アリウムコワニー花言葉とは?由来や育て方のポイントも解説

アリウムコワニーは、ブライダルブーケなどにも使われる純白の美しいお花です。アリウムコワニーの花言葉は、深い哀愁とともに、強い主張を表しています。

アリウムコワニーに込められた花言葉や由来、育て方やいくつかの品種などについて紹介していきます。

アリウムコワニーの花言葉とは

アリウムコワニーは、長く伸ばした花茎の先に、およそ20輪ほどの白い小花を咲かせます。

一つずつは小さなお花ですが、何といってもこの《白さ》がアリウムコワニーを一番きれいに見せている魅力。切り花として添えても華やかで、人気の品種です。

花もちは良く、最後の蕾まできれいに咲かせます。

そんなアリウムコロニーにはどんな花言葉がついているのか早速みていきましょう。

アリウム全体の花言葉

アリウム全体の花言葉は

「円満な人柄」

・「優しさ」

・「正しい主張」

・「不屈の心」

・「無限の悲しみ」

・「夫婦円満」

などがあります。

花言葉の由来

「正しい主張」「不屈の心」はアリウムコワニーがまっすぐ茎を伸ばして成長することから付けられています。まっすぐで凛とした姿は、心折れずに何かを主張しているようにも見えますね。

「円満な人柄」「優しさ」はアリウムの花が集まり、丸みを帯びている雰囲気からとされています。

「夫婦円満」はアリウムコワニーが純白で、ウエディングセレモニーでも使われる事からといわれています。

「無限の悲しみ」は西洋の花言葉のイメージからきています。昔から西洋では青や紫は悲しみを表す色とされていて、アリウムには青紫色の品種があり、そこからこの花言葉が付けられています。

アリウムコワニーの花言葉に怖い意味はある?

アリウムコワニーの花言葉には怖い意味はありません。ただし、やや悲しいイメージをもたせる「無限の悲しみ」という意味があります。その美しい花とは裏腹なので、少し怖いイメージを与えるかもしれません。しかし、この花言葉はアリウム全体の花言葉の一部。心配な方は贈り物の際は花言葉をメッセージで添えるなどすれば心のこもった贈り物にできるでしょう。

 

アリウムコワニーの基本情報

以下の表に、アリウムコワニーの科・属、和名、英名、学名、原産地などを解説します。

和名 英名 学名 開花時期 原産地
ユリ科 ネギ属

(アリウム属)

花葱 allium,

white garlic,

giant onion,

flower onion

Allium 5〜6月 地中海沿岸

アリウムコワニーの別名はアリウム・ネアポリタナムで、ユリ科の球根植物です。

ネギやニラの仲間に分類されますが、強い匂いはありません。花もちが良いため、長く楽しむことができます。

和名の「花葱」は、花の真ん丸が葱の花のような形をしていることからつけられました。

学名の「Allium」はラテン語が語源であり、ラテン語で「Allium」は「におい」という意味をもっています。

アリウムコワニーの原産地は地中海沿岸で、アリウムには「にんにく」「におい」などの意味があるとされています。出回る時期は4月から6月で、開花時期は5〜6月です。

アリウムコワニーの特徴

アリウムコワニーは真っ直ぐな長い茎で花は白く、1本に20輪ほどの花が咲きます。葉は細長く、球根から伸びた茎の先に小さな白い花を咲かせます。

花は美しい純白色のため英名では「White garlic」とも呼ばれます。

花(小花)は半球状に集まり直径7~10cmの大きさになります。

清純を思わせる色の花は切り花やフラワーアレンジメントの花材としても人気が高いです。切り花としては水揚げが良く、日持ちが約1週間と長いです。

花には香りがあり部屋に飾ると心地よい芳香が広がります。

茎や葉は傷つけるとニンニク特有の匂いがします。花にはニンニクやネギのような匂いはありません。

開花時期は春から初夏、花色は白色、個々の花は6個の花被片と6個の雄蕊と1個の雌蕊があり、花序は直径約7(~10)cmの散形花序をつくります。草姿はロゼット状(やや細長くて多少とも平らな構造や器官が一か所に集まり、放射状や螺旋状に配列するもののこと)で地面下に球根があり高さは最大約30(40)cm × 幅は約25(30)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は線形です。

アリウムコワニーの育て方

アリウムコワニーは、地中海沿岸の球根植物です。

園芸では、垂直にスラッと花茎が伸びる洗練された姿と、頂部で小花が集まり球状に咲く豪華な花姿を鑑賞する目的で育てられます。茎は垂直に伸びて、比較的背が高くなるため花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、切り花として利用する目的で植えられます。

アリウムコワニーを育てる際に特に注意する事は「休眠中の多湿」です。

休眠中の夏に高温多湿になると、球根が腐敗する原因になります。そのため、夏の間は雨に当たらない場所に鉢を移動したり、また球根を掘り起こし、冷暗所で管理した方がよいでしょう。

