父の日に贈るおすすめの花6選!贈り方のポイントや注意点は?

来月、6月の第3日曜日は「父の日」です。

今年の父の日は、素敵な花をプレゼントして感謝の気持ちを伝えてみませんか?

父の日におすすめの花にはバラやヒマワリなどがありますが、花言葉で選んで見るのもいいでしょう。花の扱いに慣れていないお父さんへは観葉植物や盆栽などもおすすめですよ。

この記事では、父の日に贈るおすすめの花やフラワーギフト、贈り方のポイントやよくある疑問などをご紹介します。

 

父の日の由来

6月の第3日曜日である父の日は、現代の日本でも母の日と同等にメジャーな記念日です。

父の日はもともと、アメリカ人のソノラ・スマート・ドッドという女性が提唱したとされています。

ソラノさんが、自分を含めた6人きょうだいの子どもを男手一つで育ててくれた亡き父へ、感謝の思いを込めて開いた祝典が父の日の始まりなのです。

ソラノさんの父、ウィリアムさんの誕生日が6月だったことから、教会の牧師に依頼して、1910年6月19日に故郷であるスポケーンで、その祝典を開いたそうです。

その当時、母の日は定着していましたが父の日は定められていなかったので、ソラノさんの「父を尊ぶ日も必要だ」という強い思いが、その後全世界に浸透していきました。

 

父の日の定番は黄色いバラ

日本において、母の日には赤いカーネーションを、父の日には黄色いバラが定番となっています。

しかし、1910年に開催された祝典では、健在の父に思いをはせる人は赤いバラを、亡き父に思いをはせる人は白いバラを身につけて参加したと言われているのです。

では、なぜ現代では、父の日に黄色いバラを贈る風習が広まっているのでしょうか。

実は、日本において、父の日に贈る花が黄色いバラに定着したのには、1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」が開催した「イエローリボンキャンペーン」が関係しています。

このキャンペーンは、「幸せ」「希望」「嬉しさ」「尊敬」などの意味をもつ黄色に注目し、「お父さんに黄色いリボンで贈り物をしよう」という目的で開催されました。

もともとあった「父の日に黄色いバラを贈る」という風習と、このイエローリボンキャンペーンが混ざり、日本において父の日は「黄色いバラを贈る」というイメージに変わっていったのです。

 

父の日に贈る花の選び方

父の日に贈るのは黄色いバラというふうに、なんとなくイメージ付けられていますが、必ずしも黄色いバラにする必要はありません。

あなた自身が好きな花やお父さんが好きな花、もしくは花言葉から伝えたい気持ちに近いものを選んで贈るのも素敵です。

感謝の気持ちがこもった贈り物は、どんなものであっても喜ばれるでしょう。

まずは、父の日に贈る花の選び方のアイデアをご紹介します。

 

お父さんの好きな花や色で選ぶ

お父さんが好きな花や色が分かっていたら、その花を選べば喜んでもらえること間違いないでしょう。

花そのものでも良いし、花をモチーフにした雑貨やファッションアイテムでも良いですね。

ガーデニングが趣味のお父さんであれば、育てる楽しみがある花の種や苗もおすすめです。

好きな色やお父さんに似合う色、イメージカラーなどがはっきりしているのであれば、その色を中心とした花束も素敵ですよ。

 

花言葉から選ぶ

どんな花もそれぞれ花言葉をもっていて、愛や感謝、尊敬の気持ちを伝えたい時にぴったりのものがたくさんあります。

お父さんの好きな花が特にない場合は、伝えたい気持ちに近い花言葉を持つ花を選んでみてはいかがでしょうか。

日頃は恥ずかしくて面と向かって伝えられない気持ちも、花言葉に託してなら伝えやすくなりますよね。

しかし中には、きれいな花であっても花言葉はマイナスな意味合いを持つ種類も存在するので注意してください。

 

