枯れてしまったシュガーバインを復活させるには対処法を徹底解説

常緑のツル性植物であるシュガーバインは、棚の上から垂らして飾ったり、ハンギングしたりなど飾り方のバリエーションも多く、インテリアグリーンとして人気の植物です。

初心者でも育てやすい植物ですが、育てている方の中には、忘れずに世話をしていたのに枯れてしまった……という方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「葉が落ちた」「葉が茶色くなってしまった」「根腐れした」などの特徴から、その復活方法についてご紹介します。

最近シュガーバインの元気がない、とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

シュガーバインってどんな植物?

シュガーバインはブトウ科のつる性観葉植物です。

小さな手のひらに似た5枚の丸っこい葉っぱと動きのあるつるが特徴で、インテリアグリーンとしてとても人気があります。

葉の裏に、甘くて白い樹液をつけ、この姿がまるでお砂糖のように見えるのでシュガー(砂糖)+バイン(つる)からこの名が付いたと言われます。

葉の色は濃いグリーン。どんなインテリアにも馴染み、つるが垂れ下がる姿がおしゃれです。

小ぶりで濃い色の葉は陶器のポットなどとの相性がよく、つる性の葉の特徴を活かしてハンギンググリーンとして上から吊り下げて飾るのも素敵ですよ。

ナチュラルな雰囲気のインテリアによく馴染むので、リビングやキッチンの差し色として大活躍してくれます。

 

シュガーバインが枯れる原因とは

シュガーバインは、初心者でも育てやすい植物です。

人気があるので園芸店でもよく販売されており、お店では室内用観葉植物のコーナーに並んでいることが多いでしょう。

そして、リーズナブルな価格で購入できるのも嬉しいポイント。耐陰性があり、屋外だけでなく室内の明るい場所でも育てることが可能です。

このように比較的お手入れがしやすい植物ですが、気がついたら葉っぱが枯れてきてしまったなんて事も。

植物が枯れる原因は、だいたいは決まっています。

  • 直射日光が当たる場所に置いている
  • 水をやりすぎている
  • 温度が適していない

それではさっそく、シュガーバインが枯れてしまう原因について詳しくみていきましょう。

 

直射日光が当たる場所に置いている

 

枯れてしまう原因として多いのは、観葉植物を置く場所です。

シュガーバインは、室内の明るい場所で育てるのがおすすめ。カーテン越しに光が当たる場所や、風通しの良い明るい場所を探しましょう。

あまり日の光が強すぎたり、直射日光が当たったりすると葉焼けを起こして茶色くなってしまいます。

日陰でも育てられる植物ですが、あまりに日が弱い場合、葉と葉の間に間隔が開いてしまう原因になります。育て始めたらシュガーバインの様子を観察して、一番生育状態が良い場所を探してあげましょう。

気候のいい時期には、風通しの良い日陰の屋外に出してあげると、株が強く育つのでより元気に成長してくれます。

 

水をやりすぎている

元気に育てるのに欠かせないポイントが水やりです。

たくさんあげれば良い気もしますが、多すぎると根腐れを起こして根っこが腐って枯れてしまいます。

シュガーバインの水やりのポイントは、表面の土が乾いたら鉢底から溢れるくらいたっぷり水やりをする事。鉢の下に受け皿を使用している場合は、受け皿に水が溜まりっぱなしにならないように気をつけましょう。

水切れを起こすと、一番可愛いシュガーバインのつるの先端が枯れる原因になります。

土の状況をよく見て、ベストなタイミングで水やりを行ってください。

また、葉っぱに霧吹きで水をかける「葉水」も効果的です。葉っぱが水を吸うための気孔は葉の裏にあるので、裏側に当たるように葉水してあげましょう。

葉水には水分を与えるという効果だけではなく、害虫を防いだり、ほこりを流したりする効果も期待できるのでおすすめですよ。

冬場は、成長が鈍るので乾燥気味に育てましょう。この時期は、土が乾いてから2〜3日おいてから水やりをするくらいでも大丈夫です。

 

温度が適していない

シュガーバインの開花期は、3月中旬から5月中旬。

日本では比較的過ごしやすい温度のシーズンです。その為、シュガーバインは真夏の暑さに弱く、厳しい寒さに対する耐寒性もありません。

最近は猛暑と呼ばれるほど夏が暑いので、夏に枯れてしまうトラブルも多いようです。暑さや蒸れに弱く、風通しの良い場所を好むので、夏場の高温かつ締め切った室内では元気がなくなってしまいます。

