ドライフラワーにしやすい花は?おすすめの花・葉物
花、葉、茎、果実等を乾燥させて、装飾等に使う草花として人気のドライフラワー。
「花をいつまでも楽しみたい」という願望は昔からあったようですが、ドライフラワーが文化として始まったのは17世紀以降の北部ヨーロッパからと言われています。
頂いた花束をドライフラワーにして、部屋の中に飾っておけばより長く、花を楽しめますね。
この記事では、ドライフラワーを作るのにおすすめの草花の特徴や、種類を詳しく紹介します。
ドライフラワーにしやすい花の特徴
ドライフラワーに適した花の特徴をおさえておけば、プレゼントで頂いた花がドライフラワーに向いているかどうか判断しやすくなったり、花屋で花を選ぶ基準になったりしますよ。
ドライフラワーは生花とは違う風合いと美しさがあります。まずはドライフラワーにしやすい花の特徴をみていきましょう。
花びらが厚め
花の花びらは厚いものと薄いものがあります。一例でいうと、桜の花びらは薄く、バラは厚めです。
ドライフラワーにするには、厚めのものが向いています。花びらが薄い場合、乾燥したあとに脆くなってしまいます。花びらが脆いと型崩れしやすいですし、ちょっと触れただけでもボロボロと崩れてしまうこともあるでしょう。
花びらが厚めのものは乾燥してもある程度しっかりしているので、形は崩れにくいです。そのためドライフラワーにする際には、花びらが厚めの花を選ぶのがおすすめです。
花びらの水分量が少ない
ドライフラワーには、花びらの水分が少ない花が向いています。花びらに水分が多いと、しっかりと乾燥するまでに時間がかかってしまうでしょう。乾燥している間は変色しやすいですし、縮んだりして形が悪くなってしまい、乾燥時間が長いと、シワも多くなりやすいです。
水分量が少ない花であれば乾燥時間が短くて済むので、型崩れしにくく変色も起こりにくいでしょう。
乾燥させても変色しにくい
ドライフラワーには、乾燥させても変色しにくい植物が向いています。元々の花びらの色が濃い花だと、その色が残りやすいでしょう。少し色が褪せても、鮮やかな色合いが残っているのであまり気になりませんね。その反対に淡い色合いの花びらの場合、くすんだ色になってしまいます。白い色の花などは、茶色っぽくなったり黒ずんだりしがちです。
また、ごく薄いピンクやイエローなどは生花の時には優しい色合いで人気がありますが、ドライフラワーにするとくすんで見えてしまいます。濃い色の花の方が変色しても目立たないので、濃い色の花を選ぶようにするといいでしょう。
ドライフラワーにしやすい!おすすめの花14選
次に、ドライフラワーにおすすめの花を14種類紹介します。いずれも花びらが厚めで水分量も少なく、乾燥しても変色しにくいという特徴を満たしています。
手軽にドライフラワーを作りやすいので、初心者の方はぜひこちらの中から選んでみてくださいね。
バラ
バラは沢山ある花の中でも王道で、やはり人気があります。品があり華やかで、眺めているだけでも心を浮き立たせてくれる花です。バラにはさまざまな種類があり、カラーバリエーションも豊富にあります。そんなバラはドライフラワーにしても、とても存在感があります。乾燥させると少し黒っぽくなるので、淡い色ではなく濃い色合いのバラを選ぶのがおすすめ。深紅のバラなどは、綺麗なドライフラワーになりますよ。
また、黄色やオレンジ色のバラの場合、少し赤みがかった色になり、風合いが増します。
カーネーション
カーネーションもカラーバリエーションが豊富で、鮮やかな色合いのものが多いです。赤や紫といったはっきりした色合いのものからニュアンスカラーの淡い色合いのものまでさまざま。花びらの水分が少ないため形が崩れにくく、乾燥してもポロポロと崩れる心配はありません。
カーネーションをドライフラワーにする際もバラと同様に、濃い色合いのものを選ぶといいでしょう。ピンク色にしても、赤に近い濃いピンク色を選ぶと綺麗に仕上がります。
アジサイ
アジサイもドライフラワーとしては定番の花で、青色や紫色、ピンク色など鮮やかです。アジサイをドライフラワーにする時は、花が咲く季節の選び方に気を付ける必要があります。
アジサイというと、「雨が多い梅雨の時期に咲く花」として知られていますが、梅雨に入ってすぐに咲いたアジサイは、実はドライフラワーには向きません。
