お花と迎える新生活。明るく前向きな気持ちになれる花言葉

春は新生活をスタートさせる方が多い季節ですね。

不安な気持ちでいっぱいの人、楽しみでわくわくしている人、家族から離れて寂しさを感じている人など、さまざまな思いを抱えて新生活に臨まれていることでしょう。

新しい生活を始めたお供として、気持ちが前向きになれるような花言葉を持っているお花を飾ってみるのはいかがでしょうか?

お花があるだけで、見慣れたお部屋もぱっと華やいで明るくなります。

今回は、新生活に飾りたい、前向きになれる花言葉を持っているお花についてご紹介したいと思います。

観葉植物もいくつかご紹介するので、新しいお部屋で観葉植物を育てたい!と考えている方もぜひ参考にしてくださいね。

 

新生活にお花を飾るメリット

何かと忙しい思いをされる、余裕がなくなりがちな新生活だからこそ、お花を飾ることで得られるメリットがあります。

まずはそのメリットについてお伝えしていきましょう。

美しい花に気持ちが華やぐ

きれいなお花を見て、嫌な気持ちになる人というのはなかなかいないものです。

それが自分の選んだお気に入りのお花や、思い入れのあるお花であるほど、見るたびに明るい気持ちになれます。明るい色合いのお花だと、その効果はさらに高まるでしょう。

 

気持ちに余裕が生まれる

美しいお花をぼんやりと眺めているだけでも、心はとてもリラックスします。

気持ちが和らいで肩の力が抜けることで、体の疲れもいくらか取れる気がしますよね。

どんなに忙しかった1日でも、お花の水を替えている間に、不思議となんだか落ち着いた気持ちになれるものです。

ホッと一息つけるような空間づくりのためにも、お花を飾ってみませんか。

 

部屋をきれいに保つようになる

せっかく美しいお花を飾っているのに、部屋があちこち散らかっているのでは台無しです。

穏やかな気持ちでお花を眺めつつ、ゆっくりとコーヒーや紅茶を飲みたいのに、視界に散らかった部屋が目に入ると落ち着きませんよね。

リラックスタイムを少しでも上質な時間にしようと、おのずとお部屋をきれいに保てるようになるというメリットもあります。

また、いつでもきれいなお部屋で過ごせると、探し物も減りますし、気持ちにゆとりが生まれるのではないでしょうか。

仕事や勉強の生産性も上がるので、良いことづくめですよ。

 

生活空間に気を配るようになる

切り花や観葉植物は生き物です。オブジェのようにただ置いているだけではなく、きちんとお世話をする必要があります。

特に切り花を長く保つためには、暗くてジメジメした場所に置いておくと、きれいな花を長く楽しむことができません。適度な日光や風通し、花瓶の水を清潔に保つなど、こまめな気配りが必要になってきます。

観葉植物を育てていくなら、切り花よりも気配りが必要です。

風通しや日当たりだけではなく、毎日の水やりや温度の管理、湿度の調整なども必要になってきます。

お花や植物のためだけではないにしろ、朝起きてまずカーテンを開ける、換気をして空気を入れ替えるなど、生活ルーティーンが整ってくるのです。

 

新生活を支えてくれるお花を飾ろう

新生活を始めたばかりのうちは、まだまだ自信がなかったり不安が付いて回っていたりするものです。新しく覚えなければならないことや、緊張の瞬間も多く、帰ってきた頃には疲れ果ててぐったり……という日々もある程度続くでしょう。

そんなときこそ癒し効果のあるお花を取り入れることで、頑張る自分の小さな心の支えにもなってくれます。

花が咲き終わったら、次はどんな花を買いに行こうかと楽しみにするのも良いですし、お花屋さんであれこれ迷う時間もとても楽しいですよ。

 

