竜胆(リンドウ)が咲く季節は?名前の由来や花言葉をご紹介
紫のお花が印象的な竜胆は、秋に旬を迎える季節のお花です。お花屋さんなどに流通している品種も多いですが、本来は自然の中に咲くお花なので、竜胆を見かけると「秋だな」と感じる人も多いでしょう。そんな竜胆のお花ですが、どんなシーンに贈ることができるのでしょうか。この記事では、竜胆の基本情報や贈るのにおすすめなシーン、購入方法などを詳しく解説していきます。
竜胆(リンドウ)が咲く季節は秋
竜胆(リンドウ)は8月下旬から11月上旬までの季節に旬を迎える植物です。品種によって開花時期は異なりますが、9月頃に開花する花が多いため、秋の訪れを感じさせてくれる花となっています。秋の花というと「コスモス」や「キンモクセイ」を思い浮かべる方も多いと思います。秋が旬のお花は暖色のお花が多く、リンドウやキキョウなど寒色の花というのは案外珍しいものです。
ただ、「ハルリンドウ」や「タテヤマリンドウ」など、春に咲く竜胆もあるため、春咲き竜胆、秋咲き竜胆として区別して覚えておくと良いでしょう。
竜胆(リンドウ)の基本情報
科 | リンドウ科 |
属 | リンドウ属 |
和名 | リンドウ(竜胆) |
英名 | Japanese gentian |
学名 | Gentiana scabra Bunge var. buergeri (Miq.) Maxim. |
原産地 | 日本 |
リンドウにも多種多様な種類がありますが、日本の山野草として知られる種の情報は上記で説明した品種です。さまざまな品種があり、絶滅危惧種に指定されたものから、中国やサハリンから入ってきた種もあります。さらに、ヨーロッパにも自生している種もあり、世界規模で言えば500種類以上の種がある植物です。
竜胆(リンドウ)の特徴
青紫色の花が寄せ集まり、空に向かうようにして咲く竜胆。一つ一つの花をじっくりと観察すると、星形のように五枚に開いたような花弁をしています。よく見るとその花弁一枚ずつが繋がっているのが特徴的です。花の内側から顔を覗かせるおしべとめしべは白色で、満花一つのサイズは2cm前後と小さいため、とても可憐なお花といえます。竜胆は多年草のため、土との相性が良ければ、一度植えただけで毎年花を楽しませてくれるでしょう。
また、竜胆の多くは背が高くなく、小さいもので15cm、大きくなっても45cm程度だとされています。葉っぱは細く笹のような細い形で、少し丸みを帯びているのが特徴です。手触りがざらざらとしているので、形だけではなく手触りも笹に似ています。
竜胆(リンドウ)の種類〜色〜
竜胆は笹竜胆などの家紋や色名になっているように、古くから愛されてきた花です。当時から現代まで、花の色や育てやすさなどにさまざまな品種改良が行われています。基本の色は青、水色、紫などですが、白の花もあり、どれも魅力的です。さらに、1輪で2色に別れているものやピンクの花を咲かせるものなども増えてきました。
さらに、2021年に竜胆が持つ赤の発色メカニズムが判明したため、近い将来赤色の竜胆も流通するようになるでしょう。
竜胆(リンドウ)を育てる環境
基本的な山野草と同じように日当たりが良く、水はけの良い土を好みます。太陽が出ているときにしかお花を咲かせられないので、日光の当たる場所にお花を植えるようにしましょう。自然の中では特に人里に近い野山から山の林、草原に見られます。人が入っていきやすいところに多いです。現代では竜胆の自生に適した環境が失われつつあります。けれど環境があれば挿し芽でも増える種でもありますので、竜胆が生育できる環境の復活が望まれます。
「竜胆」という名前の由来
日本で「りんどう」と呼ばれるようになったのは、中国で竜胆(りゅうたん)と呼ばれていたのが始まりです。
そもそも、中国でなぜ「竜胆」と呼ばれるようになったかというと、竜胆の根がもつ味にヒントがあります。竜胆の根は古くから漢方にも使われており、消化や鎮静効果がありますが、非常に苦いのが特徴です。
まるで「竜の胆のように苦い」とも表現されており、そのことから「竜胆」と名付けられたとされています。
諸説ありますが、可愛らしい見た目からは想像し難い由来ですね。
竜胆(リンドウ)の色別の花言葉
西欧では、花などの植物に象徴的な意味を持たせることを好みました。それがさまざまなバリエーションを産み、色によってその言葉が変わるものも増えました。単純な言葉の組合せであることも多い花言葉ですが、花を送るだけでなく、意味をつけることで贈り物の価値を高めることもできますよ。
竜胆も花の色によって多少花言葉が変わってきますのでご紹介します。
- 竜胆全般:「勝利」「正義感」「悲しむあなたを愛する」「寂しい愛情」
- 白:「貞操」「誠実な人柄」
- 紫・青:「満ちた自信」
- 赤・ピンク:「愛らしい」
竜胆全体には「勝利」や「正義感」など良い花言葉が込められている一方で、儚げな花言葉も込められていました。なぜそういった花言葉が込められているのかは、下記で詳しく説明します。
その他の色でも、とても良い花言葉が込められていることがわかりました。シーンによって花言葉をあわせて竜胆を選ぶことで、より良く別感のある竜胆のお花をプレゼントすることができるでしょう。
竜胆(リンドウ)の花言葉に怖い意味はある?
