フリージアの花言葉の意味は良い?色別の花言葉などを解説
フリージアの花言葉には、「感謝」や「あどけなさ」など、ポジティブなものが多いのが特徴です。
日本では、まだ寒い時期に花を咲かせることから「香雪蘭(こうせつらん)」という美しい名前で呼ばれることもあります。
この記事では、フリージアの色別の花言葉をはじめ、代表的な品種や上手な管理のコツなどを解説しますので、最後までチェックしてみてください。
フリージアの色別の花言葉
フリージア全般として、「感謝」や「あどけなさ」、「友情」といった前向きな花言葉があり、色別でも花言葉が変わってきます。
ここでは、フリージアの色別の花言葉についてご紹介します。
赤色のフリージア
赤色のフリージアの花言葉は「純潔」です。
フリージアには元々、白色と淡い黄色しか存在しませんでした。
その後、オランダで品種改良されて作られたのが赤色のフリージアです。
この花はアーチ型に咲く性質があり、頬を赤く染めた少女のイメージがあることから、この花言葉が誕生したという説もあります。
また、赤色のフリージアには、オレンジ色に近いものやピンクに近いものなど、たくさんの種類があります。
黄色のフリージア
黄色のフリージアの花言葉は「無邪気」です。
ビビッドな黄色のフリージアが満開に咲く様子は、まさに天真爛漫そのものではないでしょうか。
1月~2月の花屋の店頭には、色とりどりの花が並びますが、そのなかでも一際スイートな香りを漂わせるのが黄色いフリージアです。
さわやかでフルーティーなその香りは、フレグランスとしても人気があります。
紫色のフリージア
紫色のフリージアの花言葉は「憧れ」です。
紫色は古くから高貴な色とされており、その理由としては紫の染料がとても高価だったからといわれていたため、昔は最高位の人だけが紫色の衣装を着用することができました。
紫色のフリージアからは凛とした美しさを感じられるため、憧れの上司や先輩に贈るのにピッタリな花といえるでしょう。
白色のフリージア
白色のフリージアの花言葉は「あどけなさ」「無邪気」「純潔」です。
何色にも染まっていないクリーンなイメージがあり、清楚な印象があるため、ブライダルシーンで非常に高い人気があります。
2月になるとキンモクセイによく似た香りの純白のフリージアが出回るようになり、優しい香りと日持ちの良さが魅力です。
フリージアの花言葉に怖い意味はある?
花によっては悲しい花言葉や怖い花言葉を秘めている場合がありますが、フリージアにはネガティブな花言葉はありません。
そのため、さまざまなギフトシーンで贈ることができます。
また、全般の花言葉として、「友情」や「感謝」などを持っているため、春を告げるフリージアは未来への希望を感じさせてくれる花といえるでしょう。
フリージアの基本情報
科・属名 | アヤメ科・フリージア属 |
学名 | Freesia refracta |
英名 | Freesia |
和名 | 香雪蘭 |
別名 | 浅黄水仙、菖蒲水仙など |
原産地 | 南アフリカ |
フリージアは、明治時代にオランダから伝わったといわれており、日本に最初に入ってきたのが淡黄色だったことから「浅黄水仙」という名前がつけられました。
原産地の南アフリカのケープ地方には、10種類以上の原種のフリージアが散在しています。
しかし、現在はオランダで品種改良されたことによって約150種類以上の品種があり、見た目も色もバリエーションに富んでいます。
フリージアは12月後半から店頭に出回るようになり、お正月のアレンジメントとしても使われることがあります。
フリージアの名前の由来
フリージアの名前のルーツには、心温まる友情のエピソードがあります。
1829年に南アフリカでフリージアを最初に見つけたデンマークの植物学者であるクリスチャン・フリードリヒ・エクロン氏が、友人の医師フレーゼ氏に敬意を示して献名したことに由来しています。
その後、ヨーロッパに広まり、日本でも明治時代のはじめにオランダから球根が輸入されました。
フリージアの特徴
フリージアの旬の時期は2月~4月ですが、現在では品種改良が発展したため、1年を通して楽しめるようになりました。
草丈は40cm前後で、まっすぐに伸びた茎の先に可愛い肉厚の花が垂れるように咲くのが特徴です。
花色は赤色やピンク色、白色、紫色などがあり、咲き方も一重咲きのほか、八重咲きなど、多種多様です。
花持ちも比較的良いため、切り花やアレンジメント、鉢花としても高い人気を誇っています。
また、フリージアの甘い香りは女性を中心に人気があり、フレグランスとしても親しまれています。
フリージアの香りの成分である「リモネン」には神経を正常化する細胞の働きを促す作用があるため、リラックス効果やダイエット効果が期待できます。
フリージアはいつの誕生花?
