ブライダルシーンに人気!セルリアの花言葉・魅力とは
皆さんはブライダルシーンで人気のある「セルリア」という花をご存じでしょうか。
「愛の誓い」「秘めた愛」など、愛に関する花言葉を多く持ち、その華やかな花弁から結婚式のブーケやスワッグなどとしても使われています。
この記事では、そんなセルリアが人気な理由や特徴、育て方、おすすめの活用方法など、その魅力について詳しくご紹介していきたいと思います。
セルリアの花言葉
セルリアの花言葉には「秘めた愛」「ほのかな思慕」「可憐な心」「優れた知識」などがあり、海外では「愛の誓い」という花言葉もあります。
色別に異なる花言葉をもつ花も存在しますが、セルリアには共通の花言葉のみ存在します。また、英名の「Blushing Bride」には「頬を染めた花嫁」という意味があり、優しく色づいた花弁の色や質感を女性の頬として表現しています。
素敵な花言葉が揃っており、友人や恋人への贈り物にもぴったりでしょう。
「秘めた愛」
この花言葉は淡いピンクの花からイメージされた花言葉だと言われています。
ピンクのセルリアには外側は淡く、内側は強い色味があります。この色味から、恋をしている時に相手に強く惹かれる様子、切なくなるほどに深い思いを寄せている心の様子を連想させられ、心の中の深い愛情や恋する感情を「秘めた愛」という花言葉として表したのでしょう。
この花言葉から、愛の告白を伝える時や片想いの友人を応援する時に適した贈り物になるのではないでしょうか。
「ほのかな思慕」
こちらも、淡い花色からついた花言葉です。
友人関係からいつの間にか好きになってしまうこと、気づいたら目で追うようになり、思慕の念を抱いていることもあります。そんな心の動きの様子を、セルリアのほんのりとピンクに色づいていく様子に重ねることができます。
気になる人ができた時、セルリアを手に取りながら気持ちの整理をしてみるのも良いのではないでしょうか。
「可憐な心」
英名の「Blushing Bride(頬を染めた花嫁)」という名前から、実際にブライダルシーンでブーケや贈り物としてなど、非常に多く活用されることからついた花言葉です。
結婚をすることで幸せな感情や不安な感情など、さまざまな心の動きがあるかもしれません。しかし、気持ちを新たに新しい人生に踏み出す瞬間の感情は「可憐な心」と表現できるでしょう。結婚式のお祝いや飾りにぴったりな花言葉です。
「優れた知識」
セルリアは育てることが非常に難しく、知識が必要な花であることからついた花言葉です。
セルリアはアフリカ原産のため、寒さや湿気には弱く、日本の気候では管理の難しい花です。育てるためには正確かつ多くの知識を必要とするセルリアだからこそ、この花言葉がつけられました。
この花言葉はたくさんの知識を持つ博識な人や卒業を迎える人、尊敬する先生に対して贈るのがおすすめです。
セルリアがブライダルシーンに人気の理由とは?
上記でも取り上げたように、セルリアは英名でブラッシングブライド(Blushing Bride)(頬を染めた花嫁)とも呼ばれています。故ダイアナ妃の結婚式でもブーケとしてセルリアが用いられたことでも知られています。
ここで、ブライダルシーンで用いられている例をいくつかご紹介します。
① シングルブーケ
セルリアのみが束ねられたブーケで、儚げで華やかな花束になり、ウエディングドレスとも相性が良く、人気があります。
② ミックスブーケ
こちらではセルリアをメインとして使うのではなく、周りに添えるお花として活用することもできます。バラやピンクッション、カスミソウなど、自分好みの雰囲気の花束にすることが可能です。
③ 髪飾り
④ ケーキのデコレーション
さまざまな用途で活用できる儚い印象のセルリアは、見た目はもちろん、上記でご紹介した花言葉も結婚式にぴったりなものばかりでしたね。
セルリアの基本情報
素敵な花言葉についてわかったところで、次はセルリアの基本情報について見ていきましょう。
科属 セルリア属 | ヤマモガシ科 |
園芸分類 | 草花、オーストラリアプランツ |
和名 | セルリア、ジョーイセルリア、セルリア・フロリダ、ブラッシングブライド |
英名 | Blushing Bride |
学名 | Serruria florida |
原産地 | 南アフリカ |
草丈 | 1〜2m程度 |
開花期 | 12月〜4月頃 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白〜淡いピンク |
セルリアの特徴
セルリアはピンクや白の花色を持ち、どれも細工物のような儚い印象を持つ、美しい多年草です。その種類は40種類以上あると言われていますが、その中でも知られているのがセルリア・フロリダです。
原産は南アフリカですが、日本ではオーストラリアで生産されたものが多く流通しています。管理の難しい花ですが、冬から春までと長く楽しめる花であることから、世界中から人気の高い植物です。
セルリアはいつの誕生花?