「悲しむあなたを愛する」「寂しい愛情」という少し切ない花言葉から、怖いと感じる人もいるようです。結論を述べると、竜胆に込められている花言葉は怖くないので安心してください。これらの言葉は竜胆の色から来ているとされていて、特徴的な竜胆色が「悲しみをイメージさせる」寒色として花言葉をつけた人たちには捉えられたのだと思われます。
敬老の日の贈り物として定番の竜胆ですが、心配な方はメッセージカードを添えるなどして配慮をしてみてはいかがでしょうか。
また、花言葉ではありませんが、疫病草、瘧草(えやみぐさ)などと昔は呼ばれていたようです。これも病気の特効薬として呼ばれていた名前であり、むしろ健康に役立つ花としての面が強い名付けとなっています。この呼び方が独特なことから、花言葉が怖いと勘違するぎとがいたようです。
竜胆(リンドウ)は敬老の日の贈り物にぴったり!その理由とは
秋の季節が旬の竜胆。秋といえば、9月の第3月曜日に敬老の日が設定されています。この時期は、旬真っ盛りの素敵な竜胆の花を贈ることができるため、敬老の日の贈り物として非常に人気です。
旬であること以外にも人気の理由はたくさんあります。ここでは、竜胆が敬老の日にぴったりな理由をご紹介します。
花言葉に願いを込められる
おじいちゃんおばあちゃんの中には、病気で入院している人や持病を持っている人も多いです。そのため、竜胆の花言葉にある「勝利」という花言葉に、「病気に打ち勝つ」という意味を込めることができます。
いつまでも元気でいてほしい!そんな思いを込めてお花を贈ることができるため、非常におすすめです。
長寿のお祝いに相応しい色
紫という色は、平安時代の頃から高貴な色として親しまれていました。さらに長寿祝いの「古希」や「喜寿」のお祝い色も「紫」とされています。
かつてその色を出すために大変な努力が行われた紫。さまざまな人生の経験を積んできた方へお祝いにピッタリです。
紫に限らず、白や赤もおめでたい色です。竜胆のピンクや白をはじめ、珍しい色の花を選べば喜ばれること間違いなしでしょう。
育てることもできる
竜胆は、鉢で贈ることもできるので、ガーデニングが趣味の方やお花が好きな人にもおすすめです。竜胆は水と肥料、あとは日当たりを考慮すれば比較的簡単に育てることができます。 うまくいくと毎年お花を楽しむこともできるので、ぜひ植木鉢で贈ってみてください。
ただし、入院中に植木鉢で贈ることはマナー違反です。「病院に根付く」という意味になり、相手に不快な思いをさせてしまう場合があるので、注意しましょう。
竜胆(リンドウ)には2つの系統がある
竜胆には大きくわけて2つの種類があり、咲かせるお花の形や色が異なります。それぞれの特徴を知っておくことで、間違えて購入をすることを避けることができるでしょう。
- エゾリンドウ系
- ササリンドウ系
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
エゾリンドウ系
エゾリンドウ系の竜胆は、北海道から本州近畿以北に分布する品種です。旬の季節は夏の終わりから秋にかけてで、まっすぐに伸びて高い位置に青い花を咲かせます。
北方に多いことから「蝦夷」と名付けられました。お花屋さんで販売している竜胆は、エゾリンドウの栽培種であることが多いです。
ササリンドウ系
ササリンドウ系の竜胆は、葉の形が笹のように尖っているのが特徴の品種です。エゾリンドウ系と同じように丈が高く伸び、高い位置に花を咲かせます。
家紋の多くはこのササリンドウがモデルとなっているため、絵で見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。エゾリンドウ系のお花に比べると大きいお花なので、切り花にも最適です。
竜胆(リンドウ)の人気種類
ここまで竜胆の原種についてご紹介してきました。先ほどまで書いていたように、竜胆にはたくさんの種類があります。それは、品種改良されたもの、自然に種類が分かれたもの、まちまちです。
ここからは個別の種類を紹介していきたいと思います。
白寿リンドウ
白い花がベースとなり、花弁の裂け目に向かって青い線の入るリンドウです。鉢植えでの販売が多く、背が低いので飾りやすく長く楽しめる種となっています。名前にも白寿がついている通り、99歳のお祝いにもうってつけです。
チャボリンドウ・ゲンチアナ
アカウリスとも呼ばれるヨーロッパアルプス原産の小型のリンドウです。こちらは雪解け後の春先に咲く竜胆で、品種改良があまりされていないため花の咲き方などが控えめですが、野生の力を感じられる竜胆となっています。白い花や青紫一色だけではなく、花弁の色などもあり非常に魅力的な品種です。
