ミニチュアみたいでかわいい!デスクに飾れるミニ観葉植物たち
インテリアグリーンとして人気が高い観葉植物。
緑のある暮らしに憧れて育ててみたい気持ちを持ちつつも、「お世話が大変そう」「鉢植えは重いから一人暮らしでは大変」「置く場所がない」と、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
まずはお試しがてら、お部屋にグリーンを取り入れてみたいという方におすすめしたいのが、卓上サイズのミニ観葉植物です。
今回は、手頃なサイズ感がちょうどいいミニ観葉植物の選び方や、おすすめの品種をピックアップしてご紹介していきます。
ミニサイズの観葉植物の魅力
今まで観葉植物を育てたことがない人や、日頃から草花をお世話する機会がなかった人には、ミニサイズの観葉植物が入門編としておすすめです。
ミニサイズであるがゆえの魅力やメリットを知れば、きっとあなたもすぐに育て始めたくなるはずですよ。
まずはミニサイズの観葉植物の魅力について見ていきましょう。
ミニサイズだと挑戦しやすい
観葉植物を育てた経験がない人は、お世話に慣れていないために枯らしてしまわないかがネックになってしまい、なかなか購入へと踏み切れないこともあるのではないでしょうか。そんな初心者の方でも挑戦しやすいのが、ミニサイズの観葉植物なのです。「このくらいの小ささなら扱いやすいかも」と、栽培のハードルをちょっとだけ下げてくれますよ。
植物のサイズが小さい分、価格もリーズナブルに入手できますので、もし失敗してしまっても金銭的に大丈夫という安心感もあります。
ミニチュアのような手頃なサイズ感
ミニサイズの観葉植物は、何といってもかわいらしいサイズ感が最大の魅力です。ミニチュアサイズの置き物のようなちょこんとした佇まいを持っています。
テーブルやデスク上にも置けるミニサイズの観葉植物は、お部屋のレイアウトや動線の邪魔になりませんし、気分次第で模様替えをするように配置を変えられます。
普段は窓辺で管理して、デスクで作業や仕事をする際に手元に持ってきて、疲れたときに時折眺めるという楽しみ方もできますよ。
癒し効果が期待できる
植物が持つ緑色には、視覚によるリラックス効果があります。癒しや健康などをイメージさせる緑色は、安心感や疲労回復、ストレスを軽減させたり緊張を抑えるという心理効果も期待できるのだそうです。
眼精疲労を和らげる効果があることから、近年ではオフィスにも積極的にグリーンが取り入れられていますよね。また、草木から放出されるフィトンチッドという物質には、乱れがちな自律神経を整えくれる効果もあるそうです。
目の前に植物がある状態とない状態では作業効率にも違いが生じ、緑を眺めて作業したほうが効率が良いという調査結果もあります。
例えフェイクグリーンであっても、手元に緑があれば色による癒し効果は期待できますから、それが生きた観葉植物であれば、さらに癒しを得られそうです。
空気清浄効果がある
観葉植物には、空気中に含まれる有害物質を吸着して、分解してくれる空気清浄効果があります。また、植物から放出されるマイナスイオンは、疲労を軽減させ、細胞の酸化を防ぐ効果も期待できます。他にも、吸収した水を放出して空気中に水蒸気を出す蒸散作用があります。空気中の湿度に応じて、植物自体が水蒸気量を調節するため、自然の加湿器とも呼べる役割を果たしてくれますよ。つまり、室内に観葉植物を多く育てるほど、空気がフレッシュになり、清浄効果が生まれるのです。
ただし、これらの効果はある程度の大きさがある観葉植物や、大きな葉を持つものでないと一定の効果は得られません。まずはミニサイズでの栽培に慣れてから、徐々にグリーンを増やしていってはいかがでしょうか。
インテリアのアクセントになる
小さいサイズの観葉植物でも、お部屋に緑を取り入れることで、インテリアのワンポイントとなります。特に、ナチュラルテイストのインテリアや空間が好みの方は、理想の空間に一歩近づけることができますよ。グリーンと相性の良い他のアイテムなども置いていけば、ますます自分好みの空間に仕上がります。