冷房や暖房の風が直接当たる場所では乾燥してしまうので、クーラーの真下も避けてください。なるべく涼しく風通しの良い場所を探しましょう。

耐寒温度は5度程度なので、冬越しの間は室内で管理すれば枯らすことなく育てられますよ。

 

弱ったシュガーバインを復活させるには

気にかけて育てていたけれど、葉っぱが落ちてきたり、黄色くなってしまったり、元気がなくなってしまうこともあるでしょう。

弱ってきたサインに気がついたら、症状に応じたお手入れをしてあげる事も大切です。復活してまた元気に育ってくれることもあります。

今回は、下記のようなトラブルが起きた際の対処法についてご紹介していきましょう。

  • 葉が落ちたら
  • 葉焼けしたら
  • 葉が茶色くなる
  • 茎がふにゃふにゃしている
  • 根腐れしたら

 

【葉が落ちたら】ツルを短く切り戻す

あまりつるばかりが伸びすぎると、葉が落ちたり、株元がすかすかになったりして枯れてしまう事があります。つるが伸び過ぎると、形も不格好で美しくありません。

つるが弱ってくる原因は、養分がつる先まで届いていないからです。そんな時はつるをよく観察してみると、葉が落ちた部分から新しい芽が出ていることがあります。

伸びすぎた元気のない部分は、新芽を残して思い切ってカットしてあげましょう。こうする事で新芽に栄養が行き渡り、新芽が育つのを手助けしてあげられます。

ポイントは、元気な葉を残してつるをカットすること。こうする事で、元気な葉の先から新芽が顔を出しやすくなるのです。

 

【葉焼けしたら】置き場所を見直す

観葉植物にとって、日当たりや風通しが変わる置き場所はかなり重要なポイントです。先ほども触れましたが、葉焼けしてしまうのは直射日光が当たっていることが原因となります。

特に夏場の強い日差しが直接葉に当たると、とたんに弱って枯れる原因にもなりがちです。

葉が茶色くなってポロポロ落ちてきてしまったら、葉焼けしているサインです。葉焼けが進むと、葉が減って光合成が出来なくなってしまうので、窓際のカーテン越しの明るいところなどに置き場所を変えてあげましょう。

 

【葉が茶色くなる】害虫がついていないかチェック

葉が茶色くなる原因はいくつかあります。

先ほどの葉焼けもその一つですが、それ以外にも、水不足、ハダニの発生が原因の場合も多いです。

水不足は、新芽が多く出る時期に起こりがちです。この時期は、古い葉っぱは新芽を伸ばすために新しい葉に優先的に水分を送るため、いつもより多くの水分が必要になっている状態です。

暖かい時期に、葉が茶色くなっているのを見つけたら、いつもより早いタイミングでの水やりを心がけてみてください。葉に水分が十分に渡れば、青々とした緑が復活してくれるでしょう。

また、ハダニの発生が原因で葉が茶色く変色している場合もあります。ハダニが原因の場合、葉の表面がところどころかすれたような状態で変色します。

ハダニが疑われる場合は、葉の表裏、葉の付け根、葉と茎の境目などに虫がいないかくまなくチェックしましょう。万が一発見した場合は、早急に取り除く必要があります。

ハダニが発生する一番の原因は、風通しが悪いことです。室内であれば、サーキュレーターや扇風機の弱い風を当てて、湿気が堪らないようにすることで防ぐことが出来ます。

また、こまめな葉水もハダニ予防に効果的ですよ。

 

【茎がふにゃふにゃしている】水やりを見直す

葉に元気がなく、ふにゃふにゃと柔らかくなっている場合、水のあげすぎで根腐れが起きている可能性があります。

土が完全に乾ききる前にまた水をあげてしまうと、根っこが新しい水分を給水できずに根っこが腐ってしまうのです。

根腐れが進行してしまうと、株自体が腐ってしまうので早急に対処する必要があります。

根腐れの初期段階なら、まずは水やりを控えましょう。

 

【根腐れしたら】早急に植え替えを!

