胡蝶蘭の捨て方まとめ。まだ咲いている場合の捨て方や育て方もご紹介!

お祝い事やイベント時に貰う胡蝶蘭。

お祝い・イベントや企業の規模によっては、大量に頂く場合もあり、管理や置き場所に困ってしまいますよね。

この記事では、胡蝶蘭の捨て方について3つの方法を詳しくご紹介していきます。

ぜひ参考にしていただき、胡蝶蘭の数・状態などに合った捨て方をしていきましょう!

捨てる前に、まずは枯れているかを見極めましょう

胡蝶蘭の花がしおれてしまったら「枯れてしまった...」と思いますよね。

しかし、胡蝶蘭は寿命が長く、50年以上生きる植物です。

胡蝶蘭のお花がしおれていても、実はまだ生きている場合が多く、何度もお花を咲かせてくれます。

胡蝶蘭が本当に枯れてしまった場合は処分するしかありませんが、まだ生きている場合は、費用をかけずに処分することもできます。

そのため、胡蝶蘭を捨てる前には、必ず胡蝶蘭の状態を確認しましょう。

胡蝶蘭が枯れているか、枯れていないかを見極めるには、以下のように葉と根を確認します。

【葉の状態】
葉が一枚でも残っている場合、胡蝶蘭は枯れていません。
ただし、葉に元気がなければ、枯れている胡蝶蘭として処分しましょう。

【根の状態】
1本でも太い根が生えている場合、胡蝶蘭は枯れていません。
しかし、全ての根が黒や茶色に変色し、細く干からびている場合は、枯れています。

胡蝶蘭の捨て方は3通り

胡蝶蘭の捨て方は3通りあります。

まずは、胡蝶蘭の葉・根を確認し「胡蝶蘭が枯れている」と判断した場合は、以下の捨て方があります。
ゴミとして捨てる
回収業者に依頼する

一方、「胡蝶蘭が枯れていない・再び咲く可能性がある」と判断した場合は、以下のように処分する方法があります。
買取してもらう

それでは、それぞれの捨て方について詳しくご紹介していきます。

胡蝶蘭が枯れている場合の捨て方①ゴミとして捨てる

こんな人におすすめ!
なるべく捨てる費用をかけたくない
解体する手間を惜しまない
胡蝶蘭の数があまり多くない

まず最初にご紹介する捨て方は、枯れている胡蝶蘭を「ゴミとして捨てる」方法。

胡蝶蘭はサイズが大きいだけでなく、お花以外にも鉢や支柱など様々なパーツがあります。

そのため、ゴミとして捨てる場合には、パーツを解体してから、自治体のルールに合わせて分別して捨てます。

それでは、各パーツごとの捨て方をご紹介していきます。

胡蝶蘭本体の捨て方

胡蝶蘭本体は、可燃ゴミで捨てることができます。

しかし、胡蝶蘭はサイズが大きいため、そのままゴミ袋に入れるのは難しいですよね。

そのため、胡蝶蘭本体を可燃ゴミで捨てる際は、花・葉・茎・根などに分けた後、小さく切って捨てましょう。

水苔(ミズゴケ)の捨て方

水苔は、胡蝶蘭の根の周りについているものです。

贈り物の胡蝶蘭には土がなく、水やりが不要ですよね。

水やりをしなくても元気なのは、水苔が胡蝶蘭の水やり代わりになっていたのです。

そんな水苔はナマモノなので、可燃ゴミで捨てることができます。

水苔は保水性が高いので、まだ水分を含んでいる場合には、水気を絞ってから捨てましょう。

テープ・発泡スチロール・ポットの捨て方

胡蝶蘭を解体すると、テープ・発泡スチロール・ポットなども出てきます。

テープは可燃ゴミで捨てましょう。

ただし、発泡スチロールとポットは、自治体によって分別が異なります。

可燃ゴミまたはプラスチック(資源ごみ)で捨てることになるでしょう。

発泡スチロールとポットは「発泡スチロール 捨て方 自治体名」のように検索し、自治体のルールに合わせて捨てましょう。

支柱(ワイヤー・針金)の捨て方

実は胡蝶蘭は、花茎を支柱(ワイヤー・針金)で曲げられています。

そのため、お花がきれいに並んでいるように見えるのですね。

胡蝶蘭をきれいに仕立ててくれる支柱は、素材や大きさによって分別方法が異なります。

【支柱がプラスチック製の場合】
支柱がプラスチックでできている場合は、可燃ゴミまたはプラスチック(資源ごみ)で捨てることになります。

発泡スチロールと同じように、自治体のルールを調べて分別しましょう。

ただし、サイズが大きすぎると粗大ゴミになる場合があり、「30cm以上は粗大ゴミ」「50cm以上は粗大ゴミ」など、各自治体でルールが異なります。

そのため、粗大ゴミにならない程度に支柱を小さくカットし、可燃ゴミやプラスチック(資源ごみ)で捨てましょう。

【支柱が鉄製(針金・ワイヤー)の場合】
支柱が針金やワイヤーなどの鉄製でできている場合は、不燃ゴミで捨てます。

しかし、プラスチック製の場合と同様に、サイズが大きすぎると粗大ゴミになる場合があります。

