開業祝い・開店祝いに花を贈ろう!相場やマナーを紹介
開業祝い、開店祝いを贈るときに、どんなお花を贈れば良いのか迷ったことはありませんか?ビジネスシーンやお世話になった知人や友人、家族への開業・開店祝いには、どんな花が喜ばれるのでしょうか。
本記事では、開業・開店祝いに贈る花の相場や、気をつけなくてはいけないマナー、注意点についてご紹介します。
開業祝い・開店祝いにどんなお花を贈ればいいの?
フラワーギフトにはさまざまな種類があります。
まずは、開業・開店祝いにおすすめのフラワーギフトの種類をご紹介します。
- 設置スペースに余裕があるならスタンド花
- 小スペースならアレンジメントフラワー
- 定番なら胡蝶蘭
- お花以外なら観葉植物
それぞれのギフトの特徴を見ていきましょう。
設置スペースに余裕があるならスタンド花
スタンド花は開店祝いの定番ですが、大きさが目立つため、相手のお店の規模やスペースを考慮する必要があります。開店当初は他からも多くのお祝い花が届くことが予想されます。そのため、過剰に大きなスタンド花を贈ると、店内に花を飾るスペースが不足し、かえって邪魔になってしまう可能性があります。
相手のお店の広さや既に届いているお花の量を事前に確認し、スペースに余裕があると判断できる場合にのみ、スタンド花を選ぶのがマナーです。スペースが手狭なようであれば、アレンジメントフラワーなどのコンパクトな花を贈るのが賢明でしょう。
店舗の規模に見合った適切な大きさのスタンド花を選び、開店を心からお祝いできるようなプレゼントを贈りましょう。相手が喜ぶプレゼントを選ぶには、相手のニーズを十分に考慮することが何より大切です。
小スペースならアレンジメントフラワー
小スペースでも置きやすいアレンジメントフラワーは、開業祝いの贈り物としてとても人気があります。新しく開店したばかりのお店のインテリアとしても最適で、華やかな雰囲気を演出してくれます。
アレンジメントフラワーの魅力は、様々な種類の花を組み合わせて美しく装飾されていることです。色とりどりの花々が見事に調和しており、お店の空間を彩ります。また、専門のフローリストがデザインしているので、バランスの取れた上品な仕上がりになっています。
さらに、オーダーメイドのアレンジメントフラワーを贈ることもできます。開店したお店のコンセプトカラーやイメージに合わせて、専属のフローリストが一つひとつ丁寧に制作してくれます。こうした心遣いが込められたアレンジメントフラワーは、お店への祝福の気持ちをより伝えられるでしょう。
小スペースでも飾りやすく、華やかさとお店のイメージを大切にできるアレンジメントフラワーは、開業祝いの贈り物に最適な選択肢と言えます。
定番なら胡蝶蘭
胡蝶蘭は開業祝いや開店祝いの定番のお祝い花として人気があります。その理由は以下の通りです。
- 品格と上品さを感じさせる存在感:胡蝶蘭は大ぶりの花びらが特徴的で、まるで蝶が舞うかのような優雅な姿が魅力的です。その洗練された花の姿から、品格と上品さを感じさせる存在感があります。開業を祝う場にふさわしい高級感のある花です。
- 長く楽しめる花持ち:胡蝶蘭は花持ちが良く、適切な手入れをすれば1か月以上も楽しむことができます。開業当初は気持ちが散漫になりがちですが、長く楽しめる胡蝶蘭なら、いつまでも祝福の気持ちを新鮮に保つことができます。
- 様々な色合いと大きさから選べる:胡蝶蘭には白、赤、黄色、ピンク、紫、青など様々な色合いのバリエーションがあります。また、鉢の大きさも5本立ちから大ぶりの10本立ちまで選べます。お店の雰囲気やスペースに合わせて、ぴったりの胡蝶蘭を選ぶことができます。
このように、胡蝶蘭は上品で高級感があり、長く楽しめて様々な種類から選べる点で、開業祝いの定番花として最適なお花なのです。
お花以外を贈るなら観葉植物
お花以外で開店祝いのギフトを贈るなら、観葉植物が喜ばれる人気の選択肢です。鉢植えには「根を下ろす」という意味があり、商売人にとっては「その土地に根を下ろし、事業を発展させる」という縁起の良い願いが込められています。
観葉植物は長く楽しめる実用的なギフトでもあります。お店の空間に置いておくだけで、自然な雰囲気を醸し出し、おしゃれなインテリアの演出にもなるでしょう。
