ケイトウの色別や種類別の花言葉を紹介|種類や育て方も解説

ケイトウは、夏が終わりに近づき、少し空気が涼しくなってくるとお花屋さんに出回ってくるお花です。

ケイトウってどんなお花?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、ケイトウは種類が多く公園などに植えてあることもあるので、意外と皆さん目にしているお花です。

今回は、そんなケイトウの花言葉についてご紹介していきます。色や種類ごとに花言葉が違うので、全て詳しく見ていきましょう。

また、花言葉だけでなく育て方についても解説していきますので、気になる方は是非最後までチェックしてみてください。

ケイトウの色別の花言葉

ケイトウの全般の花言葉は、「風変わり」「おしゃれ」「気取り屋」「個性」です。

なぜこのような花言葉なのかというと、「ケイトウ」という名前に由来しています。

ケイトウは、鶏頭とかいてケイトウと読み、鶏のトサカに似ていることからお花にその名前が付きました。

個性的なその姿から、花言葉も「風変わり」「おしゃれ」「気取り屋」「個性」といった個性にまつわる言葉になったようです。

それでは、色ごとに異なるケイトウの花言葉について見ていきましょう。

赤色のケイトウ

赤色のケイトウの花言葉は、「色あせぬ恋」「情愛」です。

赤色のケイトウは、たとえ花を切り取って乾燥させたとしてもハッキリした色合いを保つことができます。赤色が色褪せないことから「色あせぬ恋」という花言葉が付けられました。

「情愛」という花言葉は、ケイトウの感情豊かな濃い赤と優雅で独特な形状が、愛の象徴としてつけられたのでしょうか。

赤色のケイトウで、相手に大きな愛情を贈ってみませんか?

黄色のケイトウ

黄色のケイトウには「個性」「ユーモア」という花言葉があります。

元気いっぱいで鮮やかな黄色の花びらと独特な形状が、個性や陽気さを表現する花としても知られています。

オレンジ色のケイトウ

オレンジ色のケイトウには、「家族想い」「友情」「勇気」「希望」という花言葉があります。

鮮やかなオレンジ色は、新しい始まりや明るい未来もイメージさせてくれますね。

オレンジ色のケイトウは、新しい門出や新しいチャレンジに向けて頑張っている人にエールを送る方法として使われることもあります。

エールだけでなく、勇気をもって成功した時ことを祝う時にも喜ばれるお花です。

友情、愛情、仕事など、新たな始まりにおいて前向きな気持ちを送りたいときは、オレンジ色のケイトウがおすすめです。

淡い緑色のケイトウ

淡い緑色のケイトウには、「おもむくままに」「調和」「再生」「幸福の再来」という花言葉があります。

淡い緑色のケイトウは、希望や幸福のシンボルとして、さまざまな場面で使われているので、結婚式や再出発など、これから頑張る人にポジティブなメッセージを伝えたい時に送るのがおすすめです。

ピンク色のケイトウ

ピンクのケイトウには、「愛情」「感謝」という花言葉があります。

赤色のケイトウの花言葉は恋人に贈るのにぴったりな花言葉でしたが、ピンク色は感謝よりの愛にまつわる花言葉のように感じますね。

恋人はもちろんのこと、友人や家族、あるいは恩師や師匠など自分を支えてくれた人に対する感謝の気持ちを表現するのにぴったりです。

誕生日や記念日などの特別な日の贈り物として、愛や感謝を表したいときに贈ってみてはいかがでしょうか。

ケイトウの種類別の花言葉

ケイトウは色だけでなく、種類でも花言葉が変わってきます。

たくさんの種類があるのですが、今回は中でもポピュラーな3種類の花言葉をご紹介します。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

