朝顔の花言葉に怖い意味はある?色別の花言葉や育て方を詳しく紹介
日本の夏の風物詩の一つである朝顔。小学生の頃育てたり、夏休みの前に持って帰ったりした記憶がある方も多いのではないでしょうか。そんな朝顔には、怖い意味はあるのでしょうか。朝顔には色によってさまざまな花言葉があるので、さまざまな意味が込められています。この記事では、朝顔の花言葉や育て方、注意点などをご紹介します。
朝顔の花言葉に怖い意味はある?
朝顔には「あなたに絡みつく」という花言葉があり、一見怖いような印象を与えます。しかしこれは、朝顔がつるを伸ばしながら生長していく様子から連想されたもので、背景は恐ろしいものではありません。とはいえ、このフレーズだけ聞くとネガティブな意味合いを感じる人もいるかもしれないので、贈り物の際には他の花言葉を記したメッセージカードを添えるなどの工夫をすると良いでしょう。
朝顔の花言葉
朝顔の花言葉には、「愛情」「愛情の絆」「結束」「明日も爽やかに」「私はあなたに絡みつく」などがあります。「愛情の絆」「結束」「私はあなたに絡みつく」は、朝顔のつるを伸ばして生長する様子から由来しているようです。「愛情」は、朝顔のりんとした様子や可愛らしい姿から連想したのでしょう。「明日も爽やかに」は、朝顔の花が早朝に咲くので、翌日の朝を楽しみに思う気持ちからつけられたのかもしれません。
朝顔の花言葉には恋愛に関係する意味合いが多いので、恋人やパートナーへの贈り物としても最適です。
朝顔の色別の花言葉
朝顔は色によって意味合いが異なります。朝顔と言えば青や紫が一般的ですが、白や赤などの色も魅力的です。それぞれの色別の花言葉を解説します。
青い朝顔の花言葉
青や水色の朝顔には、「短い愛」や「はかない恋」といった花言葉がつけられています。朝顔が早朝に咲いて夕方頃には萎んでしまうことから、短い間のはかない愛や恋を連想させるためと考えられます。少し悲しい印象ですが、静かな美しさを感じさせるような花言葉です。
白い朝顔の花言葉
白い朝顔の花言葉は「溢れる喜び」と「固い絆」です。
「溢れる喜び」は、夏の暑さに負けずに純白の美しい花を咲かせることに、「固い絆」は朝顔のつるを巻きつけて大きくなっていく様子から連想されたものです。白い朝顔は、ブライダルシーンでのプレゼントにもおすすめです。
紫の朝顔の花言葉
上品で神秘的なイメージの紫の朝顔には、「冷静」や「平常」といった花言葉がつけられています。落ち着いた印象の色合いは見る人の心を穏やかにし、心身のバランスを整えてくれるでしょう。紫の朝顔の花言葉の由来は明らかになっていませんが、紫色がもたらす効果が関係しているのでしょう。
赤い朝顔の花言葉
グリーンの茎葉とのコントラストが美しい赤い朝顔には、「はかない情熱的な愛」という花言葉があります。夏のまぶしい朝日に照らされて、燃え上がるような赤い花を短時間だけ咲かせる様子から連想されたようです。情熱的な愛をうたうものですが、「はかない」というフレーズも入っているので、贈り物の際には注意した方がよいかもしれません。
ピンクの朝顔の花言葉
優しい気持ちになれるようなピンクの朝顔の花言葉は「安らぎに満ち足りた気分」です。淡くて繊細な色のピンクの朝顔を見ていると、心が穏やかになるような感じがするでしょう。
リラックスしたいときや忙しい日常の中で一息つきたいときなどにぴったりなので、ピンクの朝顔を育ててみるのも良いでしょう。
朝顔の海外での花言葉
海外での朝顔の花言葉は、「love in vain(はかない恋)」や「affection(愛情)」などがあり、日本での花言葉と同じような意味合いがあります。
朝顔の基本情報
ここまでは朝顔の花言葉について解説してきました。さらに、朝顔のことを知りたい方に向けて朝顔の基本的な情報や特徴をご紹介します。名前の由来や誕生花などにも触れているので、朝顔を深く知るための参考にしてみてください。
朝顔の特徴