さらに観葉植物には「空気の浄化」「癒し効果」といった嬉しい効果もあり、開業を祝う気持ちを込めつつ、実用的でインテリアとしても映える贈り物になります。店主の方の好みや、お店の雰囲気に合わせて種類を選ぶのがおすすめです。
開業・開店祝いに花を贈ると喜ばれる理由
開業・開店祝いに花を贈ると、お店の方々は心から喜んでくれる理由が3つあります。
第一に、お花は店内の雰囲気を華やかにし、お客様をよりよい気分で出迎えることができます。綺麗な花々が飾られた店内は、開店を祝福する気持ちが伝わり、お店のPRにもなります。
第二に、お花は長く鑑賞できるため、贈り主との交流を長期間アピールできます。お店を訪れるお客様に対して、開業を祝う人々の存在を知らせることができるのです。
最後に、お花という形で開業を祝福してもらえることで、お店を始めた喜びがより大きくなります。周りの人々から祝福の気持ちが込められた贈り物を受け取ることで、新たな門出への自信にもつながります。
このように、開業・開店祝いにお花を贈ると、お店側にとって大きなメリットがあるため、心から喜ばれる贈り物となるのです。
お店の宣伝になる
新規開業されたお店やお祝いの場の目に付きやすいところに豪華なスタンド花を飾ることは、オープンを知らせるための効果的な宣伝手段となります。
スタンド花は存在感があり、華やかで目を引くデザインが特徴です。近隣の方々の視界に入ることで「新しいお店ができたんだ」と気づいてもらえます。さらに、開店を祝福するメッセージカードが添えられていれば、お祝いの気持ちも伝わり、好印象を与えることができます。
このように、スタンド花を設置することで、開業の事実を視覚的にアピールできるだけでなく、記念すべきこの日を祝福する気持ちも表現できます。結果として、新規顧客を呼び込む広告効果が期待できるのです。
豪華で存在感のあるスタンド花は、お店の宣伝としても大きな役割を果たしてくれます。オープニングを華やかに演出し、開業をPRする絶好の機会となるでしょう。
お店が華やかになる
開業・開店祝いにスタンド花を贈ると、お店の雰囲気が一気に明るく華やかになります。店内に飾れば、活気に満ちた賑わいを醸し出すことができます。お店の第一印象は極めて重要で、特に開店時は、この第一印象がこれからの集客に大きな影響を与えます。華やかな雰囲気作りは、潜在顧客の興味を惹きつけ、足を運んでもらう大きな要因となるでしょう。
さらに、スタンド花は贈り主の交友関係をアピールする役割も担っています。目に付きやすい存在感から、幅広い人々に贈り主の名前が知れ渡ります。開業を祝福し、親しい関係にあることを示すメッセージが込められているためです。このように、スタンド花は単なる装飾品以上の意味を持ち、お店のイメージアップと集客力向上、そして人脈形成にも一役買うのです。
交友関係をアピールできる
お店に多くの開業祝い花が飾られていると、その店主が幅広い人脈を持っていることがアピールできます。企業や個人を問わずたくさんの方から祝福の気持ちが込められたお花が贈られていれば、お店の信頼性も高まります。
特に大手企業や著名人からのお花があれば、そのお店が社会的に認知されている証しとなり、より一層の信頼を得られるでしょう。華やかに飾られたお花は、店主の人脈の広さと影響力を象徴するものといえます。
開業時にお世話になった方々へ感謝の気持ちを表すと同時に、今後ビジネスを展開する上で重要なつながりを視覚的にアピールできるのが、開業祝い花の大きな役割です。お客様に対して、店主の人的ネットワークが裏付けとなり、安心して取引できる雰囲気を醸し出すことができます。
開業・開店祝いに贈る花の相場
開店祝いに贈る花の相場は、花の種類によっても違います。ここでは以下のギフトの種類ごとの相場についてご紹介します。
- 胡蝶蘭
- スタンド花
- アレンジメントフラワー
- 花束
- 観葉植物
胡蝶蘭
胡蝶蘭は、3本立ち、5本立ちなど、花の大きさと本数によっても値段が変わります。
全体的な胡蝶蘭の相場は、10,000円〜30,000円程度です。大輪の3本立ちなら20,000円〜、大輪の5本立ちなら30,000円〜が相場になります。
