コスモスの花言葉は怖い?色別の花言葉をご紹介
肌寒くなる秋のはじめから咲き始めるコスモスは、色鮮やかな色彩と繊細な茎が特徴の草花です。
和名では「秋桜」とも呼ばれているこの花は、秋に桜のようなピンクの花を咲かせることから名付けられたとされています。
可憐な花姿を持ちながらも、強風の中でもしっかりと根付くコスモスには、強い生命力も感じますね。今回は、秋を代表するコスモスの色別の花言葉を詳しく解説していきます。
コスモスの色ごとの花言葉
コスモスの花言葉には、愛情をあらわす言葉が多いのが特徴です。
たとえば、英語の花言葉には「harmony(調和)」「peace(平和)」「modesty(謙虚)」などがあります。
またその他にも「thejoysthatloveandlifecanbring(愛や人生がもたらす喜び)」「beautiful(美しい)」といったロマンチックな花言葉も秘めているのです。
では日本では、どのような花言葉があるのでしょうか。コスモスの色別の花言葉を見ていきましょう。
白色
コスモスの白色に秘められている花言葉は「優美」「純潔」「美麗」などがあります。
「優美」エレガントで美しいという意味で使われることが多い言葉。これは風に揺れる優雅な花姿の印象そのままですね。
「純潔」は、清らかで汚れを知らないという意味です。これは白が持っているクリーンなイメージから付けられています。
「美麗」は、目を奪われるくらいに麗しいという意味。ただ単に美しいというよりも、思わずうっとりと見惚れてしまうほどの魅力がある場合に使われる言葉です。
どれも素敵な花言葉ですね。
ピンク色
ピンクのコスモスに秘められている花言葉は、「乙女の純情」です。
「純情」純情とは心がピュアなことをいいます。ピンク色のコスモスが持つたおやかさと優しげな雰囲気に合っていますね。
赤、紫色
赤と紫のコスモスの花言葉は「調和」です。(ただし、西洋では赤いコスモスに「情熱的」という花言葉が付けられています。)
黄色、オレンジ色
黄色とオレンジ色のコスモスには、「野性的な美しさ」「自然美」という花言葉があります。
野性的とは自然な姿を意味しています。キバナコスモスはこぼれ種からどんどんと増える繁殖力がある草花。儚げで美しく咲きながらも強い生命力を持っているこの花にはぴったりの花言葉ですね。
茶色、黒色
茶色や黒色のコスモスの花言葉は、「恋の想い出」「移り変わらぬ気持ち」。
「恋の想い出」という少し切ない花言葉は、花色がダークで大人っぽいことに由来しているようです。
また、白は何色にも染まる色ですが、黒は他の色に染まることはありません。そのことから、黒色のコスモスには「移り変わらぬ気持ち」という意味が込められたようです。
コスモスの花言葉に怖い意味はある?
ここまでご紹介してきたように、コスモスには取り立てて怖い意味を持っているものはありません。
ただし黒いコスモスに失恋を感じさせるようなフレーズがあるので、中には怖いと感じる方もいるでしょう。
そうはいっても、黒や茶色のコスモスは花束を作るときに良いアクセントになり、使い勝手が良いもの。もし恋人に贈る時には、メッセージなどを添えるなど誤解されないようにしましょう。
コスモスの基本情報
ここからは、コスモスの基本情報を見ていきましょう。
植物分類 | キク科コスモス属 |
学名 | Cosmosbipinnatus |
原産地 | メキシコ |
和名 | 秋桜(アキザクラ)、大春車菊(オオハルシャギク) |
英名 | Cosmos |
開花期 | 6月~11月
※地域や種類で異なる |
花持ち | 5日~10日 |
切り花の出回る時期 | 6月~10月 |
発芽適温 | 20℃前後 |
生育適温 | 15~30℃ |
草丈 | 50~120cm程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
コスモスは、初心者でも育てやすく開花期が長いことがセールスポイントです。
花色は白やピンク・濃いピンク色に加えて、クリーム色やオレンジ色、またココアブラウンなど次々と新しい色が誕生しています。
コスモスの特徴
秋になると公園や庭先など、さまざまな場所で咲き誇るコスモスの花。
近年では改良が進んだことで、色々なカラーや咲き方のコスモスが増えて人気を集めています。
そんなコスモスの花の特徴は、全体的に可憐でスリムです。それでも風雨には強く、揺れて倒れてもスクっと立ち上がるパワーを持っています。
花びらのほとんどは一重咲き。しかし昨今では八重咲き・半八重咲きをはじめとして、色々な種類のコスモスが誕生していますよ。
コスモスはいつの誕生花?