以下に、アリウムコワニーの育て方について詳しく説明します。

植え付け

アリウムコワニーの球根は、しっかりとした重さがあり、カビの生えていない綺麗な球根を選びましょう。だいたい10月から12月に植え付けをします。球根は5cmから10cmの深さに埋めましょう。球根の大きさによって深さを調整し、隣の球根との間隔も適切に取ります。

置き場所

アリウムコワニーは、日当たりがよく風通しの良い場所に置きます。とくに日当たりが不十分な場合は、花が咲きにくくなるため注意が必要です。鉢植えにする場合は、直射日光を避け、風通しの良い場所に置きます。また、冬期は室内で育てることができますが、直射日光を避けながら十分な光がある場所に置きましょう。

水やり

アリウムコワニーは、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。しかし、水たまりのない鉢や水はけの良い土を使用することが重要です。適切な排水性の土を使用することで、球根が腐ることを防ぎます。庭植えの場合は、植え付け直後にたっぷりと水を与えましょう。その後は基本的には降雨に任せて問題ありませんが、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。品種によっては、初夏の開花の頃に水切れを起こすと、葉先が枯れたり、花の形がいびつになったりするので、気温が高くなってきた際はよく注意してください。

 

鉢植えの場合、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと、を目安に与えます。完全に水切れを起こすと花が咲かなくなるので注意しましょう。

用土・肥料

アリウムコワニーは、排水性の良い土を使用することが重要です。土壌が湿った状態が続くと球根が腐ってしまうため、根張りのよい土を使用することで、花がより美しく咲くようになります。アリウム類は酸性土壌を嫌うため、植え付ける2週間くらい前に苦土石灰もしくは有機石灰を混ぜ込んで土の酸度を調整してください。

鉢植えの場合は、 草花用の培養土でも問題なく育ちます。

心配な場合は植え付け前によく耕し、緩効性の肥料を入れておきます。早春に薄めの液肥で追肥をするとより花咲きがいいでしょう。

アリウムコワニーを育てる際に注意すべき病害虫

日当たりと水はけのよい所で栽培すれば、病害虫はほとんど見かけませんが、稀にアブラムシがつくことがあります。見つけたらなるべく早めに取り除きましょう。

アリウムコワニーの切り花を長持ちさせるには

アリウムコワニーは元々1〜2週間ほど日持ちする丈夫な花です。花瓶の水は毎日替え、茎を切り戻すと長持ちするでしょう。

さらに、鉢植えにして冬から早春にかけて寒さをさけるようにすると、開花が早くなり、切り花としても長く楽しむことができます。

詳しくみていきましょう。

水は毎日替える

アリウムコワニーの花が鮮度を保つためには、花瓶の水を毎日替える必要があります。

アリウムの茎は腐りやすいです。傷んでくると水が汚れ、バクテリアが繁殖して短命になってしまうため、花瓶の水の量は少なく、浅めにして生けましょう。食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保つことで長く楽しむことができます。

茎を切り戻す

アリウムコワニーの花を長持ちさせるためには、茎を定期的に切り戻すことが大切です。

しばらく生けると、切り口が茶色に変色したり、茎にぬめりが付きます。これはバクテリアによって傷んでいる証拠のため、切り口をカットして新鮮な状態にしましょう。この行為を「切り戻し」と呼びます。

 

切り戻しは切り花を長持ちさせる上で重要なお手入れです。生ける前には切り戻しをする前提で、ある程度長さを残した状態で生けましょう。

花瓶に切り花を挿す前に、斜めに切り落とし、茎の下部の葉を取り除きます。また、茎を切り戻すことで、花の吸水力が上がり、花の鮮度を保つことができます。

1cm程度ずつ切り戻すことで、より長い期間花を楽しむことができます。

アリウムコワニーを贈るのにおすすめのシーン

アリウムコワニーは、その花言葉「夫婦円満」から、結婚式のブーケにもよく使われます。

様々なシーンでの使い方をご紹介しますね。

ブライダルシーン

アリウムコワニーの真っ白で美しい姿は、結婚式のブーケにぴったりです。花冠に使われることもあります。また、テーブル装飾にも最適です。アリウムコワニーの繊細な花びらと茎は、エレガントで上品な雰囲気を演出し、式場を華やかに彩ります。

結婚記念日

アリウムコワニーの花言葉「夫婦円満」にちなんで、結婚記念日に贈るのも素敵なプレゼントとなります。アリウムコワニーには、花が咲く前に茎にひだができるという特徴があり、その数をカウントすると、夫婦の絆を深めるという言い伝えもあります。このように、アリウムコワニーは、結婚したばかりのカップルから、長年の夫婦にも贈ることができる素敵なプレゼントです。

誕生日

アリウムコワニーは、誕生日のプレゼントにも最適な花です。

アリウムコワニーは、「円満な人柄」「優しさ」という花言葉から夫婦以外の人間関係にも適しています。友人同士や家族の誕生日など、幅広いシーンで贈ることができます。アリウムコワニーは、育てやすく花持ちがよいため、プレゼントとしても人気が高く、贈られた人も長く楽しむことができます。思いやりと花言葉を添えてアリウムコワニーを贈ってみてはいかがでしょうか。

