1月1日の誕生花は雪の花・スノードロップ|特徴や花言葉をご紹介

 

皆さんは、スノードロップという美しい花をご存知でしょうか。

雪景色の中、冬の太陽に照らされて輝きながら咲くスノードロップは、幻想的な美しさがあります。そんな雪の似合うスノードロップのお花は、1月1日の誕生花とされています。

今回はスノードロップの特徴や花言葉、お花にまつわる逸話や神話などを詳しくご紹介して、お花の魅力に迫っていきます。

スノードロップの基本情報

まずはスノードロップの基本情報から見ていきましょう。

科・属 ヒガンバナ科・ガランサス属
英名 Snowdrop
学名 Galanthus nivalis
和名 待雪草(まつゆきそう)
原産地 ヨーロッパ

 

スノードロップの花弁は6枚あり、そのうちの3枚が「外花被」と呼ばれる長い花弁、残る3枚が「内花被」と呼ばれる短い花弁です。

茎先に一輪だけ小花を付け、お花はやや俯いたように下向きに咲きます。

花色は白や乳白色で、球根で増えていくお花です。

 

日本ではスノードロップの品種は数える程度ですが、イギリスでは品種改良が進んでおり、数百種類もの品種が存在していると言われます。

日本では、「ガランサス・エルウェシー」という品種がポピュラーです。

ヨーロッパでは、学名でもある「ガランサス・ニバリス」が代表的な品種になります。

 

夜に眠り、朝に咲くスノードロップ

スノードロップは日が昇って光に照らされ出すと花びらが開き、日が落ちた夜には花びらを閉じるという性質があります。

寒い地方で育つスノードロップは、暖かい日中に開花して、なるべく暖かいうちに空気を吸収しておくのです。

冷え込む夜には取り込んだ暖かい空気で夜を越して、約5日間も咲き続けるのです。

こうして聞くと、日中に干したふかふかのお布団で、寒い夜も暖かくぐっすり眠っているようですね。花びらが閉じた姿はややふっくらと丸みのあるしずく型をしていて、とても可愛らしいお花なのです。

 

スノードロップは球根植物

スノードロップは種からも育てられますが、かなり時間がかかってしまうため、球根で植えるのが一般的です。

とても小さなお花なので、空いたガーデニングスペースを埋めるようにして植えられますよ。寒い場所でも健気に咲くお花ですから、耐寒性にも優れています。

特別な手間をかけずとも育ってくれますので、冬の花壇を彩ってくれるでしょう。

 

スノードロップの開花時期

耐寒性に優れているスノードロップは、春を告げるシンボルフラワーです。

まだ冬の寒さが残る2〜3月頃が開花時期になります。

早春の頃、少し俯きがちに雪の中で静かに佇んで咲くその姿は、「もうすぐ春が来るよ」と一足先に春を告げてくれているようですね。

スノードロップと間違われやすいスノーフレーク

スノードロップと混同されやすいお花に、「スノーフレーク」という種類があります。

兄弟のような名前を持ち、お花の雰囲気も似ているため、間違われやすいのです。

スノーフレークも、スノードロップ同様、春に白い花を咲かせます。

次は、スノーフレークの特徴や、スノードロップとの見分け方についてご紹介しましょう。

 

スノーフレークの特徴

スノードロップととても似た名前で、同じく白く小さな花を咲かせるスノーフレークは、スノードロップと同じヒガンバナ科のお花ですが、スノーフレーク属の植物です。

学名である「Leucojum」は、ギリシャ語で「白いスミレ」という意味で、スノーフレークの花から香る匂いが、スミレの香りに似ていることから名付けられました。

花の形はスズランに似ていて、小さく丸みのあるベル型の可愛らしい小花を咲かせます。

花びらの先は少し波打っていて、レースやフリルを連想させます。

 

釣鐘状でスズランに似た花姿と、細長くスイセンに似た葉を持っているため、和名では「鈴蘭水仙(すずらんすいせん)」とも呼ばれます。

 

スノーフレークとの違い

スノードロップとスノーフレークの見分け方には、大きく3つあります。

まずは開花時期です。

スノードロップは一足早く春を告げ、まだ冬の寒さが残る2〜3月に咲きます。

一方のスノーフレークは、3〜5月頃、春の暖かな日差しを感じ、重いコートを脱ぎ出した頃に咲き出すお花です。

ちょうどスノードロップが咲き終えたタイミングで、バトンタッチするようにスノーフレークの花が咲き出すのですね。

 

次に花の特徴として、スノーフレークには白い花びらの縁に、水玉模様のような緑色の斑がアクセントに入っています。

 

最後に草丈ですが、スノードロップは10〜20cmで、スノーフレークは30〜40cmと、倍ほどの違いがあります。

草丈に関しては遠目からでも分かりやすいので、見分ける決め手になりそうです。

 

