アガパンサスの花言葉とは?由来や基本情報なども紹介

アガパンサスは南アフリカ原産の多年草の植物です。愛の花として人気があり、プロポーズの花束や大切な方への贈り物として人気があります。

アガパンサスが持つ花言葉も素敵な意味合いが多く、愛らしさと誠実さを感じられる言葉ばかりです。

本記事では、アガパンサスの花言葉をはじめ、由来や基本情報、育て方などを具体的に解説します。

アガパンサスの花言葉

アガパンサスの花言葉は、「恋の訪れ」「知的な装い」「優しい気持ち」「恋の季節」「誠実な愛」などです。英語での花言葉は「LOVE LETTER」、フランスでの花言葉は「Passion」など、愛や恋にまつわる言葉を多く持っています。

素敵な花言葉に加え、淡い紫色やピンク色に白色の入った可憐な姿は贈り物として高い人気を誇っており、愛にまつわるシーンで多く活用されています。

花言葉の由来

アガパンサスが持つ花言葉は、名前に由来しているといわれています。アガパンサスはギリシャ語の「アガペ(Agape)=無償の愛」と「アンサス(Anthos)=花」が組み合わさってできた言葉です。

その言葉の通り、アガパンサスは「愛の花」を意味しており、愛らしさと誠実さを象徴していることから、愛や恋にまつわる花言葉がつけられました。

名前からつけられた花言葉ではあるものの、四方に咲き誇り愛らしい印象を与えるアガパンサスの特徴にマッチした花言葉ともいえます。

アガパンサスの基本データ

アガパンサスの基本情報は以下の通りです。

科・属 ヒガンバナ科・アガパンサス属
英名 African lily
学名 Agapanthus africanus
和名 紫君子蘭(ムラサキクンシラン)
原産地 南アフリカ
草丈 40~50cm
開花時期 5~8月

主な特徴

アガパンサスは、ヒガンバナ科アガパンサス属に属する多年草の植物です。10~20種類ほどの原種があるといわれており、5~8月の間に放射線状の紫色や青色の花を咲かせます。

咲いた花の先端はふさふさとした印象があり、花火のようにも見えるので庭や公園をきれいに彩ってくれます。

アガパンサスは寒さには弱い反面、多湿な環境には強いので、日本の梅雨や蒸し暑さを感じる夏などの時期でも問題なく育つ花です。

切り花の保存期間

アガパンサスの切り花としての保存期間は1週間~10日程度であり、比較的長く花を楽しめます。ただし、夏場では暑さの影響により保存期間は短くなる傾向になるので注意が必要です。

水切りをしっかりと行い、花が咲き始める前に切り花にすることで、さらに長持ちさせることも可能です。その他にも、毎日の水替えや茎の切り戻しなどをちゃんと行うことで長持ちさせることにつながります。

アガパンサスの名前の由来

アガパンサス(Agapanthus)という名前は、ギリシャ語の「agapē」(愛)と「anthos」(花)を組み合わせたものです。アガペには「無償の愛」という意味が、アンサスは「花」という意味があり、直訳すると「愛の花」になります。

これは、アガパンサスの花が愛らしい姿をしていることから名付けられました。

丸みを帯びた形の小さな花が無数に集まって房状の形を作り、まるで子供の頃に編んだ花冠のようで可愛らしい印象があります。

花の色も青や紫、白など清楚で愛らしい色合いです。 「愛の花」という名前がぴったりのお花ですね。

アガパンサスの誕生花

アガパンサスは、6月11日の誕生花に指定されています。

そのほか、5月11日、6月11日、6月19日、6月27日、6月29日、6月30日、7月3日、7月6日、7月25日、8月22日

の誕生花にも指定されているようです。

青紫のアガパンサスは、7月12日の誕生花とされています。

6月生まれの方への贈り物や、記念日のプレゼントに最適でしょう。

アガパンサスの飾る際のポイント

アガパンサスの優雅な見た目は、どのような空間にも彩りをプラスしてくれます。

その存在感と華やかさを活かしたおすすめの飾り方は以下の2つです。

  • おしゃれな鉢植えで飾る
  • 切り花としてリビングに飾る
  • 他の花と合わせてアレンジする

それぞれの飾り方を詳しく見ていきましょう。

おしゃれな鉢植えで飾る

アガパンサスは、鉢植えにしてインテリアとして飾るのに最適な花です。 まずはおしゃれな鉢を選びましょう。素焼きの陶器や編み込みの竹かごなど、ナチュラルで温かみのある素材の鉢がおすすめです。

次に飾る場所を決めます。リビングの窓辺に置いて外からの光を受けさせるのがよいでしょう。また、玄関やベランダに鉢植えを飾れば、訪れる人を可憐な花で出迎えることができます。