花のように見える部分は本来ガクと呼ばれるものですが、咲き始めだとまだ柔らかく厚みが薄く、徐々に厚みが出てきます。初夏に咲いたアジサイの方がドライフラワーには向いていて、乾燥させることで美しいアンティークカラーになりますよ。
カスミソウ
白く可愛らしい花を咲かせるカスミソウは、花束やブーケにすると、メインの花をより引き立ててくれるお花ですね。乾燥させても変色しにくいという特徴があります。
ただ、小さい花なので乾燥すると落ちやすく、リースやブーケなどにする場合にはあらかじめリースやブーケに加工してからドライフラワーにすることをおすすめします。
ミモザ
ミモザは鮮やかな黄色をしていて、眺めているだけでも元気が出るような花。葉のグリーンとの組み合わせも綺麗で、乾燥させてドライフラワーにしても色が変わりにくいという特徴があります。
また、小さい花がたくさんついているのでリースやスワッグなどにもよく用いられる花です。乾燥するとボリュームが減ったように見えるので、生花の時には少し多めかなと感じるくらいを使用すると、ちょうど良いボリュームになるでしょう。
エリンジューム
エリンジュームは金属片の光沢がある個性的で可愛らしい形をした花です。球状に小花が集まっていて、それを囲むようにトゲのある総苞という葉があります。エリンジュームの花は青い色をしていますが、茎や総苞の部分まで青い色をしています。そのためドライフラワーにした時には、青い色がよく映えます。
エリンジュームは簡単に乾燥させることができるので、失敗しにくいドライフラワーです。乾燥させることで少し色は褪せますが、それが独特の風合いを生み出します。また、乾燥してもユニークな形のまま残ります。
シャクヤク(芍薬)
シャクヤクは「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるように、美女を形容する言葉として用いられてきました。それだけ美しい花で、すらりと伸びている茎の上に大輪の花を咲かせます。日本では馴染み深い花ですが、海外でも人気がありますよ。
満開に咲くと花が大きく広がります。咲ききらない状態だと花びらが重なっているので、乾燥しづらくなってしまうため、シャクヤクをドライフラワーにする場合には、きちんと咲ききってから乾燥させるようにしましょう。
コットンフラワー
コットンフラワーは白いフワフワの綿毛が特徴的で、日本では綿花(めんか)とも呼ばれています。可愛らしくて温かみがあるので、ドライフラワーは冬をイメージさせるインテリアとしても人気があります。北欧風のインテリアや雑貨とも相性が良いですし、リースやスワッグの材料としても使われていますよ。
綿花のドライフラワーの作り方はとても簡単で、収穫したら直射日光の当たらない風通しのよい室内に吊るして、しばらく放っておくだけで完成です。長期間保存できて、変色も少ないので初心者の方におすすめの素材ですよ。ただ、フワフワの綿毛はホコリがでやすい部分もあるので、気になる場合は瓶にいれて飾るのも素敵です。
ヒペリカム
ヒペリカムは黄色い花を咲かせ、枯れると赤く可愛らしい実をつけます。日本では古くから薬草として親しまれてきた植物。最近では赤だけでなく、ピンクやクリーム色などの実をつける品種もあります。この実をメインにドライフラワーにすることが多いです。
乾燥させることで、実の色は紫色っぽく変化します。少し暗い色になりますが、ナチュラルで優しい色合いになりますよ。
ケイトウ
ケイトウは主に赤い色をした花で、ドライフラワーにしても色がしっかりと残りやすい花です。ふわふわとした質感の花を咲かせ、花の形が鶏のトサカに似ていることから「鶏頭」という名前がついています。夏から秋にかけて旬を迎え、日本では仏花として用いられることもありますよ。鮮やかな赤い色はクリスマスカラーにもぴったりです。
ドライフラワーにした場合、生花に比べるとくすんで見えますが、元が鮮やかな色なので十分綺麗な色が残っています。茎は水分が多めなので乾燥しづらいですが、針などで穴をあけると乾燥を助けることができるでしょう。
スターチス
