ドラセナの枯れない育て方|人気の種類や風水の効果を紹介！

ドラセナは生命力が強く、手入れが簡単な観葉植物として人気があります。種類によってはインテリアとしても魅力的で、リビングや寝室に飾ることができます。また、風水的にも「吉祥の木」と呼ばれており、金運アップや家族の繁栄を招くと言われています。

ドラセナの育て方を知り、正しく手入れをすれば、長く楽しむことができるでしょう。本記事では、ドラセナの特徴や風水での効果、寿命や値段相場なども紹介しながら、ドラセナの魅力と基本情報について解説していきます。

ドラセナとは

幸福の木と呼ばれる観葉植物「ドラセナ」。丈夫で育てやすいことから、初心者におすすめの種類です。豊富な種類と花言葉から、インテリアとしても贈り物としても人気が高いですよ。ドラセナの花が咲くのはとても珍しく、開花すると縁起が良いといわれています。

まずはドラセナの基本情報について見ていきましょう。

ドラセナの基本情報

科	キジカクシ科
属	ドラセナ属
和名	ドラセナ
英名	Dracaena
学名	Dracaena fragrans
原産地	熱帯アフリカ
開花時期	10年に1度咲くといわれている

ドラセナの特徴

ドラセナは熱帯地方が原産の常緑低木で、多種多様な形態を持つ魅力的な観葉植物です。約50種類以上のバリエーションがあり、剣形の葉から縞模様の葉柄まで、さまざまな個性的な外観を楽しむことができます。

この植物の大きな特徴は、育てやすさにあります。日陰や乾燥環境に強く、頻繁な水やりを必要としないため、初心者でも気軽にグリーンインテリアを取り入れることができます。

さらに不思議な点は、ドラセナが開花する種類であるにもかかわらず、ほとんど花を咲かせないことです。この花を見せぬミステリアスな姿勢も、ドラセナの魅力の一つと言えるでしょう。

育てやすく、多様な外観を持ち、ミステリアスな一面もある。このようにドラセナは様々な特徴を兼ね備えた、人気の高い観葉植物なのです。

ドラセナの花言葉

ドラセナの花言葉は種類によって微妙に異なりますが、基本的には「幸福」を意味しています。この花言葉の由来は、ドラセナの一種であるフラグランスがハワイで幸運のシンボルとして儀式で使われていたことに起因しています。

具体的には、ドラセナ・フラグランス(幸福の木)の花言葉は「幸福・隠しきれない喜び」、ドラセナ・サンデリアーナ(万年竹)は「開運・長寿」など、「幸福」を基調としながらも、それぞれの種類で少しずつニュアンスが異なっています。

つまり、ドラセナを飾ることで家庭に幸福が訪れ、良い運気が続くと信じられているのです。種類を選ぶことで、より具体的な願いを込められる植物なのがドラセナの特徴です。

ドラセナの寿命

ドラセナは長寿の植物として知られています。一般的には10年以上は元気に育つことができ、その後も適切な世話をすれば20年以上生き続ける個体も珍しくありません。

ドラセナの寿命が長い理由は、強健な性質にあります。日陰や乾燥した環境にも強く、過酷な条件下でも自生できる頑強さを持っています。そのため、野生のドラセナの中には樹齢数百年に達する老木も存在するのです。

また、ドラセナは幹から新しい芽が出る性質があり、枝を切っても新たな葉が生えてくるため、上手に手入れをすれば長く楽しむことができます。ただし、品種によって樹形や環境への適応力が異なるため、長く育てたい場合は事前に品種の特性を確認することをおすすめします。

ドラセナは手間のかからない丈夫な観葉植物ですが、同時に長寿の植物でもあるのです。適切な世話と環境を与え続ければ、数十年にわたり長くお世話になれる相棲相手になるでしょう。

ドラセナの値段・相場

ドラセナの値段・相場は種類や大きさによって大きく異なります。一般的な人気種のドラセナ・フラグランスなどは、小さな鉢サイズでは数百円から購入できますが、鉢が大きくなるにつれて値段も上がっていきます。

8号鉢から10号鉢くらいの中〜大型サイズになると、リーズナブルな価格帯では5,000円前後が相場です。一方で、高級品になると2万円近い値段もあります。また、編み込みされた特殊な形状のものは通常より割高な傾向にあります。

珍しい希少種になると、小さな鉢サイズでも1万円近い価格設定になるケースもあり、ドラセナには多種多様な種類があるため、価格もさまざまです。大切に育てた大鉢のドラセナは、かなりの高価買取価格が付く可能性もあります。

