葉っぱに元気がない!?観葉植物の葉っぱが弱る原因と対処法をご紹介

観葉植物は一つ置くだけで空間をオシャレにしてくれます。丸みを帯びていたり厚みがあったり、尖っていたり、様々な葉っぱを楽しめるところも魅力の一つです。しかし、突然葉っぱが黄色や茶色になることも。今回は観葉植物の葉っぱに起こりやすいトラブルの原因と対処法をまとめてご紹介します。

 

葉っぱがカワイイ!観葉植物5選

観葉植物の魅力はなんと言っても個性的な葉っぱです。葉っぱの形が違うだけで空間のイメージもわりますね。今回は葉っぱが可愛いおすすめの観葉植物を5つご紹介。生活の中に取り入れやすい人気の品種ばかりです。

 

ドラセナ

「幸福の木」という名前を知っている人も多いのではないでしょうか。これはドラセナの中の「ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ」という品種です。葉の中央に黄緑色のストライプが入っているのが特徴です。その別名からお祝いギフトとしても使われています。ドラセナは品種が20種類以上あり、様々な葉や形から選べるところ、初心者にも育てやすいところも人気のポイントです。ハワイでは古くから幸福の象徴として大切にされています。

 

パキラ

パキラは手乗りサイズから大きいものは2mのものまで、幅広いサイズが展開されています。飾る場所によってサイズを選べるところが良いですね。別名「発財樹」と呼ばれ、風水では金運や仕事運をアップすると言われています。手を広げたような形状が特徴です。幹部分が個性的で、太い幹のものや曲がったもの、編まれているものなどがあります。幹に注目すると楽しめますよ。根があまり張らないため、成長も遅く大きさをコントロールしやすい点もポイントです。 

 

ウンベラータ

ウンベラータは、ハート形の大きな葉っぱが特徴的な観葉植物です。販売されているものは50cm~1.5mが一般的です。幅広なので葉脈もしっかり見えて美しいですよ。幹を曲げた個性的な樹形のものも販売されています。一つ置くだけで絵になりますね。葉が大きい分、害虫がつかないよう日頃のお手入れが大切になります。水拭きを定期的にしてあげましょう。寒さには弱いので、日当たりの良い場所に置くと元気に成長してくれます。

 

サボテン

サボテンはオシャレなカフェやショップのディスプレイでも見かけますよね。

緋牡丹のようなカラフルなものから、ハクトウセンのようにウサギの耳に見える可愛い形までバリエーションが豊富です。トゲを持つサボテンは風水的に「悪い気・良い気どちらもはねのける」と言われています。植物をなかなか飾りにくいトイレなどにも飾ることができる上、邪気を払ってくれる効果も期待できるのです。「サボテンの形は好きだけどトゲが苦手」という方のために、トゲなしのサボテンも販売されていますよ。

 

サンスベリア

観葉植物の中で空気清浄効果の高いものを「エコプランツ」と呼んでいます。サンスベリアはエコプランツの代表的な植物です。夜間も絶えず酸素を出し続ける性質から別名「ベッドルームプラント」と呼ばれています。葉の模様も美しく、力強く縦に伸びる姿から風水では運気が上昇し金運がアップすると言われています。寒さには弱いですが、乾燥に強いため育てやすいです。

 

観葉植物の葉っぱが茶色・黄色になった時の原因

大切に育てていたのに、葉っぱが茶色や黄色に変色していたことはありませんか。色が変わる原因は、水や肥料の与えすぎ、植え替えをしていない、虫がついているなど様々です。過去の行動を振り返りながら原因を探していきます。今回は原因として考えられる7項目をお伝えします。

 

根腐れ

根腐れは水の与えすぎにより起きます。根が腐ると水分や養分を吸い上げられないため全体が弱り枯れてしまいます。この過程で、茎がブヨブヨと柔らかくなったり葉が茶色や黄色に変色します。根元から腐敗臭がすることもあります。土の中で起こっている問題のため、なかなか気づきにくいところが厄介です。対処法は根を確認し、変色している根を全て取り除き新しい土に植え替えてあげると良いでしょう。