スノードロップの名前の由来

可愛らしく情緒豊かな名前が付けられたスノードロップ。

素敵な花の名前は、どのような由来から名付けられたものなのでしょうか。

次は、スノードロップの名称について学名や和名も含めて、由来となったお話をご紹介していきます。

 

学名の由来

スノードロップの学名は「Galanthus nivalis(ガランサス・ニバリス)」です。

属名の「Galanthus(ガランサス)」は、ギリシャ語で「乳のように白い花」を意味しています。

「nivalis(ニバリス)」とは、ラテン語で「雪」を語源とする単語です。

通して読むと、「雪の中(近く)で育つ乳のように白い花」の意味を表すと言われています。

 

名前の由来

英名の「Snowdrop」は「雪の耳飾り」や「雪の雫」という意味になります。

「雪の耳飾り」は、中世のヨーロッパにおいて女性が身に着けておしゃれを楽しんでいたイヤリングに似ていたことが由来です。

「雪の雫」は、スノードロップの持つ透明感がある白い花びらが、雫に例えられたのでしょう。

スノードロップの花姿は、耳飾りや雫の他に、ウサギの耳に例えられることもあります。

和名である「待雪草(まつゆきそう)」は、白い雪の中で雪解けを待つ、健気な姿から名付けられました。

スノードロップの花言葉

次は、白い雪の中でそっと顔を覗かせるスノードロップの花言葉を見ていきましょう。

スノードロップにはさまざまな言い伝えがあるので、花言葉もそんな言い伝えから由来するものです。

中には怖い花言葉が付いているという情報もありますが、本当に怖い花言葉があるのかどうかについても解説していきますね。

 

「希望」「慰め」「逆境の中の希望」

スノードロップの西洋の花言葉としては「hope(希望)」「consolation(慰め)」があり、日本においての花言葉は西洋のものに準じています。

 

日本でのスノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」「逆境の中の希望」です。

この花言葉の由来は、旧約聖書のアダムとイヴの話に基づきます。

こちらの話については後ほど詳しくご紹介しますが、アダムとイヴを慰めようとした天使が、降り落ちる雪をスノードロップの花に変えたことに由来します。

 

ポジティブな「希望」「逆境の中の希望」の花言葉は、プレゼントの際にも贈りやすい言葉ですね。

「慰め」の花言葉は、最近落ち込んでいる人や、励ましたい友人など、誰かに寄り添い、応援したい場面で使いやすい言葉です。

 

「もしもの時の友」「楽しいお告げ」という明るい花言葉もあります。

こちらも、スノードロップにまつわる言い伝えに基づいた花言葉ですので、後述で詳しくご紹介しますね。

 

もうひとつ、スノードロップには「初恋のためいき」という慎ましやかな花言葉もあります。俯きがちにひっそり静かに咲くスノードロップの姿が、初恋に悩み、ため息をつく姿に例えられたのでしょう。

いずれも素敵な花言葉ばかりで、誰かに教えたくなってしまいます。

 

スノードロップは1月1日の誕生花

春を告げるお花であるスノードロップは、1月1日、1月7日、1月16日、2月2日、2月26日の誕生花になります。

 

そもそも誕生花とは、365日あるそれぞれの誕生日に何種類かのお花が振り分けられているものです。

1月から12月までの各月、全12種類ある誕生月の花と、365日それぞれにちなんだ誕生日の花があります。主にその月の旬のお花や、イベントや行事にちなんだお花が選ばれていますが、正式に決められて統一されているわけではありません。

もし誕生日のフラワーギフトでお花選びに迷った際には、贈る相手の誕生日花の中から選ぶのもいいかもしれません。

 

1月生まれの方もしくは2月生まれの方へ、雪の季節にぴったりなスノードロップを誕生日プレゼントとして贈ってみるのはいかがでしょうか。

 

各国にあるスノードロップの言い伝え

スノードロップには、国によってさまざまな言い伝えがあります。

ロマンチックな言い伝えから、やさしい童話のようなお話、そして少し悲しいものまで……。花言葉の由来にもなった、アダムとイヴの話についても、ここで詳しくご紹介します。

美しくて儚くも見える花姿だからこそ、花にまつわるいろいろなお話があるのかもしれませんね。

それではまず、アダムとイヴと天使のお話しからです。

 

旧約聖書のアダムとイヴ

旧約聖書のアダムとイヴは、エデンの園で暮らしていましたが、ある日蛇に唆され、神から食べることを禁じられていたリンゴ「知恵の実」を口にしてしまいます。

言い付けを守らなかったアダムとイヴに、神は罰として、アダムには労働の苦しみ、イヴには子を産む苦しみを与えて、エデンの園から追放しました。

 

