ハンギングした観葉植物の水やり方法と育て方のポイント

「ハンギングで飾っている観葉植物の水やりってどうしているの?」「他の観葉植物に比べて水やりの頻度が少なくていいのかも」といった疑問を抱いたことはありませんか?

そこで今回は、ハンギングした観葉植物の水やり方法と、育て方のポイントについて解説します。

ハンギング向けの観葉植物の選び方や人気の品種についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ハンギングした観葉植物の水やり方法

ハンギングした観葉植物の水やりは、受け皿を使用しているかどうかで方法が異なります。また、水やり後の管理の仕方についても受け皿の有無で違いがあるため注意が必要です。

受け皿ありの場合と受け皿なしの場合に分けて、ハンギングした観葉植物の水やり方法と水やり後の管理の仕方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

違いを知ることで飾り方も決めやすくなり、根腐れなどの失敗も減らせるでしょう。

 

受け皿ありの場合

受け皿ありの場合は、ハンギングしている状態のまま水やりをして構いません。観葉植物を下ろす必要がないため、急いでいる時でもサッと水やりをしてあげられるでしょう。

水やりの時に観葉植物を下ろさなくてよいことから、受け皿ありのハンギングはお世話が簡単な印象を持ちますが、受け皿に溜まっている水は忘れず捨ててださい。水が溜まった受け皿を扱わないといけないため、こぼしてしまうリスクが高く、かえって面倒に感じる方がいるかもしれません。

 

受け皿なしの場合

受け皿なしの場合は、ハンギングしている植物を下ろし、ベランダやお庭、洗面所などで水やりをしなくてはいけません。水やり後は水が滴るといけませんので、水が切れるのを待ってから元の位置に戻します。

再度ハンギングできるまでに時間は要するものの、たっぷり水やりができますし、受け皿を扱わないため手を汚さずにお世話をしやすいでしょう。

 

【ハンギングした観葉植物】水やりのポイント

ここからは、ハンギングした観葉植物の水やりに焦点をあて、注意したいポイント、おすすめしたいポイントを取り上げて解説します。

受け皿ありの場合、受け皿なしの場合のどちらにも共通するポイントです。観葉植物の健全な生長や世話のしやすさにも関係していますので、ぜひ覚えて実践に移してみてください。

 

水やり頻度が増えることも

まず1つ目のポイントは、観葉植物をハンギングして楽しむ場合は、水やり頻度が増えることがあるという点です。

水やり頻度が増えるのはハンギングで風通しが良くなるためであるほか、空調の影響を受けやすくなるケースも考えられます。植物が苦手な蒸れの心配は少なくなりますが、用土が早く乾いてしまうため過度な乾燥を起こさないよう注意しなくてはいけません。

水やりは、用土の状態をみて乾燥が疑われる場合に行いますが、毎回確認が必要になるわけではありません。繰り返すうちに水やりのタイミングを把握できるようになるはずなので、そこまで神経質にならず、楽に水やりを行えるようになるでしょう。

 

葉水も忘れずに

2つ目のポイントは、葉水も忘れずに行うという点です。水やり頻度が増える理由で取り上げたように、ハンギングは用土が乾きやすく、同時に植物自体が乾燥してしまう可能性も高くなります。そのため、水やりだけでなく、葉水も忘れずに行いましょう。

葉水は植物によって適した頻度があるため、ハンギングする植物の生態から必要な葉水の回数を確認しておくのがおすすめです。実際にハンギングする際は、記されている葉水の回数より少し頻度を多くして取り入れるといいかもしれません。

 

細口のジョウロがおすすめ

3つ目はおすすめポイントです。ハンギングで観葉植物を楽しむなら、ぜひ細口のジョウロを用意してください。水やりがとても楽に行えます。

口が細いことによって出る水の量を調節しやすいため、観葉植物の土がえぐれたり、水が多量に出ることによって水や土が飛び散ったり、鉢から溢れ出たりする失敗が少なくなります。鉢や床の汚れを拭き取るといった、余計な仕事が増えることも少なくなるでしょう。

ピンポイントに狙った場所へ水を注げる点も細口ジョウロの注目してほしいポイントで、小さな苔玉や小さな鉢にも水やりしやすいです。

 

ハンギングに適した観葉植物とは?