明るく前向きな気持ちになれる花言葉

自分を応援してくれるお花として、好きな色や種類のお花を選ぶのも良いのですが、せっかくなら花言葉に沿って決めてみてはいかがでしょうか。

ここからは、新生活のパートナーとしておすすめしたい、明るく前向きな気持ちになれるような花言葉を持つ花を厳選してご紹介していこうと思います。

お花選びの参考になれば幸いです。

 

スイートピー「門出」

科・属 マメ科・レンリソウ属
和名 麝香連理草(じゃこうれんりそう)
英名 Sweet pea
学名 Lathyrus odoratus
原産地 イタリア

 

蝶が舞うようなひらひらとした花びらが魅力的な、春を告げるお花である「スイートピー」には、「門出」「ほのかな喜び」という、4月にぴったりな花言葉があります。

花からは甘くて良い香りがするので、何本かまとめて花瓶に生けるだけで、ふんわりとフローラルな香りがお部屋に広がります。香りの癒し効果は高いので、ぜひ取り入れてみてほしいお花です。

嫌なことがあったり疲れて帰ってきたりした日も、スイートピーの可愛らしい花姿と甘くて良い香りに、明日の活力が湧いてきそうですね。

 

ガーベラ「常に前進」「希望」

科・属 キク科・ガーベラ属
和名 アフリカ千本槍(せんぼんやり)、花車(はなぐるま)
英名 Gerbera
学名 Gerbera
原産地 南アフリカ

 

パッと開いた花びらが、とても明るく快活な印象を受ける「ガーベラ」は、花色や咲き方のバリエーションが豊富で、花束などのアレンジメントには欠かせない存在です。

お花屋さんでも通年見かけるので、入手しやすいのが嬉しいですね。

全体の花言葉には、「常に前進」「希望」があります。ネガティブな花言葉がひとつもないという、ちょっと珍しいお花です。

花言葉というと、だいたいのお花がポジティブな言葉とネガティブな言葉を併せ持っていることが多いのですが、色別にも花言葉を持っているガーベラは、そのどれもがポジティブな意味を持ちます。

色別に見ていくと、赤色は「燃える神秘の愛」、オレンジは「冒険心」、ピンクは「感謝」「崇高美」、白は「律儀」、黄色には「究極美」「究極愛」の花言葉を持っています。素敵な花言葉ばかりなので、贈り物にも最適ですね。

 

トルコキキョウ「清々しい美しさ」

科・属 リンドウ科・ユーストマ属
和名 トルコ桔梗
英名 Lisianthus
学名 Eustoma
原産地 アメリカ

 

「トルコキキョウ」は、ブライダルシーンで白色がよく使われています。

ふんわりとした花びらが何枚も重なり、バラと見間違えるほどの豪華さを持っているので、八重咲きのトルコキキョウを一輪挿しで飾るだけでも存在感がありますよ。

つぼみは捩じったような形をしていて、このつぼみの様子がトルコ人が巻いているターバンに似ていたことから。「トルコ桔梗」と名付けられた説もあります。

名前に「キキョウ」とありますが、リンドウ科の植物です。

切り花のトルコキキョウは花もちが良く、熱い夏場でも長持ちしてくれます。

 

花の姿から連想されたのか、トルコキキョウの花言葉は「清々しい美しさ」というエレガントなものです。

ちなみに色別にも花言葉を持っていて、白が「思いやり」、紫が「希望」、ピンクには「優美」の言葉があります。

 

ストック「順風満帆」

科・属 アブラナ科・アラセイトウ属
和名 紫羅欄花(あらせいとう)
英名 Stock, Comon stock, Gilly flower
学名 Matthiola incana
原産地 南ヨーロッパ

 

