サルビアの花言葉を色別や種類別で紹介!特徴や人気の種類なども解説
サルビアはハーブや観賞用など幅広い場所で利用されている植物です。花壇に植えられているのを見た事があるという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、サルビアの花言葉や育て方などを詳しく解説していきます。
贈り物としておすすめのシーンなどをご紹介するので、サルビアを贈りたい方もぜひ参考にしてみてください。
サルビアの花言葉
サルビアの花言葉は「知恵」「尊敬」「家族愛」「良い家庭」などがあります。
サルビアという言葉の語源はラテン語で健康、良い状態を意味する「salvus」と言われていて、良い状態という意味から家族の仲の状態が良い事と連想され「家族愛」「良い家庭」という花言葉が付いたようです。
また、呼び方がラテン語の「salvus」からフランスで「sauge」、そこからイギリスで「sage」へと変わっていき、「sage」と言う言葉が賢人を意味することから「知恵」「尊敬」といった花言葉が付いたとされています。
サルビアの色別の花言葉
素敵な花言葉が多い花言葉ですが、実は色別に異なる花言葉がついています。
赤、青、紫、白それぞれの花言葉を見ていきましょう。
また、サルビアは種類ごとにも異なる花言葉がつけられています。こちらも併せてご紹介します。
赤色のサルビア
赤色のサルビアの花言葉は「燃える思い」です。この花言葉は、燃え上がるように咲く赤い花の姿に由来しているとされています。
何か情熱的な思いを抱いている人や大切な人に贈ると喜ばれるのではないでしょうか。
青色のサルビア
青色のサルビアの花言葉は「知恵」「尊敬」「尊重」です。
この花言葉は静かでクールなイメージを持つ青色の花に由来しているとされています。
職場の先輩や、恩師への贈り物におすすめです。
紫色のサルビア
紫色のサルビアの花言葉は「永遠にあなたのもの」「尊重」「知恵」「炎のような情熱」です。情熱的な花言葉が多くなっていますが、「尊重」「知恵」という花言葉は誰にでも贈りやすいでしょう。
白色のサルビア
白色のサルビアの花言葉は「純粋」「花嫁」「平和」「尊敬」「感謝」です。
「純粋」「花嫁」といった花言葉は白く綺麗な色の花に由来しています。
結婚や家庭に関する表現が多いので、主に結婚式などのシーンで使われる事が多いです。
「感謝」という花言葉はハープとして古くからヨーロッパで利用されていたことに由来しています。何か感謝の気持ちを伝えたい人に、感謝を伝える日と共に贈ると喜ばれるでしょう。
サルビア・ガルニチカ
サルビア・ガルニチカの花言葉は「燃える思い」「尊重」です。
サルビア・ガルニチカの花は紫色をしており、花言葉も紫色のサルビアと似たものになっています。
ブルーサルビア
ブルーサルビアの花言葉は「家族の徳」「知恵」「賢人」「尊重」「永遠にあなたのもの」
「家族の徳」です。これらの花言葉は、ブルーサルビアの健康増進の薬効が家族の健康を導くという役割に由来します。他の花言葉は青色のサルビアと似たものになっています。
サルビア・スクラレア
サルビア・スクラレアの花言葉は「透明な」「澄んだ」です。
サルビア・スクラレアは、ハーブ用に使われる時は「クラリセージ」という名前で呼ばれます。このクラリセージという名前には、元々「清浄な」という意味があり、このことから似たような花言葉がつけられたのかもしれません。
サルビアの基本情報
科 シソ科
属 アキギリ属
和名 ヒゴロモソウ(緋衣草)
英名 Scarlet sage
学名 Salvia splendens
原産地 ブラジル
草丈は20cmから、大きくなれば160cmほどにもなります。
サルビアの特徴
サルビアは、季節が変わっても枯れる事なく毎年花を咲かせる多年草です。
南米が原産地なので、南米より低い気温になる日本の冬を乗り越えられません。したがって、日本では一年の間に枯れてしまう一年草と呼ばれ、夏に見る事が多いです。
品種数は900種類以上もあり、ガーデニングや観賞用、セージという名で調理用ハーブや薬用ハーブとしても使われます。
サルビアには多くの薬効があり、殺菌、止血、健胃、喉頭炎・扁桃炎の治療、歯肉の炎症、口内炎の治療などに使用されています。
セージというとハーブとして有名ですが、セージは英語で、サルビアはラテン語となっており、実は同じ植物です。ハーブで使われるセージの和名は「ヤクヨウサルビア」となっています。
主に薬用ハーブとして使われるセージは5月〜9月にかけて咲くので、イギリスでは「長生きをしたければ、5月にセージを食べるとよい」といったことわざがあるほどです。
サルビアの名前の由来
サルビアというの名前の由来はラテン語の「salvus」に由来しています。
古代ローマ帝国ではサルビアは蛇に噛まれた傷を治す効果があるとされとても重宝されていました。そこから「健康」や「良い状態」といった意味と共に付けられた名前です。
別名のセージ(sage)も語源は同じです。
サルビアには幻覚作用がある?
