プレゼントにはカモミールの花束を贈ろう!魅力をたっぷり紹介

可憐な白い花を咲かせるカモミールは古くから多くの女性に愛されてきており、ハーブティーやポプリなどのさまざまな楽しみ方をされています。しかし、マーガレットを小さくしたような可愛らしい見た目は、花束にしても素敵な印象を与えてくれます。

ここでは、カモミールの種類や花言葉、おすすめの花束などを紹介していくので、ぜひご覧ください。

カモミールってどんな花?

カモミールはその清楚な花の姿と優しい香りから、たくさんの人々に人気があるハーブです。ハーブティーからアロマテラピー、香水に至るまで多岐にわたって使用されています。ジャーマンカモミールの花は花托が盛り上がり、純白の花びらと爽やかな甘い香りを持つのが特徴です。

ここではカモミールについての基本データを整理していきましょう。

基本データ

名称 ジャーマンカモミール ローマンカモミール
学名 Matricaria chamomilla

(マトリカリアカモミラ)

Anthemis nobilis

(アンテミスノビリス)

科/属 キク科/シカギク属 キク科/ローマカミツレ属
開花時期 3月~6月頃 6月~9月頃
性質 1年草 多年草
草丈 60cmくらい 30cmくらい
花の特徴 花の中央が膨らんでいる/花のみ芳香がある 平べったく咲く/葉や茎にも香りがある
香り(精油) 薬草のような香り 甘い香り
効果/効能 肌荒れ/冷え 抗炎症/安眠

カモミールは主として2種類が有名で、属名や花姿や香りにも少し違いがあります。ハーブティーにすると、ローマンカモミールのほうがやや苦みが強いのが特徴です。芳香はどちらも甘いですが、ローマンカモミールのほうがフルーティーな香りを持つことから、香水として広く親しまれているのです。

カモミールの和名は「加密列(カミツレ)」で、英名では「chamomile(カモミール)」、

フランス語では「camomille(カモミイユ)」、中国語では「洋甘菊(ヤンガンジュ)」と表記されています。

原産地はヨーロッパで、「2月14日」「3月14日」「11月3日」の誕生花にもなっていますよ。

カモミールの歴史

カモミールはハーブとして世界中で有名な花です。その歴史は古く、4000年以上も前から薬草として使われてきました。日本に伝わって来たのは19世紀とされており、薬効が高いハーブとして広く活用されていたようです。

また、古代エジプトでは、エジプト神話の中の偉大な神である太陽の神ラーに捧げられた花とも言われています。

カモミールの種類

日本で栽培されているのは「ジャーマンカモミール」が主体ですが、カモミールには色々な種類があります。ここでは、主なカモミールの違いについて見ていきましょう。

  • ローマンカモミール
  • ジャーマンカモミール
  • ダイヤーズカモミール
  • ノンフラワーカモミール
  • ダブルフラワーカモミール
  • マトリカリア

それぞれ詳しく解説していきます。

ローマンカモミール

多年草のカモミールで、早春から秋にかけてデイジーのような可愛い花を咲かせます。丈夫なので、庭のグランドカバーとして植えている人も多いでしょう。冬になると枯れてしまいますが、春になるとまた芽吹くのが特徴です。

日本では主に精油や香水・葉や茎の部分はバスソルトとして活用されています。イギリスではジャーマンカモミールの代わりとして用いられているようです。

ジャーマンカモミール

一年草のカモミールで、ヨーロッパでは薬草として広く利用されているハーブになります。花はローマンカモミールと比較すると小さめで、咲き進むと花の中央部分が盛り上がり花びらがそり返るのが持ち味です。

一年草ではありますが、こぼれ種で毎年咲く場合もあります。日本では主に化粧品やハーブティーとして親しまれています。

ダイヤーズカモミール

ダイヤーズカモミールは、南ヨーロッパ原産の多年草の植物です。鮮やかな黄色い花を咲かせるのが特徴で、香りはほとんどありません。ハーブとしては、黄色の染料として使われていることがあるようです。切り花やドライフラワーとしても活用できます。

ノンフラワーカモミール

こちらは花が咲かないカモミールで「ローマンカモミール」の仲間です。ただし、全く花が咲かないわけではなく、咲くことが稀とされています。草丈も短いので芝生の代用として、グランドカバーに活用されることが多いカモミールです。葉や茎には強い芳香を持ちます。

ダブルフラワーカモミール

八重咲きのカモミールで、ローマンカモミールの変異株になります。こちらは草丈が20cm程しかなく、地面を這うように成長していくカモミールです。ポンポン咲きで白色またはクリーム色の花を咲かせます。

マトリカリア

キク科のヨモギギク属に分類されるマトリカリアは、南東ヨーロッパ原産の植物です。花色は白と黄色があり、草丈は20cm~100cmほどになります。花はカモミールによく似ていますが、葉っぱが大きいのが特徴です。ヨーロッパでは古くから薬草としても用いられています。

カモミールの花言葉に込められている意味は?

