「応援」にまつわる花言葉で励ましのフラワーギフトを贈ろう

お世話になった方や大切な友人が、新しい挑戦を始めるときや新天地へと向かうときには、応援の気持ちを込めて背中を後押しするギフトを贈りたいですよね。

そんなときには、「応援」や「励まし」にまつわる花言葉を持ったフラワーギフトを贈るのがおすすめです。

これからの先行きが明るくなるような前向きな言葉や、縁起の良い花言葉など、素敵な言葉を持つギフト向きの種類をご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみてください。

 

「応援」にまつわる花言葉を持つお花たち

誰かを応援したい気持ちには、いろいろなシーンがあります。

試合に臨む選手を鼓舞するようなエール、頑張る人の背中をそっと押すようなエール、落ち込んでいる人の気持ちに寄り添うような温かな励ましなど、シーンによってさまざまです。

人生の節目や新しい環境など、誰かを応援したいシーンには、ぴったりな花言葉を持っているお花に気持ちを乗せて贈ってみましょう。

頑張る人へのエールになる花言葉

まずは、頑張る人へのエールになるような花言葉を持つお花をご紹介します。

 

グロリオサ

科・属 ユリ科・グロリオサ属
和名 狐百合(きつねゆり)
英名 Climing lily
学名 Gloriosa superba
原産地 アフリカ、熱帯アジア
花言葉 「栄光」「勇敢」「華麗」「華美」「天分」

赤々と燃える炎のような咲き姿がエネルギッシュな「グロリオサ」は、ラテン語の「groliosus(見事な)」という言葉から由来しています。

花言葉も華々しく力強いものが多く、「栄光」や「勇敢」などは、新天地で果敢に挑戦していく人へのエールにぴったりですね。

花言葉のひとつである「天分」とは「生まれ持った性質・才能」を表している言葉で、贈る相手の人となりを活かして成功できるような未来が思い浮かびます。

グロリオサは夏頃に切り花が多く流通しますが、基本的には通年で入手できるお花です。

ユリ科の花らしく切り花としてもよく長持ちしてくれるので、アレンジメントの花材としても人気となっています。

個性的な花姿でユニセックスな印象がありますから、男性へのプレゼントや目上の方への贈り物としてもおすすめです。

 

カモミール 

科・属 キク科・シカギク属(ローマンカミツレ属)
和名 加密列(かみつれ)
英名 Chamomile
学名 Matricaria chamomilla
原産地 ヨーロッパ、西アジア
花言葉 「逆境に耐える」「あなたを癒す」「清楚」

ハーブの一種である「カモミール」は、ハーブティーやアロマなどの香料としてもおなじみのお花です。

カモミールティーにはリラックス効果がありますが、そんなカモミールらしい「あなたを癒す」の花言葉が付けられています。

エールを送る花言葉としてぜひおすすめしたいのが、「逆境に耐える」の花言葉です。

可愛らしく繊細な見た目をしているカモミールですが、実は何度踏まれてもめげずに育っていく強い生命力を持つお花です。

どんなに困難な状況になっても、諦めずに立ち向かってほしいという願いを込めて、カモミールのお花で応援メッセージを送りましょう。

流通しているカモミールは切り花が少なく、ほとんどは鉢植えなどが主になります。

切り花として花束やアレンジメントに使いたい場合には、事前にお店へ問い合わせておくか、早めに注文予約をしておくと安心です。

 

ピンクッション 

科・属 ヤマモガシ科・レウコスペルマム属
和名 ピンクッション
英名 Pincushions
学名 Leucospermum
原産地 南アフリカ
花言葉 「どこでも成功」「共栄」「陽気」「降り注ぐ愛」「艶やかな人」

「ピンクッション」はちょっと聞き慣れないお花の名前ですよね。

ピンクッションのお花は細長く上を向いた箒のように集まっていて、針山に刺してあるピンのようであることから名付けられました。その一本一本はつやつやと光沢があって、プラスチックのようなおもしろい質感となっています。