誕生花とは、誕生日ごとに割り当てられている花のことです。
由来は国や地域によっても異なりますが、花を神秘的なアイテムとして崇めていたローマ・ギリシャの思想に基づいているといわれています。
誕生花は時として、占いなどにも用いられる他にも、お誕生日や記念日など、花を贈る際のヒントとしても活用できますよ。
コスモスの誕生花は、色によって異なります。
- コスモス全体:9月27日
- オレンジ色のコスモス:6月17日
- 赤色のコスモス:10月6日
- 黄色のコスモス:10月5日
- ピンク色のコスモス:10月22日
- 白色のコスモス:10月14日
コスモスの種類
草原に揺れる優しげな印象のコスモスは、ピンクや白色の淡い色が一般的ですよね。
しかし最近では、さまざまな色のコスモスが誕生しており、私たちの目を楽しませてくれています。
中には豪華なフリルのような花びらをつける種類や、シックな茶色のコスモスも生まれているんですよ。
ここからは、人気のコスモスの種類をご紹介します。
キバナコスモス
鮮やかなオレンジや黄色の花が秋の透明感がある空に映えるキバナコスモス。
こちらはコスモスの仲間ではありますが、葉は少し大きく、開花時期も6月〜10月と長くなっています。原産地のメキシコでは標高の低いエリアに自生して、こぼれ種によってどんどん増えていくのが特徴です。
花びらは3〜5cm程度で黄やオレンジ、赤の花色を持っています。
花がら摘みや切り戻しをすることで、花を長く鑑賞できる点も魅力です。
チョコレートコスモス
チョコレートコスモスは、メキシコ原産の多年草です。多くのコスモスは1年草なので、長く楽しめるのが魅力的です。
四季咲きなので、春の開花が終わったら切り戻しをすると、秋にはまた花を咲かせます。
外見は濃いブラウンで、大人っぽい佇まいが魅力。
チョコレートコスモスという名前の由来は、花の色と香りがチョコレートに似ていることに因んでいるといわれています。また、一季咲きの種類もあるので、購入の際は確認してください。
ピコティ
ピコティは、大きな花びらが特徴のコスモスです。
真っ白で透明感がある花びらの先には濃いピンクのふちどりがあり、とてもオシャレなイメージ。
白とピンクのコントラストは、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。
ピコティは早咲きの品種なので、3月ごろ種まきして、早ければ6月には開花するのが特徴です。秋に花を咲かせたい時は、7月頃種をまくのがおすすめですよ。
サイキ
コスモスの「サイキ」は、大輪咲きで半八重咲きの豪華な花弁を持っています。
完璧に八重咲きの種類になると、もはや何の花なのかわからない雰囲気になってしまいますが、こちらは半八重なのでコスモスの可憐さを残しつつ華やかさが加わっているのです。半八重咲きは、一般的にセミ・ダブル咲きとも呼ばれています。
サイキは、花色に赤系・白系とあるので並べて花壇に飾ると素敵です。花弁の縁に小さなフリルがあるので、上品でかわいらしいところも魅力となります。
コスモスの育て方
コスモスは秋を彩る可憐な花として、多くの人々に愛されています。
育成の仕方は比較的簡単なので、初心者の方にもおすすめの草花です。
しかし、コスモスを丈夫に育てるためにはいくつかポイントがあるので押さえておきましょう。
ここではコスモスの種から育てるコツや水やり、コスモスに適した用土や肥料について詳しく解説していきます。
種まきの方法
春まき1年草のコスモスの場合、4〜5月に種をまくと夏の終わりごろから花が咲き始めます。