セルリアは7月9日と11月26日の誕生花です。
誕生日にセルリアの花束を贈れば、きっと喜んでもらえるでしょう。その際には、上記でご紹介した素敵な花言葉についても伝えてみてくださいね。
セルリアの種類
セルリアは人気が高い園芸種であることから、種類が非常に多く、40種類以上あると言われています。
ここでは特に有名な5種類をご紹介していきたいと思います。
- セルリア・フロリダ(ブラッシングブライド)
- ジョーイセルリア
- セルリア・ブラッシングブライドピンク
- セルリア・カルメン
- セルリア・プリティピンク
それぞれの特徴を見ていきましょう。
セルリア・フロリダ(ブラッシングブライド)
最も多く出回っている品種がセルリア・フロリダです。
ここまでご紹介してきたように、ブライダルフラワーとして人気があり、少し大きめで白を貴重とした淡いピンク色の花として知られています。
また、故ダイアナ妃のブライダルブーケとして使われたセルリアはこの品種で、際立って美しい品種とされています。
ジョーイセルリア
多数の花が集まっており、それを着色した総苞が取り囲んでいます。
花持ちがよく切花として利用され、特にフラワーアレンジメントでの活用することが人気な品種で、ドライフラワーとしても適しています。
暖かい地域では地植えをすることも可能です。寒い地域では冬季は屋内で冬を越し、春からまた戸外に移して管理する必要があります。
セルリア・ブラッシングブライドピンク
セルリアの中でも色鮮やかな色彩を持ち、グリーンからアンティークピンクのグラデーションと、セルリアならではの特徴的な形が魅力的な品種です。
実は色付いているところは花ではなく総苞と呼ばれ、その総苞に覆われている中心部分が花です。
セルリア・カルメン
オーストラリアで品種改良された最新のもので、比較的小ぶりな花であり、色が濃いということが特徴的な品種です。
小ぶりで花付きが良いことからコンパクトにまとめることが可能で、花持ちが良いことから切り花としても注目されているため、フラワーアレジメントで特に人気のある品種です。ドライフラワーとしても活用することができます。
セルリア・プリティピンク
花持ちが良いため、長期間花を楽しむことができます。クリーム色のベースに濃いピンクの美しい園芸品種であり、セルリア・フロリダとセルリア・ロゼアとの交配によってできました。開花時期、日照りや気温差により、ピンクの色味が出ないということもあります。樹高、幅ともに1mくらいとコンパクトなサイズで場所を取らないため、鉢で育てるのにちょうど良いサイズ感です。
セルリアの育て方
セルリアは「優れた知識」という花言葉がつけられるほどに育てることが難しく、適切な知識が必要です。
暑さにも寒さにも弱いため、日当たりが良く、風通しの良い屋外で育てましょう。
しかし、冬場に0℃を下回るような日には室内に入れて、日の当たる窓辺等の場所で管理する必要があります。
用土・肥料
セルリアは加湿が苦手なため、水はけの良い土で育ててください。中でも酸性の土を好んでいるため、酸性の土壌をオリジナルで作るのがおすすめです。
セルリアは肥料をあまり必要としない花のため、与えすぎには注意しましょう。特にリン酸が苦手であるため、もしも肥料を与える場合はリン酸が比較的少ないものを選ぶようにしてください。
目安としては、3月から9月頃にかけて、2週間に1回程度、液肥を与えるくらいがちょうど良いです。
置き場所
1日中日当たりの良い場所に置いておくことが理想的ですが、夏の直射日光では葉焼けしてしまう危険があります。そこで、西日は避けて、寒冷紗などを利用して日除けする対策が必要です。
また、蒸れに弱い性質もあるため、風通しの良い場所に置きましょう。
暖地外で管理する場合は、冬は暖房の効いていない室内に取り込みます。加えて、冬場に0℃を下回る日には室内に入れて、日にあたる窓辺等の場所で管理してください。
水やり
一般的にオーストラリアンプランやネイティブプランツは乾燥気味に育てるのが基本です。しかし、セルリアは根腐れしやすい性質を持つことに加え、水が大好きな植物でもあります。そのため、用土が乾いて水切れを起こしてしまうと、そのまま枯れてしまうということもありえるのです。
特に花芽をつけている時には冬でもたくさん水を欲しがるので、用土が乾いているのを確認してからたっぷりと水をあげましょう。
花瓶で切り花を生ける場合はこまめに水換えを行い、花瓶を常に清潔な状態に保ってください。
植え付け・植え替え
セルリアの植え替えは、だいたい2年に1回程度行います。
タイミングとしては、花の開花時期と被らない、秋頃に行うのがおすすめです。
剪定