胡蝶蘭の相場は以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
『胡蝶蘭の相場はどのくらい?種類別の相場と贈り物の相場も!』
スタンド花
スタンド花は、10,000円〜25,000円程度が相場です。
スタンド花には1段のものと2段のものがあります。1段スタンド花は15,000円〜、2段スタンドは20,000円〜ほどが相場になっています。バルーンなどの飾りをつける場合は、その料金代も加算されるので相場も変わってきます。
スタンド花の相場については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
『開店祝いならスタンド花がおすすめ!価格相場やおすすめ通販もご紹介』
アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーは3,000円から15,000円が相場です。お花屋さんや花材によっても価格は異なり、高級なお花が含まれていると価格も上がっていきます。予算やシーンに合わせて選びましょう。
花束
花束は3,000円から20,000円が相場です。
3,000円の花束は価格も求めやすく、お花のボリュームもあるため人気が高いです。3,000円〜の価格帯は気軽に購入できますが、高級感が出るのは5,000円〜の花束でしょう。10,000円の花束であれば、見た目もボリュームもとても豪華で、ビジネスシーンなどのお祝いごとにもおすすめです。
開業・開店祝いのフラワーギフトには立札をつけよう
開業・開店祝いに贈るフラワーギフトには、立札をつけましょう。お花が届いたときに「誰からどのような理由で届けられたのか」一目でわかるようにするためにも、立札はとても大切です。
特にビジネスシーンでは立札をつけるのは一般的です。ここでは立札の書き方についてご紹介します。
立札の書き方については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
『徹底解説!お祝い花・スタンド花につける立札の書き方とマナー』
『胡蝶蘭を贈る際の立札とは?失礼にならないマナーを詳しく解説』
立札の書き方
開店祝いを贈る際の立札に書くメッセージについては、以下のようなポイントがあります。
頭書き
- 「祝 開店」「御開店おめでとうございます」「〇〇(店名)開店おめでとう」などのお祝いの言葉を書きます。
- 頭書きは立札の中央に赤字で書くのが一般的です。
贈り主・贈り先
- 縦書きの場合、右側に贈り先の会社名や代表者名を、左側に贈り主の情報を書きます。
- 横書きの場合は、贈り主の情報を先に書き、その後ろにお祝いの言葉を書きます。
- 贈り主・贈り先の名前は黒字で書くのが一般的です。
その他のポイント
- ビジネスシーンではフォーマルな木札を使うことが多いですが、カジュアルな場合は紙札でも構いません。
- 英語が入る場合は横書きがおすすめです。
- 簡潔で分かりやすいメッセージを心がけましょう。
開店は新しいスタートを切る大切な機会です。贈り主の気持ちが込められた立札のメッセージは、開店を祝福する良い記念になります。
開店祝いに贈るメッセージ
開店祝いのメッセージカードは、お祝いの気持ちと感謝の言葉を込めて贈る大切なものです。新しいお店のスタートを心からお祝いし、これからの繁栄を願う言葉を添えましょう。
「新たな門出を喜びと期待を込めてお祝い申し上げます。これからの飛躍を心よりお祈りいたします。」
「この度の開店、心からお喜び申し上げます。日頃の感謝の気持ちを込めて、お店の発展と皆様のご健勝を祈念いたします。」
「夢の実現おめでとうございます。これからのご活躍を心より期待しております。どうかご多幸とご繁栄がありますよう。」
「おめでとうございます。新たな一歩を踏み出されたこの喜びを、心よりお祝い申し上げます。ますますのご繁栄をお祈りいたします。」
「長年の準備の末、待望の開店を迎えられましたこと、心からお喜び申し上げます。これからの道のりが実り多きものとなりますよう、温かく見守らせていただきます。」
