スワッグをおしゃれに飾るためには?飾り方のコツや管理方法を紹介
スワッグは花束を逆さにしたような形をしていて、SNSの投稿やおしゃれなカフェで目にしたことがある人も多いかもしれません。ナチュラルな雰囲気があり、玄関やリビングに飾るだけで空間をおしゃれに見せてくれるアイテムとして人気があります。
今回の記事では、スワッグの飾り方や管理方法を解説します。
部屋ごとのスワッグの飾り方やおしゃれに飾るコツも紹介するので、ぜひ、参考にしてください。
スワッグの基本情報
スワッグは、花や植物の葉を束ね、部屋に吊るして楽しむインテリアです。ナチュラルな雰囲気のものが多く、飾るだけでおしゃれな空間を演出してくれるので、SNSの投稿などでも注目が集まっています。スワッグの素材には、生花やドライフラワー、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなどが使われます。花束を逆さにしたような形のものが多いですが、ボール状に花を集めたものや、三日月状にデザインしたものなども存在します。部屋の雰囲気や飾る場所に合わせて、好みのデザインを選ぶことも可能です。
スワッグの由来や起源
スワッグとは、「壁飾り」という意味のドイツ語です。常緑樹の枝をまとめた最もシンプルなスワッグは、ヨーロッパでは古くから魔除けとして飾られていたと伝えられています。
ドイツでは、日が短くなる冬至の頃、暗闇に紛れて悪霊が現れると信じられてきました。悪霊たちが家に入り込むのを防ぐため、太陽の光をいっぱいに浴びた常緑樹の小枝を家の玄関に飾ったのがスワッグの原型だと言われています。
当初は小枝をまとめただけのシンプルなものでしたが、少しづつ形を変え、今では部屋を彩る華やかなものになりました。もともとは、魔除けの意味合いを込めて作られたため、玄関やリビングに飾ることで、幸福を呼び込むことができそうですね。
スワッグと花束やドライフラワーとの違い
スワッグは花束に似た形をしていますが、花束は生花を束ね、美しくラッピングをほどこしたものです。スワッグに使われるものは乾燥した花や植物が多いですが、花束は生花を束ねたものなので、花瓶などに水を入れ挿して楽しみます。
花束は誕生日をはじめ、さまざまなお祝いのシーンの定番の贈り物として選ばれていますが、近年では、スワッグを贈る方も増えているようです。
スワッグ | 花束 | ドライフラワー | |
花の状態 | 乾燥 | 生花 | 乾燥 |
目的 | 壁飾り | 贈り物が多い | 素材 |
またドライフラワーとスワッグを同じものと認識している人も多いですが、ドライフラワーは乾燥させた花(素材)のことを指し、スワッグはそれを束ねた壁飾りのことを指します。
スワッグの飾り方の種類
スワッグはそのまま飾るだけでも手軽におしゃれですが、ひと手間加えて飾ることでよりその魅力が引き立ちます。インテリア雑貨と組み合わせたり、お気に入りのリボンを巻いてアレンジしてみたり、アイデア次第で飾り方は無限大です。
ぜひ、自宅で飾る時間やアレンジする時間も楽しんでみてください。以下で詳しく解説します。
壁や天井に吊るす
存在感のある大きなスワッグなら、シンプルに壁に飾るだけでも雰囲気が出ます。
飾る位置は、立った時にちょうど目線の高さにスワッグが見えるくらいの位置がおすすめです。大きくインパクトのあるスワッグであれば、壁の余白を残して飾ることでよりスワッグの存在感が引き立つでしょう。
一方、小さなスワッグの場合は、サイズ違いのものと合わせて飾ったり、フォトフレームやポストカードと並べて吊るしてみるのも賑やかです。
賃貸で壁に穴が開けられないという人は、粘着タイプのフックを活用して、小さめのスワッグをいくつか集めて飾るのも良いでしょう。また、大きな窓がある賃貸住宅であれば、カーテンレールのフックの端に吊り下げて飾ると、さりげない印象でおしゃれに見えるので試してみてください。
棚などに立てかける
できるだけ壁を傷つけずに飾りたいという人は、スワッグを棚などに立てかけるように飾ってみてはいかがでしょうか。棚の上にスペースが取れる場合は、コルクボードを活用して飾る方法がおすすめです。
コルクボードにスワッグを固定して、余ったスペースにはポストカードやお気に入りの写真を飾ってみましょう。さらにイーゼルを使って、コルクボードを絵画のように飾るとインテリアのアクセントになり、スワッグの存在感も引き立つはずです。
コルクボードの代わりに、木の板や額縁を活用してもおしゃれに飾ることができるでしょう。
花瓶に挿す
スワッグは花束と同じように、花瓶に入れて飾ることもできます。
お気に入りの花瓶に入れて飾ったり、おしゃれなワインなどの空き瓶をスワッグと一緒に飾ったりすれば素敵なインテリアになるはずです。
花瓶に挿す方法であれば、壁に穴を開けたり、フックを取り付けたりする必要もないので、手軽に好きな場所にスワッグを飾ることができます。