種をまいてから花が咲くまでは、大体3か月くらいかかるので、花を咲かせたい時期に合わせて植えると良いでしょう。
ポットの場合は8分目まで培養土を入れて、3〜4粒の種を少し離してまきます。その後、うっすらと土を被せて、水を与えてください。
直接地面に種をぱらぱらとまくだけでも芽が出てきますが、密になっている箇所は後から間引きする必要があります。
植え付け
コスモスの苗がある程度大きく育ってきたら、地植えの準備を始めましょう。
株間は30cmくらいにして、苗が入るくらいの穴を、ゆとりを持って堀ります。そして根を崩さないように注意しながら、植え付けていってください。
プランターや鉢に植えるときには、株間は20cm程度とします。
植え替えのタイミングは、本葉が8枚くらいのときです。大きくなってからだと根づかないことがあるので気をつけましょう。
置き場所
コスモスは短日性植物です。これは日の光が短くなってきたことを感じることで花を咲かせる植物のことをいいます。
したがって一日中明るい場所にコスモスを置くと、花が咲かないことがあるので注意が必要です。
プランター栽培の場合、夜は暗い場所に置くことが、とても大切になります。また地植えの場合は、日当たりが良く風通しが良い場所に植えるようにしましょう。
どちらの場合も、夜は光を当てないようにしてください。
水やり
地植えの場合:地面に直接植えている場合は、基本的には水やりの必要はありません。
ただし植え付け直後で、まだ根付いていない時は、暑い日が続いて土が乾いたら水を与えるようにしましょう。
プランターの場合:プランターの場合は、鉢土が乾いたらあふれるくらい水を与えてください。コスモスはジメジメした環境が苦手なので、常に土が濡れている状態が続くと、根腐れしてしまうことがあります。
梅雨時などは、雨の当たらない場所に移すなどの工夫をすると良いでしょう。
用土・肥料
・用土
コスモスは、どんな土でも比較的丈夫に育ちます。特別なことは必要ありませんが、土をやわらかくしておくことが大切です。
プランター栽培の場合は、市販の草花用の土を使うと良いでしょう。水はけが心配なときは、赤玉土やピートモスを混ぜると良いですよ。
・肥料
少ない肥料でも丈夫に育ちます。むしろ肥料を与え過ぎると大きくなり過ぎるので注意しましょう。
元肥には緩効性肥料を混ぜておくのがおすすめです。さらに生長の様子を見ながら、置き肥を施して、最盛期には液体肥料を与えるようにします。
肥料の三要素には(N=窒素・P=リン酸・K=カリ)があります。パッケージにはN:P:K=0:10:10などと表記されていますので、窒素の少ないものを与えてください。
剪定
コスモスの背が高くなり過ぎて困ってしまったら、思い切って剪定する方法があります。
剪定をすると高さを調節できますし、脇芽が出るため、バランスよく育つのがメリットです。
また、伸びた茎を短くすることで、日当たりや風通しも良くなります。
ただし9月以降に大幅な剪定をしてしまうと、花が咲かないことがあるので注意しましょう。
また、コスモスの葉は繊細なので育てていくうちに傷んでくることがあります。その部分を切り戻すことで、株が元気になりますよ。
コスモスを育てる際に注意すべき病害虫
コスモスは丈夫な草花ですが、育てていると病害虫に狙われることも。
コスモスが発症しやすい病気には、主に「うどん粉病」や「立ち枯れ病」などがあります。
また、害虫ではハダニやアブラムシが発生することがあるでしょう。