 

葉焼け

葉焼けは植物がやけどを負ってしまった状態のようなものです。夏の直射日光を植物に当てると葉が黄色から茶色や黒色に変色し枯れ込んでしまいます。光が強すぎると緑の色素を作るクロロフィルが活性酸素によって分解され色が変わってしまいます。室内で育てていた観葉植物を急に強い日差しに当てた場合などに起きやすいです。対処法は過度な直射日光を避けてあげることです。日よけ用のすだれやネットを設置するのも一つの対策方法です。

 

肥料が多い

肥料を与えすぎると土中の肥料成分が濃くなり、浸透圧により根の水分が外に出て萎れてしまいます。その結果、葉も黄色や茶色になります。この現象を「肥料やけ」と呼びます。乾燥や病気による被害症状と似ている症状でもありますが、追肥を与えた数日後に症状がでたら肥料やけを疑うと良いと思います。早く対処しないと枯れてしまう可能性もあります。肥料焼けの対処法は余分な肥料成分を大量の水で洗い流すことです。通常の3倍の水量を与え、それを3日間ほど続けてください。

 

根詰まり

水やりをしてもすぐに土が乾いてしまい、根が鉢の底からはみ出している時は根詰まりを起こしている可能性が高いです。根に対して鉢が小さく必要な栄養や水分が十分摂れない状態です。下葉から黄色く枯れてきます。放置していると根腐れに繋がり、弱る速度も早まってしまいます。根詰まりの対処法は一回り大きな鉢に植え替えることです。植え替え直後は根が傷ついている状態ですので肥料は与えず十分に休ませてあげましょう。

 

ハダニ

ハダニは体長約0.3~0.5mmの害虫です。短期間で大量発生するので植物を育てる上で厄介な虫です。葉の裏に寄生し栄養を吸汁するため徐々に葉の色が悪くなります。ハダニの発生は3~10月で、夏場にピークを迎えます。予防策は日ごろから葉の裏をチェックし葉水をすることです。ハダニの量が多くない場合は水で洗い流したりテープなどで貼り付けて駆除できます。大量に発生した場合は専用の殺虫剤で駆除しましょう。

 

カイガラムシ

枝、茎、葉などに寄生するカイガラムシの体長は1mm~3mmほどで形状は丸や縦長です。幹や枝葉から養分を吸汁し、生育に悪影響を及ぼします。間接的な被害としてカイガラムシの排泄物は「すす病」を誘発します。その結果、光合成が妨げられ葉が黄色や茶色に変化し弱っていきます。対処法は薬剤による駆除が効果的ですが、成虫に効きにくいため、ふ化直後の5~7月の散布をおすすめします。成虫はブラシなどでこすり駆除しましょう。

 

炭疽病

炭疽病はカビが原因で発生する病気です。葉っぱに茶色や灰褐色の斑点が現れ、中央の色が薄くなり、黒い小さな粒が見えるようになります。その後穴が開き葉先から枯れてしまいます。梅雨時期や高温多湿の状態が続くと発生しやすくなります。一度発生すると一気に広がるので予防も大切です。枝や葉が茂っていたら剪定し風通し良く保つことが予防になります。発生してしまったら枝ごと切り取り処分しましょう。

 

観葉植物の葉っぱが落ちてしまう原因

観葉植物は葉っぱの個性を楽しむグリーンインテリアです。そんな中、突然葉っぱが落ちてしまったら心配になりますよね。夏から秋への温度変化など、観葉植物にも体調不良がでやすい時期があります。環境の変化によるものだったり日照不足だったり、原因は様々です。ここでは代表的な原因をお伝えします。

 