アガパンサスは切り花でも長持ちし、花瓶に活けても素敵です。リビングのテーブルに飾れば、居間を優雅な雰囲気に包むことができるでしょう。

切り花としてリビングに飾る

アガパンサスは大きく見栄えする花なので、切り花としてリビングの花瓶で生けるのがおすすめです。エキゾチックな青紫色の花が部屋に華やかさと涼しさをプラスしてくれるでしょう。

一輪でも美しく存在感があるアガパンサスですが、複数のアガパンサスを生けるとより一層インパクトが増します。豪華にしたい場合やアガパンサスを存分に楽しみたい場合は、数本のアガパンサスを花瓶に生けてみてはいかがでしょうか。

他の花と合わせてアレンジする

アガパンサスを他の花と組み合わせてアレンジして飾るのもおすすめです。

アガパンサスの力強い雰囲気を醸し出す姿は、他の花を引き立てる存在感があります。他の花と組み合わせれば、豪華で華やかな雰囲気を演出できるでしょう。

アレンジする際はアガパンサスを束ねるのではなく、1本ずつ散らしながら活用するのがポイントです。

また、対照的な色合いを組み合わせると特別感を演出できるので、ギフトとしても喜んでもらえます。

アガパンサスを贈るおすすめのシーン

「恋の訪れ」「優しい気持ち」、「恋の季節」などの花言葉を持つアガパンサスは、主に以下のシーンで活用されています。

  • 母の日・父の日
  • プロポーズ
  • 結婚記念日

ここでは、それぞれのシーンについて詳しく解説します。

母の日・父の日

アガパンサスは「優しい気持ち」を表す花言葉を持つことから、母の日や父の日のプレゼントとして選ばれています。アガパンサスを贈れば、いつも家族を優しく見守ってくれている母や父に感謝の気持ちを伝えられます。

また、フラワーギフトと一緒に手作りのメッセージカードを添えれば、普段口に出していえないような思いも伝えられるでしょう。

アガパンサスはさまざまなアレンジメントで楽しめる花ですが、ガーデニングが好きな両親に贈るなら鉢植えのアガパンサスがおすすめです。お世話しながら日々の生長を体験できるので、ガーデニングの楽しみが増やせるでしょう。

プロポーズ

アガパンサスには、「LOVE LETTER」「誠実な愛」の花言葉を持っているため、プロポーズのフラワーギフトとして最適です。

アガパンサスは放射線状に花が咲くので、豪華な花束やブーケとしてアレンジすると華やかで目を引く存在感のあるギフトに仕上がります。たとえば、アガパンサスを主役に他の季節の花を合わせてボリュームのある花束をつくるとエレガントなギフトになります。

また、鉢植えのアガパンサスを贈れば、長く二人の愛を見守ってくれる思い出の品となるでしょう。

プロポーズは人生において大切な節目なので、深い愛情を込めたアガパンサスでロマンチックな思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

結婚記念日

アガパンサスが持つ「LOVE LETTER」「恋の訪れ」などの花言葉は、夫婦の絆を深める結婚記念日にもぴったりです。

また、鮮やかな青紫色のアガパンサスは、丸くまとまった形から「知的な装い」の意味も持ち合わせています。妻や夫の品位ある佇まいを讃えながら、夫婦の絆を深める気持ちを込めて贈ると喜んでもらえるでしょう。

結婚記念日でアガパンサスを贈る際は、存在感を活かして単品の花束にしたり他の花とアレンジした華やかな花束にするのがおすすめです。

アガパンサスの育て方

アガパンサスは花屋などで購入してくるだけでなく、自分で育てながら楽しむことも可能です。他の植物と比べて育てやすく、初心者の方でも安心して育てられるでしょう。

ここでは、アガパンサスの育て方を具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

植え付け

アガパンサスの苗や根茎の植え付けは、4~6月の春から初夏にかけた時期がベストシーズンです。暑さが落ち着いた9~10月でも植え付けは可能ですが、春に植えたほうが根付きが良くなる可能性があります。

鉢植えに植え付けを行う際は、以下の手順で進めるのがおすすめです。

  1. 鉢やプランターに鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
  2. 土を入れ、中央に穴をつくってから根茎を入れて土を被せる
  3. 土を乾燥させないように水を定期的に与える

地植えの場合は堆肥や腐葉土を十分混ぜてから、鉢植えと同様の手順で植え付けると良いでしょう。

置き場所

アガパンサスは日当たりの良い場所を好みます。日陰でも育てることは可能ですが、十分に花が咲かない可能性があるので、南向きや西向きの明るい場所に置くのが適しています。

ただし、夏場の直射日光が強すぎる場合、長時間日に当たってしまうと葉焼けの原因になってしまうので日除けの対策が必要です。カーテンなどを活用し、やわらかい光が当たるように工夫すると良いでしょう。

