期でアルバイトを募集する店舗も多く、短期アルバイトから長期アルバイト、または契約社員などの採用試験を受けることができるケースも多いです。
転職を考えている方は、この時期の求人をチェックすると働き始める糸口が見えてくるかもしれません。
花屋の繁忙期について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
大手チェーン店では公式サイトで正社員の採用も
全国展開しているような大手チェーンの花屋さんであれば、公式サイトでも正社員の採用募集をしているお店もあります。
販売職はもちろん、配送スタッフやシステム関連の求人をかけていることもあるので、希望にあった職種が見つかるかもしれません。
求人サイトを活用する
インターネットで花に特化した求人サイトを活用する方法もあります。花の業務に特化した派遣社員の募集もしていて、インターネットからエントリーすることが可能です。
インターネットからエントリーが通ると、実際に店舗やウェブで面談が行われます。
転職前の資格取得は必要?
現在日本では、花屋さんに必要な資格はありません。実際に働いているのも、専門的な資格を持たないスタッフがほとんどです。
個人経営のお店で働きたい場合、自身で車を運転し市場に行ったり配送をしたりすることがあるので、普通自動車運転免許を持っているとよいでしょう。
花に関する資格は転職する際に必要はありませんが、即戦力になるということをアピールできるので、持っていれば花屋さんへの熱意は伝わるかもしれません。
資格について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
花屋の雇用形態は?
実際、花屋さんではどんな雇用形態で働いている人が多いのでしょうか。花屋さんになるのに決まったルートはなく、異業種からの転職も多いです。
転職を決意しても、正社員で働きたい場合とパートやアルバイトを希望する場合では、転職活動にも差が出てきます。どのような雇用形態を希望するかも考えてみましょう。
花屋さんの正社員は少ない
働く花屋さんにもよりますが、他の業種同様働く人すべてが正社員なわけではありません。
全国展開しているチェーン店では、店舗スタッフの半数以上はアルバイトやパート、契約社員が主、という場合もあります。
また、正社員登用に試験があることもあり、実績を積んでから試験が受けられる制度になっているお店も多いです。
アルバイトやパート、契約社員が多い
未経験で正社員を募集している会社は少ないのが現状となっています。
アルバイトやパート、契約社員からスキルを積んで正社員になることが多いようです。
また、大きな会社が経営している花屋さんは少なく、個人経営のお店ではフルタイムで勤務するスタッフ人数が少ないという現状もあります。
働いているスタッフは未経験からの採用も多い
実は、花関連の専門学校や、知識や技術を習得してから花屋に就職した人は少数派。
異業種からの転職も多く、店舗で働く人の中には未経験から採用された人も非常に多くいます。
新卒採用や中途採用で正社員からスタートした人ももちろんいますが、母の日や年末年始の短期アルバイトから採用からスタートした人や、アルバイトから正社員を目指した人もとても多い仕事です。
やる気があれば入社してから知識と技術を学ぶことができる仕事なので、未経験でも働くことができるチャンスは大いにあるでしょう。
花屋さんの仕事内容
実際に花屋さんでどんな仕事をしているのでしょうか。
切花を販売し花束をつくっているのは知っていても、それ以外の部分はなかなか見えてきませんよね。
それでは、花屋さんの1日を見ていきましょう。
仕入れ
仕入れは市場まで仕入れにいくのか、トラックで店舗納品があるのか、お店によって違います。
一般的に個人経営の店では自身で市場に仕入れに行く場合が多く、全国チェーンの花屋さんだと本社で仕入れを管理していてトラックで店舗納品があるお店も多いです。
市場に仕入れに行く場合は、出勤は早朝になります。
水揚げ
市場から入荷した花を、花持ちが良くなるように処理するのが水揚げ作業です。
入社すると最初に覚える仕事でもあります。花によって処理方法が異なるので、それぞれの花に合った方法で水揚げを行います。
ディスプレイ
雑貨屋さんなどと大きく違うのは、その日入荷した花をディスプレイする必要があること。
入荷状況に合わせて色味やボリュームを見ながら、お店のディスプレイを仕上げていきます。
販売・接客・レジ対応
営業中はご自宅用の切花、ギフトの花束、アレンジメントなどの接客業務を行います。
花に関する知識以外に、お祝いやお供えなど、一般的な花のマナーも覚えておく必要があります。
切花は仕入れ値に合わせて値段が変わります。新人の頃はレジ対応に苦戦するかもしれません。
花束やアレンジメントの製作
接客の間に、オーダーの花束やアレンジメント、作り置きの束などの制作業務を行います。
予約の花であれば予約時間までに仕上げますが、来客で対応する場合、製作時間は15分程度。時間内に花束を仕上げる練習も欠かせません。
また、技術に加えて花合わせのセンスも必要です。
店内清掃・切り花の管理と水替え
切り花は生き物なので、日々状態が変化します。店内の切花の鮮度管理をするのも大切な仕事です。また、切り花の花瓶の水を入れ替える、水替え業務も毎日の日課です。
花束やアレンジメントを作れるようになるにはどのくらいかかる?