そんなピンクッションですが、花持ちが長いことから「どこでも成功」という花言葉があります。

また、ピンクッションの花色には、赤、ピンク、黄色、オレンジなど元気が出るような明るい色が多いため、「陽気」「艶やかな人」といった花言葉もありますよ。

ユニークなフォルムのお花をプレゼントされると、自然と笑顔になってしまうものです。

ピンクッションは色のバリエーションが豊富なので、相手の方に合った色を選んでみてくださいね。乾燥させても鮮やかな色が残るため、ドライフラワーとしても人気があります。

 

アルストロメリア 

科・属 ユリズイセン科・ユリズイセン属
和名 百合水仙(ゆりずいせん)、インカの百合、ペールの百合
英名 Lily of the Incas
学名 Alstromeria
原産地 南アメリカ
花言葉 「持続」「未来への憧れ」「エキゾチック」

ユリの姿に似た花姿を持つ「アルストロメリア」は、花びらに斑状模様や縞模様が入っている、エキゾチックな雰囲気が漂う力強さを感じられるお花です。

「ペールの百合」や「インカの百合(インカ帝国の百合)」という別名も持っています。

花色には、赤やピンクなどの鮮やかな色合いや、発色の良い黄色やオレンジなどがあり、応援の気持ちを伝えるギフトとしてはぴったりな色ばかりです。

そんなアルストロメリアには、「持続」「未来への憧れ」という希望に満ちた花言葉が付けられています。

憧れや夢に向かって日々頑張る方を応援したいとき、未来に向かって邁進する人を励ましたいときには、アルストロメリアのお花のギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。

アマランサス

科・属 ヒユ科・ヒユ属(アマランサス属)
和名 紐鶏頭(ひもげいとう)
英名 Prince's feather, Grain amaranthus
学名 Amaranthus hypochondriacus
原産地 メキシコ
花言葉 「根気」「忍耐」「粘り強い精神」

「アマランサス」は、長い花穂の先に、もこもことしたミモザのような花を垂らしている、ちょっとユニークな形をしています。花穂を垂らす姿は、ややフジの花の姿にも似ていますね。

赤や緑、赤紫などの花色があるアマランサスは、和名では「紐鶏頭(ひもげいとう)」と呼ばれていて、確かにケイトウのもこもこ感に似ていますが、ケイトウの仲間ではありません。

そんな個性的な姿が可愛らしいアマランサスには、「根気」「忍耐」「粘り強い精神」という頼もしい花言葉があります。真面目に頑張っている実直な人へ贈りたい花言葉です。

花穂を垂らしているフォルムのアマランサスは、他の花材などとあわせて花束を作るにはやや不向きですので、アレンジメントフラワーなどにして贈ると良いかもしれません。

 

ラナンキュラス

科・属 キンポウゲ科・キンポウゲ属
和名 花金鳳花(はなきんぽうげ)
英名 Ranunculus, Buttercup
学名 Ranunculus asiaticus
原産地 西アジア、ヨーロッパ
花言葉 「名声」「光輝を放つ」「あなたは魅力に満ちている」「晴れやかな魅力」

「ラナンキュラス」は花の色や咲き方のバリエーションがたくさんありますので、シーンやアレンジメントのイメージに応じて選ぶことができます。

日に当たると透けるほど薄い花びらが何枚も重なる姿はふんわりとしていて、繊細な花細工のようで美しく、ぜひフラワーギフトにおすすめしたい花材のひとつです。

原種として発見された当時のラナンキュラスは、5枚の黄色い花びらがカップ状に咲いていたため、「Buttercup(バターカップ)」という英名でも呼ばれることがあります。

アレンジメントを華やかに彩ってくれるラナンキュラスには、「名声」「光輝を放つ」「あなたは魅力に満ちている」「晴れやかな魅力」といった、人柄を褒める意味合いや、才能を存分に発揮できるような花言葉が付けられています。