朝顔は、ヒルガオ科サツマイモ属の植物で、その大半はつる性で冬を越せない一年草です。支柱などに巻きつけないと枯れてしまうこともあり、朝顔と言えば支柱をイメージする方も多いのではないでしょうか。
原産地は諸説ありますが、ヒマラヤやネパールなどの地域や熱帯アジアに自生種が存在しており、現在では熱帯アメリカ大陸の地域が原産であるという説が有力視されているようです。元々は青い朝顔が一般的でしたが、品種改良などにより、赤やピンク、白、紫などさまざまな色の花が生まれました。また、単色だけでなく模様の入ったものなども登場し、夏の日本の風物詩として親しまれています。
朝顔の名前の由来
朝顔は奈良時代から平安時代にかけて、中国より日本に伝わりました。しかし、最初から「朝顔」という名前で呼ばれていたわけではありませんでした。
朝に咲く美しい花から、「朝の容花(かおばな)」となり、次第に「朝顔」という名が定着していったようです。当時の朝顔は、朝に花を咲かせる他の花も含まれており、朝顔だけでなくキキョウやヒルガオ、ムクゲなどを総称して朝顔と呼ばれていました。
最終的には、現代の朝顔のみが朝顔と呼ばれるようになったようです。
また、朝顔の英名は、Morning glory(モーニンググローリー)となっており、直訳すると「朝の輝き」です。日本同様、朝顔が早朝に花を咲かせることが由来となっています。
朝顔の誕生花
朝顔が誕生花となるのは、7月6日、8月1日、8月6日です。
朝顔が誕生花となっている生年月日に、誕生日プレゼントとして贈ると特別な贈り物になります。誕生花は古代ギリシャ時代に神々と花を結び合わせて暦にしたものが由来となっており、誕生花を贈られた相手は神から守られ、幸運や富がもたらされると言われています。
誕生花となる日に誕生日を迎える人が身近にいれば、ぜひ朝顔を贈ってみましょう。
朝顔の代表的な品種
朝顔の種類は1,600種以上存在すると言われており、花の咲き方や特徴、開花時期などが異なります。朝顔は以下の3つに大きく分類されます。
- 日本朝顔
- 変化朝顔
- 西洋朝顔
以下で、それぞれの品種の特徴を解説していきます。
日本朝顔
日本朝顔は、中国から伝わった朝顔の原種を日本で品種改良を重ねて生まれた品種です。大きな花を咲かせる大輪種が多く、肥後てまりや恋しぐれ、平安の紅などが代表的な朝顔で、小学校で児童が育てる朝顔も日本朝顔であることがほとんどです。
また、突然変異で生まれた変化朝顔も日本朝顔に含まれます。
日本朝顔は早朝に花を咲かせた後、昼頃には萎んでしまい、伸びても1~2mとそれほど大きくはなりません。
変化朝顔
日本朝顔の一種である変顔朝顔は、変わった見た目の朝顔を好む方に人気です。日本朝顔が突然変異したもので、花や葉が他の品種と異なる見た目をしています。
変化朝顔の品種にはもみじ葉朝顔があり、沖縄に自生しています。
西洋朝顔
西洋朝顔は早朝から夕方頃まで花を咲かせる品種で、つるを盛んに伸ばして生長し、大きいものだと7〜10mほどになることもあります。日本には江戸時代以降に伝わり、開花時期は日本朝顔よりも少し遅い9〜10月頃です。
鮮やかな青色の花を咲かせるヘブンリーブルーや、白に青や紫の模様が入ったフライングソーサーなどがあります。
朝顔の育て方
朝顔は小学生の授業の一環で育てる花の定番になっているので、育て方はそれほど難しくありません。花を早く咲かせたい場合は、苗から購入するのも良いですが、種も販売されているので、一から自分で育ててみるのも良いでしょう。
ここからは、朝顔の基本的な育て方を解説します。
置き場所
朝顔は比較的暑さに強いですが、夏の直射日光に当たりすぎると葉が萎れてしまうことがあります。そのため、日当たりを確保しながらも、西日を避けられる場所に置くのが最適です。また、病気や害虫の被害を防ぐために、風通しの良い場所を選びましょう。
用土
