スターチスの花言葉は?怖い意味はある?

紫や黄色、ピンクなどのカラフルな色合いの小花を咲かせるスターチス。ガーデニングはもちろん、切り花やドライフラワーなどのギフトとしても人気です。

花を贈るときには、花言葉を意識したい人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、スターチスの色ごとの花言葉や種類、育て方などを解説します。スターチスを贈ったり育てたりしたいと検討している人は参考にしてみてください。

スターチスの花言葉

まず、スターチス全般の花言葉ですが、「変わらぬ心」や「永久不変」「途絶えぬ記憶」となっています。これはスターチスの乾燥しても色が抜けにくいという性質から由来しているそうですよ。

多くの草花は、水分が無くなると茶色く変色してしまうことが多いのですが、スターチスはそれほど変色することなく色合いをきれいに保てます。そのため、スターチスはドライフラワーとして利用されることが多い花なのです。

「変わらぬ心」や「永久不変」は、恋人やパートナーに贈って相手への想いが永遠に続くことを伝えるための花言葉としていかがでしょうか。

スターチスの色ごとの花言葉

スターチスは、紫や黄色、ピンクなど花色のバリエーションも豊富です。

それぞれの色ごとに、異なる花言葉が付けられているので、プレゼントするときには相手への気持ちに近いものを選んで贈ってみましょう。

ガーデニングで育てる場合には、自分の想いや境遇に当てはまりそうなものが良いですね。

紫のスターチス

紫のスターチスは大人っぽくて落ち着いた印象がありますよね。そのイメージ通り、紫のスターチスには「上品」「しとやか」という花言葉が付けられています。

その由来は、かつて紫色が染料として手に入りにくく、貴重な色であったことが関係しています。昔の日本では、紫色の着物は貴族など高貴な人しか身に付けられなかったので、そのような人たちの上品な所作からイメージしてこのような花言葉になったのです。

黄色のスターチス

黄色いスターチスは明るい印象で、見ているだけで元気をもらえるような花色です。そんな黄色のスターチスの花言葉は「愛の喜び」「誠実」となっています。

どうしてこのような花言葉になったのかの由来ははっきりと分かっていないようですが、前向きで素敵な意味合いなので、贈り物にもぴったりです。

「誠実な愛を伝える」という気持ちを込めて、大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

ピンクのスターチス

可愛らしくて優しい雰囲気のピンクのスターチスには、「永久不変」という花言葉があります。これは、スターチス全般の花言葉と同様、ピンクのスターチスが乾燥してもなおその美しい色合いを保つことから由来しているのです。

スターチスをドライフラワーにした際に、ピンク色が最もきれいに色が残るとも言われていますよ。

ピンクのスターチスは、女性へのプレゼントにぴったりなので、永遠に変わらない気持ちを込めて贈ってみましょう。

青紫のスターチス

青紫のスターチスは、涼しげで落ち着いた印象を与えます。そんな青いスターチスの花言葉は「知識」ですが、これは一般的に青い色が冷静さや知性などを連想させることから由来しているようです。

勉学を応援するという意味を込めて、入学祝や合格祝いにいかがでしょうか。また、青紫のスターチスはクールな印象もあるので、男性への花の贈り物にも最適です。

白いスターチス

スターチスには白い花もあり、清らかでナチュラルな雰囲気が魅力です。しかし、白いスターチスには、個別の花言葉がないので、「変わらぬ心」「永久不変」などスターチス全般の花言葉が用いられます。

白いスターチスは花嫁さんが持つウエディングブーケにも用いられることが多く、結婚するにあたって相手の方への気持ちが永遠に続くということを象徴する意味でもおすすめです。

ハイブリッドのスターチス

スターチスの品種である「スターチス・カスピア」と「スターチス・ラテフォリア」を交配させて生まれた品種を、スターチスのハイブリッドと呼びます。

このハイブリッド系にも実は、「お茶目」という花言葉があるのです。お子さんへのプレゼントや、お茶目な印象の人に、愛情を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

スターチスのその他の花言葉

スターチスのメインとなる花言葉をご紹介しましたが、花言葉には日本版と西洋版があることをご存じでしょうか。花の中には、日本版と西洋版が同じ意味をもっていることもありますが、少し異なる意味になっていることもあるのです。

また、花によっては花束などの本数によっても花言葉が変わるものがあるので、プレゼントの参考にしてみてください。

スターチスの西洋の花言葉

スターチスの西洋の花言葉は、「remembrance(記憶)」「success(成功)」「sympathy(同情)」となっています。「記憶」は、日本版の花言葉と同様、スターチスの色合いが残りやすいことから由来していると考えられます。

「同情」については、西洋においてスターチスがお供え用の花として用いられることが多いことから付けられたようです。

「成功」も、前向きで縁起が良い花言葉なので、開業祝いや開店祝いなどビジネスシーンでのギフトにいかがでしょうか。

スターチスの本数ごとの花言葉

例えばバラの場合、花の本数で細かく花言葉が指定されています。しかし、スターチスの場合は、何本でも花言葉は変わりません。

スターチスの花を贈る際に本数に注意する必要がないので、好きな本数で贈れます。

スターチスは比較的小ぶりな花で、1本ではボリュームが出ずに少し寂しい印象になるので、複数本まとめた花束で贈るのがおすすめです。

スターチスの花言葉に怖い意味はある?

