キンセンカの花言葉は?基本情報や贈るのにおすすめのシーンを解説

キンセンカは鮮やかなビタミンカラーが魅力です。花の姿からは明るい印象を受けますが、花言葉は少し切ない印象のものとなっています。
今回は、キンセンカと花言葉とその由来をはじめ、品種や育て方についても詳しくご紹介します。
キンセンカの花言葉
キンセンカの花言葉は、「慈愛」「乙女の姿」「静かな思い」「別れの悲しみ」「失望」です。
慈愛などの愛情に満ちた花言葉がある反面、「別れの悲しみ」や「失望」といった花言葉は少し切なさを感じますね。このような花言葉がつけられたかというと、それはギリシア神話が由来しているようです。
由来となったギリシア神話とは
キンセンカの花言葉の由来となったギリシア神話のストーリーをご紹介します。
昔、イタリアのシチリア島に住む少年クリムノンは、太陽の神アポロンに恋心を抱きます。昼間はアポロンの姿を見ることができるため、嬉しさでいっぱいです。
しかし、夜になり、アポロンが姿を消すと寂しくてたまらなくなります。 その様子を見ていた雲の神様は、ほんのいたずらのつもりで、太陽を8日間も隠してしまいました。 アポロンと会えなくなったクリムノンはとても悲しみ、ついには死んでしまいます。雲間からクリムノンの亡き骸を見つけたアポロンは、少年をキンセンカの花に変えてこの世に復活させました。そのため、キンセンカは太陽の色をした花として、今も太陽を見上げています。 |
太陽の神アポロンを想うクリムノンの気持ちから、「慈愛」や「静かな思い」、アポロンと会えなくなったクリムノンはとても悲しみから、「別れの悲しみ」「失望」という花言葉がつけられたのでしょう。
キンセンカの花言葉に怖い意味はある?
キンセンカの花言葉は先ほど紹介したとおり、「慈愛」「乙女の姿」「静かな思い」「別れの悲しみ」「失望」です。
しいて言うなら、「別れの悲しみ」や「失望」という花言葉が怖いととられてしまったのかもしれませんが、怖い意味がないので安心してください。
しかし、「失望」はあまりいい印象の言葉ではないので、贈る際は誤解されないように注意が必要です。
キンセンカの基本情報
キンセンカの基本情報をご紹介します。
科・属 | キク科・キンセンカ属 |
和名 | キンセンカ(金盞花) |
英名 | field marigold |
学名 | Calendula |
原産地 | 南ヨーロッパ |
分類 | 一年草 |
キンセンカは、黄色が多く真上を向いた特徴的な花です。丈や花の大きさ、花弁数もさまざまです。開花期間もとても長く、日本でもさまざまな場所で見ることができますよ。
また、学名のカレンデュラと呼ばれることもあります。
キンセンカの名前の由来
キンセンカは和名です。中国名の「金盞花」を日本語で読んだものですが、「盞」(セン)には盃という意味があります。
キンセンカは真上を向いて咲き、色は黄色やオレンジがほとんどです。その姿を金の盃に例えたというのが、キンセンカの名前の由来です。それが日本に伝わり、カタカナのキンセンカとなりました。
キンセンカの特徴
キンセンカの特徴は、やはり真上を向いて咲く姿でしょう。花の色は黄色やオレンジ色が多く、花弁の枚数も一重咲き、八重咲きなど多数の品種が存在します。
花期が長いのも特徴のひとつで、花は日の出とともに咲きはじめ、夜になると花は閉じるという特徴があります。
また、耐寒性のある一年草で、どこでも育てやすいため、ガーデニングにも愛されるお花です。
ハーブとしての効能
キンセンカは、古代ギリシャ・ローマ時代からハーブとしても使用されていました。
別名「太陽のハーブ」と呼ばれます。
サソリに刺された人に使うと強力な効果があると古代ローマの医師ディオスコリデスは記しており、古代では解毒の薬として使われていたようです。
現代では、肌荒れの予防や日焼け皮膚の炎症を鎮める効果や、生理痛や月経不順、PMSの緩和など、女性特有の悩みの改善効果もあるようです。
キンセンカは食用にもなるお花なので、サラダなどにして葉を食べることもできます。鮮やかな花びらは料理のトッピングとして使われることも多いです。
ハーブティーやカレンデュラオイルとして販売されているので、興味のある方はぜひ取り入れてみてください。
キンセンカとマリーゴールドの違い
キンセンカとよく似た花に、マリーゴールドが挙げられます。
マリーゴールドは花期がとても長く、黄色やオレンジ色で咲く花ということで共通点が非常に多いです。上記の画像はマリーゴールドですが、花の見た目も非常によく似ていますね。
このふたつの花の違いについて見ていきましょう。
まず、キンセンカの葉は細長い単純なヘラ状をしています。しかし、マリーゴールドの葉は、キク科植物によくみられる羽状複葉というものです。大きな違いはこのような葉の違いでしょう。
また、マリーゴールドは食用や薬用にはなりません。このことも、ハーブとして使われるキンセンカと大きな違いがあるといえるでしょう。
キンセンカはいつの誕生花?
