お歳暮にはどんな花がおすすめ?押さえておきたいマナーなども紹介

寒さが厳しくなり1年の締めくくりを感じる12月は、日頃お世話になっている大切な方への感謝の気持ちを込めてお歳暮を贈る時期です。ハムやビールが定番ギフトとしてよく選ばれていますが、最近では花ギフトが人気を集めています。

色とりどりの花が寒空の下で凛と咲く姿は清々しく美しい印象を与え、花ならではの上品さと華やかさで相手の心を温かく包み込んでくれるはずです。

そこで今回は、お歳暮の概要や贈る際のマナーをはじめ、花ギフトの予算相場やおすすめの花、選ぶ際のポイントなどを解説します。

そもそもお歳暮とは?基礎知識を紹介

お歳暮とは、1年間お世話になった人に対して、「今年1年間ありがとうございました」といった感謝の気持ちを込めて贈る年末の贈り物のことです。

日本に古くから伝わっている風習の一つで、季節の挨拶ともいわれています。歳暮とは年の暮れを指す言葉であり、俳句の世界では12月の季語になっています。

お中元との違い

お歳暮とお中元はどちらも季節の挨拶として贈る慣習がありますが、明確な違いがあります。お歳暮は上述したように、1年間の感謝の気持ちを込めて贈られるギフトです。

一方、お中元は新年から夏までの半年間の感謝を伝え、下半期の健康を願うために贈られるギフトです。

また、お歳暮は冬の食材や雑貨が定番ですが、お中元は夏の果物やゼリーなどの涼しげなデザートを贈るといった違いがあります。お歳暮とお中元では、込められている意味合いやギフトに大きな違いがあるので、しっかり理解しておくことが肝心です。

喪中の場合は注意が必要

相手が喪中の場合、お歳暮を贈っても良いのかと心配する方はいるのではないでしょうか。お歳暮はあくまで感謝を伝えるギフトであり、お祝いの品ではないため、基本的に贈っても問題ありません。

ただし、熨斗の種類には注意してください。お祝いで使用されることが多い紅白や金色などの水引は避け、無地の熨斗紙に「お歳暮」と書くようにしましょう。

また、相手側が四十九日をすぎていない場合はお歳暮は控え、寒中見舞いとして贈るほうが無難です。

お歳暮を贈る際は、相手の喪中の状況をよく確認し、失礼のないよう配慮することが大切です。

お歳暮を贈る際のマナー

お歳暮を贈る際のマナーとして、以下の4つが挙げられます。

  • 11月下旬~12月上旬に贈る
  • 熨斗やメッセージの書き方に気を払う
  • 遅れてしまったときはお年賀や寒中見舞いとして贈る
  • 関係性によってはお返しを用意する

ここでは、押さえておきたいマナーについて詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。

お歳暮は11月下旬~12月上旬に贈る

お歳暮は、年末の挨拶として贈るギフトです。そのため、贈る時期は11月下旬から12月上旬が理想的とされています。
ただし、地域によって贈る時期が少しずつ異なる点には注意が必要です。たとえば、関東なら11月末~12月20日までに、沖縄なら12月1日~25日までに贈ると良いといわれています。
地方にお歳暮を贈る場合は、お歳暮を贈る時期について一度確認しておいたほうが良いかもしれません。

熨斗やメッセージカードの書き方に気を払う

お歳暮の品物に添える熨斗やメッセージカードは、贈る相手との関係性を表す大切な存在です。熨斗の表書きには、「お歳暮」「御歳暮」と書くようにしましょう。

贈り主の名前は表書きの下に記載します。個人でお歳暮を贈る場合はフルネームで、連名で贈る場合は苗字だけを書いてください。

一方、メッセージカードには直接感謝の気持ちを伝えられる役割を担っているため、「いつもお世話になっております」といった感謝の言葉を添えるのがおすすめです。その際は、丁寧な言葉遣いと形式を整えた書き方にするのが大切です。

遅れてしまったときはお年賀や寒中見舞いとして贈る

お歳暮を贈る時期は11月下旬~12月上旬ですが、諸事情により遅れてしまう場合もあるかもしれません。そのようなときは、年が明けてからお年賀や寒中見舞いとして贈ってください。