前述したように水やりを控えても、根腐れが進行してしまった場合は植え替えが必要です。

植え替えとは、今ある株を一旦取り出し、新しい土と肥料を入れて、新しい土壌で育てなおしてあげること。

腐ったような臭いがする、カビが生えているというような状態の場合は、早急に植え替えをしましょう。

根腐れが起きた時だけでなく、株が大きくなりすぎて根が詰まってしまった場合にも、植え替えは必要です。根詰まりを起こすと水はけが悪くなるので、結果的に根腐れを引き起こします。鉢底から根っこが飛び出していれば植え替えのサインです。

 

植え替え方法

植物の植え替えに適した時期は、基本的に新芽が芽吹く5月頃です。

しかし、根腐れを起こしてしまった場合、そのまま放置すると進行して枯れてしまいます早急な対処が必要なので、必要に応じてこの時期以外でも植え替えを行いましょう。

根詰まりを起こした場合は、根が呼吸できるように一回り大きな鉢に植え替えるのが基本です。鉢のサイズを変えずに植え替えを行う場合は、葉や枝を少し切り落としてください。

シュガーバインは垂れ下がる姿が美しいので、少し深めの鉢がおすすめです。

 

植え替え手順

1.水はけをよくするために、鉢底に軽石を入れる。

軽石は次の植え替えでもそのまま使用できます。専用ネットに入れて鉢底に敷くと、次の植え替えが楽になります。

 

2.土を鉢の1/3くらいまで入れる。

使用する土は、観葉植物用に肥料がミックスされた物が簡単です。

室内で育てる場合は、室内用の堆肥を含まない土も販売があります。堆肥は、コバエやきのこの発生の原因になるので、衛生的に観葉植物の管理をしたい方におすすめです。

 

3.根っこを優しくほぐし、古い土を払い落とします。

この時に、根腐れして黒く傷んだ根があれば取り除きます。

 

4.新しい鉢に株を入れ、高さを調整しながら空いたスペースに土を足していきます。

内側に空洞ができないように割り箸などで土をつつきながら行うとうまくいきますよ。

途中、中の空気を抜くために、優しくトントンと地面に打ち付けて土が鉢内に行き渡るようにしましょう。

 

5.鉢の上は2〜3cmほど、ウォータースペースを確保するため空けておきましょう。

水やりの時に水が横からこぼれてしまう心配がなくなります。

 

これで植え替えは完成です。

植え替え後は鉢底から水が溢れ出すぐらいまで、しっかりと水やりをしましょう。

植え替えしてからすぐは根が定着していないので、出来るだけ風通しの良いところでゆっくり休ませます。

 

効果がなければ挿し木で増やしてみよう

上記のような対処をしても効果がなく、このまま枯れてしまいそう……という時は、挿し木をして新しく育て直してみませんか?

シュガーバインには春と秋の育成期があります。この時期に、挿し木で簡単に増やすことが可能です。

 

挿し木の方法

  1. シュガーバインのつる部分を5〜6cm切り取ります。
  2. 上の葉を残して、下についた葉を取り除きます。これを「挿し穂」と呼びます。
  3. 培養土を入れた鉢に、挿し穂を植えます。
  4. たっぷり水やりをして、根が張るまで風通しの良い場所で管理します。
  5. 根が伸びてきたら、大きな鉢に植え変えます。

 

シュガーバインを元気に育てるコツ

ここまでは、シュガーバインが弱ってしまった時の対処法についてお伝えしましたが、まずは元気に育てることが大切です。

ここからは、シュガーバインを元気に育てるコツについて解説していきます。

  • 水をやりすぎない
  • 肥料の与えすぎにも注意
  • 半日陰で管理する
  • 葉水を与える
  • 育成期には剪定を

以上の点を意識して、元気に育てましょう!

 

水をあげすぎない

 

植物は、ただ水をやればいいというわけではありません。水やりの回数を増やすことで元気になるとは限らず、多すぎる水やりは根腐れの原因になっていまいます。

水やりのポイントはメリハリです。水をあげるときは鉢底から溢れるくらいたっぷりあげる事。あげたあとは、土が乾くまでは水を足さないこと。

基本的には、冬場以外は土がしっかり乾いたら水やりをします。

春と秋の育成期は、新芽が出ているようなら土の状態を見ながらいつもより少し早めに水やりをしてください。

冬場は植物にとって休眠期です。土が渇いたなと思ってから2〜3日後の水やりでも充分です。

 

肥料の与えすぎにも注意

元気がないからといって肥料を与えすぎると、植物は栄養過多になります。栄養過多になると、根っこばかりがぐんぐん伸びて根詰まりを起こす原因になることも。

根詰まりを起こしたままだと根腐れして枯れてしまう事もあるので、与えすぎには気を付けて下さい。

しかし、最近の土には、もとから肥料が配合されたものもあります。肥料は種類によって、土に配合する量が異なるため、必ずパッケージの記載を確認してからあげるようにして下さい。健康に育っている場合、基本的に肥料は不要です。

 

半日陰で管理する

屋外で育てる場合は、直射日光が当たらないように気をつけましょう。上記でも紹介したように、直射日光が当たると葉焼けしてシュガーバインが弱ってしまう原因になります。

室内で育てる場合は。カーテン越しの柔らかい日差しが当たる場所が好ましいです。風通しが悪い場所では害虫もつきやすいので、風通しの良い明るい場所を選びましょう。

 

