三大花香の香料を楽しむ。フローラルノートについて

 

三大花香をご存知でしょうか?

ジンチョウゲ・クチナシ・キンモクセイを指す「三大香木」は有名ですが、「三大花香」という言葉を耳にする機会は、少ないかもしれません。

三代花香とは、香料の世界で基本となる3つのお花を指す言葉で、三大花香を中心にさまざまな香りが作られます。

今回は、お花の香りを基にした、三大花香の香料について詳しく見ていきましょう。

三大花香とは

三大花香とは、バラ・ジャスミン・スズランのことを指します。

香りの世界では「三大フローラルノート」と呼ばれるものがあり、名前のとおりに花のノート(香調)のことです。

この3つのお花は、さまざまな香料をミックスして使われる、フローラルノートの基本の香りです。

フローラルノートとは

フローラルノートとは、お花の香りを使ったノートの総称です。

香りのイメージは、甘やかで優しい雰囲気、ふんわりと柔らかい香りなどが作れて、フレグランスにおいて基本となる香料となります。

女性に人気があるフレグランス類には、フローラルノートを基調にしたものが多く出回っているのを知っていますか? 

香料は、香水やアロマ以外にも、入浴剤や石鹸類、化粧品などにも使われ、お酒などの飲料の香りづけにも使用されます。

三大花香①バラ

女性が選ぶ香料で、ナンバーワンの人気を誇るがあるのがバラの香りです。

バラの香りを取り入れたアイテムはとても多く、アロマの業界では、身体のリズムを整えて心に安らぎを与えるアロマテラピー効果が期待されています。

香料に関する研究では、バラの香りにはストレスを減少させる効果や、集中力を高める効果、鎮静などの効能があると検証されており、アロマオイルとしても人気です。

何かとよく見かけるバラの香りは、香料としてはいちばん馴染み深いものかもしれません。

 

古代ギリシャでバラの花は、愛と豊穣の女神・アフロディーテを象徴するお花です。

また、世界三大美女の筆頭ともなるクレオパトラが最も愛した花が、バラだとも伝えられています。

花をこよなく愛したマリー・アントワネットも、バラの花を特に好んでいました。

 

世界の美女たちを虜にしてきたバラには、エレガントな見た目はもちろんのこと、やはり香りの魅力があるのでしょう。

香り成分に含まれるゲラニオールなどは、脳を刺激してホルモンバランスなどを整える効果や、エストロゲンの分泌が促進されるので、肌が潤う効果もあります。

美しい女性たちがバラを愛したのには、いつまでも美しくありたいと願う気持ちから、バラの香りを良いものだと嗅ぎ分けたのかもしれませんね。

三大花香②ジャスミン

白い小花が愛らしいジャスミンも、「ホワイトフローラル」を代表する大変人気のある香りです。

ジャスミンの香りは、爽やかで優美な印象や、バラとは違うフルーティーで甘い香りを楽しむことができるでしょう。

香水や日用的に使う中でも、ジャスミンの香りに触れる機会は多いですね。

 

その独特な香り成分は、ジャスモンと呼ばれる成分です。

ジャスミンの中でも、オオバナソケイと呼ばれるジャスミンが香料に使われています。

鉢植えなどでよく見られるハゴロモジャスミンは、オオバナソケイとは異なる種類です。

ハゴロモジャスミンは春先に香り出すお花で、お庭などに咲いているハゴロモジャスミンの香りを嗅いだことがある方も多いのではないでしょうか。香りはやや強く、濃い印象です。

 

ジャスミンの天然精油は大変希少なオイルなので、かなり高価な代物です。

そのため、香水などの香料を用いる製品には、合成香料が使われています。

 

どちらかと言えば、香料よりもジャスミンティーのほうが馴染み深い方もいるかもしれません。

お茶の味付けとして、ジャスミンの花びらがフレーバーに使われているジャスミンティーは、すっきりとした飲み口が爽やかで、中華料理店でもよく出されるお茶です。

 

中国茶のジャスミンティーは、香料のジャスミンと同じソケイ属ではありますが、別の種類です。アラビアジャスミンとも呼ばれます。

ソケイ属とは香りのニュアンスがやや違っていて、ノートで例えるならばグリーンノート系に近く、フローラルなお花の香りよりも、緑や葉の匂いが香るイメージがあるでしょう。

ちなみにジャスミンティー特有のフレーバーは、前もって花を収穫しておき、茶葉を収穫したら花と混ぜ込んで、茶葉に香りを移しているそうです。

三大花香③スズラン(ミュゲ)

ユリ科のスズランは、ミュゲとも呼ばれます。

スズランには、日本原産、アメリカ原産、ドイツ原産の3種類あります。

 

一般的に日本で栽培されるスズランや、英語圏で「Lily of the valley」と呼ばれるスズランはドイツ原産で、香りが強く安定しており、香料として優れた種類です。

