人気の観葉植物ストレリチアニコライの育て方と魅力!

ストレリチアニコライは多くの園芸店やホームセンターで比較的簡単に手に入る人気の観葉植物です。

また、ストレリチアニコライはオーガスタという名前でもよく出回っているため、目にしたこともある方も多いのではないでしょうか。

南アフリカ原産で大きな緑色の葉っぱを持ちエスニックテイストなインテリアとよく映えるストレリチアニコライため、自分のお部屋にも飾りたいと考える方も多いでしょう。

そこで今回はストレリチアニコライについて、特徴から育て方まで詳しくご紹介します。

 

ストレリチアニコライ(オーガスタ)の特徴

植物名 ストレリチアニコライ
英名・和名 bird of paradise tree
原産地 南アフリカ、マダガスカル
学名 Strelitzia nicolai
科名・属名 バショウ科・ゴクラクチョウカ族
園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 60-200cm(原産地では4-10m)
耐寒性・耐暑性 氷点下0度まで・35度

英名のwhite bird of paradiseは白い鳥のような花を咲かせることから由来しています。このお花はレギネのような派手な色合いではありませんが人気が高いお花となっています。

オーガスタという名前は元々ストレリチアオーガスタという別の植物の名前でしたが、日本で流通しているオーガスタはニコライがほとんどを占めています。

 

ストレリチアニコライは、大きな葉っぱが特徴でインテリアとして映える大型観葉植物です。

縦に伸びていくスリムな佇まいなため圧迫感がなく、アジアンテイストや西洋的デザインなお部屋にもよく似合うでしょう。

また、大きな葉には蒸散効果がありお部屋の湿度を調節してくれます。

お部屋のハウスダストやアセトンなどの有害物質を吸収する働きがあり、森林効果の微生物の活動を抑制する作用を持つフィトンチッドも出すため、天然の空気清浄機のような観葉植物といえるでしょう。

 

ストレリチアニコライは6号ほどのサイズであればお店によっては1,000円台で購入できるので手に入れやすい観葉植物です。

自然界では数十メートルにも成長する大型の植物ですが、家庭用として育てる場合には大きくなっても3mほどに収まります。

また、冬場でも、北風の当たらない軒下なら越冬も可能です。ただし、越冬できた株は大きく育つため、住宅街で育てる場合は近隣の方とトラブルにならないよう注意しましょう。

 

ストレリチア・ニコライの風水効果

ストレリチア・ニコライはリラックス効果があり、人間関係を円満にする効果があります。

また、風水においてストレリチア・ニコライは気の流れを活発にするうえ、厄除けや金運アップの効果があります。

 

また、ストレリチアニコライは置く方角によって影響を受ける運勢に違いがあります。

例えば、玄関やリビングに置くと家庭運がアップ。オフィスに置くと人間関係が改善され、西の方角に置くと子宝に恵まれる、北西の方角に置くことで周囲の人たちがバックアップしてくれる後援運が上昇するといわれています。

 

さらに、ストレリチアニコライの大きな葉っぱには厄除け効果があり悪い気や災厄から家を守ってくれる効果もあります。

また、その大きな葉っぱは手のひらの形と似ているため、手のひらにお金が貯まるためイメージさせるため、金運にもいいとされています。

風水では玄関に入ってすぐの最初の角が「財位」とされておりストレリチアニコライを置くことで金運アップが期待できるでしょう。

 

ストレリチアレギネとの違いは?