カモミールの花はとても可愛らしいのですが、外見からでは想像できないような花言葉が込められているのをご存知ですか。ここでは、カモミールに秘められている花言葉を解説していきます。

  • 清楚
  • 逆境に耐える
  • あなたを癒す
  • 親交

それぞれの花言葉の意味を見ていきましょう。

清楚

清楚とは清潔感があり、慎ましくナチュラルな様子を意味しています。これはカモミールの花の姿が、可愛らしく清らかであることから付けられたとされているようです。

逆境に耐える

カモミールは踏みつけられてもしっかりと根付き、蘇るパワーを持っています。このことから、ら「逆境に耐える」とは、自然の中でどんな苦しみにあっても生き抜く強さを表しているのです。また、困難な場面と対峙しても冷静に対応できる、精神性の高さとたくましさも表現されています。

あなたを癒す

カモミールの精油には安眠やストレス軽減の効果があることで知られています。したがって、「あなたを癒す」という花言葉は、実際に用いられているカモミールの薬草効果から付けられたという説が有力です。

ただし精油は濃縮されているため、使用量には注意しなければいけません。また、キク科の植物にアレルギーのある方は、あらかじめパッチテストなどを行ってから使ってください。

親交

カモミールはコンパニオンプランツとして知られています。アブラナ科の植物が被害に遭いやすいテントウムシなどを自分の方に引き寄せることで、守る役割を果たしているのです。つまり、他の野菜の成長をサポートするために貢献していると言えるでしょう。これによって「親交」「友情」などの花言葉が付けられました。

カモミールの花束・おすすめ7選

フラワーギフトを花屋さんで注文する場合は、予算や用途、好みなどを伝えて、後はお任せするという方も多いのではないでしょうか。大切な人への贈り物ならば、思い切ってリクエストをしてみても良いですね。ここでは、おすすめのカモミールの花束を7つ紹介します。

  • カモミールだけをふんわりと束ねるブーケ
  • ピンク色のマーガレットと組み合わせてキュートに
  • 赤いミニバラと束ねてゴージャスさをプラス
  • ブルー系の花とミックスさせてクールに
  • カモミールをフィラーフラワーに
  • ナチュラルなシャンペトルブーケ
  • クラスペディアを彩る花として

それぞれの花束について見ていきましょう。

カモミールだけをふんわりと束ねるブーケ

はじめに紹介するのは、カモミールとレモンゼラニウムをふんわりとクラッチブーケ風に束ねたスタイルになります。クラッチブーケは、茎の部分を揃えてカットするだけのシンプルなものです。

他のブーケと比較すると簡単に作れるので、庭に咲いたカモミールを自分で取って来て作れるのが魅力です。カモミールの可愛らしさが一段と引き立つブーケになります。

ピンク色のマーガレットと組み合わせてキュートに

甘いピンク色のマーガレットと合わせることで、ロマンチックな雰囲気を演出できます。四角のボックスに低くトルコキキョウやシオンなどの花を並べていって、マーガレットとカモミールだけに高さを出して飾れば、派手さのないカモミールが主役級に引き立つでしょう。敢えて質感が違う花をチョイスすれば個性が輝きます。

赤いミニバラと束ねてゴージャスさをプラス

豪華さが欲しいときには、ミニサイズのバラやランの花を組み合わせるのがおすすめです。サイズが大きい花だと、せっかくのカモミールが脇役になってしまうため注意しましょう。ブラックベリーなどを入れると、少しアンティークな雰囲気になります。わざと無造作に束ねると素敵です。

ブルー系の花とミックスさせてクールに

男性へのプレゼントなら、ブルー系の花と組み合わせるのも良いでしょう。男性にはどちらかと言うと、温かみのある色よりも涼しげなクールカラーの方が好まれる傾向があるからです。

例えば、ブルースターやデルフィニウムとミックスさせれば、落ち着いた男性へのプレゼントにもピッタリではないでしょうか。グリーンをふんだんに使うと、より清々しいイメージになります。

カモミールをフィラーフラワーに

淡い色のシャクヤクやアジサイなどと合わせて、カモミールをフィラーフラワーとして使っても素敵です。フィラーフラワーとは、花と花の間を埋めて、花束にボリュームを出したり奥行きを作るために用いられます。

持ち手が付いているオシャレな器に飾りつけてプレゼントすれば、持ち運びにも便利です。

ナチュラルなシャンペトルブーケ

シャンペトル(champêtre)とは、フランス語で「田園風の」という意味です。昨今では野の花を摘んできて、そのまま束ねたようなブーケスタイルが流行していますが、こちらも同じようなイメージになります。