キンセンカは、2月8日の誕生花です。
2月8日生まれの人への誕生日プレゼントにキンセンカを選んでみてはいかがでしょうか。
いつも太陽に向かって鮮やかに咲き誇るキンセンカは、明るく前向きな気持ちにさせてくれるはずです。
キンセンカの種類・品種
キンセンカには以下のような品種があります。
・まどかシリーズ
・オレンジポーキュパイン
・冬しらず
・やしま芯黒
それぞれの違いをそれぞれ見ていきましょう。
まどかシリーズ
代表的なのがキンセンカのまどかシリーズです。まどかシリーズの品種には、「チーズトルテ」「アーモンドミルク」「オレンジバームクーヘン」など、おいしそうな名前がつけられています。
「チーズトルテ」は黄色が濃く、「アーモンドミルク」は真ん中が茶色で花弁は薄黄色です。「オレンジバームクーヘン」は真ん中が茶色で回りがオレンジ色をしています。「モンブラン」は真ん中が茶色でまわりが白っぽい色で、「ホワイトロール」は花びらの先端だけ黄色になっています。
オレンジポーキュパイン
キンセンカの「オレンジポーキュパイン」は、ユニークな形の花びらが特徴的な品種です。濃いオレンジ色で、花びらはくるりとカールして管状になっています。
早咲きで寒さにも強く、切り花向きの高性種です。種まきは9月から10月の秋に行いましょう。
冬しらず
キンセンカの「冬しらず」は、黄色く小さな花がたくさん集まって咲きます。
冬しらずという名前だけあって、冬を知らないかのように寒さに強い特徴があります。花径は2cmほどで、とてもかわいらしいですよ。
花期は11月から翌年4月までと長いため、冬のお庭も鮮やかに彩ってくれるでしょう。
やしま芯黒
キンセンカの「やしま芯黒」は、真ん中が黒く、周りに小さなオレンジ色のはなびらが無数についています。真ん中が黒いのでオレンジ色との対比がはっきりとしており、切り花としても活躍するでしょう。
キンセンカの育て方
本項目では、キンセンカの育て方について詳しくご紹介します。
キンセンカは冬に強い花ですが、そのかわりに暑さの厳しい夏場はしっかりと対処しましょう。
用土・肥料
キンセンカを育てるには、まずは用土・肥料の準備をしましょう。
用土は、一般の草花用培養土が利用しやすくおすすめです。自分で配合する場合には、赤玉土7対腐葉土3の配合用土を使用しましょう。
肥料は、植え付ける際に堆肥と緩効性肥料を元肥として土に混ぜておきましょう。そうすれば、追肥はほとんど不要です。
鉢植えの場合は、月に1回くらい液体肥料を施しましょう。
置き場所
キンセンカは日当たりが良い場所に置きましょう。また、風通しや水はけのよいところであるかもよくチェックしてください。
キンセンカは、風通しと水はけ、日当たりのいい場所を好みます。この3つの条件がそろっていれば、特に問題なく育てられるでしょう。
寒さには強いですが、寒風や霜の当たらないところが理想です。寒風や霜が当たると枯れてしまう可能性もあるので、鉢植えやプランターで育てている場合、冬場は室内に置いておくのが最適です。
水やり
キンセンカは比較的乾燥に強く、庭植えで根が張ったものであれば水はほとんど必要ありません。水のあげすぎは逆に弱らせてしまう可能性があるため注意しましょう。
鉢植えに植えている場合には、用土が乾いているのを確認してからたっぷりと水を与えてあげてください。過湿状態が長く続くと根腐れする可能性があるので。必ず用土が乾いているのを確認しましょう。
植え替え
実はキンセンカは1年で花が枯れてしまうので、植え替えは必要ありません。
植え替えは植物にとって、とても体力を消耗するものです。必要ない植え替えは行わないようにしましょう。
剪定
キンセンカの剪定の仕方は、以下のとおりです。
キンセンカの花をたくさん楽しみたいときは、つぼみを切り取る必要があります。つぼみを切り取るとわき芽がたくさんでてきて、これを繰り返すことで、ボリューム感が出てたくさんの花を楽しむことが可能ですよ。
終わった花はまめに摘み取り、種をつけさせないようにするのが長くきれいに咲かせるコツです。
夏の管理方法
キンセンカは寒さに強い反面、夏の高温多湿に弱いという特徴があります。
初夏を過ぎると枯れてしまうのが自然の流れですが、耐暑性の強い品種であれば夏越しすることも可能です。
キンセンカを夏越しさせたい場合には、梅雨が来るまでに切り戻しを行いましょう。切り戻しとは、思い切って全部の枝を鉢の周りに沿う形で大胆にばっさりと切ってしまうことです。これによって枝の風通しがよくなり、夏越しできる可能性が高くなります。
