贈る人も贈られる人も幸せになれるプルメリアの花言葉とは?
南国の明るい太陽の光を浴びて咲くプルメリアの花。エレガントな佇まいとスイートな香りは多くの人々の心を魅了しています。
また、プルメリアはハワイではレイとして、バリ島などではお供え物として扱われており、国や地域の垣根を越えて神聖な花として活用されています。
本記事では、プルメリアの花言葉をはじめ、基本情報やおすすめの活用シーンなどを解説します。
プルメリアの花言葉
プルメリアは白色が有名ですが、黄色やピンク、オレンジ色など、さまざまな色が存在します。花によっては色別に花言葉を持っている種類も存在しますが、プルメリアは色によって花言葉が変わることはなく、どの色でも同じ花言葉を持っているといわれています。
ここでは、神秘的なプルメリアに秘められた4つの花言葉を詳しく紹介します。
気品
「気品」の花言葉は、プルメリアの優雅な佇まいとエレガントな香りからつけられました。プルメリアが持つ南国を想像させるような贅沢な香りは、疲れた心をそっと癒してくれます。
古くなったプルメリアでも、水に浮かべたままにしておけばしばらくの間は香りを楽しめます。
恵まれた人
「恵まれた人」の花言葉は、プルメリアの芳香が女性の魅力を引き出すパワーがあるといわれていることからつけられました。
プルメリアが持つ美しさは多くの人の心を魅了しており、南国の暖かい島では年間を通して開花していて華麗な姿と甘美な香りが愛され続けています。
陽だまり
「陽だまり」とは太陽の光が当たり、ポカポカと気持ちが良い状態のことをいいます。この花言葉は、プルメリアが南国の日差しの下で咲く植物であることからつけられました。
また、プルメリアのレイをかけて踊るダンサーをイメージしてつけられたという説もあります。「陽だまり」は、太陽の光が好きなプルメリアにぴったりの花言葉です。
内気な乙女
プルメリアはきれいですが、その美しさは派手すぎず上品な印象があるのも特徴です。「内気な乙女」の花言葉に秘められた意味は、プルメリアが持つ奥ゆかしい魅力が由来といわれています。
また、この花言葉はプルメリアの古い伝説からつけられたという説もあります。
西洋における花言葉
花言葉は文化や歴史、宗教などの違いによって異なる場合があります。
アメリカでプルメリアに秘められている花言葉は以下の通りです。
- beauty(美しさ):プルメリアの美しさをたたえた花言葉
- charm(魅力):人を惹きつける魅力があることを表している
- grace(上品):キリスト教では神から与えられる慈悲や恩恵を意味する言葉
花言葉にまつわるエピソード
ハワイでは、プルメリアを好意を寄せている相手にプレゼントすると「恋が叶う花」といわれています。
また、満月の夜明け、朝露に濡れたプルメリアで編んだレイを自分の愛しい人に贈ることができれば、願いが叶うといったロマンチックな言い伝えもあります。
プルメリアの基本情報
プルメリアの基本情報は以下の通りです。
学名 | Plumeria(プルメリア) |
植物分類 | 熱帯植物 |
科・属 | キョウチクトウ科・インドソケイ(プルメリア)属 |
英語名 | Frangipani(フランジパニ)、Temple tree(テンプルツリー) |
和名 | 印度素馨(インドソケイ) |
原産地 | メキシコ、中米、南米北部など |
草丈 | 0.5~10m |
開花時期 | 6~10月 |
花色 | 白色、ピンク色、黄色、赤色 など |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
誕生花 | 1月27日、8月28日、11月16日 |
プルメリアは、美しい外見と芳醇な香りが魅力的な植物です。熱帯植物であるため、乾燥と耐寒性に優れています。
ハワイではあたり一面に咲いていてとても馴染み深い花であるため、ハワイをイメージするモチーフとしても広く親しまれています。
また、プルメリアは女性の守り神とされており、女性の魅力を引き出すパワーがあるともいわれている花です。髪飾りなどに使用されることが多いですが、右につけると「未婚」、左側は「既婚」という意味になります。
ハワイではレイとして活用されることが多く、ハイビスカスと並んで高い知名度を誇っています。
特徴
プルメリアはハワイやジャワ島、バリ島などの温かい地域では年間を通して咲き続けています。花びらは5枚で肉厚、中心に向かうほど色が濃くなるグラデーションが特徴的です。
また、プルメリアは色ごとに異なる香りがあります。たとえば、白色のプルメリアならジャスミンのような香りを持っており、ピンク系のプルメリアならエレガントな甘い香りが多いです。
プルメリアの香りの効能にはさまざまなものがあり、その一つがリラックス効果です。プルメリアが持つ甘い香りは、ストレスを軽減させて活力を与えてくれるとされています。
また、芳醇な香りは皮膚トラブルにも優れた効果を発揮するともいわれています。ただし、この香りには降下作用があるため、血圧が低い方は避けたほうが良いでしょう。
プルメリアの香りを楽しむには、バスオイルとして使用したりアロマディフューザーなどを活用したりするのがおすすめです。
名前の由来
プルメリアの名前は、発見者である「シャルル・プリュミエ」にちなんでいます。シャルル・プリュミエ氏はフランスの植物学者であり、中米や南米に幾度となく来訪してアメリカの植物を研究した人物です。
その中の一つがプルメリアであり、彼の功績をたたえる意味で名づけられたといわれています。
プルメリアが使用されるレイにはどんな意味がある?
