ハナミズキの花言葉とは?色別や怖い意味はある?

ハナミズキは、大ヒットした曲のタイトルにもなっていることから、日本人には馴染み深い花です。ピンクや白などの可愛らしい花を咲かせ、花言葉も素敵な意味合いなのでプレゼントとしても人気を集めています。

この記事では、フラワーギフトに役立つハナミズキの花言葉や誕生花・風水効果に加え、ガーデニングで楽しみたい方に向けて育て方や注意点なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ハナミズキの花言葉

ハナミズキの花言葉は「永続性」「返礼」「私の思いを受けてください」「華やかな恋」などがあるため、プレゼントにも最適です。それぞれの花言葉由来や色別・英語版の花言葉などについて解説していきます。

花言葉の由来

「永続性」の花言葉は、ハナミズキの成長スピードが他の植物よりも緩やかなことに由来しています。どっしりと構えた生命力あふれる姿が花言葉にぴったりですね。

「返礼」の花言葉は、1912年に当時の東京の市長であった尾崎行雄さんがアメリカへの友好のシンボルとして桜の苗木を贈り、そのお礼としてハナミズキが日本に贈られたことが由来となっているようです。また、「私の思いを受けてください」の花言葉にも由来しています。「華やかな恋」は、美しく咲き誇るハナミズキの花の姿から連想して付けられました。恋人やパートナーに贈る花言葉としてふさわしい意味合いでしょう。

色別の花言葉

ハナミズキの花には、薄紅色やピンク・白等のカラーバリエーションがあります。花の中には、色ごとに花言葉が分かれているものがありますが、ハナミズキに関しては花の色別の花言葉は特に無いようでした。

花の色を気にすること無く自由に贈れる気軽さがありますね。

先ほど解説した「永続性」「返礼」「私の思いを受けてください」「華やかな恋」等の花言葉が、ハナミズキ全体の花言葉となります。

英語版の花言葉

英語版でのハナミズキの花言葉には、「durability(永続的)」「love undiminished by adversity(逆境にも耐える愛)」「Am I indifferent to you?(私があなたに関心が無いとでも?)」があります。

「永続的」は日本語版の花言葉と同じように、ハナミズキが緩やかに成長していく姿に由来しているようです。「逆境にも耐える愛」は、丈夫で耐久性の高いハナミズキの性質が元になっています。「私があなたに関心が無いとでも?」は、ビクトリア時代に愛を伝える言葉として流行した言い回しが由来となっているようでした。

ハナミズキの花言葉に怖い意味はある?

ハナミズキには上記で解説した花言葉以外には無く、怖い意味合いもありませんでした。そのため、安心してハナミズキを贈り物に活用できるでしょう。

しかし、キリストを磔にした時の十字架がハナミズキの樹でできていたという伝説から、キリスト教の中ではネガティブなイメージになっていることもあります。そのため、キリスト教の方にハナミズキを贈ると勘違いをされてしまうことがあるかもしれません。

花言葉自体には怖い意味合いは無いのですが、贈る相手によっては注意した方が良いでしょう。

ハナミズキの基本情報

ハナミズキの花言葉について解説してきましたが、ここからはハナミズキに関する基本的な情報をご紹介します。

ミズキ科
サンシュユ属
和名 花水木
英名 Flowering dogwood
学名 Cornus florida
原産地 北アメリカ
開花期 4月~5月

 

ハナミズキの特徴

春の終わりから初夏にかけて開花期を迎えるハナミズキは、アメリカを代表する花の1つで、日本でも全国各地に分布している落葉樹です。10m前後まで成長し、一般家庭でもシンボルツリーとして庭に植えられているところも多く見かけます。

ハナミズキの花に見える部分は、厳密に言うと花びらではなく、総苞(そうほう)と呼ばれる葉が変化したもので、実際の花びらは総苞の中央に存在しています。

ハナミズキの名前の由来

ハナミズキは和名で「花水木」と書きます。ミズキ科の植物は、枝を切り落とすと切り口から樹液が滴り落ちることから「水木」という名が付きました。ハナミズキは、ミズキ科の中でもひときわ鮮やかな花を咲かせることから、頭に「花」を付けて「花水木」と付けられています。

ちなみに、英名の「Flowering dogwood」は、ハナミズキの樹皮を煮て作った汁が、犬の皮膚病の治療に使われていたことに由来しているようです。

ハナミズキはいつの誕生花?