また、花瓶を使って飾ることで、スワッグを好きな場所に動かすことが可能です。壁にフックを取り付けた場合、模様替えなどで外したりすることが負担に感じることもありますが、花瓶であれば、好きな部屋や棚の上に手軽に移動することができます。
皿などの上に置く
お気に入りの皿の上にスワッグを飾れば、アートのような雰囲気のディスプレイを楽しむことができます。
皿に置く方法も壁に穴を開ける必要がないので、賃貸住宅でも安心です。
皿の上には、スワッグと一緒にお気に入り小物やキャンドルなどを飾ってみても良いでしょう。季節のイベントに合わせて飾る小物を変えてみるのも素敵です。
【部屋別】スワッグのおしゃれな飾り方
飾る場所の広さや部屋の雰囲気に合わせたスワッグを選びましょう。
例えば、玄関の外にかけるスワッグであれば、ボリューム感のある華やかなタイプを、
寝室であれば心も体も休まるような落ち着いたナチュラルなものがおすすめです。
以下で部屋別のスワッグのおしゃれな飾り方をご紹介します。
玄関
お客様を迎える玄関は、玄関のドアの外側か内側にスワッグを飾って楽しみましょう。
ただし、ドアの外側に飾る場合は直射日光が当たらないかどうか確認しておくことをおすすめします。直射日光がスワッグに当たってしまうと変色する可能性があるためです。
そのため、ドアの外に飾る場合、日差しが強くなる夏場は室内側に移しておくと安心です。
玄関のドアにスワッグを飾るときは、100円ショップなどでも購入できるフックが活躍するでしょう。スワッグを束ねている部分の紐をフックに引っ掛けるようにして飾ると、フックが隠れるのでドアに馴染み、よりおしゃれに見せることができます。
リビング
家族や友人と食卓を囲んだり、共に過ごす時間の多いリビングもスワッグを飾るのに最適な場所です。リビングに飾る場合は、インテリアと合わせたディスプレイを楽しみましょう。
例えば、家族の写真を入れたフォトフレームと一緒に壁に飾ったり、大きさの違うスワッグをいくつかまとめて飾ったりするのもおしゃれです。
壁に穴を開けて飾るのに抵抗があるという人は、カーテンレールなど、引っ掛けられる場所を活用して飾ると良いでしょう。新たなアイテムを取り付ける必要もないので、スワッグさえあれば手軽に試せる方法です。
スワッグは、吊るさず立てかけて飾ることもできます。
カウンタースペースや、棚の上の空いたスペース、窓際などを活用して立てかければ、フックを取り付けなくてもスワッグを楽しめるでしょう。
トイレ
スペースの少ないトイレには、小ぶりなスワッグがおすすめです。
また、麻紐に小さなスワッグを結びつけ、ガーランドのように並べて飾る方法もあります。
少ないスペースにもボリュームたっぷりに飾ることができるので、限られたスペースを有効活用して飾りたいときにもおすすめです。ただし、スワッグをいくつか組み合わせると重さも増すので、上に付けるフックはしっかりと耐荷重のあるタイプを選びましょう。
寝室
ゆっくりとリラックスした時間を過ごしたい寝室には、落ち着いた雰囲気のナチュラルなテイストのスワッグが良く似合います。
また、カモミールやラベンダー、ユーカリの葉など、香りのハーブを取り入れたスワッグを選んでみるのも良いでしょう。ハーブには心身をリラックスさせる効果があるため、寝室のスワッグに最適です。寝室に飾るなら、視覚的にもリラックスできるブルー系やグリーン系の色合いのスワッグを選ぶことで、より良い睡眠へと導く手助けをしてくれるはずです。
風水効果が期待できるスワッグの飾り方
実はスワッグに使用されているドライフラワーは、風水的な観点から見ると「死んだ花」として認識されるため、運気を下げるアイテムとされています。
しかし、飾り方に注意すれば、運気アップを期待できるアイテムに変えることができます。
また風水においては、部屋を清潔に保っておくことも運気アップのポイントになります。
お気に入りのスワッグをなるべく美しい状態で楽しむために、風水効果が期待できるスワッグの飾り方を解説します。
直射日光にならない窓際に飾る
風水の考え方では、色にもパワーがあり、鮮やかな色は運気アップの効果があるとされています。そのため、スワッグの色合いをできるだけ保つことも大切です。
先述したように、直射日光などの強い日差しは、ドライフラワーの色落ちや劣化を早めてしまいます。そのため、窓際に飾る場合は、レースカーテンの内側(部屋側)を選ぶなど、強い日差しが当たらないように注意しましょう。
また、照明の明かりでも白熱電球が直接当たる場合は日焼けが起こるので注意が必要です。
風通しの良い場所に飾る
スワッグは風通しの良い場所に飾りましょう。風水では、「気」と呼ばれる目に見えないエネルギーが重要視されており、スワッグを適切な場所に飾ることで良い気を呼び込み、悪い気を払うことができると考えられています。風通しの良い場所は、気の流れが活発で、良い気を呼び込みやすいとされているためです。