「ストック」は、古代ローマなどでは薬草として使われていたお花です。

白、ピンク、紫、黄色、オレンジなど豊富なカラーバリエーションがあるストックは、切り花やアレンジメントの花材としてよく使われています。

全体に付けられている花言葉はたくさんあり、「順風満帆」「豊かな愛」「永遠の美」「永遠に続く愛の絆」「求愛」「愛の結合」があります。

新生活に飾る花として、「順風満帆」の花言葉が幸先が良いのでおすすめですよ。

ストックは色別にも花言葉がありますが、赤には「私を信じて 」、ピンクは「ふくよかな愛情 」、白は「思いやり」「ひそかな愛」、紫は「おおらかな愛情」などがあります。

愛にまつわる花言葉がたくさんあるので、ブライダルシーンではブーケなどのアレンジメントにも使われている花材です。

 

アルストロメリア「未来への憧れ」

科・属 アルストロメリア科・アルストロメリア属
和名 百合水仙
英名 Lily-of-the-Incas/Alstroemeria
学名 Alstroemeria
原産地 南アメリカ

 

色鮮やかな花を咲かせる「アルストロメリア」は、花びらに斑模様やストライプ模様が入っているので、エキゾチックで華々しい雰囲気を持っています。

そんなアルストロメリアには、「未来への憧れ」という希望に満ちた素敵な花言葉があります。他にも「持続」「エキゾチック」などの言葉が添えられていて、華やかな雰囲気のアルストロメリアにぴったりな花言葉ですね。

色別にも花言葉があり、赤は「幸い」、ピンクは「気配り」、黄色は「持続」、オレンジは「友情」、白は「凛々しさ」、青は「知性」「冷静」と、それぞれの色にふさわしい花言葉があります。

 

ムスカリ「通じ合う心」

科・属 キジカクシ科・ムスカリ属
和名 葡萄風信子
英名 grape hyacinth
学名 Muscari
原産地 地中海沿岸、アジア南西部

「ムスカリ」は春になると、葡萄のような形をした青っぽい背の低い花を咲かせる球根植物です。ヒヤシンスなどのように、球根を水栽培することもできるので、室内でも育てやすいお花ですよ。

地植えのものはこぼれ種や球根の分球で自然に増えていき、球根がダメージを受けない限りは毎年花を咲かせます。

花自体は小さいのですが、とても存在感があり、群生させたムスカリ畑などは見事な光景が広がるでしょう。

お庭で楽しむ場合には、チューリップと相性が大変良く、またほとんど同じ時期に開花しますので、チューリップとのコントラストを楽しむ花材としても人気があります。

球根を取り出さずに植えっぱなしにしていても、数年は咲いてくれるという管理のお手軽さも魅力です。

そんなムスカリには、「通じ合う心」「明るい未来」という、心が温かくなる花言葉があります。

 

アネモネ「真実」「期待」

科・属 キンポウゲ科・アネモネ属
和名 紅花翁草(べにばなおきなぐさ)、花一華(はないちげ)、牡丹一華(ぼたんいちげ)
英名 Anemone
学名 Anemone coronaria
原産地 地中海沿岸からヨーロッパ南部

 

ビビッドな色合いの花色が印象的なアネモネは、キンポウゲ科の球根植物です。

この鮮やかな色をしている花びらに見える部分は、萼(がく)という部分で、中心にある紺色の部分が本来の花弁になります。日光や温度によって、萼を開閉するため、動きのある様子を楽しめるでしょう。

春風が吹く頃に咲き出すお花なので、英名では「Wind flower(風の花)」とも呼ばれています。和名では「紅花翁草」、「花一華」、「牡丹一華」の名前でも呼ばれます。

 

そんなアネモネには、神話から基づいた「あなたを愛します」「はかない恋」という恋愛にまつわる花言葉があるのですが、おすすめしたいのは色別の花言葉で、白いアネモネの白いアネモネの「真実」「期待」です。期待溢れる新生活の空間に、白いアネモネを飾ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに紫には「あなたを信じて待つ」、赤は「君を愛す」の花言葉があります。

 