黄色いラナンキュラスには「優しい心遣い」という花言葉がありますので、感謝の気持ちを込めて贈るフラワーギフトとしてもおすすめですよ。

オレンジなどの暖色系のラナンキュラスでまとめた明るくフレッシュなアレンジメントは、見るだけでも元気をもらえそうですね。

最近では、ラナンキュラスは「合格の花」として、受験勉強の応援や合格のお祝いなどにも使われるようになりました。これは、ラナンキュラスの切り花が受験シーズンに多く流通することに由来しています。

 

相手の幸せや幸運を願う花言葉

次は、相手の幸せや幸運を願う気持ちを伝えるのにぴったりな花言葉を持つ花をご紹介します。

 

スズラン

科・属 キジカクシ科・スズラン属
和名 鈴蘭(すずらん)
英名 Lily of the valley
学名 Convallaria majalis
原産地 ヨーロッパ・アジア
花言葉 「幸福」「再び幸せが訪れる」「希望」「純粋」「純潔」

鈴型の可憐な小花と、みずみずしい緑の葉のコントラストが美しい「スズラン」は、春を代表するお花のひとつです。

ヨーロッパでは聖母マリアを象徴するお花として大切にされています。そのことから花言葉も、「幸福」「再び幸せが訪れる」「純潔」と教会から連想されるような花言葉が多くなっています。

花色は白以外にピンク色もあり、ピンク色になると可愛らしさがより一層上がります。

スズランにはドイツスズラン・国産のスズランの2種類があり、香料として使われるのはドイツスズランのほうです。

スズランの香りは、爽やかでありながらもほのかに香る甘さがちょうどよく、バラやジャスミンなどの良い香りを代表するお花と並んで「三大フローラルノート」のひとつにもなっています。

 

フランスでは、毎年5月1日は「スズランの日」とされており、自分の愛する人や大切な人、家族などへスズランの花を贈ると相手が幸せになれるという風習があります。

毎年このスズランの日になると、フランスの街のあちこちではスズランの花が並べられるそうですよ。

幸せや幸運が訪れるよう祈って、スズランの花を贈ってみてはいかがでしょうか。

 

胡蝶蘭

科・属 ラン科・ファレノプシス属
和名 胡蝶蘭(こちょうらん)
英名 Phalaenopsis, Moth Orchid
学名 Phalaenopsis aphrodite
原産地 東南アジア
花言葉 「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」「あなたを愛します」

フォーマルシーンでも活躍するフラワーギフトの定番「胡蝶蘭」も、応援の気持ちを込めた贈り物としてふさわしいお花です。

その蝶の姿のような美しい花姿から「幸福が飛んでくる」という大変縁起の良い花言葉が付いています。相手の方の幸せを願ってエールと一緒に贈りましょう。

胡蝶蘭は、鉢植えでの流通が多いお花です。もともと丈夫な性質の胡蝶蘭は、植物のお世話に不慣れな方でも手軽に育てられるお花なので、気兼ねなく贈れるのもポイントですね。

また、入手した胡蝶蘭は開花した状態で届けられますが、胡蝶蘭の開花期は1ヶ月と長く、環境がよければ2ヶ月は開花した状態を楽しめます。

 

落ち込んでいる人に寄り添う花言葉

大切な知人が落ち込んでいる時には、お花をプレゼントしてみませんか?