実際に花から採取される香りは、生花の香りとは異なるため、ジャスミン同様におおよそは合成香料から作られています。

バラやジャスミンと言われると、なんとなく香りを思い出せるものですが、スズランの香りと言われると、ぱっとイメージできませんね。

ミュゲノートとなるスズランの香りは、爽やかで瑞々しいホワイトフローラル調です。

ジャスミンのように甘さはなく、気品のあるやさしい香りはすっきりとしています。

スズランの香りには、疲れを軽減させて、集中力を高める効果があると言われているので、パソコンで作業する時間が多い人や、デスクワークが長く集中力が必要な人などにはおすすめの香りです。

「四大フローラル」のライラック

ここまでご紹介した、三大香花のバラ・ジャスミン・スズランの4番目に、ライラックを加えて「四大フローラル」と呼ばれることもあります。

ライラックは、東北地方などの涼しい環境が適した、春先に開花を迎える紫色の美しいお花です。

ほどよい甘い香りはとても好まれ、長野や北海道などではガーデニングにも人気です。

日本では地域が限られてしまうので馴染みが薄いかもしれませんが、英語圏で特に人気の高い香りになります。

バラの花びらで香水を作ろう

三大香花であるバラの花びらを使って、アルコールをベースにした香水を手作りしてみませんか?

バラは入手しやすいお花ですし、他に使う材料も簡単に揃えられますよ。

自分で使うためだけではなく、親しいお友達へのプレゼントとして、手作りの香水を贈ってみるのもよいでしょう。ここでは、バラ香水の作り方をご紹介します。

バラの香水

 

【準備するもの】

・バラの花びら(1~3本分)

 *種類や色は何でもOKです

・蓋付きの瓶

・スプーン

・ウォッカ(度数40~50%)120ml

・蒸留水 600ml

 

①バラの花びらをちぎり、花びらを冷水ですすいで汚れを取ります。

 

②蓋のある大きな瓶などに花びらを入れます。密封できる大きめの容器なら何でも構いません。容器にウォッカと花びらを入れてたら、冷暗所に置きます。

③瓶の中で、スプーンの腹を使って花びらを潰していきます。金属製のスプーンよりも木製がおすすめです。

④蒸留水600mlを瓶に注いだら、蓋をして冷暗所に置きます。1日1回は花びらを潰して香りを出しましょう。

⑤4~7日経ったら、細かい目のこし器や綿のガーゼなどで香水を濾して香水瓶に移し入れます。完成後は冷蔵庫で保管して、よく振ってから使用してください。1ヶ月は保存が可能です。

他にもあるノート(香調)の種類

パルファムの世界では、たくさんのノートが存在します。

フローラル系の香りをいくつか組み合わせた上品なフローラルブーケ、フローラルをグリーン系の香りと合わせたフローラルグリーンなど。

どれも、それぞれの良い香りを持っており、多くの人に好まれる人気の香りばかりです。

ここからは、お花の世界とは切っても切り離せない、ノートの種類について、ほんの一部ではありますが、いくつかご紹介していきます。

フローラルノート

フローラルという名前のとおり、花の香りを指しているノートです。

フローラルノートには、三大花香(または四大花香)以外にも、ヒヤシンス、イランイラン、スイセン、ピオニーなどもよく使用されます。

特定の花をテーマにした香りなどもあるノートです。

シングルフローラル

ひとつの花の香りで作られた香調を「シングルフローラル」と呼びます。

イメージ的には、バラだけで作った花束や、ユリだけで作った花束という感じで、お花の香りがまとめられています。

ただし、使われている香料は1種類ではなく、調香師によって何種類もの香料がブレンドされ、1種類のお花をテーマにして作られているノートで、比較的まとまりやすい特徴です。

フローラルブーケ

フローラルブーケは、シングルフローラルとは異なり、複数の花の香りを混ぜているノートです。

シングルフローラルが1種類の花でできた花束だとすると、フローラルブーケはいろいろな種類の花材をまとめあげた、アレンジメントブーケのようなイメージだと思ってください。

花束のように彩り豊かな香りを楽しめますよ。

 

フローラルブーケには、三大フローラルが使われることもありますし、ピオニーなどのホワイト系なども使われる、さまざまな花の香りを組み合わせて楽しむノートです。

アクセントとして、お花以外の香料をミックスさせることもあるので、アレンジも多様で新しい香りが日々生み出されます。

ホワイトフローラル

ホワイトフローラルは、フローラルノートの一種ですが、白い花だけを集めて調合しているのが特徴的です。

三大香花でご紹介したジャスミンやスズランも白いお花なので、ホワイトフローラルとしてよく使用されています。

他のお花としては、ユリ、ピオニー、チュベローズなどが使われ、白い花だけを使用しているために、他のフローラルノートとは区別して認識されがちです。

香りのイメージとしては、純白の白色が持つ清楚で清らかなイメージ、上品かつエレガントな印象が表現されています。

グリーンノート

グリーンノートは、新緑や庭園といったように、青葉の香りがイメージです。

草を刈った後などに残る、青々しいすっきりした香りになります。

グリーン系のフレグランスは、甘すぎない香りが好みの方には人気です。

ナチュラルですっきりとしたユニセックスな香りで、香水にすると男女問わず使いやすく、ビジネスシーンなどにも適した香料です。

フローラルグリーン

フローラルグリーンは、フローラルノートとグリーンノートをバランスよくミックスさせたもので、フローラルノートの甘いお花の香りの中にも、すっきりとしたグリーンノートが漂い、甘すぎないフローラルさを求めている方にはちょうどいいバランスです。