調理用や薬用、ガーデニング、観賞など、さまざまな場面で活躍する多種多様なサルビアですが、その中に強い幻覚作用を持つ種類があることを知っていますか?
それはメキシコ原産の「サルビア・ディビノラム」です。このサルビアにはサルビノリンAという幻覚症状を引き起こす成分が含まれており、日本では法律によって持ち込みが禁止となっています。
具体的な幻覚症状としては、体の感覚がなくなる、取り留めのない思考状態に陥る、一時的に話ができなくなるなどがあり、更には空間記憶、長期記憶、エピソード記憶能力の損失といった記憶に関するところまで影響が出てしまいます。一方でリラクゼーション効果もあるので摂取しようとする人が海外では後を絶ちません。
先ほども言ったように、日本では法律で禁止されているので摂取するような危険はほとんどないと思いますが、国際的に厳しく規制されているわけではないので海外に行った際は気をつけましょう。
サルビアの人気の種類
本項目では、ガーデニング、観賞用として人気な種類をいくつか紹介します。
- サルビア・スプレンデンス
- ブルーサルビア
サルビアを育ててみたいけどどの種類を育てようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サルビア・スプレンデンス
サルビア・スプレンデンスは、サルビアを代表する種類と言っても過言ではありません。
花屋や花壇などでも多く見られ、とても有名な種類です。綺麗な赤色がよく目立ち、ベランダや庭などを綺麗に彩ってくれるでしょう。
ブルーサルビア
ブルーサルビアは、サルビア・スプレンデンスと一緒に公園などの花壇で植えられているのをよく見かける綺麗な青色のサルビアです。
この花は夏に開花した後、3分の2ほどに切り戻すと秋でも花を楽しめるのが特徴です。花壇で長く楽しみたい方は、ブルーサルビアを選ぶと良いでしょう。
サルビアの育て方
ここからは、サルビアの基本的な育て方から長く花を咲かせる方法、季節ごとの管理方法や注意すべき病害虫まで紹介します。
用土・肥料
土の質はあまり選びませんが、腐植質に富む肥沃な弱酸性土が理想的で、リン酸分の多いほうが花つきがよくなります。基本的には野菜や花の培養土やハーブ用の土で大丈夫です。
与える肥料は元肥としてゆっくりと効果を出す緩効性肥料の化成肥料を月に一度与えるのがおすすめです。すぐに効果を出したい時は、速効性肥料の液体肥料を1〜2週間のペースで与えると良いでしょう。
真夏は育つスピードが少し衰えるので、追加の肥料は必要ありません。
肥料が不足すると下部の花が黄色に変色してしまったり、生育停滞が起こり開花しなくなる場合もあります。
置き場所
サルビアは、日当たりが良く乾燥しない所に置くことをおすすめします。
育てるのに適している温度は15℃〜25℃ですが、30℃を超える夏に直接日差しが当たる場所に置いておくと花付きが悪くなる可能性もあるので、日差しが当たらない場所に移動させてください。
水やり
土を触ってみて乾き始めているなと感じたら水やりのタイミングです。
開花時期の長いサルビアは、花を咲かせるために多くのエネルギーを使います。水が不足すると花付きが悪くなり、下葉が枯れてしまうので水やりの時にはたっぷりと水をあげましょう。
植え付け・植え替え
サルビアの発芽温度は20℃程なので、気温の上がる5月上旬に種をまきましょう。
サルビアの種は発芽するのに光が必要なので覆土は5mm程の薄さにし、種を地中深くに埋めないよう注意が必要です。
発芽まで7〜8日かかるのでその間乾かさないよう水やりをして、発芽してからは日によく当てるようにします。
サルビアを一年草として育てるなら植え替えは必要ありませんが、多年草として育てるなら植え替えが必要です。やり方は、根鉢を3分の1程度ほぐし、一回り大きな鉢(容器)に植え替え、たっぷりと水やりをすれば終わりです。この時に大きすぎる鉢に入れてしまうと、土が必要以上に水を吸収してしまい根腐れを誘発するので注意が必要です。
剪定
夏から秋にかけてサルビアを楽しむためには、株を全体の半分まで切ってエネルギーを温存させる切り戻し剪定をします。
切り戻し剪定は厳しい夏の暑さの影響を考慮して7月下旬〜8月の間に行いましょう。切り戻し剪定をすることにより、花を長持ちさせられます。
秋には花が咲かなくなってしまうため9月以降は剪定はせず、全体の花付きを良くするための花摘みをすると良いでしょう。
夏の管理方法
サルビアは高温状態だと弱ってしまい開花しなくなる可能性があるので、夏の強い直射日光や西日などが当たらない場所で育てる必要があります。