フリージアの誕生花は、「1月10日」「1月24日」「2月2日」「2月11日」「2月13日」「2月14日」「2月22日」「2月28日」「3月13日」などが該当します。
フリージアは春先に咲く花ということもあり、2月~3月を中心に誕生花となっている日が多いです。
その期間に誕生日を迎えるという知人や恩人がいる場合は、フラワーギフトとして贈ってみると良いでしょう。
フリージアの代表的な種類
開花する時期が早春であるため、卒業や入学祝いなどに活用されることが多いフリージアは、花束の脇役となることが多かったのですが、最近では八重咲きの華やかな品種があるため、主役として利用されることが増えています。
そんなフリージアには、どんな品種があるのか気になるという人は多いでしょう。
ここでは、フリージアのなかでも特に代表的な品種を具体的にご紹介します。
ハネムーン
ハネムーンは、2005年にオランダで開催されたフリージアコンテストで見事優勝した品種であり、高い人気を誇っています。
パステル調のピンクに白が混じる八重咲きが一般的であり、芳醇な香りが漂ってきそうな可愛らしいその姿は、華やかでありながらも上品な印象があります。
そのため、ブライダルシーンで活用されることが多く、大切な思い出を華やかにしてくれる品種といえるでしょう。
カシス
カシスは、ボリュームがある八重咲きの晩生種であり、目を奪われるような鮮やかなピンクと豪華な花型が魅力的です。
1つ1つの花がとても大きく、庭を華やかで明るくしてくれるでしょう。
また、洋の雰囲気も持っている品種であるため、アレンジメントの「フィラーフラワー」としても活用されています。
アラジン
アラジンは大きなシングル咲きをする品種であり、太陽のように明るい黄色が魅力的なポイントです。
草丈は30cm~50cm程度であり、華奢な茎には5個~10個ほどの小さなユリに似た花を咲かせます。
アラジンは20年以上前に出た品種ですが比較的丈夫な品種であるため、今でも根強い人気があります。
フリージアの育て方
フリージアは、早春に見頃を迎える球根植物です。
風が少し暖かくなってきたころに太陽の光をたくさん浴びて咲くその姿には元気をもらえます。
ここでは、フリージアの育て方について具体的に解説します。
用土・肥料
フリージアを元気良く育てるには、保水性と通気性に優れたバランスの良い土が向いています。
初心者であれば、市販の草花用の培養土がおすすめです。
自分で作る場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1を配合して使用ください。
また、フリージアは連作を嫌がるため、同じアヤメ科の植物を植えた土を再利用すると生育不良になる可能性があるので注意が必要です。
植える際は、「緩効性化成肥料」を与えるようにしましょう。
追肥する場合は、液体肥料でも問題ありません。
フリージアの花付きを良くするためには、リン酸とカリ分を多く含む肥料がおすすめです。
置き場所
鉢植えの場合は、ある程度の光が入る場所に置いてください。
球根植物のフリージアは球根のなかに養分を蓄えているため、1年目はきれいに咲くでしょう。
しかし、翌年もきれいに咲かせるには、その後の手入れが必要不可欠です。
地植えの場合は日当りの良い場所に植えるのがおすすめです。
耐寒温度は3℃程度なので、冬場でそれ以下の気温になる場合は鉢植えにしたほうが良いでしょう。
水やり
フリージアの原産地であるケープ地方は地中海性気候なので、この環境に近づけるとエネルギッシュに育ちます。
湿気を最も嫌うため頻繁な水やりは控えるようにし、土が乾いたタイミングで水を与えるようにしてください。
適切な水やりのタイミングは、植物を丈夫に育てるのに最も大切なテーマです。
植え付け・植え替え
フリージアの球根の植え付け適期は地植えと鉢植えで異なります。
地植えの場合は10~11月がおすすめであり、植え付けるときは球根のうえに4~5cm土がかかる深さに植えてください。
鉢植えの場合は、9月後半以降に球根の頭が隠れる程度の深さに植え付けましょう。
深すぎてしまうと球根が腐ってしまうことがあるため、注意が必要です。
剪定
フリージアは花の管理をしっかりと行うことで、来年以降も花を楽しむことができます。
そのなかでも、剪定は特に重要な作業です。
フリージアの花が終わったら根元の茎を清潔なハサミでカットします。
その際、葉は光合成を行って球根に栄養を蓄える役目を担っているため、葉まで一緒にカットしないように注意してください。