スノードロップ「希望」

科・属 ヒガンバナ科・ガランサス属
和名 スノードロップ
英名 Snowdrop
学名 Galanthus nivalis
原産地 ヨーロッパ

 

「スノードロップ」は、秋から根を伸ばしていき、冬の寒さに耐えて芽を出し、早春に雪の間から顔を覗かせるように花を咲かせる、とても辛抱強いお花です。

そんなスノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」。

雪原の中でしゃんと花茎を伸ばして、やや俯きがちに花を咲かせる慎ましい姿をしていることから、和名では「待雪草(まつゆきそう)」とも呼ばれています。

スコットランドに古くからある言い伝えには、『新年を迎える前にスノードロップの花を見つけると、翌年幸運になる』という四つ葉のクローバーのようなラッキーアイテムにもなっています。

 

観葉植物をパートナーに新生活を迎えよう

新たな旅立ち、新生活の始まり、新しい挑戦のパートナーとして、観葉植物を育て始めるのはいかがでしょうか。

切り花とは違って長く楽しめますし、日々育てていくうえでちょっとした変化を味わえるのも、観葉植物を育てる醍醐味です。

「でも育てるのが難しそう……」と不安に思う方もご安心ください。丈夫で育てやすい、初心者の方向けの観葉植物を選べば、植物を元気に育てていくことができますよ。

実は花だけではなく、観葉植物にも花言葉があります。中でも前向きな花言葉を持つ観葉植物をさっそくご紹介していきましょう。

パキラ「快活」「勝利」

科・属 アオイ科・パキラ属
和名 パキラ、カイエンナッツ
英名 guiana chestnut
学名 pachira glabra 
原産地 ブラジル

観葉植物に詳しくない方でも、きっと一度は耳にしたり目にしたりしたことがあるであろう、観葉植物の定番ともいえる「パキラ」を、まずご紹介したいと思います。

パキラがなぜここまでポピュラーな存在なのかと言うと、見た目の観賞性もありますが、育てやすいことや丈夫であることも人気の理由でしょう。

暑さや寒さに強く、室内のような日陰でも育ってくれます。乾燥にも強いので、ちょっと水やりを忘れてしまったぐらいで枯れる心配もありません。

植物を育てたことがない方は、枯らしてしまわないかがいちばん気掛かりだと思います。

そんなときは、最初の一鉢にパキラを選んでみましょう。

パキラには、「快活」「勝利」の花言葉があります。「発財樹」という別名もあり、ビジネス運や金運を上げてくれる風水効果も期待できますよ。

 

モンステラ「嬉しい便り」

科・属 サトイモ科・モンステラ属
和名 モンステラ
英名 Monstera
学名 Monstera
原産地 熱帯アメリカ

トロピカルムードが漂う「モンステラ」は、とても乾燥に強い植物なので、忙しくて家を空けがちな人や、長時間留守にしている人でも、安心して育てられます。

耐陰性にも優れていますので、室内向きのインドアグリーンですよ。

深い切り込みの入った大きな葉は、風にそよぐとゆらゆらと揺れて、そのゆったりとした姿を眺めていると、気持ちが穏やかに凪いでいきます。モンステラと一緒に過ごしていると、特徴である大きな葉に、とても愛着が湧いてくるでしょう。

インテリアとしてもとてもおしゃれな姿なので、新しいお部屋を飾るインテリアグリーンとしてもおすすめしたい観葉植物です。

モンステラには「嬉しい便り」という花言葉があります。友人からの良い知らせが届いたり、自分にとって良いニュースがあったり、「何か素敵なことが起こるように」という思いを込めて、モンステラを育ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、新生活にぴったりなお花について、特徴や花言葉、さらにおすすめの観葉植物もあわせてご紹介してきました。

あなたの気になるお花や植物は見つかりましたか?

何かと忙しくて余裕をなくしがちな新生活だからこそ、お花を取り入れることで一呼吸置いて、自分らしさを取り戻すきっかけにしてみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?