お年賀で贈る際は1月1日~3日の間に、遅くても7日までに贈ります。その際、配送などで贈るのではなく、直接相手の家を訪問して手渡しするのが一般的です。

一方、寒中見舞いの場合は1月8日~2月4日までに贈るのがマナーです。ギフトを贈る際は、冬の挨拶を忘れずに添えてください。

関係性によってはお返しを用意する

お歳暮はお祝いの品ではないため、基本的にお返しは必要ありません。しかし、相手との関係性によっては、お返しを用意するのもマナーとされています。

その際は、「御礼」「寒中御見舞」などの表書きでお歳暮の半額から同程度のギフトを贈ると良いでしょう。相手の趣味嗜好を考慮したり、季節感の感じられるものを贈れば喜んでもらえます。

また、お歳暮をもらった場合はお礼状を返す必要があります。お歳暮が届いてから3日以内にお礼状を出すのがマナーといわれているので、できるだけ早く対応するようにしてください。

お歳暮でよく選ばれるギフト

お歳暮で贈るギフトとして、特に人気のある品は以下の通りです。

  • ハムやソーセージなどの加工肉詰め合わせ
  • ビールやワインなどのお酒の詰め合わせ
  • コーヒーや紅茶などの嗜好品セット
  • ケーキや和菓子などのスイーツ
  • 干物や明太子などの海産物
  • 佃煮や鍋セットなどの惣菜
  • ドレッシングや出汁などの調味料
  • タオルや洗剤などの日用品

また、最近では生鮮食品を扱うカタログギフトも人気が高まっています。自分の好きな食材を選べる自由度の高さがあるため、贈る側も贈られる側も満足度が高いギフトだといえるでしょう。

近年ではお歳暮のギフトとして花が人気

上述したようなギフトがお歳暮の定番ギフトとして挙げられますが、近年では花を贈る人も増えています。花は日もちが良くインテリアとしても楽しめるため、幅広い世代に喜ばれています。

また、相手の好みに合わせてさまざまな種類の花から選ぶことができ、花言葉に感謝の気持ちを込めることが可能です。

生花を使用した花束だけでなく、プリザーブドフラワーやドライフラワーのアレンジメントも人気があり、手入れをしなくても花の美しさを長く楽しめるので贈る相手を選びません。

相手の好みを反映させたギフトを贈りたいと考えている場合は、花ギフトを選んでみてはいかがでしょうか。

お歳暮の花ギフトの相場

お歳暮で贈る花ギフトの相場としては、大きく3つのパターンに分けられます。

  • 3,000~4,000円
  • 5,000~10,000円
  • 10,000円以上

ここでは、それぞれの相場でどのような方に贈るのが良いのかなどを解説します。

3,000~4,000円

3,000~4,000円程度の価格帯は、義理の実家や親戚などに贈るのがおすすめです。この価格帯では、ミニブーケやサイズ感が控えめなフラワーアレンジメント、鉢植えがよく選ばれています。

特に、鉢植えは手頃な価格でありながらもしっかりとした見栄えがあるため、お歳暮の贈り物に適しています。予算が限られている場合でも、工夫次第で素敵なお歳暮の花ギフトを贈ることが可能です。

5,000~10,000円

5,000~10,000円程度の価格帯は、会社の上司や取引先の方に贈るのがおすすめです。この価格帯であれば挨拶に相応しいサイズ感に仕上げることができ、1年間の感謝の気持ちを伝えやすいです。

花ギフトを選ぶ際は、季節を感じられるような花を選ぶと思い出に残りやすく喜ばれるでしょう。ただし、花によってはお歳暮に向かない種類もあるので注意が必要です。

10,000円以上

予算に余裕があり、恩師などの特別な方へのお歳暮を検討しているなら10,000円以上の豪華な花ギフトがおすすめです。高級感のある花材を使えばボリューム満点のフラワーギフトになり、抜群の存在感を放つので喜んでもらえるはずです。

ただし、さまざまな花を使用できる反面、サイズ感が大きくなりやすいため、相手側に置き場所があるかどうかを一度確認しておいたほうが良いかもしれません。

お歳暮のギフトとして人気の花6選

お歳暮のギフトとして人気を集めている花は以下の6種類です。

  • シクラメン
  • 胡蝶蘭
  • シンビジウム
  • アマリリス
  • ポインセチア
  • クリスマスローズ

ここでは、それぞれの花の特徴などを詳しく紹介します。

シクラメン

シクラメンは冬の季節を代表する花で可愛らしい花をたくさんつける品種が多く、お歳暮の定番花の一つです。見た目は華やかであるものの香りがほとんどないため、花の香りが苦手というような方にも贈りやすいのが魅力です。