プルメリアといえば、レイに使われている花だとイメージする方が多いのではないでしょうか。ハワイに行くと歓迎の意味で贈られることが多いレイですが、装飾品として活用されるだけではなく、色々なニュアンスを含んでいます。
ここでは、レイの種類や歴史、秘められた意味などを解説します。
レイの種類
レイは首にかけるタイプをはじめ、頭に花冠のように乗せる「レイ・ポオ」や、足首などにつける「レイ・クペエ」などの種類があります。祝福などの場面では、レイ・ポオを贈ることも多いといわれています。
また、神々に捧げる古典的なフラダンスを踊る際にも使用されており、このときのレイはすべて神への信仰心を表しているそうです。
レイの歴史
レイは、紀元前にハワイに渡って来たポリネシア人によってもたらされたといわれています。歴史に残っているものでは、紀元前750年ごろにオリーブの葉でつくられたギリシャのレイが見つかっています。
また、ポリネシア以外でも文明が栄えていた地域でもレイの習慣があり、多くは社会的な権力の証明や神聖な場所で使われました。主に、魔除けや祈願などの意味でも身につけられていたとされています。
ハワイアンレイに秘められた意味は?
レイは、直訳すると「花輪」です。その他にも、「絆」や「愛する人」という意味合いも含んでおり、ハワイにおけるレイは尊敬や愛情を表していることが伝わってくるでしょう。
レイに使われる花材にはプルメリアの他にも、ハイビスカスやハワイアンジャスミンなどが挙げられます。その中でも、白色のプルメリアには神が宿っているともいわれているため、幸せを導く花として用いられることが多いです。
プルメリアがALOHAの由来といわれる理由
ハワイ語の辞書によると、「ALOHA(アロハ)」の意味は30種類もあるのをご存知でしょうか。「こんにちは」「いらっしゃいませ」「さようなら」などの挨拶はもちろんですが、その他にもさまざまな場面で使われています。
また、ハワイの伝統的な考え方では、プルメリアにはハワイ語の「ALOHA」の精神が宿っているともいわれています。
ALOHAの語源
「ALOHA」は、ハワイ語である「ALO」と「HA」が結びついた言葉です。それぞれの言葉を合わせると「息(呼吸)」という意味になります。
これは古代ポリネシア人が額と額を合わせて挨拶していたことに由来しており、お互いの呼吸を感じることで出逢いの喜びを表現していたという説もあります。
花びらに秘められた意味
プルメリアの5枚の花びらには、「ALOHA」の頭文字が宿っているといわれています。
- 「A」アカハイ(Akahai):親切や思いやりという意味があり、優しさを持って考えることの大切さを表している
- 「L」ロカヒ(Lōkahi):調和・協調を表し、バランスの取れた関係性の大切さをアピール
- 「O」オルオル(ʻOluʻolu):同意・心地よさを示しており、思考のバランスを整えることが大切という意味
- 「H」ハアハア(Ha’aha’a):素直・謙虚という意味で、控えめな気持ちや素直な心の美しさを表している
- 「A」アホヌイ(Ahonui):忍耐を表しており、ときには忍耐強さが大切だという意味
アロハの頭文字を組み合わせるとこのような深い意味合いがあり、プルメリアの5枚の花びらには、人間関係を円滑にするための大切なポイントが含まれています。
プルメリアの人気な種類
プルメリアにはたくさんの種類があり、原種は7種類で園芸品種は約1,500種類以上もあるといわれています。
ここでは、プルメリアの中でも特に人気がある品種を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
オブツサ(シンガポールホワイト)
オブツサは、別名「シンガポールホワイト」とも呼ばれており、冬でも落葉しないただ一つの常緑種です。オブツサは、ハワイでは街路樹を彩る花として広く親しまれています。
花びらは白色で中心に向かって黄色くなり、クチナシに似たフローラルな香りを持っているのが特徴です。開花期も4~10月と長いので、初めてプルメリアの栽培に挑戦する方におすすめです。
ルブラ(ディバイン)
ルブラは、耐寒性があり日本でも花を咲かせることが可能な品種です。ルブラの花びらはピンク色で、中央が黄色の可愛らしい花を咲かせます。