セロシアケイトウ

セロシアケイトウの花言葉は、「おしゃれ」「気取り屋」「奇妙」「情愛」「行動的」などがあります。

キャンドルの炎のような形をしており、赤や黄色、オレンジ、ピンク色などのカラーバリエーションも豊富でとても可愛らしいです。

「おしゃれ」という花言葉がぴったりですが、少し個性的な姿から「気取り屋」「奇妙」という花言葉がつけられたのでしょうか。

育てやすく、寄せ植えや鉢植えで人気の高い品種です。

ミニケイトウ

ミニケイトウの花言葉は、「おしゃれ」「個性」「気取り屋」「小さな幸福」「謙虚さ」です。

名前の通り、普通のケイトウよりもサイズが小さく可愛らしいお花です。

小さく咲く可愛らしい姿から、「小さな幸福」や「謙虚さ」という花言葉がつけられたのでしょう。

ノゲイトウ

ノゲイトウの花言葉は、「希望の灯」「友情」「深い思いやり」です。

ノゲイトウは花の先端に向かえば向かうほど色が濃くなっており、その様子がキャンドルの炎のように見えることから、このような花言葉が付いたとされています。

またその灯のようなお花は、未来への期待や新たな出発を連想させるので、夢や目標に向かって頑張る人への励ましを与える場面でもぴったりのお花です。

ケイトウの花言葉に怖い意味はある?

ケイトウは、その独特な見た目からか、花言葉に怖い意味があるという噂がありますが、そんなことはありません。

上述したように、ケイトウには「おしゃれ」「個性」「友情」「勇気」「希望」「幸福の再来」など、素敵な花言葉がたくさんありましたね。

前向きな花言葉が多くプレゼントにも向いているお花ですが、中には「気取り屋」「風変わり」「奇妙」といった花言葉もあるので、誤解されたくない方は贈る際にメッセージカードに贈りたい花言葉を添えるなどして対処すると良いでしょう。

ケイトウの基本情報

ここからは、ケイトウの基本的な情報についてご紹介していきます。

ヒユ科
属  ケイトウ属(セロシア属)
和名 ケイトウ(漢字では鶏頭と書く)
英名 cooks comb(意味はニワトリのトサカ)
学名 Celosia argentea , Celosia argentea var.cristata ,

 Celosia cristata

原産地 インド、熱帯アジア

原産地はアジアの熱帯地方ですが、日本でも古くから栽培されていて、その証拠に「万葉集」にもカラアイ(韓藍)の名で登場します。

ケイトウの名前の由来

ケイトウの名前の由来は、花の形がニワトリのとさかに似ていることからです。鶏の頭と書いて「鶏頭(ケイトウ)」という名前が付けられました。

ケイトウには別名も存在しますが、「鶏冠花(ケイカンカ)」「鶏冠草(ケイカンソウ・トサカグサ)」「鶏頭花(ケイトウゲ・ケトギ)」など、どれもニワトリの頭に由来する名が多いのが特徴です。 

ケイトウの特徴

ケイトウの特徴は、花の先が平たく帯状や扇状に大きく広がる個性的な姿と鮮やかな色合いでしょう。

ケイトウ自体の種類も豊富なので種類によって花の形もさまざまです。お花が直立している品種もあれば、丸くてふわふわしていたり、フリル状になっていたりする種類もあります。

こういった多彩な特徴により、花壇や庭園、アレンジメントなどにも用いられていて、たくさんの方に愛されているお花です。

ケイトウはいつの誕生花?

ケイトウは8月24日、8月29日、9月5日の誕生花です。

ケイトウの開花時期もこの時期で、7月〜11月が見ごろです。

ケイトウは色鮮やかで華やかなイメージなので、8月や9月生まれの方に送るプレゼントとしてもおすすめです。

ケイトウの代表的な種類

ケイトウにはたくさんの種類がありますが、代表的なものは5つあります。

・トサカ系

・久留米ケイトウ系

・ヤリケイトウ系

・羽毛ケイトウ系

・ノゲイトウ系

それぞれご紹介していきます。

トサカ系

トサカ系は、花の先が平たく帯状や扇状に大きく広がっているのが特徴です。

まさにトサカを連想させる花の形をしています。個体差が激しく、トサカの大きさや扇状の程度もさまざまです。

茎は直立して太く、葉っぱは単葉で、長さ5〜20cmの卵形で葉柄があります。

茎の上部に花が咲き、花の色は黄、オレンジ、赤、ピンク、白などカラフルです。

久留米ケイトウ系

久留米ケイトウ系は、トサカ系を品種改良したもので、花が綺麗に球状になっているのが特徴です。なめらかでつやのあるような触り心地で、見た目も高級感があり上品な印象となっています。