水やり

鉢植えでアガパンサスを育てている場合は、土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えるのがおすすめです。比較的乾燥に強い植物ですが、極端に乾燥が続くと枯れてしまう可能性があるため、定期的に水を与えるのが大切です。

春~夏の時期は、やや多めに水を与えると元気に育ちます。特に夏場は暑さで乾燥しやすいため、1週間に2~3回程度水やりしてください。

一方、秋などの時期では1週間に1回程度の水やりで問題ありません。

土が乾いていないにも関わらず水を与えて湿っている状態が続くと、根腐れを起こす可能性があるので水やりは控えめに行うのがポイントです。

なお、地植えの場合は極端に乾燥しているときや雨が当たらないとき以外は水やり不要です。アガパンサスの周りに水が溜まっていると傷めてしまうため、乾燥気味に育てると良いでしょう。

肥料

アガパンサスは比較的育てやすい植物であり、少ない肥料でも育ちやすい花です。

鉢植えで草花用培養土を使用しているなら元肥不要ですが、ブレンド土を使用している場合は緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。その後、4~6月と9~10月の期間に追肥をします。

一方、地植えの場合は、植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜていれば特に肥料はいりません。花付きを良くしたい場合や立派なアガパンサスを育てたい場合は、春と秋の時期に少量の化学肥料を施すと良いでしょう。

害虫対策

アガパンサスは比較的虫に強い植物ですが、アブラムシやハダニなどの害虫に注意が必要です。

アブラムシは葉の裏側に集まり、吸汁により葉が変色したり、しわが寄ったりします。 ハダニはアブラムシよりも目視しにくい小さな虫で、葉の裏側に白い斑点ができるのが特徴です。

定期的に葉の裏側をよく観察し、被害があれば以下の対策をします。

  • アブラムシ:強くスプレーで水をかける、または薄めた家庭用石けん液をスプレする 
  • ハダニ:専用の殺虫剤を使う

予防対策として、株元に土壌消毒剤を散布することも有効です。

植え替え

鉢植えのアガパンサスの場合は、2〜3年に1回の植え替えが適切です。植え替えの目安は以下の通りです。

  • 鉢から根が溢れ出てきた
  • 葉色が悪くなってきた
  • 生育が悪くなってきた

植え替えの時期は春先が適していますが、夏場でも可能です。やり方は以下の通りです。

  1. 新しい鉢に植え付ける土を入れる
  2. 古い鉢から株を取り出し、古い土を軽く落とす
  3. 根を軽く切り詰める
  4. 新しい鉢の中心に植え付ける
  5. 土の上から液体肥料を与える

植え替え後は十分に水をやり、数日日陰で育てると良いでしょう。

地植えの場合は3~5年に1回程度、もしくは植えたままでも構いません。

増やし方

アガパンサスを増やす方法には、「株分け」「挿し芽」「種まき」があります。中でも一般的なのが「株分け」です。

株分けの適期は、以下の通りです。

  • 鉢植え…2年に1回程度 
  • 地植え…3〜5年に1回程度 
  • 時期…3月下旬〜4月下旬、または9月中旬〜10月中旬

株分けの際は、親株から株を丁寧に切り分け、新しい鉢や花壇に植え付けます。また、植え替えと併せて行うと植物への負担が少なくなります。

一方、挿し芽は成功率が低いため一般的ではありません。種まきの場合、開花まで4〜5年を要するため、同じ花を求めるなら株分けが適しています。

アガパンサスの風水効果

アガパンサスは、風水的に幸運と富を呼び込む花とされています。アガパンサスの美しい青色は、平和と調和を象徴しているように感じますよね。

風水的には東南の方角に植えると良いとされています。東南は富と名声の方角なので、金運アップを狙いたい方におすすめです。 東南の窓際や玄関に飾ると、新しい機会や金運アップが期待できるでしょう。

また、お金を呼び込む働きがあるので、アガパンサスを事務所に置くのもおすすめです。商売繁盛につながるでしょう。

さらに、アガパンサスはリラックス効果もあるため、リビングや寝室に置くと穏やかな気分になれるとされています。

引っ越しや新居に植えると、新しい環境での幸運を呼び込んでくれるでしょう。引越し祝いに贈るのもおすすめです。

まとめ

アガパンサスの花言葉は「恋の訪れ」「知的な装い」「優しい気持ち」「恋の季節」「誠実な愛」などがありました。その由来は、花の名前の語源であるギリシャ語の「アガペー」が「愛」を意味することから来ています。

愛らしい姿と花言葉から、アガパンサスは結婚記念日やプロポーズの花束、母の日や父の日の贈り物としてよく使われる花です。また、リビングの花瓶や華やかなフラワーアレンジメントにも人気ですよ。

庭植えの場合は10月〜3月が植え付けの適期で、日当たりと水はけの良い環境を好みます。夏の管理が大変ですが、株分けで増やせるのも魅力的な花です。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?