ドラセナの風水効果

ドラセナの風水効果ドラセナは、風水的にも高い効果があると言われています。その理由として、以下の3点が挙げられます。

縁起の良い植物ドラセナは直立した姿が「上昇気流」を表し、家族の繁栄や事業の発展を象徴するとされています。また、常緑樹であることから「不死」を意味し、健康長寿を願う縁起物とみなされています。
金運アップの効果ドラセナの種類によっては金運を上げる効果があると考えられています。例えば、「マッサン」の名前の由来は「金さん」にあり、金運上昇が期待できます。また「レッドエッジ」は、その名の通り縁に赤い模様があり、金運アップの象徴色である赤を帯びています。
空気浄化作用ドラセナには優れた空気浄化作用があり、有害物質を吸着・分解する働きがあります。風水的には、家の中の空気をきれいにし、陰の気を払う効果があるとされています。

このように、ドラセナは縁起物であり、金運アップ効果や空気浄化作用があるため、風水的にもおすすめの観葉植物だと言えます。置き場所としては、リビングや玄関など、家族が集まる場所がよいでしょう。

ドラセナの育て方・手入れ

強くて丈夫といっても植物なので、日光やお水はとても重要です。ドラセナは熱帯の植物ですが、直射日光には弱い性質があります。

また、お水をたくさんあげすぎると根腐れの原因になり枯れてしまうことも。上手にドラセナを育てるために、基本的な育て方について見ていきましょう。

日当たり・置き場所

植物は日光が大好きだからと、ドラセナを屋外に出し続けていると枯れてしまいます。

ドラセナは、熱帯の植物ではありますが直射日光に弱く、葉が日光で焼けてしまうため、レースカーテンや日差し避けなどの光が直接当たらない明るい場所に置いてあげるのが良いでしょう。しかし、日を避けすぎると元気のない枝や葉が生えてきてしまいます。そのときは日光不足のサインなので、明るい場所へ移動してください。

温度

ドラセナは、10度より低い気温の場所では、寒さで枯れてしまうことがあります。窓際や屋外は外気の影響を受けやすいため、冬はできるだけお部屋の中の暖かい場所に置くようにしましょう。

しかし、お部屋の中に置くと日光不足が気になりますので、2日に1回は日中にベランダなどの明るい場所へ移動させて、日光浴をさせてあげましょう。この際も、直射日光に当たらないように気をつけてください。

土

土は水はけが良く、肥沃な用土を選ぶのが良いでしょう。赤玉土小粒7、腐葉土2、堆肥1の配合土などもおすすめです。

用土に腐葉土や堆肥を使用している場合や、有機質肥料が配合されている場合はカビが生えやすくなります。

用土のカビは植物には、あまり悪影響はありませんが、人体への影響が懸念されるため、屋外に出して有機質の分解を進める必要があります。また、赤玉土だけを使用するのも一つの手段です。

ハイドロカルチャーの場合の育て方

ハイドロカルチャーは土独特の匂いや虫の発生が少ない水耕栽培で、観葉植物を育てるのによく使用されます。

ドラセナも、ハイドロカルチャーを使って育てることができます。しかし、ハイドロカルチャーは水を好む植物に適しているため、ドラセナに使用する場合は必ず水がなくなってから水やりをするようにしましょう。また、根が水に浸かったままにしてしまうと、根腐れやカビ発生の原因となり、枯れてしまいます。

種から入手した場合の育て方

種から育てる場合は、水はけの良い土を入れた植木鉢を用意します。植木鉢の真ん中に種を置き、土を軽くかけて優しく水やりをします。日差しが直接当たらない、暖かい場所に置いて発芽を待ちましょう。約2週間程で発芽します。成長が遅いように感じますが、我慢して待ちましょう。

水やり

ドラセナは春から秋にわたって良く成長し、寒い冬の間は休眠するので、ドラセナの、成長タイミングに水やりするのがポイントです。成長する時期は、土が乾いてからの水やりが基本となります。水をあげるときはたっぷりと与え、鉢底から水が出てくるのを確認しましょう。根腐れは厳禁ですので、鉢皿に水が溜まらないようにしてください。

休眠の時期は土を乾かし気味にします。土が乾いて2〜3日経ってから水やりをするようにしましょう。

肥料

ドラセナは肥料を与えなくてもよく育ちますが、より丈夫に育てるためには、肥料はかかせません。春から秋の成長する時期にたくさんの栄養を必要としますので、肥料を与える場合はこの時期がベストです。

暖効性化成肥料を2ヶ月に1回の頻度で与えると良く成長します。その際は根や幹から少し離して置き、根や幹が痛まないように気をつけます。または、液体肥料を10日に1回与えるのも良いでしょう。

剪定・切り戻し

ドラセナは、枝葉の下葉が落ちたり、伸びすぎていたりするときに剪定・切り戻しをしましょう。

伸びすぎた枝が混み合っていると、病気や害虫の被害の原因にもなります。またドラセナの性質で上に向かって成長するため、管理の面でもある程度の高さまで成長したら剪定しましょう。