廊下や階段の空いているスペースに飾る
人の行き交う場所は、気の流れも良い場所です。
スワッグは廊下や階段の踊り場など、なるべく人の移動が多い場所に飾ることで、風水的にも良い効果があるとされています。ただし、動線に飾ってしまうと、行き来するときにスワッグに当たってしまい、破損する恐れもあるため、動線に飾るのは避けてください。
透明なビンなどに入れて飾る
スワッグをビンなどに閉じ込めて飾ると、風水的に良い効果が期待できます。
これは、「死んだ花」とされている陰の気を閉じ込めることで、部屋の陽の気を吸い取ってしまうのを避けることができると考えられているためです。
スワッグの適切な管理方法
スワッグは適切な管理を行わないと、色褪せたり傷んだりしてしまいます。スワッグを長持ちさせるためには、以下の点に注意する必要があります。
湿気を避ける
風通しの良い場所は風水の観点だけでなく、スワッグにとっても環境の良い場所です。
ドライフラワーを使用したスワッグにとって湿気は大敵です。
水を使う場所の近くに飾ると、スワッグに湿気がこもりやすく、カビが発生する原因になるので避けましょう。また、梅雨の時期はどうしてもスワッグに湿気がこもりやすくなります。雨が続くようであれば、一度壁から外して裏側にこもった湿気を逃がして乾燥させるなど、ドライフラワーにとって良い環境を保ってあげると良いでしょう。
ホコリをこまめに取る
スワッグにホコリが溜まると、見た目が悪くなるだけでなく、カビやダニが発生しやすくなります。そのため、柔らかいブラシや羽根はたきなどでこまめにホコリを払いましょう。
風水でも触れたように、ビンの中などに入れて飾ることで、スワッグにホコリが付きづらくなるため、お手入れが簡単になります。
強い衝撃を与えない
スワッグは繊細な素材で作られているため、強い衝撃を与えると壊れてしまう可能性があります。取り扱いには十分注意しましょう。そのため、ペットや小さなお子様がスワッグをいたずらする可能性があります。誤飲してしまう可能性もあるので、手の届かない場所に置きましょう。
スワッグをよりおしゃれに飾るためのコツ
スワッグに季節に合わせた素材を選んだり、他のインテリアアイテムと組み合わせたりすることで、お店のようにおしゃれなディスプレイを楽しむことができます。
最後に、お気に入りのスワッグをさらに楽しむためのコツをまとめました。ぜひスワッグを飾るときの参考にしてみてください。
季節の花を取り入れる
同じスワッグでも季節やイベントに合わせたアレンジを加えると、違った表情を楽しむことができます。例えば、春には黄色が鮮やかなミモザ、夏には涼しげなエリンジウムやブルースターチスをスワッグに取り入れるとより華やかな印象になります。
また、秋にはハロウィンを意識したハナナスやコニカル、鑑賞用のトウガラシを入れたアレンジもシックで素敵です。クリスマスに出回るスギやヒバは、見た目だけではなく香りでも冬の森の静けさを感じることができるでしょう。
クリスマスリースやお正月飾りと同じように、季節に合わせたスワッグを飾ってみてください。
部屋の雰囲気に合わせる
部屋全体の雰囲気に合わせたスワッグ選びも大切です。スワッグは使われている花材によって、全体の印象が決まります。
例えば、北欧系のインテリアと合わせる場合は、白色を基調としたナチュラルな素材のスワッグ、モダンな部屋であればスタイリッシュなワイルドフラワーを使ったスワッグが良く似合います。ナチュラルテイストの部屋には、ユーカリや葉物をふんだんに使ったスワッグを選び、かわいらしい雰囲気の部屋には果物や実物が入ったスワッグを選ぶなど、部屋の雰囲気に合わせて好みのスワッグを取り入れてみましょう。
他のアイテムと組み合わせる
スワッグは、他のインテリアアイテムと組み合わせることでよりおしゃれに飾ることができます。壁に飾る場合は額縁を取り入れて、まるでアートのようにスワッグを楽しんだり、素材の違うアイテムと合わせたりするのもおすすめです。
クリスマスの時期には、ポストカードやお気に入りの写真、タペストリーやキャンドル、ツリーとも相性抜群です。無造作に束ねたスワッグの存在感は、他のインテリアと合わせるだけで無造作でこなれた雰囲気を演出してくれることでしょう。
まとめ
今回はスワッグの飾り方や管理方法、部屋ごとのスワッグの飾り方や、おしゃれに飾るコツを紹介しました。生花よりも長い間飾ることができるスワッグは、インテリアとして部屋の雰囲気をぐっとおしゃれにしてくれるアイテムです
飾る部屋の色合いや雰囲気に合わせて好みのスワッグを選びましょう。スワッグは、他のインテリア雑貨と合わせると、より自分好みに楽しむことができます。
ぜひ、お気に入りのスワッグを自由な飾り方で楽しんでみてください。