葉水を与える

葉水は水分補給に加え、害虫の予防効果が期待できます。

葉の裏に気孔と呼ばれる、水分を吸収する場所があるので、葉の裏にかかるように霧吹きを使って葉水してあげると効果的です。

 

育成期には剪定を

大きく育ってきたら、剪定して形を整えたり、株分けして更に増やしたりして楽しむことが出来ます。植物の育成期は春と秋なので、その時期に行えば植物へのストレスも軽減できます。

また、増えすぎると葉と葉の間が間延びして見栄えが悪くなったり、葉が黄色くなったりすることも。そのような場合も、剪定して風通しの良い環境を整えてあげましょう。切ったつるを挿し木にすれば更に増やすことが出来ますよ。

 

シュガーバインのおしゃれな飾り方

長く伸びるつる性の茎と青々した葉が特徴のシュガーバインですが、せっかくですからおしゃれな飾り方をしてみましょう。

  • 高い棚の上に飾る
  • ハンギングで吊るして飾る
  • 水挿しにして飾る
  • 他の植物と寄せ植えにする
  • ハイドロカルチャーで育てる

以上の飾り方について、詳しくご紹介していきます。

 

高い棚の上に飾る

高い棚の上から垂らすようにディスプレイすると、つるの特性を思う存分楽しむことが出来ます。目線の高い位置にグリーンが見えるので、美しい空間を演出してくれるでしょう。

小さいサイズなら、窓の淵に飾るのもおすすめです。

窓から差し込む光と美しいグリーンのコントラストがお部屋に癒しの空間を作り出してくれます。

 

ハンギングで吊るして飾る

ハンギングポットを使用すれば、飾る場所がなくても、省スペースで観葉植物を楽しめます。

吊るして飾る方法はシュガーバインのつるの特性を楽しむこともできますし、インテリア性も高いです。

吊り下げるタイプのハンギングポットには鉢よりも風通しがよくなるという嬉しいメリットもありますよ。

 

水挿しにして飾る

水挿しとは、シュガーバインを増やすための方法です。

しかし、切り取ったシュガーバインを花瓶や小さなグラスに生けて、切花のように楽しみことも出来ます。

流れるようなつるを生かして、さまざまなインテリア雑貨との組み合わせも楽しめそうです。

 

他の植物と寄せ植えにする

シュガーバインはナチュラルな雰囲気でどんな草花とも相性が良いので、寄せ植えにもおすすめです。

濃いグリーンは花の色を更に引き立て、つるの自由な動きが全体のバランスにアクセントを与えてくれるでしょう。

器や花材との組み合わせ次第でバリエーション豊かな寄せ植えが楽しめます。

 

ハイドロカルチャーで育てる

ハイドロカルチャーとは、土を使わない水耕栽培です。

ハイドロボールと呼ばれる人口堆肥を使用することで、クリアなベースでお洒落に育てることも出来ます。

ハイドロカルチャー用の素材は基本的に無菌状態なので、室内でも清潔に育てる事が可能です。透明の器で育てれば、どのくらい水をあげて、どのくらい給水したかが目視出来るので水やりの管理がしやすいメリットもありますよ。

室内で手軽に観葉植物の管理が出来るので、今注目の栽培方法です。

 

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今回紹介したシュガーバインの他にも、室内で手軽に育てられる観葉植物はたくさんあります。

お花屋さんや園芸店でも取り扱いはありますが、お気に入りの一鉢を選ぶなら通販での購入がおすすめです。ゆっくり選んで自宅に届く手軽さはもちろん、豊富な種類の植物から選ぶことが出来るのも通販ならではの魅力でしょう。

 

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ビジネスからご自宅用まで、さまざまな観葉植物を取り揃えています。お店では出会うことの出来ない、レアな観葉植物にも出会えますよ。

定期的に入れ替わる豊富なラインナップから、ぜひお気に入りの一鉢を見つけて下さい。

 

まとめ

今回は、シュガーバインが弱ってしまった時の対処法についてご紹介しました。弱ってきた植物でも、しっかりと正しい管理してあげればまた元気に復活できますよ。

観葉植物はお洒落なインテリアとしてだけではなく、育てるうちに葉のつき方や枝ぶりに個性が出て、自分だけの一鉢を育てる喜びがあります。

シュガーバインが気に入った方は、ぜひお気に入りの一鉢を見つけて育ててみて下さいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?