花束やアレンジメントは、働き始めてすぐに教えてもらえるわけではありません。
最初の数か月は切花に関する知識を習得し、花の扱い方を学びます。
基本的な作り方は教えてもらえますが、色や花選びのセンスは人によって好みもあるので、作りながら習得していきます。何度も繰り返し練習して独自のスタイルを作り上げていきましょう。技術を習得し、自身でスキルアップする姿勢が大切です。
お店によりますが、早くても1年、大きなサイズを作れるようになるまでには数年練習しスキルアップする必要があるでしょう。
上達が早ければもっと早いこともありますが、早くても2年、平均して2、3年経つとお客さまに販売する花束やアレンジメントを製作できるようになります。
花屋さんの労働条件は?
花屋さんでの仕事はゆったりとしているイメージがあるかもしれません。しかし、実は体力が必要な職場。重い水を運ぶこともありますし、ほとんどの業務が立ち仕事です。
また、市場の仕入れを担当する場合は早朝からの勤務になります。
物日と言われる繁忙期には残業が増え、夏場は閑散期なので休みが取りやすいといった季節ごとの特徴もあります。
時給は平均賃金と同じくらい
アルバイトの時給を見てみると、その土地の平均賃金と同じくらいというお店が多いです。
スキルアップのための練習に費やす時間も必要なので、お金を稼ぐために転職を希望する人は少ないかもしれません。
しかし花を通じてお客さまに笑顔をお届けできる魅力的な仕事なので、とにかく花が好きで働いているという人が多いです。
花屋さんの転職に有利な職種はある?
花屋さんは、お客さまとの会話の中からニーズを引き出し、理想の花束やアレンジメントのイメージを想像する力が必要不可欠です。
そのため「接客業」の経験があり、コミュニケーション能力の高い人は強みになるでしょう。
また、お客さまと関わる仕事なので、社会人としてのマナーがある人、清潔感のある人が求められます。
コミュニケーション能力は必要不可欠
花屋は、実際に異業種から転職した人も多いようです。
花束やアレンジメントの製作には技術はもちろんですが、ある程度のセンスも必要不可欠な仕事です。花屋への転職を考えている方は、現在働いている職場のスキルが意外なシーンで活かされることもあるかもしれませんよ。
色に関する仕事の経験があったり、売り場やディスプレイの経験があったりすると仕事に活かされる機会も多いはずです。
どんなに高い技術を持っていて、素敵な花束やアレンジメントを作ることができても、それがお客さまの希望に添っていなければ決して満足してもらうことはできません。
お客さまの想像する花のイメージを引き出し、共有できるかは花屋さんで働く上で最も大切なスキル。前職で接客業務を行っていれば、入社してからも即戦力になるはずです。
転職の面接で聞かれることは?
花の知識や技術に関してテストされることは少ないので安心してください。
花屋さんは、理想のイメージと働いてからのギャップが大きいので、体力に自信があるかを問うことが多いです。
志望動機や、前職の経験で活かせること、コミュニケーション能力をチェックします。
花屋さんの志望動機
必ず聞かれるのは志望動機です。
また、繁忙期にシフトに入れるかどうか。手先の器用さなどを聞くことも多いようです。
前職でデザインに関する仕事や、売り場を作った経験などがあれば、アピール材料になるのでポートフォリオなどを持参するとよいでしょう。
その店の雰囲気に合っているかどうか
花屋さんは、店舗によって個性があります。その店の雰囲気とスタッフの雰囲気があっているかも大切な判断基準です。
色や花の好みは、花束やアレンジメントを作るときにも影響します。自分の雰囲気にあったお店の求人を探すのも転職活動を成功させるためのポイントでしょう。
花屋さんへの転職に必要なこと
最後に、これから転職を考えている人のために、花屋さんへの転職で気を付けたいポイントをまとめました。
体力と熱意
働き始めると分かりますが、花屋はとにかく体力が必要な職場です。
知識や技術を習得する前にその大変さでやめてしまう人も多いのが現実。花屋で働きたいという熱意があれば、採用してくれるお店はきっとあるでしょう。
差別化するためには「知識と技術」
花に関する仕事は、経験がものを言う業界です。転職までの期間は、フラワーアレンジメントを習得したり、花に関する知識を身につけたりして他の志望者との差別化を図ることも大切です。
将来のビジョンがある
「花屋さんを開きたい」「フラワーデザイナーとして活躍したい」
このような将来のビジョンが明確なこと、その目標に向けて努力できるかも採用のポイントになります。
花屋さんは、教わるだけでは上達しない職業です。自分自身で花束やアレンジメントの技術をスキルアップしていく必要があります。
また、美しいものを見て感性を磨いたり、流行りの色やトレンドをチェックしたり、日常生活でもセンスを磨いておくと役に立つでしょう。
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まとめ
花業界で最初から正社員を目指すのは難しいかもしれません。まずはどんな雇用形態でも構わないので花屋で働き、技術とスキルを身につけるのが転職を成功させる近道です。花屋さんには、アルバイトから正社員へスキルアップを目指せる職場もあります。花屋さんでの仕事は、大変なこと以上にやりがいの大きい、唯一無二の職場です。
転職を考えている人は、ぜひこの機会に新しい一歩を踏み出してみませんか?