同じバショウ科ゴクラクチョウカ属の仲間でショップでよく見かけることのできるストレリチアレギネがあります。

外見上の違いとしてレギネは、

  • より葉っぱがまっすぐで小さい
  • 花はニコライと違いオレンジ色の花びらで簡単に咲かせることができる

という特徴があります。

 

ストレリチアレギネは上手に管理すると毎年花を咲かせる特徴があり、ニコライと違い花を咲かせることは難しくありません。

レギネその咲いた花の花びらの形が翼を広げて羽ばたいている鳥のように見えることから、極楽鳥花とも呼ばれています。

このようにレギネ はとても美しい花を咲かすため、切り花として販売されていることもある人気な品種です。

 

ストレリチアニコライを枯らせない育て方の基本

ストレリチアニコライは丈夫な観葉植物ですが、枯らせないためにはいくつか注意するポイントがあります。

ここからはストレリチアニコライを育てるうえで必ず覚えておくべき、置き場、水やり、植え替え、害虫対策の方法について解説していきましょう。

 

置き場所

ストレリチアニコライは乾燥に強く、耐陰性があるので室内の日光が入る場所なら問題なく育ちます。

日光に当てたほうが元気に育つため、遮光レースカーテン越しに日当たりの良い場所に置きましょう。

ただし、直射日光は避けたほうが無難です。直射日光に当たると葉焼けして弱る原因になります。

 

温度は冬場以外の室温なら問題なく冬場に5度を下回らないうに注意しましょう。

また、地植えにする場合は氷点下にならない温暖な地域かつ北風の当たらない軒下に植えられれば問題ありません。近年は温暖化の影響からか首都圏におけるストレリチアニコライの越冬事例が多く報告されています。

 

水やり方法

ストレリチアニコライ(オーガスタ)の水やりは気温によって頻度を変えます。

気温が10度以上の春から秋にかけては土が乾燥した時にはたっぷりと水を与えましょう。受け皿に水が溜まるくらいに与え土の中にしっかりと水を浸透させることがポイントです。

2,3日経っても受け皿に水が溜まっている時は捨ててあげましょう。放置してしまうと根腐れやカビの原因になります。

 

気温が10度以下の冬の場合は、水やりの頻度を減らします。

土の表面が乾燥した時が水やりのタイミングです。冬場は少し乾燥気味に育てることで樹液の濃度を高めることができ、より元気に育てられます。

 

植え替えと剪定

ストレリチアニコライ(オーガスタ)は大きく育つ観葉植物で成長スピードは非常に早いです。

そのため一年に1回程度、植え替えと古くなった葉っぱを剪定することで株を健康的に保つことができます。

適切な剪定を行うことで樹形を綺麗に維持できるだけでなく、古くなった葉っぱにも栄養が回るのでさらに成長を促すことができます。

 

剪定のコツ

剪定は株の下にある古くなった葉っぱや裂けて割れた邪葉っぱを切ってあげましょう。

剪定には園芸店やホームセンターで購入できる剪定用のハサミやナイフを使用することをおすすめします。

剪定の時期はストレリチアニコライ(オーガスタ)の体力が弱まる冬季は避けることをおすすめします。

 

植え替えのコツ

植え替えのタイミングは、鉢底から根が出ていたり、水を与えて鉢底の受け皿にすぐに水が到達していた時が目安となります。

植え替えは植物に体力を使わせるので5月,6月あたりの暖かくなってきた時期がおすすめです。

鉢のサイズはそれまでの鉢の1~2号大き目の鉢を用意しましょう。鉢が大き過ぎると根が張りづらく植物が弱る原因となります。

鉢の土を掘り起こして根っこに少し土がついた状態でニコライを取り出します。

新しい鉢に土と取り出したニコライを植えて、上から土を被せて水をかけて植物を土になじませましょう。

植え替え後はたっぷりと水を与え、日光をたくさん浴びせてあげるとより元気に育ちます。

 

害虫や病気に注意!

