コウモリランの不思議な花言葉と由来を解説
コウモリランは、その不思議な形状から「ユニークな花言葉」を持つ植物として知られています。
本記事では、そんなコウモリランの花言葉とその由来について、詳しく解説していきます。
また、コウモリランの基本情報や特徴、主な種類・品種、育て方、おしゃれな飾り方などもあわせてご紹介。
コウモリランの魅力を存分に味わっていただけるよう、幅広い角度から紐解いていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
コウモリランの花言葉
コウモリランの花言葉は「信頼」「助け合う」「魔法」などといわれています。
コウモリランの姿が不思議で神秘的であることや、鉢植えでなく木の幹に着生する珍しい植物であることが由来として考えられています。
花言葉が生まれた由来
ビカクシダ(コウモリラン)の花言葉「信頼」「助け合う」は、ビカクシダの生態から付けられたと考えられています。
ビカクシダは熱帯雨林に自生する着生植物で、樹木の幹や枝に着生して育ちます。樹木に寄生するわけではなく、樹木から養分や水分を得ながら共生関係を築いているのです。
このように、ビカクシダと樹木は互いに助け合い、信頼関係の上に成り立っているのがイメージされ、そこから「信頼」「助け合う」という花言葉が生まれたといわれています。
コウモリランとは
本項目では、コウモリランの名前の由来や基本情報について見ていきましょう。
コウモリランの基本情報
日本名 | コウモリラン |
科名 | ウラボシ科 ビカクシダ属 |
別名 | プラティケリウム、ビカクシダ、ビフルカツム |
原産地 | 東南アジア、オーストラリア、中南米など熱帯地域 |
コウモリランは、ウラボシ科・ビカクシダ属に分類される着生植物です。和名は「麇角羊歯(ビカクシダ)」、英名はcommon staghorn fernと呼ばれています。
別名としては「ビフルカツム」や「プラティケリウム」と呼ばれることもあります。原産地はインドネシア、オーストラリアなどの熱帯地域となっています。
コウモリランは樹木の幹に着生する着生シダ植物で、日光を好む性質があります。シダ植物の中で珍しく「胞子葉」と呼ばれる胞子を持った葉を備えるのが特徴的です。
名前の由来と特徴
コウモリランは、垂れ下がっている大きな葉が特徴的です。葉の形状がコウモリの翼のように見えることから「コウモリラン」と名付けられました。ぎざぎざとしたフォルムで左右に大きく広がる姿は、確かに羽ばたくコウモリに似ていますよね。
もうひとつの呼び名には「糜角羊歯(びかくしだ)」があります。胞子葉がなれしか(トナカイの一種)の角のような形をしているために名付けられた名称です。コウモリランの呼び名のほうが使われやすい傾向にあります。
コウモリランの学名はPlatycerium(プラティケリウム)と読み、品種の名称として使われています。
コウモリランの主な種類・品種
コウモリランには18種類ほど存在しますが、本項目では代表的な4種類を紹介します。
- プラティケリウム・ビフルカツム:分岐した形状が特徴的な種類です。葉脈が太く、濃い緑色をしています。
- プラティケリウム・ウィリンキー:繊細な葉脈と淡い緑色の葉が特徴的です。背が低く癖のある形状が人気です。
- プラティケリウム・スペルブム:大型種で葉が丸く大きい種類です。葉先が剛毛状になっているのが特徴的です。
- プラティケリウム・エレファントティス:名前の通り「象の耳」のような形が特徴の大型種です。分厚い葉が魅力的です。
それぞれの品種についてさらに詳しく見ていきましょう。
プラティケリウム・ビフルカツム
プラティケリウム・ビフルカツムは、コウモリランの中でも最も一般的な種類です。学名のビフルカツムは「二つに分かれた」という意味があり、この品種の外套葉が二股に分かれていることに由来しています。
外套葉の形状は以下の通りです。
- 大きさ:直径40〜60cm程度
- 色:褐色がかった緑色
- 形:二股に分かれた形状
プラティケリウム・ビフルカツムは育てやすく、初心者でも比較的手に入りやすい品種となっています。日光を好むので、明るい場所での管理がポイントです。植え付け方法としては鉢植えだけでなく、木の幹に着生させたり、板に着生させる方法もあります。
プラティケリウム・ウィリンキー
プラティケリウム・ウィリンキーは、オーストラリア東部に自生するコウモリランの一種です。
特徴としては以下の通りです。
- 外套葉が大きく、ふくらみがある
- 外套葉の模様がはっきりしている
- 胞子葉が大きくてたくさん出る
外套葉の模様は、緑がかった赤茶色の斑点がはっきりと出ており、品種の中でも人気が高いです。育てやすさもあり、コウモリランの入門種として最適視されています。
プラティケリウム・スペルブム