スターチスは、茎の先に細かい花が房状になって咲きます。和名は「花浜匙(はなはまさじ)」で、海の近くに自生し、花姿が匙の形に似ていることから名付けられました。花の色が変色しにくいことから、欧米では永遠の花とよばれています。スターチスの花に見える部分は実は萼で、触ってみるとカサカサとした質感をもち、ほとんど水分を含んでいません。ドライフラワーにしても、紫色やピンク色、黄色といった鮮やかな色が綺麗なまま残ります。花が咲いたら茎を長めにカットし、紐で縛って風通しのよい場所に花を下に、茎を上にして吊り下げましょう。2週間ほどしてカラカラに乾いたら出来上がりです。初心者でも簡単にドライフラワーにすることができますよ。
ラベンダー
薄紫色をしたラベンダーはドライフラワーの中でも非常に人気があり、日本でも高い知名度を誇ります。ラベンダーは香りが良いことでも知られ、その香りにはリラックス効果があるといわれています。ドライフラワーにしても香りが楽しめるので、部屋に飾っておくと癒しの効果が期待できます。ラベンダーは咲き始めの頃が最も香りが強く、特に香りにこだわりたい時は咲き始めのラベンダーをドライフラワーにするのが効果的でしょう。リースにしたり、ポプリとして活用できたり、香りを楽しみながらドライフラワーにしてみるのがおすすめです。
センニチコウ(千日紅)
センニチコウは、赤色やピンク色、赤紫色といった鮮やかな色を長期間保てる花として知られています。丈夫なので切り花や花壇の花としてもよく用いられますが、ドライフラワーにすることも多いです。
センニチコウの花として認識しがちな球体の部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の集まり。硬く、乾燥させてドライフラワーにしても色落ちせず、型崩れしません。ドライフラワーの状態をしばらく楽しみ、その後、種を採取することもできるのでその後植えて育てることもできます。
デルフィニウム
デルフィニウムは、青い色合いやピンクの花を咲かせることで知られています。水分が抜けやすく、ドライフラワーにすると濃度を濃くしたように色味が増し、とても綺麗に仕上がります。
涼し気で爽やかなイメージのある花で、名前の由来は、ギリシャ語で「Delphis」、花のつぼみがイルカに似ていることから名づけられました。デルフィニウムは品種ごとで花の雰囲気が異なるので、自分のお気に入りの品種をみつけてみてくださいね。
ドライフラワーにしやすい!おすすめの葉物5選
ドライフラワーを作る場合、花だけではなく葉物も一緒に作るのがおすすめです。
葉を入れることで色の全体的なバランスが良くなり、花が映えやすくなります。花に合わせやすく、ドライフラワーに適した葉物を5つ紹介します。
ユーカリ
ユーカリのグリーンの葉は乾燥させてもしわになりづらく、ドライフラワーとして人気です。葉の形は品種によってさまざまで、丸みを帯びた可愛らしいフォルムの葉もありますし、ハートのような形をしているものもあります。ユーカリは水分が抜けやすいので、ドライフラワーにしやすい葉といえるでしょう。
また、ユーカリはハーブの一種なので、爽やかな香りも感じられます。ドライフラワーにすると香りは多少減ってしまいますが、部屋の中に置いておくとほのかな香りを感じるでしょう。
ダスティミラー
ダスティミラーはシロタエギクとも呼ばれ、葉はシルバーグリーンの綺麗な色をしています。葉の表面には毛が生えているので、ベロア生地のような質感があります。葉の形はギザギザしており、バラなどの華やかな花と組み合わせると花の美しさを引き立てることができます。ダスティミラーは、乾燥させてドライフラワーにしても色はほとんど変化しません。
グレビレアゴールド
グレビレアゴールドは、表面が緑色で裏側が黄金色という2つの色を持つ葉です。ドライフラワーにすると、乾燥して少し丸まった葉先や色のコントラストが映え、人気の花材です。イスラエルで品種改良された葉物で、薄く毛状の繊維で覆われており、比較的大き目です。
ドライフラワーというと素朴でナチュラルというイメージがありますが、グレビレアゴールドを使うと格段に華やかで豪華な印象になるでしょう。クリスマスのイベントごとでも重宝します。
アレカヤシ
アレカヤシは、長く伸びる緑の葉が特徴的な植物です。その姿は鳥が長い羽を広げているようにも見えます。アレカヤシはマダガスカル島が原産とされ、暖かい気候であれば非常に生命力の強い花材です。ナチュラルテイストのドライグリーンなので、お洒落なインテリアとして飾りたい時などにも向いています。
また、ウェディングのアレンジなどに使われることもあります。乾燥させてからそのままインテリアにしても、花の引き立て役にしても存在感がある品種です。