病害虫ではハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシに注意しましょう。

ハダニは5月〜6月頃の暖かくなってきた頃に発生する赤い小さな虫で葉っぱから栄養を吸い取ってしまいます。

カイガラムシは白いワタのようなものが株に付着しているように見えます。

タオルなどで擦って落としましょう。アブラムシと同様に吸汁されると体力を奪われてしまい、枯れる原因となります。

ナメクジやダンゴムシは梅雨時の空気が湿った時期によく出没する害虫で、株や新葉を食害します。

見つけ次第これらの病害虫は市販の害虫対策のスプレーや薬剤を用いて駆除しましょう。

 

ストレリチアニコライのお手入れのワンポイントアドバイス

ストレリチアニコライはバナナのような大きな葉っぱが特徴的で、樹形が特徴的なのでアレンジすることでさらに個性的に仕上げることが可能です。育てる人としても愛着が湧くことでしょう。

お手入れのポイントは手間をかけ過ぎず、状態を適宜チェックすることです。

ここからは少し上級者向けのストレリチアニコライの育て方をご紹介していきます。

 

曲木でおしゃれにアレンジ

曲木とは木を曲げる製法のことを指します。ワイヤーを使ってストレリチアニコライ(オーガスタ)の幹をうねらせて個性的な幹の仕立てにすることでオリジナルのオーガスタを育てることができます。

例えば幹部分にワイヤーをくくりつけてゆったりとカーブを描かせることで植物全体のボリューム感がアップしたような印象を与えさせることができるでしょう。

 

冬のお世話は特に注意!

日本でストレリチアニコライを育てる時の注意点は大きく分けて3つあります。

  • 気温
  • 湿度
  • 水やりの頻度

日本の冬は気温氷点下近くまで下がることがありストレリチアニコライにとって険しい環境となります。

0度以下になる地域では鉢を屋内に取り込みましょう。ただし、暖房の乾いた風が本体に当たると枯れる原因となるためご注意ください。

水やりは11月~3月には1週間に1回程度、表面の土は乾いた時のみに与えましょう。

また、ストレリチアニコライ(オーガスタ)は葉っぱからも水を吸収することができます。葉っぱに直接水を吹きかける”葉水”は乾燥した室内であれば効果的です。

 

肥料のあげかたにも注意!

ストレリチアニコライは基本的には肥料を与える必要はありませんが、与えることによって成長を早めることができます。

ただし、冬場に肥料を与えると肥料やけを起こして枯れる原因となるので控え、暖かくなってくる3月から10月までの間に与えましょう。

固形肥料は2か月に1度株元から離して与えましょう。

液体肥料は希釈して10日に1度与えましょう。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防できます。

 

ストレリチアニコライを増やすなら株分けがおすすめ

ストレリチアニコライ(オーガスタ)は株分けで増やすことができます。

株分けはオーガスタが元気な5月から7月頃に行うことをおすすめします。

 

株分けの方法は子株と親株との間にスコップなどを入れて割り、なるべく芽が付いた状態で親株から切り離しましょう。

ストレリチアニコライ(オーガスタ)は根が丈夫なので多少根を切っても問題はありません。

取り出した子株は新しく準備した鉢に移し替えます。

鉢に土を入れたら満遍なく水をやって新しい芽を土になじませましょう。

それぞれの株を植え終えたらグラグラしないように根元の土を軽く手のひらで押さえるのがポイントです。

また、株分けをする前に根を乾燥させておくと土がほぐれやすく根を取り出しやすいです。

 

ストレリチアニコライをインテリアとしておしゃれに飾ろう

ストレリチアニコライはインテリアとして非常に高い人気を誇る観葉植物です。

そのため、参考にできるデザインも多いため、おしゃれに飾る難易度はそこまで高くありません。

ここからはストレリチアニコライをおしゃれに飾る例をご紹介します。

これからストレリチアニコライをお部屋に飾る予定がある方はぜひ、ご参考にしてください。

 

シンメトリーな配置でインパクトのあるお部屋に

ストレリチアニコライは放射状によく伸びる葉っぱが綺麗な観葉植物です。

そのためリゾートホテルやオフィスのエントランスに左右対称に配置されることが多いです。

観葉植物はシンメトリーに配置するとその間に1つの空間が生まれ、部屋のバランスがよく見えますが、元々存在感のあるストレリチアニコライ(オーガスタ)で実践するとそのインパクトは抜群になります。