こちらも一年草なので、1年で一生を終えます。

茎は直立していて太く、葉は互生していて長さ5〜20cmの卵形です。

ヤリケイトウ系

ヤリケイトウ系は、花が玉状に集まって咲くタイプの花です。猫じゃらしを大きくしたような形にも見えます。

一年草なので花は一年しか咲かすことはできず、その後枯れてしまいます。その後、子孫を増やし、また一年草として花を咲かせますよ。

茎はまっすぐで太いのが特徴で、葉っぱは互い違いに生えていて、長さは5〜20cmの卵形です。葉のつけねのすぐ上の部分に花が咲き、花の色は黄、オレンジ、赤、紫などさまざまです。

羽毛ケイトウ系

羽毛ケイトウ系は、ふさふさした丸くて柔らかな花が特徴です。

羽毛に関しては長いものから短いものまでさまざまで、お花はぱっと見で炎のような形にも見えます。

こちらも一年草なので、1年で一生を終えます。茎は直立していて、過湿に弱いのが特徴です。

花の色は黄、オレンジ、赤、ピンクなど豊富に色付きます。

ノゲイトウ系

ノゲイトウ系は、茎は直立していますが茎の先が枝分かれして、キャンドルのような花が立ち上がっているのが特徴です。

高さは高いものだと、120cmにもなる一年草です。葉っぱは互生していて、長さ5〜15cmほどの卵形となります。

花は下の方から咲きはじめ、最初は濃いピンク色ですが咲き終わった部分は白色となります。

ケイトウの育て方

ここからは、ケイトウの育て方についてご紹介します。

・用土・肥料

・置き場所

・水やり

・植え付け・植え替え

・剪定

・増やし方

肥料から、置き場所、水やりなど基本的な事も説明しますが、花の増やし方など少し上級の育て方まで解説していきます。

では、ひとつずつご紹介していきます。

用土・肥料

ケイトウを育てる時に使う用土は、よく排水された軽い用土が良いです。

割合としては、一般の草花用培養土や、赤玉土7、腐葉土3の配合土などで育てることができます。その際には、少量の苦土石灰を混ぜておくとなお良いでしょう。

砂質の土壌に腐葉土をよく混ぜて、根が腐らないように注意が必要です。

肥料に関しては、バランスの取れた全体用の肥料を使用し、植え付け後に肥料を与えてください。成長期には、窒素を多めに含む肥料が良いでしょう。

頻度としては月に一度程度で大丈夫です。与えすぎてしまうと葉の成長を促進しすぎることがあるため、注意してください。

ケイトウは比較的丈夫なので、用土や肥料の管理自体は難しくないです。

置き場所

ケイトウを育てる置き場所に関しては、いくつかポイントがあります。

 

1、日光…ケイトウは日光を好む植物なので、充分な日光を浴びることで健康的に成長します。一日少なくとも6時間以上は直射日光が当たる場所に置きましょう。

 

2、風通し…風通しの良い場所を確保しましょう。ケイトウは湿度の高い場所が苦手です。風通しの良い場所に置くことで、カビや病気を防止することができます。

 

2、温度…ケイトウは暖かい場所で育ちます。なので、とても寒い場所からは保護する必要があります。

 

2、鉢植え…ケイトウは地面だけではなく、鉢植えで育てることも可能です。地面では場所を映すのが難しいので鉢植えの方が必要な条件をコントロールしやすくおすすめです。

 

ケイトウを育てる上で、置き場所はとても大切です。これらのポイントをおさえておけば安心ですので、初めて育てる方はよくチェックしてみてくださいね。

水やり

ケイトウを育てる時の水やりには、いくつかポイントがあります。

 

1、土の状態…ケイトウは湿度の高い場所が苦手なので、土の表面から乾いたら、適量の水を与えます。

 

2、根に水を届ける...根元からじっくりと水を注ぎます。水をあげすぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。

 

3、排水… 鉢植えの場合は、注ぎすぎた水が排水できるように底に穴のある鉢を使用し、水がたまらないようにしましょう。

 