ちなみに、竜胆と同じくヨーロッパでもこの植物が、薬として使われている地域もあります。
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウは、高山の湿った土に生える日本固有の竜胆です。北海道から本州の中部以北に自生しています。他の竜胆に比べると小さくトゲトゲとした花が特徴的です。花弁の裂け目についている部分も花弁のように伸びています。
7〜9月に咲き、茎の上の方に四つまとまった花を咲かせます。茎が赤紫寄りなのが特徴です。ミヤマリンドウの変種にイイデリンドウがあります。
アサマリンドウ
山地の林内に生える日本固有種の竜胆です。紀伊半島南部と中国地方、四国、九州に分布しています。丈はそれなりに伸びますが、全体的に小さい種です。竜胆よりも花の時期が少し遅く、花の開き方が大きい種となっています。また、葉の付き方にも特徴があります。
個体数の減少が顕著となっている種です。
まれに竜胆と自然交配することもあるようです。交配したものは、シロバナアサマリンドウとして知られています。
季節のお花を贈るならプレミアガーデン
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フラワーギフトを購入する方法は、大きく分けると2つあります。
1つ目はお花屋さんに赴いて購入する方法、2つ目はネット通販サイトで購入する方法です。お花屋さんは自分で見て購入ができるメリットがありますが、市場に出回っていないお花は購入できません。特に竜胆が旬な季節は「秋」なので、竜胆を買うとなると秋以外の時期は厳しいかもしれませんね。
2つ目のネット通販で購入する方法は、自分で直接お花を見て購入できないものの、注文を受けてからお花を発注するため、旬以外の季節でも竜胆をプレゼントできる可能性が高いです。そのため、竜胆を贈るならネット通販で購入するとよいでしょう。
中でもおすすめなのがプレミアガーデンです。プレミアガーデンでは、高品質なお花を低価格で販売しており、竜胆を使ったお花はもちろん、竜胆以外のお花も注文が可能です。
ここでは、プレミアガーデンのお花をいくつかご紹介します。
高貴なイメージの3本立てパープルエレガンス・大輪胡蝶蘭
敬老の日のお祝いなど、尊敬するあの人にも送りやすい高貴な紫色の胡蝶蘭です。胡蝶蘭は白が多いですが、紫の胡蝶蘭はそれだけで気品が増します。鉢から三本の胡蝶蘭が出ており、存在感がピカイチです。竜胆が敬老の日にふさわしいとお話をしましたが、なかなか思うような竜胆に巡り会えなかった……などと悩んでいる人は、ぜひ紫の胡蝶蘭を検討してみると良いでしょう。
男性にも人気!!大人っぽいフラワーアレンジメント
パープルをメインにお作りするフラワーアレンジメントです。上品で大人っぽい仕上がりになるため、年上や目上の方への贈り物としても最適です。紫のお花で統一されているため、ここに竜胆のお花を入れても問題ありません。注文時に竜胆のお花を使用できるか聞いてみるとよいでしょう。
ピンク系のお花とグリーンのコントラストが美しい豪華アレンジメント
ピンク系のお花とグリーンのコントラストが美しい豪華アレンジメント
ピンクのお花とグリーンの葉がメインの豪華アレンジメントです。カゴに活けてあるので、もらったまま飾ることができます。異なるトーンを持つピンクのお花と、アクセントのパープルなども加えてグラデーションを楽しむこともできます。紫のお花を竜胆にすることで、上品な仕上がりになるでしょう。
年上の方へのギフトにも喜ばれる花束 スタンダードタイプ
みずみずしい印象のスタンダードな花束です。年上の方へも喜ばれるよう、可憐な花をメインに、落ち着いた色合いにまとめています。サプライズに登場しても見応えのあるサイズ感ですね。
竜胆の花を沢山入れることで、敬老の日はもちろん長寿のお祝いにも贈ることができるでしょう。
まとめ
竜胆は秋に咲く季節のお花であることがわかりました。秋と言っても、品種によっては夏の終わり頃から花をさかせるものもあるので、季節を問わず贈り物として選んでみてください。
また、自然に花を咲かせている品種もあることがわかりました。山に直接竜胆を見に行くことで、季節の移り変わりを感じることもできるでしょう。
もちろんギフトだけではなく、自分で育てることも可能なので、ぜひ竜胆のお花を楽しんでみてくださいね。