ハナミズキを誕生日プレゼントとして贈る時は、誕生花も意識してみましょう。誕生花とは、生年月日に当てられた花のことで、365日全てにそれぞれの誕生花が付けられています。

ハナミズキが誕生花になる日は、3月18日・3月23日・4月15日です。ハナミズキの開花時期が4~5月なので、開花よりも少し早めに設定されているようです。そのため、つぼみの状態でハナミズキを贈って、開花を楽しんでもらうこともできるでしょう。

ハナミズキの風水効果

自然のパワーをもつ植物には、高い風水効果があると言われています。方角によって適している花の色があるので、高めたい風水効果に合わせて色を選んで植えてみましょう。

東の方角は良縁を司ると言われていますが、白や黄色の花は避けるべきとされているので、ピンクのハナミズキを植えるのがおすすめです。

また、北の方角に白い花を植えると、金運や家庭運がアップすると言われています。白いハナミズキを育てたい時は、ぜひ北の方角に植えてみてください。

 

ハナミズキの人気の種類

ハナミズキにはさまざまな種類があり、花の咲き方や色などが品種により異なります。プレゼントやガーデニングにハナミズキを選ぶなら、好みの品種を選んでみましょう。ハナミズキの人気の品種をご紹介します。

チェロキーチーフ

チェロキーチーフは最も多く流通しているハナミズキの品種です。白やピンクなどの花が可愛らしく、花付きも良いことから街路樹として多く用いられています。別名では「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。遠くからでも目を惹く華やかな印象のため、庭木のシンボルツリーにしても素敵です。

ジュニアミス

ジュニアミスもハナミズキにおける代表的な品種の1つで、黄緑色の花がだんだんと赤っぽく変化していくのが特徴です。花は大輪の赤色が鮮やかで、葉は深い緑色で魅力的なため、一般家庭でも庭木として親しまれています。

クラウドナイン

純白の大輪の花を咲かせることで人気のあるクラウドナイン。ハナミズキにおいて、白系の花の代表品種です。穏やかで明るい白色の花が、春の柔らかな光の中で輝く姿が美しく、日本では多くの庭園にも植えられています。

フェアリークラウン

フェアリークラウン花が後ろに反り返る姿が特徴的です。まるで王冠のような独特の見た目の品種で、特別な存在感を放ちます。洋風・和風問わず庭木としても最適で、少し変わったハナミズキを楽しんでみたい方にもおすすめです。

レッドジャイアント

レッドジャイアントは、花色や葉色のバラエティが多彩な品種です。若木でも花付きが良いので、一般家庭でも気軽に花を楽しめるほか、庭園や公園のアクセントとして植えられていることもあります。秋の紅葉の表情や紅い実が美しく庭のシンボルツリーとしても楽しめます。

ステラピンク

ステラピンクは、ハナミズキとヤマボウシを交配して生まれた品種で、ハイブリッドハナミズキとも呼ばれています。丈夫で病気にかかりにくく、寒さや乾燥にも強い性質をもっているので、初心者の方にもおすすめです。優しいピンクの花が、見る人の心を癒してくれます。

アップルブロッサム

アップルブロッサムは、花の中心から外側になるにつれて、白からピンクへと色が変わっていくのが特徴です。白とピンクのコントラストが春らしいよそおいで、花付きも良いので庭木としておすすめです。また、樹形がまとまりやすいので街路樹や公園などにも植えられています。

ハナミズキの育て方

ハナミズキはゆっくりと着実に大きくなっていくので、庭で育てることも可能です。ここからは、ハナミズキの育て方を解説していくので、ぜひ、ガーデニングの参考にしてみてください。

用土・植え付け

ハナミズキは水はけと通気性の良い土を好みます。ハナミズキを鉢植えで育てる場合は、小粒の赤玉と腐葉土7:3で配合したものを使うと良いでしょう。市販の草花用の培養土でも構いません。

ハナミズキを地植えで育てる場合は、植え付ける2~3週間前に土を整えておきましょう。直径・深さともに50cmの穴を堀り、腐葉土や元肥となる緩効性肥料などを混ぜ込みます。

置き場所

ハナミズキは日当たりが良く風通しの良い場所に植えましょう。半日陰でも育つことはできますが、花付きを良くしたいのなら日光に良く当てることが大切です。ただし、西日は避けた方が良いため、午前中から昼過ぎにかけて日が当たる場所が良いでしょう。

水やり

ハナミズキを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えて下さい。鉢の底から水があふれるくらいの量を与えますが、水が溜まりっぱなしにならないよう受け皿の水を捨てましょう。

ハナミズキを地植えで育てるのであれば、根付いてからの水やりは基本的に不要です。降雨のみで足りますが、よほど雨が降らずに乾燥する時期には適度に水をやっても良いでしょう。

肥料

ハナミズキに肥料を与えることで、株が充実して花付きも良くなります。地植えで土質が肥えている時は特に肥料は必要ありませんが、そうでない場合は、花が咲き終わった後に緩効性肥料もしくは有機質肥料を施しましょう。