高温に加え、多湿状態も嫌うので風通しの良い場所に置いているとなお良いでしょう。
十分に花を楽しんだら、秋に向けて切り戻し剪定をしてエネルギーを温存させてあげてください。
冬の管理方法
基本的にサルビアは寒さに弱い植物ですが、工夫次第で冬越しすることができます。
まずサルビアを冬越しさせる条件として、温度を5℃以上に保つ必要があります。腐葉土と敷きわらや落ち葉などを使って温度調節をしましょう。
まずはサルビアの高さを3分の1程度まで切り戻し、腐葉土と敷きわらや落ち葉をかぶせ、日当たりの良い場所に置きます。
関東地域に絞られてしまいますが、こうすることで冬越しすることができます。特に気温の下がる日は、鉢に不織布や新聞紙を巻き保温する事で冬越しできる確率をあげられます。
忘れがちですが、冬の時期でも土が乾いていたら水やりをするようにしましょう。
増やし方
サルビアの増やし方は主に2つあります。それは、種を採取しまくことと挿し芽です。
サルビアの花が咲き終わると種が作られます。花摘みをしていると取れる種が減ってしまうので一度花摘みをやめて茶色く枯れるまで待ちましょう。
サルビアが枯れたら花穂ごと切り取り数日間乾燥させた後、種を取り出します。あとは次の種まきに適した時期の5月まで冷暗所で保存しておくだけです。
挿し芽は切り戻し剪定で切ったものを挿し穂として使う増やし方です。
まずは挿し穂に付いている下の方の葉を取り除き、1時間ほど水につけましょう。
次に、清潔な状態の用土に穴をあけて挿し穂の先端をその穴に埋めたら水をたっぷりと与えて土を湿らせます。発芽するまでは暗所、発芽した後は日の当たる場所に置いておき、成長に合わせて鉢や容器のサイズを上げていきましょう。
後は、以前育てたサルビアと同じように育てるだけです。
注意すべき病害虫
サルビアに多く見られる害虫は、アブラムシ、オンシツコナジラミ、ハダニ、ホコリダニ、ナメクジ、バッタ、カタツムリ、ヨトウムシなどがいます。
放置していると葉が食い荒らされて見るも無惨な姿になってしまうので、早めの対策が必要です。
主な対策としては無機質な土と化学肥料を使う、定期的に葉を間引いて風通しよくして虫が寄ってこないよう予防する、虫がついていたらピンセットやガムテープなどで物理的に取る、市販の花に使える殺虫剤を使用する、葉や枝ごと切り落とすという方法があります。
病気に関しては育て方に問題があったり、害虫によって引き起こされるものがあります。
主な病気は、うどんこ病、黒星病、立枯病、苗立枯病、灰色かび病、斑点病などです。
ただ、サルビアはそもそも病気にかかりにくく、どの病気も市販で買える薬剤などで対処可能です。
異常が出た時にすぐに対応できるよう、普段からよく観察しておきましょう。
サルビアを贈るのにおすすめのシーン
情熱的で美しい姿から、サルビアは贈り物にもおすすめの花です。
最後に、いつ、どんな人に渡せばいいのか分からないという方に向けて、サルビアを贈るのにおすすめのシーンをご紹介します。
結婚記念日
結婚記念日には、大切なパートナーに日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。
今回ご紹介した通り、サルビアには「知恵」「尊敬」「家族愛」「良い家庭」「燃える思い」といった花言葉があります。
結婚記念日には情熱的な花言葉を持つ赤のサルビアや、結婚や家庭に関係する表現が多い白のサルビアを贈ってみてはいかがでしょうか。
結婚記念日に贈りたいフラワーギフトについては以下の記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
両親の結婚記念日には素敵な花束を!花の種類や贈り方のポイントは?
父の日・母の日
両親に日頃の感謝を伝える際にもサルビアはおすすめです。
花屋ではラッピングされた鉢植えが母の日ギフトとして販売されていることも多いです。
父の日、母の日には、尊敬、尊重などの花言葉を持つ青色のサルビアや、感謝の花言葉を持つ白のサルビアを贈ってみてはいかがでしょうか。両親の結婚記念日に贈るのもおすすめです。
贈りものにお悩みの方は以下の記事もぜひご覧ください。
まとめ
今回の記事ではサルビアの色別・品種別の花言葉や育て方などを詳しく解説しました。
鮮やかで美しい花が魅力的なサルビア。情熱的で素敵な花言葉も多く、贈りものにもぴったりな花であることがわかりました。
この記事が、サルビアを育ててみようと思っている人、大切な人への贈り物を考えている人の参考になれば幸いです。