プラティケリウム・スペルブムは、コウモリランの中でも人気の高い品種です。 この品種の特徴は、外套葉(貯水葉)が大きく光沢のある濃い緑色をしていることです。
外套葉の表面には、小さな隆起があり独特の質感を持っています。 また、胞子葉は太く短いのが特徴で、コウモリランの中でも存在感があります。
育て方は他の品種と同様に、 ・明るい場所に置く、年2回程度の植え替えが望ましい、などの点に注意すれば問題ありません。
プラティケリウム・エレファントティス
プラティケリウム・エレファントティスは、コウモリランの中でも大型の品種です。
名前の由来は、大きな外套葉の形が象の耳に似ていることから付けられました。
この品種の特徴は、以下の通りです。
- 外套葉が非常に大きく、長さ1m以上にもなることがある
- 葉の色が濃い緑色で美しい
- 耐暑性があり、直射日光が当たっても育つ
- 成長が早い
つまり、インパクトのある風貌と丈夫な性質を合わせ持つ魅力的な品種なのです。
育て方も、他のコウモリランと同様に水切れに注意すれば難しくありません。 ただし大型の分、植え付ける場所には十分なスペースが必要になります。
コウモリランの育て方
コウモリランは水やりや置き場所などに少し気を付ければ、観葉植物を初めて育てる方でも元気に育てることができます。お部屋のインテリアに観葉植物を取り入れたい、おしゃれな観葉植物を育てたいとお考えの方は、ぜひコウモリランを育ててみてください。
本項目では、コウモリランの育て方について詳しく解説します。
置き場所
コウモリランは熱帯雨林に自生する植物なので、高温多湿を好みます。そのため、室内で育てる場合は明るく暖かい場所が適しています。
具体的には、南向きの日当たりの良い窓際が最適です。直射日光は避け、カーテンなどで日陰を作ることをおすすめします。夏場は西日が強すぎる場合があるので、遮光対策が必要です。
湿度が高い環境も好みます。加湿器を使うか、鉢の周りに受け皿を置いて水をはった方が良いでしょう。
温度は20℃前後が理想的で、15℃以下や30℃以上の環境は避けるべきです。冬場は暖房の影響で室内が乾燥しがちなので、注意が必要です。
ただし、種類によっても適した環境は若干異なります。高温多湿を好む種類もあれば、やや涼しい環境を好む種類もあるため、品種に合わせた対応が大切です。
水やり
コウモリランは休眠期を除いて、鉢植えの場合は週に2回程度の水やりが目安です。
しかし、植物の生育状況や気候によって水やりの回数は変わってきます。夏場は多めに、冬場は控えめにするなど、柔軟に対応する必要があります。
具体的な水やりの目安は以下の通りです。
- 春:週2回
- 夏:週3回以上(多湿を好む)
- 秋:週1回程度(乾燥気味に育てる)
- 冬:週1回程度(乾燥気味に育てる)
葉の様子を見ながら、土が乾いたら水を与えるのが良いでしょう。 鉢の下から水が出るくらい十分に水を与えましょう。特に冬は寒さで根が痛む可能性があるため、水はぬるま湯がおすすめです。
霧吹きを使って葉水を与えるのも忘れないようにしましょう。
肥料
コウモリランは必ず肥料が必要なわけではありませんが、気になる方は春から夏にかけて月に1回程度の割合で緩効性の固形肥料を施すと良いでしょう。 秋から冬にかけては生育が鈍るため肥料の量を控えめにします。
液体肥料を使う場合は、下記のように薄めて与えるのがおすすめです。
肥料の種類 | 希釈倍率 |
化成肥料 | 1000倍程度 |
有機質肥料 | 500倍程度 |
一方、固形肥料は根元に直接置く方法と、鉢の土に混ぜ込む方法があります。 いずれの場合も、与えすぎに注意しましょう。過剰な肥料は根を傷めてしまう可能性があるためです。
植え替え
コウモリランの植え替えは2〜3年に一度が目安です。植え替え時期の目安は、以下の通りです。
- 鉢から根が飛び出してきた
- 鉢の中で根が絡まっている
- 鉢の中が根でいっぱいになった
植え替え時は、根鉢を外して鉢の中を空っぽにします。その後、根を軽く振って古い土を落とし、新しい土に植え直しましょう。植え付ける際は、根元を深く植えないようにしてください。
増やし方
コウモリランは種子から増やすのが一般的ですが、株分けによる増やし方もあります。根元から株を分けて新しい鉢に植え付けるのが一般的です。分けた株は、十分に根が出るまで乾燥に気をつけましょう。
株分けの手順は以下の通りです。
- 古い株の根元から子株ごと切り離す
- 新しい鉢に植え付ける
- 十分に水をやる
- 2週間ほど日陰で管理し、根付くのを待つ
株分けは夏場が適しています。株分けによる増やし方のメリットは、母株が育ちやすい環境を把握できる点です。ただし、子株を根こそぎ取ると母株が弱ってしまうので注意が必要です。
害虫対策
コウモリランには、主にハダニやカイガラムシ、コバエなどの害虫が付きやすいです。これらの虫は植物の汁を吸い取り、株を弱らせてしまいます。