朝顔は中性からアルカリ性の土を好みます。自分で土を配合するなら、赤玉土と腐葉土と堆肥を6:2:2の割合で混ぜたものを作り、2週間ほど寝かせてなじませてください。初心者の方は、市販の草花用の培養土を用いても構いません。朝顔を種から育てる場合は、種まき用の用土を用いましょう。
肥料
朝顔に適度な肥料を与えることで、花付きが良くなり、開花期にはより多くの花を楽しめるようになります。まずは、植えつけ時に元肥として、ゆっくりと効いていく緩効性肥料
を土に混ぜ込んでおきましょう。
その後は、花が咲き始める7月頃まで、10日に1度のペースで窒素の少ない液体肥料を水の代わりに与えます。
種まき・植えつけ
朝顔は発芽率が高いので、初心者の方でも安心して種から育てることができます。種は苗よりも安価な上に、特定の品種を育てたい方にも選びやすいでしょう。
朝顔の発芽に必要な平均温度は20~25度です。地域にもよりますが、5~6月頃が種まきに適しています。この温度より低い場合は発芽しにくいので、種まきの時期をずらしてください。
朝顔の葉が出始めたら、ポットから鉢に植え替えましょう。その後、葉が開いたら元気でしっかりしている芽を除き、間引きます。間引くことで、残した株にのみ栄養が集中し、開花しやすくなるためです。
支柱立て
朝顔はつるがどんどん伸びていく植物なので、支柱などを立てて誘引してあげると形が整います。園芸用の支柱の他に、グリーンカーテン専用のネットなども販売されているので、朝顔のつるを這わせたいときはネットを選びましょう。
つるをスムーズに誘引するために、最初のうちはつるを支柱に巻きつけます。上手く固定できない場合は、園芸用のテープや針金を使うのもおすすめです。
水やり
朝顔の水やりはメリハリをつけて行うのがポイントです。まず、発芽してから花が咲くまでは水やりを控えめにし、土が完全に乾ききってから与えるようにしましょう。花が咲き始めたら、根元が乾かないようにたっぷりと水やりします。
特に夏場は朝顔の生育が旺盛になるので、土の状態を見ながら、1日2回水を与えても良いでしょう。気温が高いときに水を与えると、土の温度が上がり株を弱らせてしまうため、涼しい早朝や夕方頃がおすすめです。
種の収穫・保存
朝顔は花が咲き終わったら、種を作りはじめます。実ができて1ヶ月ほど経ち、緑色から茶色く変色してきたら収穫できるタイミングです。
種をあまり放置しすぎると、実が弾けて落ちてしまうため、その前に収穫しましょう。
実を収穫したら表面の薄皮をはがし、中の種を取り出して容器に入れてください。風通しが良く涼しい場所で乾かします。乾燥したら紙袋に入れて冷暗所に保管しておきましょう。
朝顔で注意すべき病害虫
朝顔は子どもでも挑戦できるほど育てやすい植物ですが、病気や害虫の被害に遭うこともあります。発見や対処が遅れると株全体が枯れてしまうこともあるので、日頃からチェックを欠かさないようにしましょう。
病気
朝顔は「つる割れ病」や「うどんこ病」などにかかる恐れがあります。
つる割れ病は、カビが原因で株の下の方から傷んでいく病気です。葉が黄色くなったり根が腐ったりするのがサインですが、そのままにしていると株全体を枯らしてしまいます。
一方、うどんこ病は葉の表面に白い斑が出る病気で、つる割れ病同様カビが原因です。葉の表面にカビが生えることで光合成ができなくなり、いずれは株を枯らしてしまいます。
害虫
アブラムシは多くの植物につきやすい害虫ですが、朝顔にもつくことがあります。葉や茎から栄養を吸い取り、大量発生すると株を枯らしてしまう原因にもなるので注意が必要です。
また、葉の裏側にはハダニがつくことがあります。
いずれも見つけ次第取り除き、大量に発生している場合は専用の薬剤で駆除しましょう。
朝顔のよくある質問
ここからは、朝顔についてよくある質問について解説します。育てるときや飾って楽しむときの参考にしてみてください。
朝顔の花が咲かないのはなぜ?