冬の管理方法
キンセンカは基本的に寒さに強い花なので、冬でも屋外で育てられているキンセンカは多いです。
しかし、寒風が直接当たる場所だったり、霜が降りる地域では凍結などの対策が必要になります。特に丈が長く伸びてしまっている状態だと寒風にさらされやすくなり、葉が傷む恐れがあります。
鉢植えやプランターで育てている場合は、屋内に移動させて風があたらないようにしましょう。
増やし方
キンセンカは種まきで増やす方法が主流です。
キンセンカの花が枯れたあとは、ピンセットを使って種を採取します。採取した種は、以下の順番で種まきしましょう。
種を乾燥させたら、水が入った容器に種を浮かべてみてください。そして、水に沈んだ種だけを使いましょう。一般的に、水に浮く種は芽が出にくいとされています。
種まきをする際には、土に埋め込み過ぎないように注意しましょう。種が隠れる程度で土を軽くかぶせるくらいでいいでしょう。その後、発芽した本葉が3枚ほどになったら、ポットに移し替えて育てましょう。
注意すべき病害虫
本項目では、キンセンカを育てる際に注意すべき病害虫についてご紹介します。
病気や害虫はしっかりと予防してすることが大切です。花を育てるのに病害虫はつきものなので、しっかりと対策しましょう。
害虫
キンセンカにつきやすい害虫は、アザミウマ、アブラムシ、カタツムリ、エカキムシ、カメムシ、コナジラミ、ナメクジ、ネキリムシ、ハダニ、ハマキムシ、ヨトウムシなどが挙げられます。
予防するためには、害虫が好む多湿の状態にならないようにしてください。キンセンカは高温多湿に弱い品種が多いので、水やりをしすぎたり暗い場所に置いていたりすると病気にもなりやすく、害虫も発生しやすいです。
アブラムシには水で薄めた牛乳をスプレーすることで殺虫効果がありますが、害虫除けスプレーは種類も豊富なので、トラブルに合う商品を購入するのも良いでしょう。
病気
キンセンカがかかる可能性のある病気には、モザイク病、芽枯細菌病、うどんこ病、黒星病、立枯病、苗立枯病、灰色かび病、斑点病などがあります。
「モザイク病」は、葉に淡黄色のモザイクや縮れなどが現れます。
「芽枯細菌病」は開花前に発病しやすく、かかると萎縮して縮んでしまいます。
「うどんこ病」は茎葉にうどん粉をかけたような斑点がでて黄化枯死してしまいます。これらの恐ろしい病気を防ぐためには、排水を良好にして風通しを良くしてください。
もし病気にかかってしまったら、傷んだ葉や苗は取り除き、早めに薬を使って対処しましょう。
キンセンカを贈るのにおすすめのシーン
鮮やかでかわいらしいキンセンカは贈りものにもぴったりです。
- 入園・入学祝い
- 誕生日祝い
最後に、キンセンカを贈るのにおすすめのシーンについてご紹介します。
入園・入学祝い
入園・入学祝いには、お子さんにぴったりの明るいお花をプレゼントしたいですよね。
キンセンカの「慈愛」という花言葉は、新しい一歩を歩み出す大切なお子さんへの愛を込めることができるでしょう。また、慈愛の精神を持って、ともだちをたくさん作ってほしいという願いも込められるのではないでしょうか。
キンセンカの明るいビタミンカラーで太陽に向かってまっすぐのびる姿は、成長を見せてくれる子どもたちの姿にも重ねられます。
入園・入学祝いの贈りものにキンセンカを取り入れたい方は、事前に花屋さんにキンセンカを入れて花束を作ってほしいと予約をしておきましょう。
誕生日祝い
黄色やオレンジの花が美しいキンセンカは、誕生日のお祝いにもおすすめです。
鮮やかなキンセンカで、とびっきりのかわいい花束を作ってみてはいかがでしょうか。ガーデニング好きな方なら鉢植えで贈れば、寒い冬もお庭を彩ってくれるので喜ばれます。
上記でもご紹介しましたが、キンセンカは2月8日の誕生花です。誕生花のプレゼントは非常に喜ばれるので、お花選びに悩んだ際はぜひ取り入れてみてください。
まとめ
今回はキンセンカについて、花言葉の由来となった切ないギリシア神話や、育て方などを詳しくご紹介しました。可愛らしい見た目だけではなく、ハーブとしても昔から愛されているということもわかりましたね。
鮮やかなビタミンカラーが特徴的なキンセンカは、大切な人への贈り物にもおすすめです。冬の寒さにも強いお花なので、ぜひプレゼントやガーデニングに選んでみてはいかがでしょうか。