害虫対策には、こまめな観察が大切です。日々の水やりの際などに、よく葉の裏側までよく確認しましょう。害虫や害虫の卵などの発生を見つけたら、すぐに対処します。
カイガラムシの場合は、綿棒に植物用石けん液を含ませて丁寧に拭き取ります。汚れが目立つ場合は、ぬるま湯で丁寧に洗浄しましょう。
重度の場合はスプレー式の殺虫剤を使う必要があります。薬品は必ず説明書をよく読んで希釈濃度や使用方法を守りましょう。ただし、薬剤は虫以外の生物にも影響がある可能性があるので、周囲への影響に十分注意が必要です。
コウモリランの風水的な効果
コウモリランは、風水的に金運アップや魔除けの効果があるといわれています。そのため、玄関やリビングなど家の中心に置くのが適しているとされています。
また、八方除けの効果が期待できるため、部屋の中央に置くのが良いでしょう。 ただし、直射日光が当たる場所は避けましょう。コウモリランは日陰を好む植物なので、日光に当たりすぎると枯れてしまう可能性があります。
以下の表のように、場所によって風水的な効果も変わってくるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
場所 | 風水的効果 |
玄関 | 金運アップ、魔除け |
リビング | 家族団らんの促進 |
寝室 | 安眠効果 |
書斎 | 集中力アップ |
ただし植物を飾る際は、あくまで自分が気に入った場所に置くことが何より大切です。縁起物としての効果を期待するあまり、無理な場所に置かないよう注意しましょう。
コウモリランのおしゃれな飾り方アイデア
コウモリランはユニークな外観が魅力的な観葉植物です。 飾り方次第でインテリアのアクセントとしても活躍してくれます。
例えば、ハンギングバスケットに植えて吊るすのがおすすめです。 天井から垂れ下がった姿が涼しげでインパクトがありますよ。
本項目では、コウモリランのおしゃれな飾り方のアイデアをご紹介します。
鉢カバーにこだわる
コウモリランは、珍しい形状の植物です。そのユニークな姿を引き立たせるために、鉢カバーのデザインやカラーにもこだわってみましょう。
例えば、シンプルなデザインの鉢カバーに入れると、コウモリランの存在感がより際立ちます。また、鉢カバーの色を変えるだけで、コウモリランの印象も大きく変わるでしょう。
鉢カバーの色 | 印象 |
白 | 清楚な雰囲気 |
黒 | 芸術的でモダン |
木目調 | ナチュラル感 |
このように、自分のお部屋の雰囲気に合わせてカラーを選んでみてはいかがでしょうか。鉢カバーを工夫するだけで、コウモリランのインテリア性が高まります。お気に入りの鉢カバーを見つけて、コウモリランの個性を最大限に引き立たせましょう。
壁掛けにする
コウモリランは着生植物なので、さまざまな飾り方ができます。流木などに着生させて壁掛けにするのもおしゃれですよ。
壁掛けにすることでお部屋の空間を有効活用でき、目線の高さやそれよりも上の位置に飾ることができるので、開放的 ・植物を鑑賞しやすいというメリットもあります。
壁掛けにする際は、以下の点に気をつけましょう。
- 植木鉢の裏側に金具を取り付ける
- 壁に掛ける位置を事前に決める
- 植物の大きさに合わせて金具の長さを調整する
- 植物の成長に合わせて定期的に位置を変える
このようにコウモリランは壁掛けにすることで、お部屋の雰囲気があがり、植物を身近に感じられるようになります。
ハンギングで飾る
コウモリランは、ハンギングで飾るのにぴったりの植物です。 自然に垂れ下がる姿が魅力的なので、ワイヤーハンギングバスケットに植えれば、そのままハンギングできます。
壁掛けと同じように、ハンギングで飾ると視線の高さで鑑賞できる、空間を有効活用でき流、風通しがよく、日光もしっかり当たるといったメリットがあります。
植え付ける際は、以下の点に注意しましょう。
- 軽量で丈夫な素材のハンギングバスケットを選ぶ
- バスケット底面に適度な排水穴を開ける
- 保水性の高い用土を使用する
ハンギングで飾ることで、コウモリランの魅力が最大限に引き立ちます。お部屋のアクセントとしておすすめの飾り方です。
ハンギンググリーンについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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観葉植物をインテリアに取り入れたいとお考えの方は、以下の記事もぜひご覧ください。
『観葉植物をインテリアに取り入れよう!おしゃれな品種や育て方を紹介』
まとめ
コウモリランは、外観が特徴的な羊歯植物です。 樹木に着生して育つことから、「信頼」や「助け合う」といった花言葉が生まれました。
育て方は場所や水やり、肥料等に気をつけると良いでしょう。
飾り方次第でインテリアのアクセントになるコウモリラン。インテリアにも活用できるため、風水的な効果や飾り方を工夫すると素敵です。