植物のお世話に慣れてきたら、空間のデッドスペースも利用して、ハンギングなどで観葉植物を吊り下げた飾り方にもチャレンジしてみましょう。
ミニサイズの観葉植物を選ぶコツ
入門編として選ぶミニサイズの観葉植物は、自分のライフスタイルや置き場所、自宅の環境などに応じて適したものを選ぶと良いでしょう。選ぶ際に大切なポイントを抑え、自宅環境に合った品種を選べば、観葉植物はもっと元気に育ってくれます。
初心者の方でも分かりやすいように、ミニサイズの観葉植物を選ぶ初歩的なコツについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
耐陰性が強い品種を選ぶ
賃貸住宅の間取りなどでは、なかなか日当たりに恵まれない場所や、置きたいスペースに日光が差しにくいといった問題もあるかと思います。
植物は基本的に日光が好きですが、品種によってどれだけの日光が必要になるかは千差万別です。常にピカピカの太陽の下で光に当たっていたい植物もいれば、薄暗くしげる森林の中で木漏れ日のように柔らかい日差しで十分という植物もいます。
室内で育てるとなると、常に日に当たっている状態は作れませんから、なるべく耐陰性を持っている観葉植物を選びましょう。半日陰でも育つ品種を選べば、日照不足で株が枯れてしまうリスクも避けられます。
乾燥に強い品種を選ぶ
仕事で長い時間家を留守にしている方や、夜勤や当直などのシフトが組まれる仕事をされている方は、長時間水やりをできないこともあります。生活リズムが一定でないと、うっかり水やりを忘れてしまうこともあるでしょう。長い時間家を空けていれば、湿度管理も難しいものです。
水不足によって枯らしてしまうリスクを下げるためにも、もともと乾燥に強い性質を持つ観葉植物を選びましょう。肉厚の葉に水分を蓄えておける多肉植物やサンスベリアなどもおすすめです。
生長がゆるやかな品種を選ぶ
ものすごい勢いで生長していく品種は、毎日見ていて飽きませんし、変化が楽しくはありますが、植え替えや剪定などのお手入れが大変です。
剪定に慣れないうちは、樹形や葉のボリュームを整えようとして、葉を必要以上に切りすぎてしまうこともあるかもしれません。生命力の強い観葉植物であれば、気にせずにさくさくと剪定を進めても構いませんが、植物によっては切り過ぎると回復に時間を要することもあります。
また、生長速度が速い品種は、どんどん大きく伸びていくので、室内での管理場所に困ってしまうこともあるでしょう。全体が大きく育てば、当然根も育っていくので、鉢内で根詰まりを防ぐための定期的な植え替え作業も必要です。
準備やお手入れの手間も考えると、インドアグリーン向きとされる、比較的ゆるやかに生長していく品種を選びたいところです。
置き場所に合わせた樹形を選ぶ
ミニサイズの観葉植物も、日々の生長につれて大きくなっていきます。
初めはコンパクトなサイズ感のままなので気になりませんが、年月が経てば徐々にサイズアップしていき、今まで飾っていた場所には収まりきらなくなることもあるかもしれません。観葉植物を選ぶポイントとして、樹形の育ち方も気にしておきましょう。コンパクトな省スペースで飾りたい場合には、葉が上向きに育っていくものや、まっすぐした幹でシャープな樹形の品種を選びます。
ある程度スペースに余裕があって、ボリューム感のある樹形が好みの場合は、枝を横に広げて伸びていく品種を選びましょう。
おすすめしたいミニサイズの観葉植物
実際にミニサイズで流通している観葉植物の中から、育て方の手軽さや丈夫さなどを踏まえたうえで、特におすすめしたい品種をピックアップしてみました。
観葉植物の品種はたくさんあって迷ってしまうと思いますが、この中からあなたのお気に入りのひとつが見つかれば幸いです。
多肉植物
ぷくぷくとした質感の葉がかわいい多肉植物は、手軽に楽しめる観葉植物として一時期大ブームになりました。今でもその人気は根強く、品種によって雰囲気も大きく変わるので、さまざまな表情を見せてくれますよ。