開店祝いのメッセージには、単なるお祝いの言葉にとどまらず、新しいスタートへの励ましと期待の言葉、そして感謝の気持ちを添えることで、より深みのある温かいメッセージになります。
開業・開店祝いにお花を贈るときのマナー
開業・開店祝いに花を贈るときには気をつけなければいけないマナーがあります。知らないと今後のお付き合いにも影響が出ることなので注意が必要です。
- 設置スペースに注意
- 花の色に注意
- 忌み言葉を使わない
- 贈るタイミングに気をつける
ここでは、開店祝いにお花を贈るときの4つのマナーをご紹介します。
設置スペースに注意
開業祝いや開店祝いに花を贈る際には、相手先の店舗の広さや設置スペースを考慮することが大切です。スタンド花は華やかですが、大きすぎると他のお客様からのお祝い花と場所を取り合ってしまう可能性があります。
そのため、店舗の規模に合わせて適切なサイズの花を選ぶ必要があります。広々としたスペースがあれば、存在感のあるスタンド花がおすすめです。一方で、小さな店舗の場合は、コンパクトなアレンジメントフラワーなどがぴったりでしょう。
相手先に配慮しつつ、開店の喜びを華やかに演出できる花を選ぶのがポイントです。事前に店舗の雰囲気や広さを確認し、花のサイズやスタイルを決めましょう。思いやりの心を込めて、場所に合ったお祝い花を贈れば、きっと喜ばれるはずです。
花の色に注意
花の色に気をつけることが重要です。赤色は「火事」や「赤字(損失)」を連想させるため、開業・開店祝いには不適切とされています。贈る際は、ラッキーカラーの黄色や白、ピンクなどを選ぶのがよいでしょう。
万が一、知らずに赤い花を贈ってしまった場合、相手との関係に悪影響を及ぼす可能性があります。開業・開店という新しいスタートを祝福する際は、喜びの色を選ぶよう心がけましょう。
黄色は「金運」、白は「清浄」、ピンクは「愛情」などのイメージがあり、店主や従業員の方々を祝福する気持ちを込めることができます。花言葉にも注目すると、より良い選択ができるはずです。
忌み言葉を使わない
開業祝い・開店祝いの際、お祝いの気持ちを込めたメッセージを添える場合は、言葉遣いに気を付ける必要があります。
「倒れる」「つぶれる」「閉じる」「燃える」「落ちる」「飛ぶ」「哀れ」「流れる」「壊れる」「失う」などの言葉は、開店を祝うメッセージとしては避けるべき「忌み言葉」とされています。これらの言葉は不吉で縁起の悪い言葉とみなされるため、お祝いの場に相応しくありません。
代わりに、「繁栄する」「盛んになる」「発展する」「長く続く」「活気に満ちる」などの言葉を使うと、新しいお店への期待と願いが込められた良いメッセージになります。
開業・開店は門出の時であり、これからの飛躍と成長を祈る大切な機会です。言葉一つ一つに気を配り、前向きで明るい言葉を選んで、お祝いの気持ちを込めましょう。
贈るタイミングに気をつける
開業祝い・開店祝いの花を贈るベストなタイミングは、開店日当日か前日です。
開店当日は、開店準備などで大変な1日となります。そのため、できれば開店前日に花を贈ることをおすすめします。贈る際は、お店の人に事前に連絡を入れ、花の到着時間を確認しましょう。そうすれば、お店の人も準備できるので良いでしょう。
万が一、当日贈る場合は、午前中に花が届くようにするのが賢明です。開店時間が近づくにつれ、お店は慌ただしくなるからです。遅くとも昼前には届けられるよう、配送業者と調整しておきましょう。
開店時に花が届くと、お祝いムードが高まり、お店の装飾にもなります。しかし、午後になると荷物の邪魔になる可能性があります。タイミングを見計らって贈ることが、お店の人に気持ちよく受け取ってもらえる秘訣です。
まとめ
開業・開店祝いにお花を贈るのは素晴らしい選択です。贈る際は、スペースや好みに合わせてスタンド花、アレンジメントフラワー、胡蝶蘭、観葉植物などから適切なものを選びましょう。
贈る花の色や言葉遣いにも気をつけ、設置場所に困らないよう事前に相談するのがマナーです。また、開店から時間が経っていない間に贈ることが望ましいでしょう。
花を贈ることで、お店が華やかになるだけでなく、あなたの親しい関係をアピールできます。開業・開店を心からお祝いし、お店の繁栄を願う気持ちを込めて、花を贈ってくださいね。