朝顔のつるは伸びているものの、花が咲かないという状況になることがあります。原因はいくつか考えられますが、肥料が多かったり適切に摘心ができていなかったりすることが関係しているかもしれません。
また、朝顔は短日性植物であるため夜間は暗くしておく必要があります。蛍光灯などが当たる場所では、朝顔が夜と朝の判断ができなくなります。そのため、夜間も明るい場所で育てている場合は、遮光をしましょう。
朝顔の切り花は何日もつ?
朝顔は早朝に咲いて夕方頃には萎んでしまうため、何日も生けて楽しむことは難しいでしょう。しかし、朝に摘んだ朝顔の花を花瓶に生けて部屋に飾れば、短時間だけでも季節感を味わえます。はかない美しさを生活の中に取り入れてみるのも良いかもしれません。
朝顔の楽しみ方
朝顔は鉢植えで育てるのが一般的ですが、さまざまな楽しみ方があります。以下で詳しくご紹介します。
色水を作る
朝顔は観賞するだけでなく、色水を作って遊ぶこともできます。色水(いろみず)とは、植物の花や葉の汁、色素、絵の具などを水に溶かして色をつけた水です。主に、子供の水遊びや実験などで使われます。色水作りは、子供と一緒に楽しめる簡単な遊びです。朝顔の花を水に浸し、花びらを揉むと色が出ます。お絵描きや布染めなどぜひ、夏の思い出作りに親子で挑戦してみてください。
押し花を作る
朝顔を押し花にすると、夏の思い出を鮮やかに残すことができます。完成した押し花は、ハガキや額装にして飾ったり、手紙やしおりなどに使ったりすることができます。ぜひ、朝顔で美しい押し花を作ってみてください。押し花を作る手順は以下の通りです。
- 朝の早い時間に、色が鮮やかな朝顔の花を摘みます。
- 朝顔の花を水で軽く洗い、水気を拭き取ります。
- 朝顔の花びらを1枚ずつ平らに広げます。
- 和紙などに朝顔の花を挟みます。
- クリアファイルに④を入れて平らな場所に置き、上に重りを乗せます。
- 2〜3日間、重りを乗せたまま放置してください。
つるでリースを作る
朝顔の花が咲き終わった後は、つるを活用して素敵なリースを作ることができます。朝顔のリースの作り方は以下の通りです。
- 朝顔のつるを水洗いし、乾燥させます。
- つるを輪にして巻きつけていき、ワイヤーで固定します。リースの大きさは、お好みの大きさに調整してください。
- 風通しの良い場所で乾燥させます。完全に乾燥するまで、数日かかります。
- 乾燥したリースに、ドングリや松ぼっくり、リボンなどのお好みの飾りをボンドでつけて完成です。
クリスマスにはオーナメント、お正月にはしめ縄など、季節に合わせた飾りでアレンジしてみましょう。
朝顔の花言葉を知ってギフトに生かそう!
今回は、朝顔の花言葉や育て方などをご紹介しました。朝顔の花言葉には、「愛情」「愛情の絆」「結束」「明日も爽やかに」「私はあなたに絡みつく」などがあります。色別は以下の通りです。
- 青い朝顔 「短い愛」「はかない恋」
- 白い朝顔 「溢れる喜び」「固い絆」
- 紫の朝顔 「冷静」「平常」
- 赤い朝顔 「はかない情熱的な愛」
- ピンクの朝顔 「安らぎに満ち足りた気分」
朝顔には愛情や絆などを意味する花言葉があります。切り花には向きませんが、ガーデニングが趣味の方には鉢で贈ると喜ばれることでしょう。子どもと一緒に育てて、色水や押し花、リースを作って楽しむのもおすすめです。ぜひ、朝顔の花言葉を知り、その魅力を再発見してみてください。