多肉植物とは、特定の品種を指している名称ではなく、多肉質の葉に水分を蓄える植物たちの総称です。いちばん身近でポピュラーな多肉植物にはアロエがあります。
多肉植物の中でも人気が高いのが「ハオルチア」です。ふっくらとした葉は透明感があり、日に当たると透けるような美しさがあることから「クリスタルプラント」とも呼ばれています。耐陰性があるため室内でも育てやすく、生長速度もゆったりです。
多肉植物同士を寄せ植えして、お気に入りの鉢を作るのも楽しいですよ。
エアープランツ
エアープランツとは、生育上で土を必要としない植物の総称です。
西部劇などのワンシーンを思い浮かべてもらうと分かりやすいかと思います。睨み合ったガンマンの間を、乾いた風が吹き抜け、その風に転がされる草のかたまりのようなもの……これがまさしくエアープランツです。エアープランツのすべてがこのような形状をしているわけではありませんが、土が要らないので鉢に入れる必要がなく、レイアウトの自由度が高まりますよ。
一般的な植物とはお世話の方法が若干違う点はありますが、覚えてしまえば簡単です。
エアープランツについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も見てみてください。
サンスベリア
科・属 | キジカクシ科・サンスベリア属 |
和名 | 虎の尾(とらのお) |
英名 | Sansevieria |
学名 | Sansevieria trifasciata cv. Laurentii |
原産地 | 熱帯アフリカ |
花言葉 | 「永久」「不滅」 |
熱帯地域が原産のサンスベリアは、多肉植物のように肉厚の葉を持っていて、この葉に水分を蓄えています。しばらく水やりを忘れてしまっても葉が元気なままで変化がなく、置き物かと勘違いしてしまうほどの丈夫さで「枯らすほうが難しい」とも言われています。
サンスベリアの葉は縞模様が入っており、これを虎の尻尾に見立てて「虎の尾」という和名があります。
サンスベリアは、NASAが認定した空気清浄効果の高い植物「エコ・プラント」の中でもトップクラスの蒸散作用と清浄効果を持っています。ミニサイズの葉ではそこまでの効果は期待できませんが、サンスベリアは株分けなどで増やしやすい観葉植物です。お世話に慣れてきたらサンスベリアの株を増やして、空気清浄効果や加湿効果を高めてみましょう。
サンスベリアの中でも、「サンスベリア・ハニー」「サンスベリア・ドワーフ」が小さなサイズ感のままで育つ手頃な品種なのでおすすめです。
サンスベリアについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
パキラ
科・属 | アオイ科・パキラ属 |
和名 | パキラ、カイエンナッツ、発財樹(はつざいじゅ) |
英名 | Pachira, Guiana chestnut, Money tree |
学名 | Pachira |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「快活」「勝利」 |
観葉植物の中でも高い人気を誇るパキラは、とても生命力が強い品種です。広げた掌のように大きく開く葉は明るいグリーンで、5枚の葉は星形のようにも見えます。ミニサイズのパキラは、幹の大きさと比べて葉が大ぶりに見えるので、飾り物のようなミニチュアさも感じられます。
パキラの成長はそれなりに早いものの、剪定作業は簡単です。ミニサイズからあまり大きくしたくない場合には、適度な剪定で大きさを整えていきましょう。
耐陰性には優れていますが、耐寒性はやや弱いです。日本の冬は苦手としますので、冬場は必ず室内で管理してください。
パキラについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
テーブルヤシ
科・属 | ヤシ科・テーブルヤシ属 |
和名 | テーブルヤシ |
英名 | Parlor palm |
学名 | Chamaedorea |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「あなたを見守る」 |