早めに発見すること、そして予防することが大切です。ここではコスモスを育てる際に注意する病害虫を解説していきます。
病気
・うどん粉病:うどん粉病は葉や茎の部分に白い粉のような斑点ができます。
・原因:カビであることが多く、高温多湿の環境には注意が必要です。
・対策:軽症の場合は食品由来の殺菌剤を使います。
・立ち枯れ病:地際部の茎や葉が弱り、段々と変色し、最悪の場合は株全体が枯れることがあります。
・原因:糸状菌というカビです。
・対策:プランター栽培の場合は、風通しが良い場所に移動させましょう。また、病気の株を早めに抜いて処理することで被害を少なくできます。
害虫
・アブラムシ:アブラムシは2mmほどの小さな虫ですが、葉の汁を吸ってしまうため被害は大きいといわれています。
・対策:被害が小さい場合は、ガムテ―プを使ってアブラムシを取り除く方法がおすすめです。それでも駄目なときは片栗粉を水で溶き、それを霧吹きに入れて吹きかけると効果的ですよ。
・ハダニ:ハダニは蜘蛛の仲間で、1mm以下の小さな害虫です。この虫は葉っぱを侵食してしまうので注意しましょう。
・対策:ハダニが付いた葉っぱは早目に取り去るようにしてください。薬剤を使用したくないときは、防虫ネットを利用しても良いでしょう。
コスモスのおすすめの贈り方は?
風に揺れる可憐なコスモスを見ると、なんだか懐かしい気持ちになりますね。可愛いらしいコスモスには素敵な花言葉が多く、プレゼントにもぴったりです。
それではコスモスを使ったフラワーギフトには、どんな種類があるのでしょうか。
ここでは、おすすめを3つご紹介します。
アレンジメント
アレンジメントは花器やかごに吸水スポンジを入れて、花を美しく挿したフラワーギフトです。
花束だと包みを解いて、活け直さなくてはいけませんが、こちらならそのまま飾れるところがメリット。したがって、外出先で渡す場合や、お見舞いなどに適しているといえるでしょう。
アレンジメントはお手入れが簡単なため、男性へのギフトにもおすすめです。
さまざまな色のコスモスをミックスしても素敵ですが、ヒメヒマワリと組み合わせるとパッと明るい印象になります。
花束
コスモスを花束にして贈るなら、ざっくりと束ねたクラッチブーケ風にすると見映えがしますよ。お庭からそのまま摘んできたようなイメージです。
たとえば、ピコティや八重咲きのコスモスを豪華に使って、ヒペリカムやスモークグラスと合わせれば、ナチュラルな雰囲気の花束ができあがります。
中心部分を低めにして、周囲に花を散らすとより自然な感じが演出できますよ。根元にグリーンを入れても素敵です。
鉢植え
鉢植えのコスモスは、ガーデニングが好きな方におすすめです。
素敵な花言葉が多いコスモスは、大切な方への誕生日や特別な日のお祝いギフトにもぴったりではないでしょうか。
1種類だけでは寂しいと感じるのなら、寄せ植えを贈る方法もあります。
たとえば、昨今人気のチョコレートコスモスにラナンキュラスやジュリアン・ラミウムなどを合わせても素敵ですよ。
まとめ
コスモスの花は公園や草原に咲いているイメージですが、最近ではコスモスの花畑が行楽地になるなど話題になっています。
さわやかな秋の風の中でたおやかに揺れるコスモスには、たくさんの魅力がありますね。
しかし華奢なイメージのコスモスは、アレンジメントなどでも脇役になりがちです。
そこで素朴な秋の花やグリーンと、さまざまな品種のコスモスを合わせれば、コスモスが主役の素敵な花束になります。
コスモスの花を、大切な人へ贈ってみませんか?