アリウムの種類

アリウムには約700種の野生種があり、様々な種類があります。以下に、いくつかのアリウムの種類を詳しく紹介します。

アリウム・カエルレウム

アリウム・カエルレウムは小輪品種で、初夏にシルバーブルーの星形の小花がボール状に開花します。小輪ながら爽やかなブルーの花が庭や花壇の中でアクセントとして引き立ちます。ところどころに群植したり、道沿いに植えこんでも面白い素材です。

アリウム・ギガンチウム

アリウム・ギガンチウムは、初夏に直径15cmの巨大なボール状の花が開花します。つぼみの時点では直径5cm程度ですが、花の開花とともに直径が大きくなります。背丈も花のサイズも大きく、開花した姿はインパクトがあり、庭のポイントになります。

アリウム・丹頂

アリウム 丹頂は丹頂アリウムとも呼ばれる初夏に開花する球根の花。開花前はネギ坊主のような独特のフォルムをしていて、花は薄皮をかぶっています。背丈は50~70cmありますが、花のサイズはアリウムの中では小さめの3cm程度。小さな花が集合して球状の形をした花は少しずつ色づいていくので花は長持ちします。丈夫で植えっ放しでもよく育つタイプのアリウムです。

庭で咲いている時のアリウム 丹頂はまっすぐな茎ですが、花屋さんでくねくねした茎のアリウム 丹頂を見たことがある方も多いのではないでしょうか。切り花として流通しているくねくねしたアリウム 丹頂は、人の手によって茎をくねらせて栽培して出荷されたもの。とても手の込んだ切り花で、踊るようなフォルムはフラワーアレンジや花束のアクセントになります。

つぼみは少しずつ色づいて、上から開花していきます。開花期間が長いのも魅力です。アリウムはとても品種が多く、品種によって背丈や花の大きさに違いがありますが、アリウム 丹頂は草丈50〜60cm、花自体はゴルフボールくらいでアリウムの中では小さめ。植えっぱなしでも育つので、庭や花壇におすすめな種類です。

アリウム・ユニフォリウム

アリウム・ユニフォリウムの花茎は40cmほどに伸び、その先に5cmほどの花序をなし、ピンク色の小花をたくさんつけます。

アリウム・モーリー

アリウム・モーリーは、アリウムの中では小型で草丈が低い品種です。他のアリウムのように球体にはならず、初夏に1本の茎から星形の黄色い小さな花が開花します。環境が合えば丈夫で植えっぱなしでもよく育ち、年々花数が増えていきます。

アリウム・シュベルティ

アリウム・シュベルティは、超大輪のアリウム。一輪で生けても素敵です。巨大な花に見えますが、実際は小さな花の集合体です。

アリウムシュベルティの花は不規則な長さの花柄が中心から外側へと広がり「花火」を連想させるような個性的な花姿を作ります。

花の直径は最大30cmとアリウムの中でも突出して巨大です。

一方で1つの花序につく小花(50~100個)は控えめで花柄が長く雑多にならないため気品ある雰囲気をつくります。

花は花茎が真っ直ぐ伸び豪華なため切り花としても高い人気があります。

アリウム・ミレニアム

アリウムミレニアムは一般的なアリウムで見られる球根(鱗茎)ではなく太い根茎をもっており、根茎から芽を出します。

花は茎の頂部で多数の桃色(~紫色)の小花が球状に集まり直径5cmの花序をつくります。

個々の花(小花)の花被片はやや幅広で大きく開きません。

個性的な形の花は切り花やフラワーアレンジメントの花材としても人気が高いです。

アリウムミレニアムは他のアリウムと比べて高温多湿に強く、また冬の寒さにも強いため育てやすい品種です。

アリウム・ブルーパフューム

アリウム・ブルーパフュームは、花色が美しい青紫色で、花にほんのりバニラのような香りがあります。まっすぐ伸びた茎と、青い小花がボール状に集まって咲く姿でフラワーアレンジとして人気の品種。

 

以上、いくつかのアリウムの種類を紹介しました。

アリウムは、種類ごとに異なる色や特徴を持ち、それぞれ切り花やフラワーアレンジメントに重宝されています。

 

まとめ

今回の記事では、アリウムコワニーの花言葉や由来、育て方について解説しました。

アリウムは多種多様な品種があり、美しい花を楽しめるだけでなく、豊富な花言葉から贈り物にも最適です。

とくにアリウムコワニーは、「夫婦円満」という花言葉を持つことから、夫婦間の贈り物としてもぴったりです。この花言葉は、夫婦の愛情や信頼を表現するため、贈った相手にとっても特別なプレゼントとなるでしょう。

以上のように、アリウムコワニーは美しく多様な花言葉がある上に、栽培も容易にできます。ぜひ、自分の庭や花壇に植えて楽しんだり、大切な人にプレゼントして喜んでもらいましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?