また、花が終わっても葉が枯れるまではしっかりと水を与えることがポイントです。
夏の管理方法
夏になると花の時期は終わりを迎えます。
葉が黄色っぽく変色したら球根を掘り出し、雨の当たらない日陰で乾かしましょう。
しっかりと乾燥させたら、ネットなどに入れて通気性の良い場所で管理してください。
ただし、鉢植えの場合であれば掘り出さずそのまま土を乾燥させることができますが、その場合は雨がかからない場所に置き、秋になったら新しい土に植え替えましょう。
冬の管理方法
寒さに弱いフリージアは、冬の間は霜が当たらないように気をつけてください。
地植えの場合は、根元にウッドチップや藁などを敷いてマルチングをしましょう。
拾った落ち葉を敷くだけでも保温効果があります。
鉢植えの場合は、室内で管理するのがおすすめです。
増やし方
増やし方には主に2種類あります。
1つは分球であり、親球の周りに新球(子球)がついているので、切り離して植え付けてください。
もう1つの方法は種から増やす方法です。
この場合は、別の品種と人工授粉する必要があります。
少し手間がかかりますが、成功すれば珍しい花色が咲く可能性があります。
注意すべき病害虫
フリージアが被害を受けやすい病害虫はいくつかあり、しっかりと対策しなければフリージアが傷んでしまうかもしれません。
ここでは、かかりやすい病害虫とその対策について解説します。
害虫
フリージアが注意すべき害虫として、「アブラムシ」が挙げられます。
アブラムシは春~秋にかけて発生する害虫であり、主に葉の裏にくっついて栄養や水分を吸い取っています。
また、アブラムシを介してほかの病気が発生することもあるので注意してください。
定期的に葉の裏などをチェックし、見つけた場合はすぐに粘着テープなどを活用して駆除するようにしましょう。
あまりにも酷い場合は、市販の薬剤を散布するのもおすすめです。
アブラムシはジメジメした場所に発生することが多いため、風通しを良くしておくことで対策することができます。
病気
フリージアは、「モザイク病」と「菌核病」に注意する必要があります。
モザイク病は、そのウイルスに感染すると茎葉全体に緑の濃淡が現れるほか、花に斑点が表れることもあります。
放置してしまうと植物全体に広がってしまい、枯れてしまうことがあります。
そのため、発症した葉はすぐに処分するようにし、ウイルスに感染している球根を使用しないようにしてください。
菌核病は、地際部の葉鞘から腐敗がはじまり、やがて株全体が傷んでしまいます。
この病気はスクレロチニア菌によるものであり、菌核という黒色の塊を形成する特徴もあります。
被害にあった株は早めに処分しないと、ほかの株にも感染してしまうので注意してください。
フリージアを贈るおすすめのシーン
フリージアは春を告げる花であり、可愛らしい花の姿と華やかな色は晴れの日を彩るのに相応しいギフトになるでしょう。
ここでは、フリージアを贈るのにおすすめのシーンをご紹介します。
誕生日
フリージアには明るくポジティブな花言葉が多いため、誕生日ギフトにピッタリです。
芳しい香りがあるため、フリージアはただ美しいだけではなく、香りも楽しめるのが魅力的といえるでしょう。
旬の時期であれば価格は1本200円前後とそれほど高くないため、知り合いや先輩へのちょっとしたギフトに適しています。
結婚記念日
フリージアに秘められている花言葉のなかには「感謝」があります。
そのため、結婚記念日に贈ると忘れられない思い出になるでしょう。
また、さまざまな色をミックスして花束にすることでゴージャスな印象になります。
毎日一緒にいると、なかなか伝えることができない「ありがとう」という気持ちを、最上級の形にして贈ってみてはいかがでしょうか。
入学式・卒業式
春に咲くフリージアは、入学式や卒業式の贈り物にも最適です。
お世話になった先生には感謝の気持ちを込めて、ピンク色のバラと紫色のフリージアを組み合わせるのはいかがでしょうか。
いつまでも仲良くしたい友人には、カラフルで香りが良い黄色のフリージアがおすすめです。
また、祝福の花言葉を秘めた「サンダーソニア」などを取り入れるとより心温まるギフトになるでしょう。
まとめ
色鮮やかでふんわりと優しい香りを放つフリージアには、たくさんの前向きな花言葉を持っています。
また、フリージアの持つ芳しい香りに包まれることで、新生活への期待や希望を感じることができるでしょう。
さまざまな魅力があるフリージアの花束を大切なパートナーや友人へ贈ってみてはいかがでしょうか。