シクラメンの花言葉は、「内気」「はにかみ」などですが、色によっても花言葉が異なり、赤色なら「愛情」「絆」、ピンク色なら「憧れ」、白色なら「清純」「思いやり」などを持っています。

シクラメンを贈る際は、明るい色合いのものや蕾から開花まで長く楽しめる株を選ぶのがポイントです。シクラメンは室内で管理すれば初心者でも育てやすい植物ですが、乾燥には弱いので注意しなければなりません。

胡蝶蘭

お歳暮をはじめ、お祝いシーンのギフトでも人気を誇る胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」といった花言葉を持っており、贈る相手への感謝の気持ちや幸せを願う心を表現するのに相応しい花です。花粉が比較的少なく香りはほとんどないため、幅広い層に贈れるのが魅力ポイントです。

胡蝶蘭をお歳暮に贈る際は、白色や淡いピンク色の胡蝶蘭を選ぶと清楚で上品な印象を与えられます。

また、2本立て以上の胡蝶蘭にすれば豪華でボリューム感のある贈り物になるでしょう。胡蝶蘭は温度や湿度に注意すれば1ヶ月程度持つため、長く楽しんでもらえるギフトとして喜ばれやすいです。

シンビジウム

シンビジウムは、蘭の一種で冬の時期に開花する人気の植物です。花言葉は「誠実な愛情」「飾らない心」「高貴な美人」などであり、1年の感謝を伝えるお歳暮の花ギフトとしてぴったりです。

シンビジウムは優雅で上品な印象を与えるため、花束の花材としてよく使用されています。

また、カラーバリエーションも豊富なので、相手の好みに合わせて選びやすいのも魅力です。シンビジウムは比較的丈夫で寒さに強いため、初心者の方でも安心して育てられます。

アマリリス

アマリリスは10~20cm程度の大きな花を咲かせ、鮮やかな色合いが特徴的な植物です。花言葉は、「輝くばかりの美しさ」「誇り」などであり、アマリリスの見た目をとらえた言葉が多くあります。

アマリリスには赤色やピンク色などが存在し、赤色のいアマリリスは情熱的な気持ちや愛情を表現できる色として人気です。一方、白色のアマリリスは上品で洗練された印象を与えるため、フォーマルなシーンのお歳暮に向いています。

大輪の花を咲かせるアマリリスは、そのボリューム感から存在感抜群のギフトとなります。冬の贈り物として、アマリリスの鮮やかな花を贈ってみてはいかがでしょうか。

ポインセチア

クリスマスのシンボルとしてもおなじみのポインセチアは、真っ赤な美しい花が特徴的です。ポインセチアの花言葉は「祝福」「幸運を祈る」などであり、前向きな言葉が多くあります。

鮮やかな色合いが冬の室内を華やかに彩るポインセチアはクリスマスギフトとしても人気が高いですが、お歳暮の贈り物として贈れば色鮮やかな見た目に喜んでもらえるでしょう。大切な方への感謝を伝えるギフトとして、心のこもったポインセチアを贈ってみてはいかがでしょうか。

クリスマスローズ

クリスマスローズは、冬の寒い時期に咲く花として人気があり、お歳暮の花ギフトにもよく選ばれます。花の色は白色が定番ですが、ピンクや黄色などのカラーバリエーションが豊富です。

クリスマスローズはうつむいて咲く姿が可憐な印象を与え、繊細な雰囲気を持っているため、花束や鉢植え、フラワーアレンジメントなど、幅広く活用されています。

花言葉には「追憶」などを持っており、クリスマスローズの香りに由来しているといわれています。

お歳暮で贈る花ギフトを選ぶ際のポイント

お歳暮で贈る花ギフトを選ぶときのポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 花の色や本数の意味を考慮する
  • 花もちの良い品種を使用する
  • 相手の好みやイメージをチョイスする

最後に、それぞれのポイントを解説するので花ギフト選びの際に役立ててください。

花の色や本数の意味を考慮する

お歳暮の花ギフトを選ぶ際は、花の色に気を配りましょう。花の色は、さまざまな印象を与えるといわれています。

たとえば、赤色なら情熱や愛情を伝えやすく、ピンク色なら優しさや温かさが伝わりやすいです。白色なら清純や真心を印象づけやすく、黄色なら友情や祝福の気持ちを表現できます。