花の中には、贈り物には適さないような怖い意味合いを持つものもあります。その花が美しくても、相手の方に誤解を与えるような花言葉は避けたいですよね。

しかし、安心してください。スターチスには上記で解説したような花言葉しかなく、特に怖い意味はありません。

ただし、西洋版の「同情」という意味合いのみ、どちらかというとマイナスイメージなので、贈り物の際には誤解を招かないように注意しましょう。

スターチスの基本情報

スターチスの花言葉について解説しましたが、ここからはスターチスについての情報や品種、ガーデニングを楽しみたい方に向けての育て方をご紹介します。

スターチスのことをもっと知りたい方は、参考にしてみてください。

特徴

スターチスは、イソマツ科イソマツ属の植物で、世界中に約150種類あるとされる人気の花です。スターチスの花びらのように見える色のついた部分は、実は萼(がく)で、花はその中に咲きます。

草丈は60〜80cmほどで、品種によって一年草のものと多年草のものがあり、育て方もそれほど難しくないのでガーデニングでも人気です。花屋やホームセンターでも切り花として多く流通しており、乾燥しても色味が損なわれにくい性質からドライフラワーの花材としても定番になっています。

誕生花

スターチスの誕生花は、花の色によって異なります。まず、ピンクのスターチスは4月18日、紫は4月29日、その他の色は5月7日と11月17日が誕生花です。

誕生日のお祝いに花を贈りたいときは、その日の誕生花を贈るのがおすすめなので、ズバリこれらの日付に誕生日を迎える人が身近にいる際には、スターチスを贈ってみましょう。

スターチスの種類

次に、スターチスの種類について解説します。スターチスは世界中に約150種類ほどある花ですが、中でも多く流通しているのは以下の5つです。

それぞれで花の色や形が少しずつ異なるので、好みのものを探してみてください。

スターチス・シヌアータ

「スターチス・シヌアータ」は、日本に置いてもっとも多く栽培・流通している品種です。もともと多年草ですが、日本の夏の暑さに耐えられず、ほとんどが一年草として扱われています。

咲いている姿が、まるで浜辺に咲く匙のように見えることから、「花浜匙(ハナマサジ)」という別名で呼ばれることも。耐寒性は強いので、冬の寒さに負けません。

丈夫で花もちも良いので、切り花やドライフラワーとして園芸店などで1年中手に入りやすい花です。

リモニウム・ベリディフォリウム

ヨーロッパに多く分布している「リモニウム・ベリディフォリウム」。多年草のスターチスで、日本では「宿根スターチス」とも呼ばれており、葉が枯れても根が生きていれば毎年花を咲かせます。

主に紫色の小花を咲かせ、切り花として栽培されることが多い花です。「カスピア・スターチス」や「スターチス・カスピア」などの別名で呼ばれることもあります。

リモニウム・ボンデュエリ

花びらと萼(がく)の両方が鮮やかな黄色にそまっている「リモニウム・ボンデュエリ」は、アルジェリアに多く分布している多年草のスターチス。花の形は「スターチス・シヌアータ」によく似ていますが、こちらの方が穂が若干小さく、よりはかない印象になっています。

しかし明るい黄色なので、本数を多めにして花束にすると素敵なギフトになりますよ。

リモニウム・ラティフォリウム

「リモニウム・ラティフォリウム」は、主に青い花を咲かせるのが特徴のスターチス。ブルガリアやルーマニアなどに多く分布し、「リモニウム・ベリディフォリウム」と同じく「宿根スターチス」とも呼ばれています。

また、日本では「ニワハナビ」「ヒロハノハマカンザシ」という別名もある品種です。

ハイブリッド系

ハイブリッド系とは、「スターチス・カスピア」と「スターチス・ラテフォリア」を交配して誕生した品種です。小ぶり花が多いスターチスの中でも、大きな花を咲かせ、鮮やかな色味も特徴的です。