楽園を追放されたアダムとイヴは、それまで裸で暮らしていましたが、知恵の実を食べたことにより、外に出てから自分達の姿を「恥ずかしい」と感じます。

ひとまずイチジクの葉で身体を隠しましたが、刺すように凍てつく雪の冷たさの前では、イチジクの葉は薄すぎて、まったく体を温めてくれません。

体を縮めて震える2人を憐れんだ天使は、空から舞い降りてきてこう言いました。

「冬はいつまでも続かない。もうじき春がくるから、希望を捨ててはいけない」

そして、降り落ちる雪に息を吹きかけます。

舞い落ちる雪はスノードロップの花となり、寒さに凍える2人にとって「希望」や「慰め」の存在になったのでした。

 

ドイツ「雪の色」

続いてはドイツに伝わる、雪の色にまつわる言い伝えです。

 

神様が地球上に生物を創造した頃、花はどれも緑色をしていました。

自分たちの色を持ちたい花は、神様に「緑以外の色をください」と頼みます。神様は、花たちの望むとおり、それぞれが望む色を絵の具で付けてあげます。

 

まだ自分の色を持たなかった雪は、自分にも色を分けて欲しいと神様に頼みます。

しかし、神様は持っていた絵の具をすべて花に使い果たしてしまったところでした。

雪は、自分にも色を分けてほしいと色とりどりの花に頼みましたが、どの花にも断られてしまいます。

悲しんでいる雪の傍らにそっと咲いていたスノードロップが、「私の色でよかったら」と、雪に自分の白い花色を分けてくれました。

感謝した雪は、スノードロップに春一番の花を咲かせると約束し、スノードロップの周りにだけ雪が積もらないようにしたそうです。

 

「雪の花」と呼ばれるスノードロップらしい、心が温かくなる言い伝えですね。

このお話から、スノードロップには「もしもの時の友」という花言葉もあります。

 

スコットランド「幸運の象徴」

スコットランドでは、スノードロップの花はラッキーシンボルとして愛されています。

新年を迎える前にスノードロップの花を見つけることができた人は、新年から幸運に恵まれるという言い伝えがあるのです。

なんだか四つ葉のクローバーのようで素敵ですね。

スノードロップの開花時期は2月からなので、それだけ早くから咲き出すスノードロップは確かに希少です。もし巡り会うことができたらラッキーでしょう。

 

イギリス「死の象徴」

スコットランドでは四つ葉のクローバーのような幸運のシンボルであるのに対して、イギリスでは何と、死のシンボルだとされる言い伝えがあります。

スノードロップの小さく愛らしい見た目とはなかなか結びつかない驚きがありますが、これは、イギリスの農村地方で古くから伝わる言い伝え、「ケルマの伝説」に基づいたものです。

 

ある日、少女ケルマは、最愛の恋人が亡くなったことを知り、摘み取ったスノードロップを彼の傷を覆うように花をそっと置きました。

愛しい恋人はついに目覚めることはありませんでしたが、スノードロップの花が恋人の体に触れた刹那、傷ついていた彼の体は雪の雫になってしまったそうです。

 

この言い伝えに基づき、スノードロップの白が、死に装束の白を連想させる色だと考えられてもいます。

スノードロップの花を家に持ち込むのは「あなたの死を望む」という意味を表すとして、その家に不幸が訪れるとも言われます。

言い伝えの発祥地である農村地方では、スノードロップを贈ることは非礼だとして好まれません。

 

ただし、イギリスにおいてスノードロップの花は品種改良が進められ、多くの品種が存在しているほど人気があります。

一部の地域では、昔からの言い伝えを大切にしており、今でもスノードロップ=死の象徴の花という考え方が定着しているのかもしれませんね。

 

聖燭祭の花

カトリックでは、マリアの清めの祝日である、2月2日の聖燭祭(せいしょくさい)があります。

その日に、祭壇へスノードロップのお花を飾るため、修道院の庭では、よくスノードロップを育てていたようです。

このことから、修道女の幽霊が現れると噂されるような古いお屋敷の庭などに、スノードロップの花が咲いているという言い伝えがあります。

まとめ

今回は、1月1日の誕生花である、雪のしずくと言われる白く美しい花、スノードロップの魅力をご紹介してきました。

スノードロップには、それぞれの国に伝わる言い伝えがあり、捉え方もさまざまです。

言い伝えに基づいた花言葉が付けられているのもおもしろいですね。

良い言葉をたくさん持っているお花ですから、1月・2月生まれの方への誕生日ギフトとしてもおすすめです。念のため、贈る際には花言葉をメッセージカードなどで書き添えると、誤解が生じないかもしれませんね。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?