剪定は生長初期の4月から5月に行うのがベスト。水平に枝を切るだけなので、初心者でも安心して行えます。剪定後は、日当たりが良く風通しの良い場所に置いておきましょう。

植え替え

根が鉢から飛び出していたり、水が土にしみ込まなくなったりしたら植え替えましょう。植え替えは、成長に応じて行うのがベストです。2年に1回は植え替えが必要になります。

植え替えの時期は、5月中旬から7月。鉢の大きさは、株の大きさに大して二回り程大きいものが良いでしょう。植え替えの際は、事前に新しい鉢に新しい軽石と、土を鉢の3分の1入れておきます。ドラセナを優しく鉢から取り出し、根についた土をほぐして新しい鉢に入れます。植え替えたらたっぷり水をあげましょう。

幹を太くするにはどうすれば良い？

ドラセナの幹を太くするには長い年月が必要になります。また、個体によってはあまり太くならない可能性も。お店で売っているような太い幹にするには、常に暖かく、成長に適した環境に置くことが不可欠です。一般家庭で太く育てるには、冬でもできるだけ暖かい環境に置くようにしましょう。また、成長に合わせた植え替えや肥料なども必須となります。

ドラセナの増やし方

「ドラセナを上手に育てたから、もう一株欲しい」そんな方はお店で買うのも良い方法ですが、今育てているドラセナから増やしてみるのもおすすめです。

ドラセナはいくつか増やし方がありますが、初心者でも簡単にできる「挿し木」や水耕栽培にチャレンジしてみましょう。

水耕栽培の場合

水耕栽培で増やす場合は4月から5月に行います。

ドラセナは、健康な幹であればどこから切ってもすぐ切ったところから葉を出します。成長する初めの時期に切り戻しした枝を、清潔な水に挿しておくだけで発根します。

土を使わずに、ハイドロカルチャーを使用するのもオシャレですよ。ハイドロカルチャーを使用する際は、水やりのタイミングがわかりやすいように透明なベースに入れると良いでしょう。

挿し木の場合

挿し木で増やす場合は、5月中旬から7月に行います。まず、茎の先端部分から約20cmの長さに切ります。鉢に配合土を入れて用意し、切った部分の1/2から1/3の深さにさします。

鉢は暖かい半日陰に置いておきましょう。上手に成長すると約2ヶ月程で発芽し、発芽から3ヶ月程で根がしっかりと出てきます。

ドラセナの挿し木の方法は以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

『ドラセナを挿し木で増やそう！水挿しや挿し木の方法をご紹介』

ドラセナが枯れた・病気になった！トラブルまとめ

「大事に育てているのに、なぜか元気がない」そんなときはありませんか？

丈夫で育てやすいドラセナですが、少し弱点もあります。

1つ目は、根が腐ることで枯れてしまう「根腐れ」

2つ目は、葉が焼け落ちてしまう「葉焼け」

そして3つ目は、「害虫被害」です。どれも、ドラセナの成長を妨げるだけでなく、ドラセナの生死に関わることですので、特に注意を払う必要があります。

本項目では、ドラセナが枯れる原因と対処法をご紹介します。

ドラセナが根腐れする原因と対処法

ドラセナの根腐れの原因は、主に「水」です。ドラセナは熱帯に生息する植物ではありますが、乾燥が好みのため水のあげすぎは厳禁です。

水をあげすぎてしまうと、鉢の底に水が溜まることで、根が水に浸かったままの状態が続き根が悪くなってしまいます。

鉢皿に溜まった水を捨てていても、根が水に触れている状態が長く続けば根腐れの原因となります。根腐れしないよう、水やりは必ず土が乾いてから行うようにしましょう。

また、明るい場所に置いておくことも重要です。

ドラセナが葉焼け・変色する原因と対処法

ドラセナの葉焼けや変色は「直射日光」が原因で起こります。ドラセナの葉は、直射日光に弱く、屋外や窓際の日当たりが良すぎる場所では、葉焼けが起こりやすくなります。

そのため、屋内では窓際ではなくカーテンレースなどで光を少し遮った明るい場所に置いてあげましょう。

屋外の場合は日差し避けの下に置くようにし、必ず直射日光が当たらないように注意してください。

ドラセナが枯れた時の原因、対処法については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

『ドラセナの葉っぱの先が枯れるのはなぜ？原因を知り対策をしよう』

ドラセナに虫がつく原因と駆除方法

冬の休眠時期になると悩まされるのが、害虫です。乾燥する時期になると、硬い殻をもった「ロウカイガラムシ」や白粉を纏ったような「コナカイガラムシ」、葉の裏にくっついて汁を吸う「ハダニ」などが発生します。このような害虫は、ドラセナの枝や葉から栄養を奪うため、見つけたらすぐに駆除が必要です。