株の風通しが悪い

株まわりが過湿になると虫がつきやすくなり病気にかかる原因になってしまいます。カイガラムシやすす病には要注意です。特に梅雨の時期は用土が乾きにくく、根腐れを起こしたりと株が弱ります。梅雨が明けると今度は強い日差しに晒され、厳しい環境の変化で葉が落ちることがあります。葉と枝の剪定をし、全体の風通しを良くしてあげましょう。また梅雨時期などは屋外の鉢は室内に移すなど、なるべく湿気を避ける環境づくりを心がけてください。

 

根腐れを起こしている

水をやりすぎたり、水はけが悪いと根腐れを起こします。根腐れは葉の色を変えるだけでなく進行すると葉を落とし仕舞には枯らしてしまいます。根から幹、そして枝や葉っぱへと進行していくため、葉が落ちる前に気づいてあげることがポイントになります。根腐れが原因で葉が落ちる場合は、根の状態を確認し変色している部分を全てカットし、清潔な土へ移し替えてあげましょう。

 

日照不足

日照不足により葉落ちする場合、観葉植物をゆすると沢山の葉が落ちることがあります。色もグリーンのままのため見落としやすく、日ごろのチェックが大切です。観葉植物は玄関インテリアとして活用する人も多いので、窓のない場所に置いている場合、定期的に鉢を揺すって確認するのも良いでしょう。葉が落ちてしまった時は、意識的に日光浴をさせてあげましょう。長時間ではなく、3~4時間を目安に慣らしていきます。

 

環境の変化によるもの

置き場所を変えるとストレスを受けて葉が落ちることがあります。古い葉を落として、新しい環境に適応するためです。また、季節の大きな温度変化により葉を落としてしまうことがあります。その他、冬場に日光浴をさせようと室内の鉢を外に出した場合にも寒さに直接あたり、観葉植物が急に環境が変化したと感じ弱ってしまうことも。またエアコンの風が直接当たると葉落ちしやすくなります。置き場所、温度差の変化とエアコンの直風には気をつけましょう。

 

葉っぱが白っぽい時の原因

葉っぱに突然白い粉がついているのを見たことはありませんか。これはカビによる「うどんこ病」が疑われます。植物がかかる病気の中でも良く知られていて、風による飛散で感染経路を広げていくので厄介です。うどんこ病の詳細について紹介します。

 

うどんこ病

うどんこ病はその名の通り、葉っぱや茎に「うどんの粉」のようなものが付着します。葉っぱに白い斑点ができていたり、葉っぱや茎に白い粉のようなものが付着している場合、見た目からもうどんこ病にかかっていると判断できます。白くなった部分は光合成ができず成長を邪魔してどんどん弱っていってしまいます。予防策はカビが発生しない環境を作ることです。水はけの良い土を使う、日光に当てる、高温多湿を避けるという点を気にすると良いでしょう。また、定期的に葉を拭いてあげると健康チェックも同時にできるのでおすすめです。

 

カビ

観葉植物の葉に白カビが発生する病気が「うどんこ病」です。その他、土に綿のような白カビが付着することも。見た目も悪いのですぐに除去しましょう。土にカビが生える原因は観葉植物を置く設置場所に関係しています。風通しが悪かったり、高温多湿であるとたちまちカビの温床になります。また、白カビは紫外線を嫌う性質があるため日の当たらない場所でも発生しやすくなります。定期的な日光浴をさせて除去しましょう。カビを見つけ次第周辺の土を捨てる、または、植え替えを行ってください。

 

下の方の黄色い葉っぱが落ちるのは様子見でOK!

植物の新陳代謝として、新しい葉っぱと古い葉っぱが入れ替わるタイミングで自然と落ちる時があります。下葉が順々に黄色くなり枯れてポロポロ落ちる場合、新しい葉っぱが出て茎が伸びているか全体を確認し、元気があれば問題ありません。また、冬から春、夏から秋にかけて寒暖差により葉っぱが落ちることもあります。その時は温度差により葉っぱが落ちている可能性もありますので室内の温度管理に気を付けてあげてください。

 