花束というとイベントや記念日を彩るものとして捉えられがちですが、シャンペトルブーケはもう少しカジュアルなものです。例えば、カモミールに加えて、ニゲラやマリーサイモン、ユーカリ、アスパラの葉などをアレンジしても可愛いですよ。

クラスペディアを彩る花として

小さな黄色のボールのようなフォルムのクラスペディアとカモミールをミックスさせてクラッチブーケ風に束ねれば、可憐なブーケが完成します。ミモザやレピディウム・スターチスなどをチョイスして賑やかさをプラスすると、春にピッタリの花束になります。

カモミールの育て方

ここまで、カモミールの花の種類や花言葉について紹介しました。ここからはカモミールの育て方について詳しく解説していきます。下記の項目で詳しく見ていきましょう。

  • 用土
  • 肥料
  • 水やり
  • 増やし方
  • 収穫の時期
  • 病害虫

それぞれ詳しく見ていきましょう。

用土

用土選びは植物にとっては大切なもの。なぜかと言うと植物は根から栄養を摂り込んでいるので、根が弱ると少しずつ元気がなくなってしまうからです。したがって、通気性と排水性に優れた用土を選ぶことで丈夫に育ってくれるはずです。

ただし、ジャーマンカモミールはタフな植物なのでそれ程慎重になることはありません。

鉢植えで育成するなら、市販のハーブ用の培養土で十分です。地植えにする場合は、植え付けの前によく耕して苦土石灰を混ぜて土をアルカリ性に近づけておくと丈夫に育ちます。

肥料

カモミールには、たくさんの肥料は必要ありません。肥料を与え過ぎると、葉っぱや茎ばかりが大きくなり、花の香りも薄くなってしまうことがあります。気になる方は植え付けの際に、じっくり効く緩効性肥料を混ぜるのがおすすめです。ただし、最近では市販の土に元肥入りのものが販売されているため、注意してください。

水やり

ジャーマンカモミールは多湿に弱いので、乾燥気味に育成するのがコツです。鉢土がしっかり乾燥したら、たっぷりと水をあげてください。地植えの場合は、水やりをしなくても大丈夫です。

増やし方

一年草なので、基本的には種まきで増やすのがおすすめになります。こぼれ種で増えるほどタフなので、直まきでも心配ないでしょう。

またポットに種をまき、良い芽を残して育てると手間が省けますよ。

収穫の時期

カモミールは、花が咲いている期間中が収穫の時期になります。次々に花を摘み取ったとしても、花が絶えてしまうようなことはないので安心してください。ジャーマンカモミールは、花にしか芳香がないので収穫するのは花のみです。花が咲いてから2日ほど経った、晴れた日の午前中が収穫におすすめになります。

病害虫

気をつけたいのはアブラムシです。アブラムシは多湿になると発生するので、茎を間引きして常に風通しを良くしておくようにしましょう。この害虫は新芽を狙うので、万が一見つけた場合はすぐに駆除するようにしてください。

カモミールの花束を贈るのに最適なシーンは?

前の項で書いたように、カモミールには素敵な花言葉がたくさん秘められています。見た目も清楚で香りも良いので、大切な方へのギフトにもおすすめです。ここでは、カモミールを贈るのにピッタリのシーンを紹介します。

受験生にエールを込めて

「逆境に耐える」という花言葉を秘めたカモミールは、受験生へのエールとして贈るのに向いています。香りにもリラックス効果があるので、ポプリやサシェにしてプレゼントしても喜ばれそうですね。また勉強の合間に飲むとリラックスできそうなハーブティーもおすすめです。

母の日に癒しを込めて

カモミールは、ドイツでは「お母さんのハーブ」として人気があります。ドイツでは子供が風邪を引いて熱を出すと、温かいハーブティーを飲ませる習慣があるのです。

それに因んで、母の日にカモミールの花束を贈るのはどうでしょうか。カモミールは癒し効果があり、女性の心や体に優しい効能があることで知られています。いつも頑張ってくれているお母さんに、感謝を込めて贈るのに最適です。

カモミールが好きな親友に

カモミールには「親交」や「友情」の花言葉も込められているので、カモミールが好きな友人へのギフトにも向いています。ナチュラルな雰囲気を持つ花なので、誕生日やちょっとしたお礼にも打ってつけです。

ただし季節によってはカモミールの生花が入手しにくいことがあります。そんなときは、ハーブティーやパフュームを贈るのもおすすめです。

カモミールの花束を大切なあの人へプレゼントしよう

可憐な花姿を持つカモミールは、カジュアルな贈り物として人気です。組み合わせる花によっても、雰囲気が変わるので色々なアレンジをして楽しんでみてください。ジャーマンカモミールは切り花でも入手できるので、購入を検討している方は探してみましょう。部屋に飾れば、優しい香りがあなたの身も心も癒してくれますよ。

 

大切なあの人にお花を送ってみませんか?