またストレリチアニコライは大きく育つので天井を高く見せる効果があります。

 

株元を装飾しウェルカムプランツとして

ストレリチアニコライの株元は葉が少ないため寂しくなりがちです。

そこで株元に明るい色合いの植物を植えこんであげると、一気に華やかになります。

このように華やかでインパクトある飾り方は、玄関先のウェルカムプランツとしても最適です。

ウェルカムプランツとしては、同じように南国ムードを醸し出すようなカラフルな植物を選ぶことで、ストレリチアニコライのグリーンとの対比で部屋を明るく見せることができるでしょう。

具体的にはグズマニア、アンスリウム、クロトンなどが適任です。

これらの植物はストレリチアニコライと同じように熱帯地域原産の植物なので一緒に育てることも可能です。

 

小さめのストレリチアニコライも存在感◎

飲食店など場所の広さに限りのある店舗では子供の背丈ほどの小さめサイズのストレリチアニコライもインテリアにおすすめです。

育て方が容易なストレリチアニコライは葉が特に大きくて存在感があるため、鉢の大きさ以上にインテリアとしての華やかさが際立つでしょう。

バスルームのような水回りでもハイドロカルチャーでストレリチアニコライは育てることができます。ハイドロカルチャーとは土なしで植物を育てることです。葉っぱが大きくなり過ぎず、水周りでも土がカビる心配がないのですすめです。

ストレリチアニコライは耐陰性があるのでお風呂場のような暗い環境でも育てることができるので適任でしょう。

ハイドロカルチャーで大きく育ったストレリチアニコライは、鉢植えに移せばさらに成長を楽しむことができますよ。

 

ストレリチアニコライに関するよくある疑問

最後に、ストレリチアニコライに関するよくある質問とその回答をまとめてご紹介しましょう。

 

寿命は長いですか?

ストレリチアニコライは原産地では4m~10mもの大きさにも成長する頑丈な植物なので、その分寿命は長いです。

日当たりの良さと温暖な環境を用意してやることで長く成長を楽しむことができるでしょう。

また、よくある枯れる原因としては水のあげ過ぎです。水のあげ過ぎはどんな植物でも根腐れの原因になるので注意してください。

 

葉が割れてしまった場合の対処法はありますか?

葉っぱが割れてしまったら元に戻りませんが、新しく生えてくる葉っぱは独立しているので綺麗な葉っぱが生えてきます。

ストレリチアニコライの葉っぱは縦に裂けやすいので葉っぱが出てくる先にはぶつかるもののないよう気をつけましょう。

また、すでに割れている葉や、古くなってきた葉は思い切って剪定してしまうことをおすすめします。

 

値段相場はいくらですか?

ストレリチアニコライはサイズによって値段に幅があります。

ネット通販でお求めの場合は6号鉢で6,000円程度、7号鉢で10,000円程度、8号鉢で13,000円程度、10号鉢で15,000円程度が相場になります。

輝かしい未来という花言葉を持つストレリチアニコライは、開店祝いや開業祝いでもプレゼントされることが多く、その場合には2~3万円の価格帯の大きなサイズのもの人気となっています。

また、1度大きな観葉植物を飾りたいという方は、1か月数千円程度で利用できるレンタルという手段もおすすめです。

 

ストレリチアニコライの商品紹介

プレミアガーデンでは7号,8号,10号のストレリチアニコライを取り扱っています。

90cm前後の7号は小さくても存在感を放つグリーンとなっており、一方で170cm前後の10号はその大きさからロビーや会議室に1鉢飾るだけで、空間をパッと明るい雰囲気に変えてくれるでしょう。

 

商品ページはこちら

 

まとめ

今回は観葉植物のストレリチアニコライについてご紹介しました。

ストレリチアニコライは初心者でも育てやすく、インテリアとして非常に人気の高い観葉植物です。

この機会にぜひ、ストレリチアニコライをお部屋に飾り、緑のある生活をお楽しみになってはいかがでしょうか。

 

 

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