葉っぱにトラブルがあるなら、基本の育て方を復習しよう

葉っぱの色が変わったり散ってしまったり、トラブルが起きると「これ以上悪くなったらどうしよう」と戸惑ってしまいます。そんな時は改めて育て方を復習するのも良いかもしれません。気づかぬうちに自己流で育てていると肥料のやり方や植え替え方法など少しずつズレが生じそれがトラブルの原因になっていることも考えられます。原因を探すためにも正しい知識が指針になります。

 

置き場所

屋外の場合、直射日光を避けた明るい日陰が望ましいです。強い直射日光は葉焼けの原因になります。室内に置くときはカーテン越しの明るい場所がおすすめです。エアコンの直風は弱る原因にもなりますので避けてください。耐陰性の強い観葉植物も多いため、光の当たらない玄関に飾ることも可能です。その際は1週間に数回は日光浴をさせてあげてください。急な温度変化は葉が落ちる原因にもなるので、なるべく同じ環境で育てるとよいでしょう。

 

水やりの方法

水やりは「土が乾いたらたっぷりあげる」が基本です。土は表面が乾いていても中は湿っていることが多々あります。水やりをする前に土を触ってみたり竹串などを挿して乾いているか確かめても良いですね。水をあげる際は底から流れ出るくらいたっぷりとあげましょう。夏場は日中に水をあげると鉢の中の温度が上がりすぎてしまい植物の負担になるため朝夕いずれかにあげるようにしてください。冬場は日中に与えましょう。

 

肥料のやり方

植え替えの際、始めから元肥が入っている培養土を使用すると手間が省けるのでおすすめです。元肥にはゆっくりと効果が続く緩効性肥料が使われていることが多いです。植え替え直後は根がダメージを負っている状態です。追肥は2週間~3週間ほど経ってから与えてください。なお、肥料やけさせないために置き肥は根から離して置くようにしましょう。置き肥も緩効性肥料ですので、生育期には2週間に1度のペースで即効性のある液肥を与えてあげるとよいでしょう。

 

植え替えの方法

植え替えに適した時期は、観葉植物の生育が活発になっている時期です。梅雨時期を除く5月~8月がよいでしょう。鉢は一回り大きなものを使用します。周りが汚れないようビニールシートを敷き、元肥入りの培養土を鉢の1/3ほど入れます。古い鉢から植物を優しく抜き、土を軽く落とします。根腐れを起こしている根は全て切り落とし新しい鉢へ入れ替えます。土を入れ、たっぷり水を与え、その後明るい半日陰で管理してください。

 

剪定の方法

剪定は枝を切り落とし、木や植物のシルエットを整えるガーデニング作業のひとつです。剪定をしないとシルエットが悪くなる上、管理も大変になってしまします。また、成長した葉っぱが重なることで風通しが悪くなり、湿度も上がります。害虫や病気の温床をなくす意味でも剪定は大切です。方法はすっきりさせたい枝や葉を園芸用ハサミで切り落とすという簡単な作業です。剪定直後は、風通しのよい明るい日陰で管理してください。

 

冬越しさせる方法

ほとんどの観葉植物は熱帯や温帯など暖かな地域が原産です。日本では室外で冬越しさせるのは難しいと言われています。手間はかかりますが屋外の鉢を室内に移し冬越しをさせましょう。室内では窓際で日光に当て、夜は冷気やエアコンに当たらない場所に移動させてくださいね。冬の間、観葉植物はほとんど水を吸収しません。水やりは土が乾燥した後にさらに数日経ってから与えましょう。この期間は根腐れを起こしてしまうと回復が難しい場合が多いので気を付けてください。

 

まとめ

観葉植物は個性的な葉っぱを楽しむグリーンインテリアです。生き物なので葉にトラブルが発生することもあります。ですが、トラブルが引き起こされる原因を事前に知っているとすぐに対応することができますね。状態が良くない時はもう一度基本の育て方に沿って環境を整えると瑞々しい葉を長く楽しめますよ。多種多様な葉っぱの中からお好みの色や形を見つけて、植物の癒し効果を感じてくださいね。

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