手入れがしやすいもので選ぶ

花の扱いに慣れていないお父さんにとっては、花を贈られても正しい処理や飾り方が分からないことも想定できます。

生花にするのであれば、花もちが良くて丈夫なものや、水切りなどの処理をせずにそのまま飾れるフラワーアレンジメントなどがおすすめです。

日がたっても花びらが落ちにくいものや、飾っているときに花粉が落ちにくいものであれば、清掃やお手入れをする頻度も少なるでしょう。

 

父の日に贈るおすすめの花6選

父の日に贈る花は、バラ以外にも人気の種類がいくつかあります。

それぞれ、父の日に贈られる花として多く選ばれているので、迷ったなら以下の種類から選んでみましょう。

黄色い花が一般的ですが、それにこだわる必要はありません。

それぞれの特徴や花言葉なども詳しく解説していきます。

 

バラ

花の贈り物として人気のバラは、父の日の定番にもなっています。

バラには赤や白、青や紫など豊富なカラーバリエーションがありますが、父の日には黄色いバラがおすすめです。

「イエローリボンキャンペーン」の影響もありますが、世界的に見ても黄色は「命を守る色」や「信頼や尊敬」を意味する色として定着しています。

 

花言葉

黄色いバラには、「献身」「平和」といった花言葉があるので、家族の平和のために献身的に働いてくれているお父さんへの贈り物にはぴったりではないでしょうか。

ほかの花色でいうと、赤いバラは「情熱」、オレンジのバラは「信頼」、青いバラには「奇跡」、紫のバラには「誇り」や「尊敬」などの意味合いがあります。

白いバラには「心からの尊敬」という花言葉があり、父の日の贈り物にも適していると思われますが、白いバラは亡くなった父に贈る花というイメージも残っているため、他の花と組み合わせて贈るのがおすすめです。

バラは高級感漂うメジャーな花なので、男性も受け取りやすく、花束でも一輪でも素敵なプレゼントになります。

 

ひまわり

黄色い花といえば、ひまわりをイメージする人も多いのではないでしょうか。

父の日がある6月はちょうどひまわりが旬を迎える時期であり、その明るく元気な花姿はお父さんへの贈り物にもぴったりです。

太陽に向かって力強く伸びていくひまわりは、一家の大黒柱として家族を支える父親像にも一致しますね。

 

花言葉

ひまわりの花言葉は「あこがれ」「敬慕」「輝き」などがあるので、父の日の贈り物としても好ましいでしょう。

お父さんにバラを贈るのは少し照れくさいという方でも、カジュアルなひまわりであれば贈りやすいのではないでしょうか。

ひまわりは大輪なので、一輪でも存在感があり、花束にすると豪華なイメージになります。

 

ガーベラ

明るく元気なイメージのガーベラも、父の日に贈る花として人気があります。

花びらが丸く広がったガーベラは、花束やアレンジメントに組み合わせると華やかな印象になりますよ。

ガーベラはカラーバリエーションがとても豊富なので、お父さんの好きな色やイメージカラーでまとめると良いでしょう。

 

花言葉

ガーベラの花言葉には「常に前進する」「希望」などがあるので、家族のために日々頑張るお父さんへの贈り物としてはぴったりです。

ガーベラは色ごとにも花言葉があり、黄色いガーベラには「親しみやすさ」、ピンクのガーベラには「感謝」、オレンジのガーベラには「冒険心」、白のガーベラには「希望」などの意味合いがあります。

いろんな色のガーベラを組み合わせてカラフルな花束にしても素敵ですね。

 

ユリ

気品のある花姿と優しい香りが特徴的なユリも父の日の贈り物として人気があります。

大人っぽい印象のユリをお父さんに贈ってみてはいかがでしょうか。

ユリにはさまざまな種類がありますが、その中でも大輪の花を咲かせてゴージャスな印象になる「カサブランカ」がおすすめです。

 