肥料は、ハナミズキの株元に数か所穴を掘って埋め込んでください。

肥料が足りていないと花付きや葉の状態も悪くなるので、ハナミズキの様子を確認しながら与える量を調整してみましょう。

植え替え

ハナミズキを同じ鉢で長期間育てていると、いずれ根が回りきってしまい、育成に影響を与えます。そのため、2~3年に1度は一回り大きな鉢に植え替えて、リフレッシュさせてあげましょう。

植え替えに適している時期は12~3月の間です。植え付けの時と同様に、新しい土に腐葉土や元肥などを混ぜて植え替えてください。

剪定

枝が伸びすぎていたり、葉や枝が混み合って風通しが悪くなっている場合は、剪定を行いましょう。剪定はハナミズキが落葉し始める11~3月の間がおすすめです。この頃には花芽も確認できるので、誤って花芽まで切り落としてしまう心配も少ないでしょう。

しかし、ハナミズキは成長が遅く、放っておいても樹形が安定しやすいので、毎年のように剪定する必要はありません。

夏の管理方法

街路樹や公園などにも植えられていることが多いハナミズキは、暑さに強いので夏の管理方法はいつも通りで構いません。しかし、強い西日に当たると良くないので、夕方には陰になる場所で育てると良いでしょう。

冬の管理方法

ハナミズキは秋になると紅葉し、その後落葉していきます。そのまま放置していても問題なく冬を越せるので、特別な寒さ対策は必要ありません。

ただし北海道等の寒冷地では、冬場は鉢植えを室内に入れて気温が下がりすぎないように注意しましょう。

増やし方

ハナミズキは、接ぎ木と種まきの2通りで増やすことができます。

接ぎ木とは、台木に接ぎ穂を合わせて1つの株にする手法です。種まきから育てて3年ほどたった株を台木とし、増やしたい品種の枝を切り取って接ぎ穂にしましょう。接ぎ穂は、新芽が伸びて1~2年程のものを使ってください。

同じ品種を増やしたいのであれば、種を採取するのもおすすめです。花が咲き終わって熟した実を採取し、果肉を取り除いてすぐに土に埋めてください。しっかり根を張るまでは、鉢植えで育てた方が管理がしやすいでしょう。

注意すべき病害虫

ハナミズキは風通しが悪くなると、「うどんこ病」にかかりやすくなります。葉が白い粉をふいたようになる病気で、そのまま放っておいても株が枯れることは少ないですが、見栄えが悪く、落葉が早くなる等の問題も発生するので対策を行いましょう。初夏から夏の間に定期的に薬剤を噴霧すると被害を軽減できます。

また、4~7月の間はコウモリガの幼虫、8~9月にはアメリカシロヒトリ等の害虫が付くことがあります。発見次第捕殺して、ハナミズキへのダメージを減らしましょう。

ハナミズキを贈るおすすめのシーン

ハナミズキの切り花は多く流通しているわけではないですが、可憐でエレガントな印象なのでフラワーギフトとしてもおすすめです。最後に、ハナミズキを贈るおすすめのシーンをご紹介します。

母の日・父の日

ハナミズキの「返礼」の花言葉から、いつもお世話になっている母や父へ、お礼の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。母の日は5月の第2日曜日で、開花期を迎えるハナミズキは時期的にもぴったりです。

開店・開業祝い

ハナミズキの「永続性」の花言葉に、「いつまでも商売繁盛が続きますように」という願いを込めて、開店や開業祝いに贈ると喜ばれるでしょう。ただ、ハナミズキは花持ちがそれほど良くなく、1週間もすれば枯れてしまいます。早く枯れる花は「早く潰れる」ことを連想させるので、切り花ではなく鉢植えで贈るのがおすすめです。その際には、鉢植えの植物を贈ってもよいかどうか、贈り先に確認を取っておきましょう。

新築祝い

植物を植えられるような庭がある新築であれば、新築祝いとしてハナミズキの鉢植えや株を贈ってみませんか。ゆっくり着実に大きく成長していくハナミズキは、これからの家族の幸せを見守ってくれる存在になってくれるでしょう。新しい家族の暮しの始まりを象徴するようなシンボルとしてふさわしいギフトです。

結婚祝い

ハナミズキには「私の思いを受けてください」「華やかな恋」等のロマンチックな花言葉もあります。そのため、結ばれた2人を祝福し、末永い愛を願う結婚祝いに最適です。

華やかで美しいハナミズキの花は、夫婦の幸せな未来を象徴するような存在となってくれることでしょう。

ハナミズキの花言葉を知ってギフトに生かそう!

ハナミズキには、ギフトにふさわしい素敵な花言葉がたくさんあります。切り花として流通していることは少ないですが、育てやすくて見栄えも良い花なので、鉢植えで贈ってみるのも良いでしょう。

ハナミズキを育てて楽しむ場合は、あまり気にしすぎずゆったりした気持ちで育てるくらいで構いません。種類も豊富で花の印象がさまざまなので、希望のイメージに合うハナミズキを探してみてください。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?