カイガラムシ類は、薬が効きにくいため、ピンセットなどで1匹ずつ取り除くのがベスト。

ハダニは殺虫剤などの薬で駆除するのが良いでしょう。

また、ハダニとコナカイガラムシは水が苦手なので、水で洗い流すのも効果的です。

ドラセナの選び方のポイント

ドラセナを選ぶ際のポイントは大きく分けて4つあります。

大きさ・サイズで選ぶ
株の状態を確認して選ぶ
用途に合わせて種類を選ぶ
予算に合わせてサイズを選ぶ

それぞれのポイントを見ていきましょう。

大きさ・サイズで選ぶ

ドラセナはさまざまなサイズがあるので、お部屋のスペースや用途に合わせて選ぶことができます。

例えばデスクサイドに置くなら、XSサイズ〜Sサイズが適しています。一方、開放的なリビングスペースなら存在感のあるLサイズ以上がおすすめです。

このようにドラセナは大きさのバリエーションが豊富なので、お部屋の雰囲気やスペースに合わせて最適なサイズを選びましょう。

株の状態を確認して選ぶ

ドラセナは人気の観葉植物ですが、元気な株を選ぶことが大切です。まずは葉の状態をチェックしましょう。艶があり、枯れた部分がない健康的な葉を持つ株を選びましょう。葉の裏表にも害虫がいないか確認しましょう。葉の状態は植物の健康を表すサインですから、元気のない株は避けた方が賢明です。

次に茎と根の状態を確認しましょう。太く丈夫な茎、そして鉢底から白い根が這っている株を選ぶと良いでしょう。根がしっかりしていれば、植物は養分を十分に吸収でき、元気に育つはずです。

このように、葉、茎、根の3点をチェックすることで、健康的なドラセナを選ぶことができます。ドラセナを長く楽しむためには、購入時から丈夫な株を選ぶことが肝心です。

用途に合わせて種類を選ぶ

ドラセナには様々な種類がありますので、育てる目的や場所に合わせて選ぶことをおすすめします。

例えば、運気アップを願う場合は「ミリオンバンブー」がおすすめです。開運竹とも呼ばれ、玄関やリビングに置くと良いとされています。香りを楽しみたい方には「フラグランス」、個性的な曲がりを楽しみたい方には「ソングオブインディア」がおすすめです。

また、リラックス空間を演出したい寝室では「カンボジアーナ」、おしゃれな赤い葉を楽しみたい場合は「レインボー」がおすすめです。このように、ドラセナの種類は多岐にわたるので、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

予算に合わせてサイズを選ぶ

ドラセナには様々なサイズがあり、予算に応じて選ぶことができます。おおよそのサイズ別の価格帯は以下の通りです。

Mサイズ(高さ80〜120cm)：15,000円程度
Lサイズ(高さ160cm）：30,000円程度

Mサイズはオフィスや自宅で床置きするのに適しており、存在感はありつつスペースを取りすぎません。一方、Lサイズは大人ほどの高さがあり、存在感が格段に高まります。広めのリビングやオフィススペースに最適です。

予算に合わせて、お好みのサイズを選びましょう。

100均のドラセナはあり？

100均のドラセナは、主に小型のものが販売されています。園芸用語で「号数」と呼ばれる鉢の大きさで分類されますが、100均で見かけるドラセナは3号鉢(直径約9cm)や5号鉢(直径約15cm)といった小ぶりなサイズが一般的です。

ただし、大型のドラセナは通常、8号鉢(直径約24cm)以上の鉢に植えられています。そのため、100均で大きなドラセナを見つけることは少ないです。大型のドラセナをお求めの場合は、園芸店や専門店を利用しましょう。

鉢の大きさは植物の成長に合わせて選ぶ必要があります。同じ高さでも鉢の直径が大きいほど号数は大きくなるため、鉢を選ぶ際は高さと直径の両方をチェックすることをおすすめします。

まとめ

ドラセナはさまざまな種類があり、育て方や風水的な効果も種類によって異なります。例えば人気の「マッサンゲアナ」は丈夫で育てやすい一方、「リンゴ竜」は剪定が難しい傾向にあります。

大きさの違いも注目ポイントです。大型の「ソング・オブ・インディア」に対し、小型の「ワーネッキーレモンライム」は鉢植えにおすすめの種類です。

また風水では、「マッサンゲアナ」は金運と出世運を呼び、「コンパクタ」は健康運をもたらすなど、種類によって期待できる効果が異なります。

ドラセナは種類が豊富なので、用途に合わせて最適な品種を選びましょう。

大切なあの人にお花を送ってみませんか？

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