ハンギングは天井やレールなどから吊るしたり壁を利用して行いますが、残念ながらどのような植物でもハンギングできるわけではありません。

では、どのような植物ならハンギングで楽しめるのでしょうか。

 

ハンギングに適した観葉植物を選ぶ際の基準となるのは、

・乾燥に強い

・垂れ下がる植物

・インテリア性が高い

の3つのポイントです。それぞれのポイントについて見ていきましょう。

 

乾燥に強い

ハンギングに適している観葉植物は、乾燥に強い特徴をもつ植物です。ハンギングは風通しのいい飾り方であるため用土や葉が乾きやすく、空調を使用している部屋では尚更乾燥しやすくなります。

水やりや葉水の回数を増やすことで乾燥を防ぐことはできますが、ある程度乾燥に強い植物であればそこまで神経質になる必要がありません。

元気な状態を長く楽しむためにも、乾燥に強い植物を選ぶ点に注意してみてください。

 

垂れ下がる植物

ハンギングに観葉植物を選ぶなら、垂れ下がる特徴をもつ植物に注目して選ぶのがおすすめです。

垂れ下がる観葉植物は柔らかい雰囲気を演出してくれる魅力があり、心を和ませてくれます。上へ伸びる観葉植物とは違った独特な葉の形や花を楽しめる品種も多く、ワンランク上のおしゃれな空間づくりにも活躍してくれるでしょう。

下に伸びてくれるため、気軽に葉水を行いやすいほか、枯葉などのメンテナンスもしやすいです。

 

インテリア性が高い

インテリア性の高い種類にこだわって観葉植物を選ぶのも大事なポイントです。

ハンギング向けの観葉植物は乾燥に強く垂れ下がっている特徴を持ちますが、この点に注目して直物を検索してみると思いのほか種類が多いことに気付くはずです。葉の形が個性的で葉の色もさまざま、草姿からはイメージできない可愛らしい花をつけたりもします。

どの観葉植物を取り入れるかによって空間の雰囲気が変わりますので、自分の好みも重視しつつ、インテリア性の高い観葉植物を取り入れてみてください。

ハンギングの飾り方と相まって、おしゃれな雰囲気を演出してくれるでしょう。

 

ハンギングにおすすめの観葉植物

ここからは、観葉植物選びに迷っている方のために、ハンギングにおすすめな人気の観葉植物11種類を取り上げて紹介します。

「乾燥に強い」「垂れ下がる」「インテリア性が高い」の3つの条件を満たしている植物を取り上げますので、草姿や葉の色、花の有無、雰囲気など各々がもつ特徴に注目しながら、ハンギング用観葉植物選びの参考にしてみてくださいね。

 

アイビー

アイビーはつる性の植物です。等間隔につける葉は星やハート、丸をイメージさせるような可愛らしい形をしており、白い斑やライトグリーンが入る葉模様も楽しませてくれます。

アイビーは成長力が非常に旺盛な点も大きな魅力で、耐陰性、耐寒性、耐乾性に優れる育てやすい観葉植物です。ハンギング初心者の方でもストレスを感じず、気軽に育てられるのではないでしょうか。

アイビーは水耕栽培も可能です。長くなったつるをカットしてコップや花瓶に入れ、卓上インテリアとして取り入れるのもおすすめです。

 

ホヤ・カルノーサ・バリエガータ

ホヤは着生植物の一種で、多くの品種があります。ホヤ・カルノーサ・バリエガータはホヤのなかでも定番に位置づけられている品種で、観葉植物として高い人気を誇ります。

葉は肉厚で、濃いグリーンと白斑の葉色のコントラストは美しく、上品な雰囲気を演出してくれる点がおすすめポイントです。

うまく育ててあげると、桜のような淡いピンク色の可愛い花を楽しめる点も大きな魅力で、グリーンだけでなく、花まで楽しみたい人におすすめです。

 

ディスキディア・ヌンムラリア

まん丸でふっくらとした肉厚な葉が印象的な、つる性の着生植物です。鮮やかなグリーンを楽しませてくれるだけでなく、葉に白やピンクの斑が入るものもあり、個性的な草姿と相まっておしゃれなインテリアグリーンとして活躍してくれます。