お花は飾ってあるだけで、気持ちをパッと明るくしてくれます。

では、最高に落ち込んでいる人に寄り添うような花言葉を持っている花をご紹介します。

 

ヒペリカム

科・属 オトギリソウ科・オトギリソウ属
和名 弟切草(おとぎりそう)
英名 Hypericum
学名 Hypericum
原産地 中国
花言葉 「悲しみは続かない」「きらめき」

夏に黄色い花を咲かせる「ヒペリカム」は、主に花材として流通するには開花後の結実した状態です。

ヒペリカムの実の色には赤やピンク、オレンジ、緑などのカラフルなバリエーションがあり、どれもつやつやとしていて可愛らしいです。

そんなヒペリカムには、「悲しみは続かない」というとてもやさしい花言葉が付いています。これは、ヒペリカムの花が散ってから実がすぐにできることにちなんだ花言葉です。

悲しいことはいつまでも続くわけではないとそっと寄り添う気持ちや、嫌なことがあった人へ気持ちを切り替えていこう!という励ましのメッセージを伝えたいときに、ヒペリカムはおすすめですよ。

通年出回っているお花ですが、いちばん流通数が増えるのは秋から年末にかけてです。

ヒペリカムはクリスマスのアレンジメントとしても人気の花材なので、この時期には生花店で見かける機会が多いと思います。

 

ポインセチア

科・属 トウダイグサ科・トウダイグサ属(ユーフォルビア属)
和名 猩々木(しょうじょうぼく)
英名 Poinsettia
学名 Euphorbia pulcherrima
原産地 メキシコ、中央アメリカ
花言葉 「祝福」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「聖なる願い」「聖夜」「清純」「be of good cheer(元気を出して)」

目の覚めるような鮮やかな赤色と緑色の葉の対比が美しい「ポインセチア」は、その色合いからクリスマスのモチーフにもなっています。

赤・緑・白のカラーが、イエス・キリストを讃える色だとしてクリスマスの植物となりました。

花に見える赤い部分は、葉が変化した苞(ほう)という組織で、この苞が守るように中でひっそり咲いている小さなクリーム色の花が、ポインセチアの本当のお花です。

「祝福」「聖なる願い」「聖夜」など、クリスマスにちなんだ花言葉の多いポインセチアですが、西洋の花言葉には「be of good cheer(元気を出して)」という落ち込んでいる人を励ます意味の花言葉もあるんですよ。

ポインセチアはクリスマスのイメージが強いので、寒い地方が原産の植物だと思われがちですが、ポインセチアの自生地は実は熱帯地域だというのは驚きですよね。

日本では小さい鉢植え姿をよく見かけますが、自生しているポインセチアは3メートルにまで生長することもあるのだそうです。

 

アイリス

科・属 アヤメ科・アヤメ属
和名 文目(あやめ)
英名 Iris
学名 Iris
原産地 東アジア、ヨーロッパ
花言葉 「よい便り」「希望」「友情」「信頼」

「アイリス」とは、アヤメやカキツバタ、ハナショウブ、ジャーマンアイリスなどのアヤメ科の植物を総称する呼び名です。

 味わい深い青紫色の花は高貴な印象があり、目上の方や年配の方への贈り物としてもよく選ばれています。また、昔から日本では紫色は高貴な色だとされてきたため、尊敬の念を伝えたいときの贈り物としてもぴったりなお花です。

アイリスには「よい便り」「希望」の花言葉がありますが、この花言葉はギリシャ神話に由来しています。人間界と神々が住むオリンポスを行き来する使者・女神イリスは、虹を渡って行き来していたことから虹の女神とも呼ばれています。

人と神を繋ぐメッセンジャーであったイリスにちなんで、「良い便り」「希望」の花言葉が付けられたと言われています。

 

まとめ

今回は、応援のメッセージを伝えたいときにおすすめしたい、相手を励ましたり鼓舞したりする花言葉を持つお花について、いくつかご紹介してきました。

花言葉に思いを託してフラワーギフトとして贈ることで、より思いの丈やメッセージ性が強まります。

その思いはきっと相手の方の糧となり、励みになってくれることでしょう。

お花のプレゼントは、受け取ると前向きで明るい気持ちになれるものです。お花には不安を和らげたりストレスを軽減させる効果もあります。

そんなお花たちに言葉を託して、素敵なフラワーギフトを選んでみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?