花言葉

カサブランカはその堂々たる風格から「ユリの女王」とも呼ばれており、花言葉は「無垢」や「威厳」などがあります。

ほかにも小ぶりで可愛らしい花をつける「スカシユリ」も人気があり、「子としての愛」や「親想い」といった花言葉があるのでお父さんへの贈り物としては最適です。

 

胡蝶蘭

ビジネスシーンでのフラワーギフトとしても人気のある胡蝶蘭も、父の日の花の贈り物としておすすめです。

胡蝶蘭の花の由来は、花が咲いている姿が蝶が舞っているように見えることからで、その優雅で気品のある姿は、飾っているだけで周りを華やかに演出します。

ビジネスシーンで活躍している胡蝶蘭は大きなスタンドタイプが一般的ですが、お父さんにプレゼントするのであれば、テーブルや机に飾れるくらいのサイズがおすすめです。

 

花言葉

胡蝶蘭の花言葉には「幸福が飛んでくる」「優雅」「純粋な愛」などの意味合いがあり、お父さんの幸せを願う父の日の贈り物にもぴったりです。

さらに、胡蝶蘭は花もちが良いことでも有名で、環境が適していると1~3ヶ月ほど咲き続けます。

花の扱いやお手入れに慣れていないお父さんへも贈りやすい花といえます。

 

アジサイ

6月に旬を向かえ、この時期の花としても強いイメージをもつアジサイも父の日に贈る花としておすすめです。

夏を迎える前の今しか楽しめないアジサイは、爽やかで清涼感のある印象を与えます。

バラやガーベラのように華やかになりすぎず、カジュアルに贈ることができるのでお父さんへも贈りやすい花の1つです。

 

花言葉

小さな花が集まって咲いているように見えるアジサイの花言葉には「一家団らん」「家族」などの意味合いがあり、家族の中心的存在であるお父さんへの贈り物としてぴったりですね。

観葉植物

生花はどうしても時間がたつと枯れたり萎れたりしてしまいますが、観葉植物であれば長く楽しむことができます。

観葉植物は簡単なお手入れで育てることができ、インテリアのアクセントにもなるのでおすすめです。

花と同じように観葉植物にもそれぞれ花言葉があるので、伝えたい気持ちに近いものを選んでみると良いでしょう。

 

花言葉

中でもおすすめなのが「勇壮」や「偉大」という花言葉をもつユッカや、「幸福」という花言葉をもつドラセナ、「健康」という花言葉をもつガジュマルなどです。

花を贈るのは恥ずかしいという場合でも、観葉植物であればハードルは下がるのではないでしょうか。

 

父の日におすすめのフラワーギフト

父の日にどの花を贈るかが決まったら、次にどんなスタイルのフラワーギフトにするのかを決めましょう。

フラワーギフトの定番としては花束ですが、花の扱いになれていない方であれば飾りやすいフラワーアレンジメントや美しさが長持ちしてお手入れも少なくて済むプリザーブドフラワーなどがおすすめです。

ここからは、父の日におすすめの花の贈り方をご紹介します。

 

花束

花束はフラワーギフトとしては最もポピュラーで身近なものです。

お父さんの好きな花や誕生月の花、イメージカラーなどを中心に豪華にまとめた花束を贈ってみてはいかがでしょうか。

花束をもらうタイミングというのは人生の中でも少ないはずです。

少し気恥ずかしく感じるかもしれませんが、日頃の感謝を込めて思い切って用意してみるのも良いですね。

お花が好きなお父さんであれば、自分で好きな花器に生けられる切り花が喜ばれるでしょう。

 

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントとは、花器の底に敷いた吸水スポンジに花を挿して飾り付けたもので、そのまま飾れてデザイン性の高いものです。

吸水スポンジに生けてあるので花瓶のように水を替える必要がなく、お手入れの手間もかかりません。

フラワーアレンジメントには、小ぶりでさりげないものから、大きくて豪華なイメージのものまでさまざまなので、予算や飾るスペースを考えて最適なものを選びましょう。

フラワーアレンジメントであれば、花の扱いに慣れていないお父さんでも飾りやすいのでおすすめです。

 