観葉植物のなかでは比較的育てやすく、伸びたつるをカットして水に挿して育てることも可能です。ハンギングだけでなく、卓上インテリアとしても楽しめるでしょう。

優しい雰囲気を演出してくれる、ハンギング向け観葉植物を探している方におすすめです。

 

グリーンネックレス

グリーンピースを思わせるような、丸い形状をしている葉が特徴的な観葉植物です。コロコロッとした葉が連なって垂れ下がる草姿は、なんともいえない可愛らしさがあります。インテリア性の高い観葉植物の1つとしても知られており、おしゃれかつ優しい雰囲気を演出してくれるでしょう。

グリーンネックレスは南アフリカ原産の多肉植物なので、乾燥には強く、ハンギングに向いています。うまく育ててあげると春先に甘い心地いい香りを放つ白い花を咲かせますので、花まで楽しみたい方におすすめです。

 

クロコダイルファーン

独特な光沢感と葉脈の凹凸が特徴的な観葉植物で、名前からも想像がつくように見た目がワニの皮の模様に似ています。波打つように育つ葉の大きさと相まって迫力は抜群で、エキゾチックな雰囲気を演出してくれます。

クロコダイルファーンはオーストラリア原産のシダ性の着生植物なので、苔玉やヘゴ板などに着生させて飾ることも可能です。

手軽に取り入れられる、パンチのある観葉植物を探している方におすすめです。

 

ビカクシダ(コウモリラン)

羽ばたくコウモリのような葉の形をしていることから、コウモリランと名前が付けられている植物です。比較的大きさのある植物ですがシダ植物の一種で、樹木に着生して自生します。

着生するという生態の特徴から、育てるにあたって土を必要としません。ミズゴケやコルク、ヘゴ板などに着生させることができるため、ナチュラルな雰囲気に仕上げて飾ることができるほか、お世話も比較的簡単に行えるでしょう。

迫力のある観葉植物をハンギングしたい方にぜひおすすめな品種です。

 

リプサリス

紐のように伸びていく草姿が特徴的なサボテンで、「ヒモサボテン」と呼ばれたり、森の中で樹木の幹や枝に着生する生態を持つことから「森林サボテン」とも呼ばれています。

細い枝をさまざまな方向に伸ばす動きが魅力的なほか、濃いグリーンと生長中の新芽の黄色みがかった緑色のコントラストの美しさ、葉先につける小さな花も楽しめます。

育つほどに迫力が増して、かっこよくなっていく観葉植物です。耐陰性の強い植物なので、お好みの場所に取り入れやすいのではないでしょうか。

 

ポトス

ポトスは観葉植物といえば必ずといっていいほど名前のあがる人気の植物で、育てやすいのはもちろん、おしゃれな雰囲気を演出してくれる頼もしい存在です。

つる性の植物なので登坂性があり、この特性を利用して棚に這わせたり支柱を登らせたりとさまざなま形状の飾り方で楽しめる点が大きな魅力で、ハンギングで垂らして鑑賞するのにも向いています。

ポトスといってもさまざまな種類があるので、葉色の特徴を見比べながらお好みのポトスを取り入れてみてください。

 

チランジア(エアープランツ)

チランジアとは樹木の幹や岩などに着生する生態を持つ植物で、生育に土を必要としない点が大きな特徴です。別名「エアープランツ」と呼ばれているように、空気中にある水分を葉から取り込んで生長できるため、水やりはミスティングで行うのが一般的です。土がいらないため、ガラスコップに入れたり流木に着生させたりと飾り方の幅が広いほか、他の観葉植物に比べるとお世話も楽に感じられるのではないでしょうか。

チランジアにはさまざまな種類があるため、インテリア映えする好みの品種も見つけやすいでしょう。

 

ウツボカズラ(ネペンテス)

ウツボカズラ(ネペンテス)は食虫植物です。つる性で樹木の枝に絡まって生長し、葉の真ん中の葉脈が伸びて作られる捕虫袋を垂らします。

食虫植物の印象は人それぞれですが、ウツボカズラ(ネペンテス)は人気の高い観葉植物の1つで、他の植物にはない可愛い小さな袋をつける草姿や、一味違うおしゃれな雰囲気を楽しむことができます。

栽培難易度が比較的高めの観葉植物ですので、ハンギング入門で挑戦してみてもいいですが、他の観葉植物を育てたうえでスパイスとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