また、花の本数によっても意味が異なり、8本なら「思いやりに感謝」、50本なら「永遠」といった意味になります。一方、15本には「ごめんなさい」といったネガティブな意味合いになってしまうため、注意しなければなりません。

花は色や本数によって意味合いや与える印象が変わるため、上手に組み合わせて感謝の気持ちを伝えられるような花ギフトに仕上げるのが大切です。

花もちの良い品種を使用する

お歳暮の花ギフトを選ぶ際は、花もちの良い品種を使用することがポイントです。せっかく贈った花がすぐに枯れてしまっては、残念な気持ちにさせてしまうかもしれません。

花もちが良いとされる代表的な花としては、胡蝶蘭やカーネーション、ガーベラ、ユリ、マーガレットなどが挙げられます。

特に胡蝶蘭は花もちが非常に良いため、上手に管理すれば冬だけでなく1年を通して楽しむことも可能です。お歳暮の花ギフトでできるだけ長持ちする花を選べば、お歳暮の時期をすぎたあとも楽しめるでしょう。

相手の好みやイメージをチョイスする

お歳暮の花ギフトを選ぶ際は、相手の好みやイメージを考慮することが大切です。たとえば、年配の方に贈るならシックで落ち着いた色合いの花を、女性向けなら可愛らしくて華やかな色合いにすると良いでしょう。

また、ガーデニングが趣味な方に贈るなら珍しい品種を、多忙な方に贈るなら手入れが簡単な品種を選べばより喜んでもらえます。

お歳暮で花ギフトを選ぶ際は、相手に喜んでもらえるように配慮するのがポイントです。

【予算別】お歳暮におすすめ!フラワーギフトのご紹介

ここからは、プレミアガーデンでお歳暮に人気のフラワーギフトをご紹介します。

予算別で解説していますので、お歳暮に贈るフラワーギフトをお探しの方はぜひご覧ください。

明るい色の花で華やかな印象を与える豪華アレンジメント

お歳暮に3,000円~のフラワーギフトをお探しの方に人気なのが、こちらの商品です。

明るいカラーのお花を数種類使ったアレンジメントフラワーは、幅広い世代の方に人気です。

商品ページ:明るい色のお花で華やかな印象を与える豪華アレンジメント花

クリスマスカラーのオシャレなフラワーアレンジメント

5,000円~のお歳暮には、「クリスマスカラーのオシャレなフラワーアレンジメント」も人気です。お歳暮の季節にピッタリのフラワーアレンジメントは、贈り先のご家庭をパッと華やかに彩ってくれるでしょう。

豪華でフォーマルなお品物ですので、ビジネス関係の方へお贈りするお歳暮にもおすすめですよ。

商品ページ:クリスマスカラーのオシャレなフラワーアレンジメント

あらゆる場面で重宝される人気の高い白い大輪胡蝶蘭3本立て

10,000円~のお歳暮をお探しの方には、胡蝶蘭がおすすめです。大輪の白い胡蝶蘭は、フォーマルなシーンにもぴったりのフラワーギフト。また、胡蝶蘭は「幸せが飛んでくる」という花言葉がついていることから、縁起がよい花としても有名です。

特に、40代以上の方や取引先の方へのお歳暮として人気が高いです。

胡蝶蘭は、お歳暮にはもちろん、お祝いのシーンやお悔みの場面にもふさわしいフラワーギフト。どなたに贈っても恥ずかしくないお品物です。

胡蝶蘭は美しい花を長期間楽しむことができ、上手に育てれば二度咲きさせることも可能です。贈る相手が園芸好きの方なら、何年も楽しんでもらえるでしょう。

 

商品ページ:あらゆる場面で重宝される人気の高い白い大輪胡蝶蘭3本立て

胡蝶蘭の相場や魅力については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

胡蝶蘭の相場はどのくらい?種類別の相場と贈り物の相場も!

お歳暮のギフトならプレミアガーデンへ

お歳暮は、1年間お世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈る年末の贈り物です。贈る時期は11月下旬~12月上旬が理想的ですが、地域によって時期がずれているので注意が必要です。

お歳暮の定番ギフトとしてハムやビールなどが挙げられますが、近年では花ギフトが人気を集めています。花を選ぶ際は、相手の好みやイメージを考慮し、花もちの良い品種を選ぶと良いでしょう。

ぜひ本記事を参考に、今年お世話になった方へ素敵な花ギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。

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