レモンリーフ
レモンリーフもドライフラワーとして人気の葉物で、葉の形が果実のレモンに似ていることからレモンリーフと名付けられました。明るい色合いのグリーンですが、乾燥させてドライフラワーにすると少し色が抜け、アンティークのような雰囲気が出ます。クリスマスリースやスワッグなどにも用いられていますが、そのまま壁に吊るしてもおしゃれです。
ドライフラワーにしにくい花の特徴
ドライフラワーにしにくい花の特長は、水分が多く、花びらが薄くひらひらとしていたり、茎が太いものは向かないでしょう。たとえば、ユリやチューリップ、桜の花などが挙げられます。
ユリは花びらが大きく優雅で清楚な花として人気がありますが、ドライフラワーにすると白い色が茶色くなってしまいます。水分量も多く花びらも大きいので、乾燥するとクシャっと丸まってしまいます。また、チューリップもとても繊細で、花が落ちやすくドライフラワーには向かないでしょう。桜の花も花びらが薄く、乾燥するとボロボロになってしまうことが多いです。
ドライフラワーを贈るならプレミアガーデン
プレミアガーデンはこちら
プレミアガーデンは、様々なフラワーギフトを扱っているショッピングサイトです。ドライフラワーの商品も多数販売しており、生花とは違うアンティークなカラーのギフトが揃っています。ドライフラワーのイメージを覆すような豪華で華やかなブーケもありますよ。
プレミアガーデンでおすすめのドライフラワーのアイテムには、スワッグやボトルフラワー、ドライフラワーアレンジメントなどが挙げられます。一段階上のフラワーギフトを贈りたいという人におすすめです。以下おすすめの商品を4点紹介します。
ドライフラワーのスワッグ
スワッグは花や葉を束ねて壁にかけて飾るもので、部屋を華やかな空間に演出し、インテリアの一部となってくれます。プレミアガーデンのドライフラワーのスワッグは、様々な花や葉を使いお洒落にアレンジしています。シックで大人っぽい雰囲気のスワッグもありますし、グリーンやホワイトでまとめたナチュラルな雰囲気のスワッグもありますよ。
オレンジを使った温もりのあるスワッグや、ブルーを基調にした男性へのギフトとしても最適なスワッグなど様々です。生花の花束とは違い、お手入れの必要がないので贈り先にも負担が少ないギフトになりますね。
インテリアのアクセントとしても最適なボトルフラワー
ドライフラワーをガラスなどの透明な容器に詰めたボトルフラワーは、インテリアのアクセントとしても使えるフラワーギフトです。ドライフラワーは生花と比べると色が変化していますが、ボトルフラワーの場合には生花のような鮮やかな色を保っています。これは乾燥材などで花や葉が空気に触れないようにしているためで、外気に触れるドライフラワーよりも長持ちしますよ。棚などにディスプレイするだけで、お洒落な空間にすることができます。
優しく可愛らしい優雅な雰囲気のドライフラワーアレンジメント
プレミアガーデンでは発色の良いドライフラワーを使ってアレンジメントをしていて、鮮やかな色合いながら生花とは違う趣が感じられます。ピンクや赤をふんだんに使って、優しい優雅な雰囲気にしたドライフラワーアレンジメントもあります。花だけではなく葉や実なども取り入れていて、ちょっとしたスペースにも飾れるのが魅力です。
個性豊かで素敵な贈り物として最適なドライフラワーアレンジメント
天然素材のバスケットに様々な種類のドライフラワーを詰め込んだアレンジメントは、とてもインパクトがある素敵なフラワーギフトです。印象的ですがナチュラルにまとめられているので、品の良さが感じられます。
プレゼントとして花束をもらうことは多いですが、なかなかドライフラワーアレンジメントをもらうことは少ないかもしれません。贈り物にすれば記憶に残り、喜んでもらえることでしょう。
個性豊かで素敵な贈り物として最適なドライフラワーアレンジメント
まとめ
ドライフラワーに向いている花や葉には、バラやカーネーション、アジサイ、ユーカリ、ダスティミラーなどがあります。花びらが厚めで水分が少なく、変色しにくいものが最適です。その反対に花びらが薄いものや水分が多いもの、変色しやすいものなどはドライフラワーに向かないでしょう。
プレミアガーデンでは、発色の良いドライフラワーを使ったフラワーギフトを多数販売しています。ぜひのぞいてみてくださいね。