フィッシュボーンカクタス

フィッシュボーンカクタスは、名前にフィッシュボーンとあるように葉が魚の骨を思わせるような形状をしています。別名で「ジグザグカクタス」「クジャクサボテン」などさまざまな名前がつくほどフォルムがユニークで、何ともいえない独特な雰囲気を楽しませてくれます。

年に一度、一夜だけ香りのいい美しい花を咲かせることでも人気のある観葉植物です。

サボテンの仲間なので、暑さにも乾燥にも強く比較的育てやすいです。初心者でも気軽に取り入れられるでしょう。

 

ハンギングプランターの種類とは

ハンギングの飾り方にはさまざまな方法がありますが、初心者にとって最も取り入れやすいのがハンギングプランターの活用です。

とはいえ、ハンギングプランターにはさまざまな種類があり、迷って選べないという方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、3種類のハンギングプランターを取り上げて、魅力をはじめ扱いやすさにも言及しながら紹介します。プランター選びの参考にしてみてください。

 

軽くて安全!プラスチック製

プラスチック製のハンギングプランターは、軽量で扱いやすい点が大きな魅力です。天井やレール、壁に吊るす時に軽い方が持ち上げやすく、家や家具を傷める心配も少ないでしょう。

割れたり変形したり、水で湿ったりすることによる破損や劣化の心配も少ないため、安全に取り扱える点も見逃せないポイントです。

陶器や石の質感をデザインに取り入れているプラスチック製ハンギングプランターを選べば、重厚感のあるおしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。

 

ナチュラルな雰囲気!木製カゴ型

木製のカゴ型プランターは、ナチュラルな雰囲気を演出してくれる点が大きな魅力です。木製なのでどのような観葉植物とも相性が良く調和してくれるだけでなく、木製ならではの温かみも感じられます。

木製なので熱を伝えにくい点も注目したいポイントで、日光が当たっても土まで熱を通しません。通気性にも優れるため、根腐れなども起こしにくいでしょう。

変形や腐敗の心配があるため、水がしみないような対策を講じることと、防腐処理済みかどうかを確認して選ぶのがおすすめです。

 

インテリア性が高い!陶器製

インテリア性を重視するなら陶器製のハンギングプランターを選んでみるのもいいでしょう。

インテリア性とは室内空間をデザインすることで、インテリア性の高いアイテムが1つあるだけでおしゃれな雰囲気を作り上げてくれます。

ハンギング自体におしゃれな雰囲気がありますが、ワンランク上のインテリア性を求めるなら陶器の存在は欠かせません。さまざまな種類があるため、形だけでなく、色やデザインにも注目し、さまざまな陶器製ハンギングプランターを見比べて好みのものを取り入れてみてください。

 

観葉植物を購入するならプレミアガーデン

プレミアガーデンはこちら

 

観葉植物を購入するなら、品ぞろえが豊富で、小さな鉢から大きな鉢も配送してくれる便利なプレミアガーデンがおすすめです。

観葉植物を選びたいけれど、身近にあるお花屋さんは選択肢が少ないと感じた経験はありませんか?求めていた観葉植物があっても、イメージしていたような形じゃないケースもあるかもしれません。

プレミアガーデンは人気の観葉植物を網羅しており、さまざまな種類を見比べながら購入を検討することが可能です。品ぞろえが豊富なので、好みの形や大きさの観葉植物も見つけやすいでしょう。

ネット通販に対応しているので、自宅にいながらすぐに注文可能です。

プレミアガーデンで、インテリア映えするおしゃれな観葉植物を選んでみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は、ハンギングした観葉植物の水やり方法について詳しくご紹介しました。

ハンギングした観葉植物の水やり方法は、受け皿がある場合はそのまま、受け皿がない場合は下ろして行いましょう。受け皿があると手軽に水やりができますが、受け皿に残った水を捨てる必要があり、受け皿がないと下ろす手間がかかりますが、お世話で手が汚れにくいです。

ハンギングは水やりや葉水の頻度が増えやすいため、受け皿のメリットデメリットを考慮したうえで取り入れ方を決めるといいかもしれません。

水やりには注意が必要ですが、ハンギングは空間をおしゃれに演出してくれるインテリアアイテムです。

ここで紹介した人気のハンギング用観葉植物やプランターを参考に、おしゃれなハンギンググリーンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?