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは、生花から色素を抜いて特殊な加工を施したもので、枯れることがなく、水やりなどのお世話も必要ありません。

父の日の贈り物を思い出としてずっと残してもらいたい場合には、プリザーブドフラワーがおすすめです。

生花をもとに作られているので、質感は本物と見間違うほどで、完全な造花よりもリアルな印象になります。

また、人工的な染料を流し込んでいるので、自然界では現れにくい色素の花を再現できるのも魅力です。

 

鉢植え・盆栽

育てるのが好きなお父さんには、鉢植えや盆栽もおすすめです。

鉢植えの花は、切り花よりも花が長持ちし、育てることで株が大きくなっていく楽しみもあります。

盆栽は、「一昔前のお父さんの趣味」のようなイメージがありますが、最近再びブームが到来しています。

盆栽は丁寧な剪定や芽摘みなどの手入れをすることで、長期間かけて自分オリジナルの作品をつくりあげていくもので、お世話をするほど愛着がわいてくるでしょう。

これまで盆栽をやったことのなかったお父さんへも、新しい趣味を見つけてほしいという気持ちも込めて贈ってみると喜ばれるかもしれません。

 

ハーバリウム

ハーバリウムとは「植物標本」の意味で、もともとは植物の研究の際に長期保存する方法として用いられていましたが、現在では鑑賞用として親しまれています。

プリザーブドフラワーやドライフラワーなどをガラスの小瓶に入れて、オイル漬けにしたもので、手入れをせずとも花の美しさを保ち続けられます。

飾りやすくスペースもとらないため、花の扱いに慣れていない方にも人気のフラワーギフトです。

 

父の日に花を贈るときのポイント

父の日に花を贈ることが決まったら、仕上げとしてより喜ばれるような工夫をしてみましょう。普段の感謝の気持ちをメッセージカードで伝えてみるのも素敵です。

花だけでは贈りにくいという場合は、他のプレゼントに花を添えるのもおすすめですよ。

最後に、父の日に花を贈るときのポイントをご紹介します。

 

できるだけ母の日と同額のものを

現代では父の日も母の日と同じくらいクローズアップされるようになりましたが、それでもどちらかと言えば母の日の方が注目されやすいのではないでしょうか。

母の日に豪華なプレゼントを贈り、父の日は価格を抑えたものを……となると、お父さんは少し寂しい気持ちになってしまうかもしれません。

父の日と母の日の贈り物には、できるだけ価格帯の差をつけないようにした方がよいでしょう。

 

メッセージカードを添える

花言葉を意識したフラワーギフトを贈る場合、お父さんがその花言葉を知らないことも想定しなければなりません。

花言葉に託した気持ちをきちんと伝えるために、花束などにメッセージカードを添え、花言葉や感謝の気持ちを記してみてはいかがでしょうか。

直接言うのは照れくさいような言葉も、メッセージカードや手紙でなら難しくありません。

手書きのメッセージカードは気持ちもこもっているので、きっと喜ばれるでしょう。

 

メインギフトに添える

花以外のメインギフトにさりげなくフラワーギフトを添えるのもおすすめです。

お酒を飲むのが好きだったり、グルメが好きだったりするお父さんには、そのようなプレゼントに花を組み合わせると喜ばれます。

花を贈りたいけど、花だけではあまり喜ばれないかも……という場合にはこのような贈り方にしてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は父の日の贈り物におすすめの花の種類やフラワーギフトについてご紹介しました。

父の日には黄色いバラを贈るのが定番となっていますが、他の花にしたり、花言葉を参考にしてみても喜ばれます。

また、花の扱いに慣れていないお父さんへは、飾りやすいものやお手入れしやすいものがおすすめです。

日頃の感謝やお父さんの健康を祈って、素敵なフラワーギフトをプレゼントしてみませんか?悩んだときは、ぜひこの記事をギフト選びの参考にしてみてください。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?