比較的小さい品種なので、鉢植えで育てたい方やちょっとしたスペースに飾りたい方に向いています。
プディカ
別名ブライダルブーケという名前を持つ「プディカ」は、細い枝に純白の花を咲かせる品種です。葉の先端が矢尻のような形をしているのが特徴で、花にはほとんど香りがありません。
また、ピンク色の交配種も出回っており、可愛らしい印象を与える種類の花といえます。
プルメリアを使用したブーケ3選
プルメリアは南国をイメージさせる花なので、リゾート風の結婚式のブーケや髪飾りとして人気があります。同じ花でも色や大きさ、組み合わせによってもがらっと違った印象になるのが魅力です。
ここでは、プルメリアを活用したブーケを3種類紹介します。
白色のプルメリアを使った清潔感あふれるブーケ
ピュアなイメージを大切にするなら、白色のプルメリアを使ったブーケがおすすめです。白色は純粋さや無垢さ、透明感などを象徴する色なので、花嫁が持つのにぴったりの色合いです。
特に、白色オンリーのブーケならウェディングドレスとの相性も抜群でしょう。
合わせる花はカサブランカやバラ、シャクヤクなどが素敵です。花の大きさをあえて不揃いにすれば、全体のイメージにメリハリをつけられます。
元気いっぱいのマリンカラーブーケ
元気いっぱいなイメージを演出するなら、オレンジ色のハイビスカスやモカラを使用したビタミンカラーのブーケが素敵です。ピンクや黄色のプルメリアを組み合わせると存在感もアップします。
また、海のモチーフの貝殻などを活用すると、南国ムードたっぷりのマリンブーケになるでしょう。
緑をふんだんに活用したナチュラルブーケ
白色や黄色のプルメリアにグリーンをプラスすると、ナチュラルな雰囲気のブーケに仕上がります。
また、ブーケの中にブルースターやデルフィニウムのブルーをミックスさせることで、清純なイメージを演出させることも可能です。
プルメリアはシンプルな形をしているので他の植物との相性も良く、ユーカリやモンステラの葉と合わせればモダンでオシャレなブーケになるでしょう。
プルメリアを贈るおすすめシーン
プルメリアは、星のようなフォルムが可愛らしい南国の花です。日本では、夏季以外ではあまり見かけませんが、ハワイなどの熱帯地方では1年中花を咲かせます。
見ているだけでハッピーな気持ちになれるプルメリアは、大切な日のプレゼントにも最適です。
最後に、プルメリアを贈るのにおすすめなシーンを3つ紹介します。
好きな人へのプレゼントに
ハワイでは、プルメリアは恋が成就する花といわれています。「気品」「情熱」などの花言葉を持っていることから、好きな人へ贈るのにぴったりです。
また、プルメリアは比較的シンプルな見た目で主張しすぎないのも嬉しいポイントです。最愛の方に贈れば、自身が持つ深い愛情をさりげなく伝えられるでしょう。
頑張っている人へ
プルメリアの花言葉には、「輝いている」という意味も込められているので、何かに夢中になっている人や頑張っている人へ贈るのにも適しています。身近な人が目標に向かってまっすぐに進んでいけるように、メッセージとともにプルメリアをプレゼントすれば喜んでもらえるでしょう。
また、いつでもそばに置いておけるように、プルメリアをモチーフにしたジュエリーをチョイスするのもおすすめです。
誕生日のプレゼントに
プルメリアには、「恵まれた人」などの素敵な花言葉がたくさん秘められているので、大切な人の誕生日プレゼントにもぴったりです。プルメリアの花束のみを贈っても良いですが、メインのギフトにそっと添えても素敵です。
また、プルメリアは「1月27日」「8月28日」「11月16日」の誕生花になっているため、該当する日に生まれた方がいるならサプライズで贈れば喜んでもらえるでしょう。
大好きな人へプルメリアの花言葉を添えて贈ってみよう
プルメリアは、南国に咲くキュートな花です。花言葉には、「気品」「内気な乙女」「日だまり」「恵まれた人」といった魅力的な意味合いが多く、大切な人へのプレゼントに向いています。
プルメリアが持つ美しさとスイートな香りはリラックス効果が期待でき、心を優しく癒してくれるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、大切な人へ愛情を込めたプルメリアの花を贈ってみてはいかがでしょうか。