長期間花をつけるセルリアですが、花が咲いたら早めに剪定することで次の年も咲きやすくなります。株への負担も考えると、5月ごろには切り戻しを行うことがおすすめです。
葉が多く茂っている場合は、枝を間引いて風通しをよくしましょう。花の時期が終わった後には半分に切り戻します。
また、早めに剪定した花は、ドライフラワーとしても美しく活用することができるためおすすめです。ドライフラワーにする場合は花が満開になる手前で剪定し、1日水につけてからしっかり水揚げしてから逆さに吊るすことで、綺麗な状態を長く楽しむことができますよ。
夏の管理方法
セルリアは高温多湿を嫌う植物のため、夏場には直射日光を避け、風通しのよい涼しいところへ移動させましょう。
湿度が高いと蒸れて腐ってしまったりカビが生える原因になってしまったりするため、乾燥気味に育てることがポイントです。
増やし方
セルリアは「種まき」や「挿し木」で増やすことができます。
生育は早く、種を蒔いた場合にはその年に花を咲かせることも可能です。尺技の場合には、10cmほどにカットして1〜2時間水につけて挿し穂を作ります。
切り口に発根剤をつけて、赤玉土などの用土に挿しましょう。発根までは、用土が乾かないように気をつけてください。
注意すべき病害虫
セルリアはあまり病害虫の心配がないため、害虫を防ぐために落ちた葉や花がら、風通しや湿度などに注意する必要はあまりありません。
セルリアはどこで手に入る?
さまざまな園芸に関する通販サイトを利用して、セルリアの苗木を購入することができます。また、ふるさと納税の対象となっている商品も存在しています。
生花だけではなく、ドライフラワーや造花など、加工された状態でも購入可能です。
日本に輸入されてまだそれほど長くない花ですが、最近はネイティブフラワー/ワイルドフラワーの人気もあり、手に入りやすくなりました。
鉢で買うなら「通販ショップ」
鉢で買うなら「通販ショップ」を利用することがおすすめです。さまざまな品種が取り揃えられているため、色合いや大きさ、育てやすいかどうかを考慮し、自分の気にいる品種を見つけることができるのではないでしょうか。
鉢花の良いところは、鑑賞期間が長いという点です。成長過程を楽しめるので、毎日の成長が楽しみになりますよ。
鉢で売っている花屋もありますが、定番の植物ではないので大きな店舗に行かないと取り扱っていないことがほとんどです。
切り花を買うなら「花屋」
切り花としてのセルリアを購入するには「花屋」がおすすめです。
近年のネイティブフラワー/ワイルドフラワーの人気もあり、生花で売っていることもありますし、ドライフラワーに加工した状態で売られている姿も最近はよく見かけるようになってきました。
セルリアの切り花は、水揚げをしてきれいな水に入れた状態で、だいたい1週間前後もちます。花屋で売っている切り花は種類によって花の鑑賞期間が長かったり、短かったりと違いがありますが、大体1週間くらいが目安です。
セルリアの花束を贈りたいと考えている場合は、事前に花屋で予約を取っておくのが安心です。
育てるのは難しそう……と思っている方でも、切り花は室内の好きな場所に飾ることができて日々のお世話も花瓶の水を替えるくらいなので、手軽に花を楽しむことができます。
ドライフラワーを買うなら「花材屋」
前述したように、セルリアは花の色も落ちにくく形もほとんど変わらないのでドライフラワーに適しています。
そんなドライフラワーを購入するには、生花を除くさまざまなお花を購入することができる「花材屋」がおすすめです。
花材屋では、ドライフラワーだけではなく、アーティフィフィシャルフラワーや花器、ラッピング用品も取り揃えているお店もあります。
また、花材屋で買う以外にも、自分で育てたセルリアを剪定し、オリジナルのドライフラワーを作ってみるのもおすすめですよ。
ネイティブフラワー「セルリア」を贈ろう!
華やかで淡い印象のあるセルリアを使った贈り物は、とても人気があります。
花言葉を見ても、少し控えめではありますが良い意味のものが多く、相手に合わせて贈ると、心のこもったプレゼントになるでしょう。
たとえば、ブライダルブーケやドライのスワッグ、花鉢など、特徴を考慮しつつ、個性的な贈り物をお探しの方にもおすすめです。
まとめ
この記事では、ブライダルシーンで人気の高いセルリアの魅力をご紹介してきました。
見た目も可愛く素敵な花言葉を持つセルリア。ブライダルシーンのみではなく、ご自宅での観賞用や贈り物としても魅力的なお花です。
育てるのは少々難しくこまめに管理する必要がありますが、お気に入りの品種を見つけた際には、ご自身の手で育てることに挑戦してみてはどうでしょうか。