また、グリーンノートを取り入れることにより、香りに深みが生まれます。

シトラスノート

シトラスノートは、柑橘系の香りです。

こちらもユニセックスな香料なので、制汗剤などでもよく見かける香りですね。

暑い夏場などには、フローラル系の甘い香りよりも、爽やかなシトラス系が好まれます。

フレッシュな柑橘系の香りには、レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ベルガモットなどが多く使われています。

ウッディーノート

ウッディーノートは、一言で表すと樹木の香料です。

サンダルウッド、ヒノキ、松などがよく使われています。

落ち着きのある樹木の香りは、木の温かみや森林のイメージを感じ、特に男性が使いやすく好まれる傾向にあります。

シプレーノート

シプレーノートは、柑橘系のシトラスノートに、樹木のウッディーノートがブレンドされています。

爽やかなシトラスの中に、深みのあるウッディーが香る、神秘的で個性的な印象です。

ブレンドには、オークモス(苔)なども使われます。

フルーティーノート

フルーティーノートは、シトラスノートに使われる柑橘系以外のフルーツが用いられる香料です。

爽やかで弾けるような印象のシトラスノートと比べると、アップル、ベリー、ピーチなど甘い香りのするフルーツを使っています。

シトラスはユニセックスに使える香料ですが、フルーティーノートはどちらかと言えば、女性的なイメージです。

パウダリーノート

パウダリーノートは、粉おしろいをはたいたような、強い甘みで温かみのある香りです。

お花ではイリスやミモザなどがよく使われています。

オリエンタルノート

オリエンタルノートの「オリエンタル」とは、中東やアジアを指しています。

ナツメグ、クローブ、シナモンなどのスパイスなどを使用した、スパイシーでエキゾチックな香りです。

香りの良い樹木を用いた神秘的な香りや、濃厚で芳醇なフルーツのような甘く官能的な香りも、オリエンタルノートのカテゴリーに含まれます。

フロリエンタルノート

フロリエンタルノートとは、フローラルノートと、先ほどのオリエンタルノートがブレンドされた香りです。

フローラルノートの軽やかで可愛らしさに、エキゾチックなオリエンタルが加わることで、大人っぽさやセクシーさが加わり、引き締まった印象になります。

フゼアノート

フゼアノートの「フゼア」とは、フランス語でシダ植物を指す言葉ですが、あくまで香りのイメージであるため、香料に使われるのはシダ植物に限りません。

樹脂系のオークモスに、ラベンダーなどのハーブやベルガモット、さらにバニラのような甘い香りのクマリンなどがミックスされ、渋みや青みを感じられる、重厚感のあるかっちりめの爽やかな香りなので、男性向けの香水に多く使われる人気の香料です。

 

三大花香を使用したギフトをご紹介

三大花香を贈りたい!そんなときは、フラワーギフトや観葉植物がおすすめです。

とくに、フラワーアレンジメントや観葉植物は、もらったまま飾ることができるので、忙しい人へのプレゼントにピッタリ。

ここでは、三大花香を贈ることができる、おすすめのギフトをご紹介します。

 

バラを使用したフラワーアレンジメント

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バラを使用したフラワーアレンジメントです。

もらった形のまま飾ることのできるフラワーアレンジメントは、三大花香であるバラを飾るのに、ぴったりなギフトとなります。

さりげなくバラを贈りたいという人におすすめです。

 

シルクジャスミン

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シルクジャスミンは、小さな葉っぱが特徴的な人気の観葉植物です。

三代花香であるジャスミンとは少し異なりますが、ジャスミンに似た香りのする花を咲かせます。

また、シルクジャスミンは丈夫なので、育てるのも簡単です。プレミアガーデンでは、豊富な種類のシルクジャスミンを販売しているので、ギフト用はもちろん、自宅用としても購入していただけます。

まとめ

「三大香花」と呼ばれるバラ・ジャスミン・スズランの3つのお花や、花の香りを基に作られたノートについてご紹介してきました。

自分の好きな香りに使われているお花を知ると、自分の好みも把握できて新しい発見がありそうです。

今回ご紹介した、世界各国で愛される香りの良いバラを使って、ぜひ手作り香水にもチャレンジしてみてくださいね。

プレミアガーデンでは、三大花香を使用したフラワーギフトや観葉植物を、数多く取り揃えています。

もちろん、四大フローラルの「ライラック」なども取り扱っているので、ぜひ香りを楽しんでみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?