花もちが良いので生花としても人気ですが、スターチスのもともとの特性を生かしてドライフラワーとしても多く扱われています。

スターチスの育て方

スターチスに興味をもったら、ガーデニングで育ててみたいという方もおられるのではないでしょうか。

また、丹精込めて育てたスターチスを、大切な人に贈るというのも素敵です。

ここからは、スターチスの育て方について解説します。

用土・植え付け

スターチスは、水はけが良くて栄養豊富な土を好みます。自分で土を配合する場合は、赤玉土中粒5、腐葉土3、ピートモス2の割合で作った土に、緩効性化成肥料を加えましょう。土の配合が難しい場合は、市販の草花培養土でも構いません。

地植えする場合、スターチスは酸性の土を嫌うので、植え付ける2週間前に苦土石灰を庭土に混ぜ込み、さらに1週間前にたい肥や腐葉土などを混ぜ込んで準備しておきましょう。

置き場所

スターチスは暑さと湿気に弱いので、水はけと風通しが良い場所に植えましょう。梅雨から夏にかけては、軒先などの雨や直射日光を防げる場所がおすすめです。

寒さには比較的強い性質がありますが、霜が降りると株が持ち上げられて枯れてしまうことも。庭植えの場合は、霜が降りる時期には株元をワラなどで覆っておきましょう。

水やり

スターチスを庭植えで栽培している場合は、水やりは特に必要ありません。定期的に降る雨で十分水分が吸収できます。

しかし、何日も雨が降らない日が続き、土の表面がカラカラに乾いているようなら適度に水やりをしましょう。

鉢植えしている場合は、土の表面が乾いたタイミングでしっかりと水やりをします。ただし、スターチスは過度な湿気に弱いので、どちらかというと乾燥気味に育てるのがポイントです。

肥料

スターチスに適度に肥料を与えることで、花付きが良くなり大きくて丈夫な株に育ってくれます。庭植えする際には、植え付けのときに緩効性化成肥料を混ぜ込んでおき、その後は10〜11月に1度追肥をします。

鉢植えなら、10〜11月と3〜5月に1度ずつ緩効性化成肥料を与えるか、10〜15日に1回のペースで薄めた液体肥料を与えてください。

ただし、スターチスに肥料をあげすぎると株が生長しすぎてバランスが悪くなってしまうので、注意しましょう。

病気

スターチスは根詰まりや過湿、肥料不足などが原因で、立枯病にかかることがあります。この病気は、土の中の病原菌によってかかるもので、感染すると株全体が弱ってしまうので注意が必要です。

対策は、水はけと風通しを良くしておき、枯れ葉などはこまめに取り除いておきましょう。もし感染してしまったら、清潔な土に植え替え、環境を整えて様子をみてみてください。

害虫

スターチスには、7〜9月の生育期間にアブラムシが付くことがあります。アブラムシは、スターチスの葉や茎から養分を吸い取って株を弱らせてしまう厄介な害虫。

風通しを良くしておくことで発生を抑えられますが、もし発見した場合にはすみやかに専用の殺虫剤で駆除しましょう。

 

スターチスの育て方のポイント

次に、基本の育て方を踏まえたうえで、さらにスターチスの栽培を楽しむためのポイントを解説します。スターチスを丈夫に育てたい、庭にもっと増やしたいと思っている人は参考にしてみてください。

植え替え

一年草のスターチスであれば植え替えは必要ありませんが、多年草のスターチスを鉢植えで育てている場合は、1〜2年に1回のペースでそれまでより少し大きな鉢に植え替えましょう。

植え替えに適している時期は10〜11月です。掘り返すときには、根を傷つけないように気を付けてください。

増やし方

スターチスは、花が咲き終わったあとに種をつけるので、その種を収穫して植え付けることで花を増やすことができます。種まきに適している時期は9〜10月なので、この時期までに準備しておきましょう。

植え付ける際は、バーミキュライトの細粒に種が少し顔を出すくらいに薄めにします。

スターチスはドライフラワーに最適

スターチスはその発色の良さから、切り花として扱われることも多いですが、乾燥しても変色しにくいという特性を生かして、ドライフラワーとしても人気があります。

ドライフラワーに適している花は限られているので、ドライフラワーをスワッグにして部屋に飾りたい人や、ドライフラワーを花束にして誰かに贈りたい人は、ぜひスターチスを選んでみてください。

ドライフラワーは、生花よりも長持ちしやすいので、花を長期間飾り続けたい人にもおすすめです。

まとめ

スターチスには、変わらない気持ちを表すような前向きな花言葉があります。永遠の愛や変わらない友情などの意味を込めて、大切な人に贈ってみましょう。花の色別にも花言葉が異なるのも面白いですね。

スターチスは切り花だけでなくドライフラワーとしてもおすすめなので、フラワーギフトの幅が広がるでしょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?