4、季節に合わせる…季節や気温によって水の量を調整し、なるべく冷たい水を避けましょう。

 

ケイトウの水やりは、土の状態をよく確認し、必要なときに適切な量で水を与えてください。

植え付け・植え替え

ケイトウの植え付けや植え替えのポイントはこちらです。

 

1、 植え付け時期…ケイトウは寒さに弱い為春に植え付けるのがおすすめです。

 

 2、植え方…穴を掘り、ケイトウの株を植え付け、植え替えします。株の間は約30cm以上あけて植えてください。 

 

3、植え替えのタイミング…鉢植えの場合、根詰まりを防ぐため、2〜3年ごとに植え替えることがおすすめです。 

 

ケイトウの健康の為に、植え替えは定期的に行いましょう。

剪定

ケイトウを健康的に育てるために剪定は重要なことです。剪定のポイントについても確認しておきましょう。

 

1、花の枯れた部分を剪定…花が枯れたら、それを根元から取り除きます。これにより、新しい強い花が生えやすくなります。

 

2、 長い茎の調整… 長い茎や伸びすぎた部分を切り、植物の形を整えましょう。

 

3、 密集を解消…間引き剪定を行い、株の間に空間を確保します。これにより風通しや日光が当たりやすくなります。 

 

4、定期的なチェック…成長期にはとくにしっかりと植物を観察しましょう。不要な葉や茎を取り除くことで、栄養が十分に行き渡り健康なケイトウが育ちます。

 

剪定はケイトウの成長や健康にとても大きな影響があります。定期的にチェックしてこまめに剪定しましょう。

増やし方

ケイトウを増やす方法は、種まき、挿し木の2つの方法があります。

 

1、種まき…ケイトウは種から育てることができます。花が咲き終わった後に種を回収することもできますし、通販などで購入できます。

 

2、挿し木…健康なケイトウの茎の一部を切り取り、それを植えて新しい根が成長するのを待ちます。これにより、同じ種類のケイトウを増やすことができます。

 

これらの方法でケイトウを増やすことができます。

注意すべき病害虫

ケイトウは比較的育てやすいお花ですが、もちろん注意点もあります。

中でも害虫や病気はかかってしまうと厄介です。ここからは、ケイトウを育てる上で注意するべき害虫や病気についてご紹介していきます。

害虫

ケイトウの害虫には、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどがいます。

これらの害虫は葉や茎などを食べてしまい、ケイトウに被害を与えることがあります。

注意すべきポイントは、定期的な観察をして害虫を早めに見つけることがまずひとつ。多湿な状態を好む害虫はたくさんいるので、水やり後に受け皿に溜まった水は捨てたり置き場所に気をつけたりして、日々観察しましょう。

害虫を見つけたら、殺虫剤などを使って早めに駆除しましょう。

病気

ケイトウを育てる時に注意すべき病気は、カビやうどんこ病、灰色かび病です。

これらの病気を予防するには、「風通し」「水の管理」「定期的な観察」に注意してみてください。

まず、風通しの良い場所に置き、、ケイトウ周辺の湿度を低く保つことが大切です。

水の管理については、水やりをする際は 葉に水をかけるのを避けて、根元から水やりを行いましょう。また、水のあげすぎもカビの原因となるので注意してください。

三つ目は、 植物を定期的に観察し、異常がでている葉などを早めに発見して取り除くことです。そうすることで、感染の拡大を防ぎます。

適切な肥料や日光を浴びさせて、ケイトウそのものの免疫力を高めることも大切です。これらの対策をすることで、ケイトウの病気が減り、健康なケイトウを育てることができます。

まとめ

本記事では、ケイトウの花言葉や基本情報、育て方などをご紹介してきました。

ケイトウはたくさんの色や種類があり、それぞれに素敵な花言葉があることがわかりましたね。

また、育て方も難しいことはなく、ケイトウが好む条件をきちんと揃えてあげれば元気に育ってくれます。

ケイトウは前向きな花言葉が多いので、さまざまなシーンで活躍するお花です。愛や希望、幸福などを大切な人に伝えたい時のプレゼントとして使えるので、花束にどんな花を入れようかお悩みの方はぜひ、ケイトウを取り入れてみてください。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?