テーブルヤシは、名前から連想されるようにテーブルに置けるサイズの小さなヤシの木です。自生しているヤシの木は樹高がとても高くなる大型の植物なので、テーブルヤシを卓上に飾ると、こじんまりとしたミニチュアサイズのヤシの木があるようで、ちょっと不思議な気持ちになれます。
ヤシの木にはどこかのんびりとした雰囲気がありますが、生長スピードも同じくゆったりとしています。テーブルサイズになってもそれは変わらず、サイズ感に大きな変化がないのが嬉しいですね。
ヤシの木といえば照りつける太陽の元で、優雅に海風に吹かれている印象がありますが、このテーブルヤシは直射日光が苦手なので、インドアグリーンとして適しています。
テーブルヤシの周りに小さなサーフボードや貝がらなどを飾れば、テーブルの上に南国チックなビーチ空間が生まれます。
コーヒーの木
科・属 | アカネ科・コーヒーノキ属 |
和名 | コーヒーの木、アラビカコーヒーの木 |
英名 | Arabian Coffee |
学名 | Coffea arabica |
原産地 | エチオピア、熱帯アフリカ、マダガスカル周辺 |
花言葉 | 「一緒に休みましょう」 |
コーヒーの木とは、名前のとおりにコーヒー豆が収穫できる観葉植物のことです。
一般に流通しているコーヒーの木は、コーヒー豆の栽培用として育てられている品種です。開花から収穫までには3年以上もの年月が掛かってしまいますが、自宅で豆を収穫することもできますよ。
コーヒーの木はつやつやと光沢を持った葉が魅力的です。常緑性なので冬に落葉することがなく、一年を通して美しい葉を楽しめます。
熱帯地域が原産なので、なんとなく強い日差しの元で育つイメージがありますが、強過ぎる日光は苦手な品種であることも、室内で育てやすいポイントですね。
ハイドロカルチャーでも育てられるので、衛生面などで土に抵抗がある方はハイドロカルチャー栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
コーヒーの木についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ガジュマル
科・属 | クワ科・イチジク属 |
和名 | ガジュマル、多幸の木、幸せを呼ぶ木 |
英名 | Chinese Banyan, Malayan Banyan |
学名 | Ficus microcarpa |
原産地 | 沖縄、東南アジア、台湾、オーストラリアなど |
花言葉 | 「健康」 |
ユニークな樹形が人気のガジュマルも、ミニサイズで楽しめる観葉植物です。
ガジュマルは、沖縄県では火の精霊キジムナーが宿っている神聖な木だと考えられており、地元の方々に古くから愛されています。
幹の途中から飛び出すように生えている、気根(きこん)という部分がガジュマルの樹形が独特な理由です。気根の生え方によっては、今にも歩き出しそうな足のようにも見えて、小人のようなチャーミングさを持っています。個体によって樹形が異なるので、自分好みの樹形を探すのも楽しみのひとつです。
強靭な生命力を持っているガジュマルは、耐陰性や耐暑性にも優れていますので、置き場所の選択肢が広がるのも助かりますね。半日陰でも育つガジュマルですが、幹や葉が生き生きとするよう、適度に日光浴をさせましょう。
ガジュマルについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
まとめ
今回は、観葉植物の入門編としてもおすすめのミニサイズの観葉植物についてご紹介してきました。
こじんまりとした手頃なサイズ感の観葉植物は、お世話するうえで扱いやすく、置き場所にも困りません。小ぶりの鉢をいくつか並べれば、インテリアとしても優秀です。
いきなり大きな鉢植えから育て始めることに抵抗がある方でも、手の平サイズの鉢植えであれば価格もリーズナブルなので挑戦しやすいですよね。
グリーンのある暮らしに憧れている方は、まずミニサイズの観葉植物から育て始めてみてはいかがでしょうか。