各自治体のルールを調べて、粗大ゴミにならない程度に支柱をカットし、不燃ゴミで捨てましょう。

植木鉢の捨て方

胡蝶蘭が入っていた植木鉢の捨て方は、植木鉢の素材によって異なります。

植木鉢の素材は、プラスチック製または陶器製が多いので、それぞれの捨て方をみていきましょう。

【植木鉢がプラスチック製の場合】
植木鉢がプラスチック製の場合は、可燃ゴミ・プラスチック(資源ごみ)・粗大ゴミで捨てることになります。

発泡スチロールや支柱と同じように、自治体のルールを調べて分別しましょう。

ただし、サイズが大きすぎると粗大ゴミになる場合があり、各自治体でルールが異なります。

もし小さくカットできる場合は、粗大ゴミにならない程度の大きさにカットし、可燃ゴミまたはプラスチック(資源ごみ)で捨てることをおすすめします。

小さくカットするのが難しい場合は粗大ゴミで捨てましょう。

【植木鉢が陶器製の場合】
植木鉢が陶器製の場合は、不燃ゴミまたは粗大ゴミで捨てることになります。

こちらも自治体によって、サイズが大きすぎる場合に粗大ゴミになる場合があります。

陶器製の植木鉢を小さく砕くのは危険なので、自治体が定めるルールに合わせて、不燃ゴミまたは粗大ゴミとしてそのまま捨てましょう。

ゴミとして捨てるのは、こんな人におすすめ!

まず最初にご紹介したのは、枯れている胡蝶蘭を「ゴミとして捨てる」方法。

胡蝶蘭1つに様々なパーツがあり、解体・分別には1鉢あたり約20分ほどかかるでしょう。

また、基本的には可燃ゴミやプラスチック(資源ごみ)で捨てることができ、なるべく小さくして処分すれば粗大ゴミの費用を削減することも可能です。

そのため、胡蝶蘭をゴミとして捨てるなら、以下のような人におすすめです。
なるべく捨てる費用をかけたくない
解体する手間を惜しまない
胡蝶蘭の数があまり多くない

胡蝶蘭が枯れている場合の捨て方②回収業者に依頼

こんな人におすすめ!
胡蝶蘭の数が多い
処分に時間をかけたくない
捨てる費用が発生しても問題ない

次にご紹介する捨て方は、枯れている胡蝶蘭を「回収業者に依頼」して捨てる方法。

前述でご紹介した「ゴミとして捨てる方法」とは真逆で、胡蝶蘭をそのまま引き取ってもらうだけで、捨てることができます。

また、回収業者に依頼するので、もちろん費用が発生してきます。

地域によって回収業者は異なるので、「胡蝶蘭 回収 地域名」で検索して回収業者を探しましょう。

それでは、枯れている胡蝶蘭を回収業者に依頼して捨てる場合の方法について、詳しくご紹介します。

回収方法①回収業者に来てもらう

回収業者に依頼する場合は、2通りの方法があります。

まず1つ目の回収方法は、回収業者に来てもらう方法。

回収に来てもらう日時を予約し、事務所や自宅など、胡蝶蘭がある場所に直接来てもらいます。

日時を予約さえすれば、後の作業は全て回収業者が行ってくれるため、最も楽な捨て方です。

ただし、業者によって回収に来てもらえる地域が異なるため、来てもらうのが可能か、必ず確認しておきましょう。

【回収にかかる費用】
回収業者に来てもらって胡蝶蘭を捨てる場合、以下の費用が必要になるのが一般的です。

胡蝶蘭の引き取り料(1鉢あたり1,000円〜2,000円)
出張費(地域・ビル・回収業者による)

ただし、胡蝶蘭の数が多いと引き取り料が安くなったり、個人の胡蝶蘭を引き取りする場合は1鉢3,000円になったりなど、回収業者によって変動します。

回収方法②宅配便で送る

2つ目の回収方法は、宅配便で送る方法。

回収の費用を確認した後に、業者が指定するように胡蝶蘭を梱包し、指定の場所に宅配便で送ることで回収してもらいます。

宅配便で送るため、基本的には全国どこに住んでいる方でも利用できるのが良い点です。

しかし、梱包材(ダンボール・緩衝材など)の準備や胡蝶蘭の梱包などは自分で行うことになるので、胡蝶蘭の数が多い場合は少し手間がかかるかもしれませんね。

【回収にかかる費用】
宅配便で送って胡蝶蘭を捨てる場合、以下の費用がかかるのが一般的です。

胡蝶蘭の引き取り料(1鉢あたり1,000円〜2,000円)
送料(地域・業者による)
ダンボール・緩衝材の費用 (胡蝶蘭の個数・業者による)

回収業者に来てもらう場合と比べて、ダンボール・緩衝材などの費用がかかります。

「1箱に2鉢まで」のように、ダンボールに入れる胡蝶蘭の個数が決まっている業者もあるので、「1箱に何鉢まで入れていいか」を事前に聞いておくと費用に無駄が出ないでしょう。

回収業者に依頼するのは、こんな人におすすめ!

胡蝶蘭の捨て方として2番目にご紹介したのは、枯れている胡蝶蘭を「回収業者に依頼する」方法。

お祝いや企業の規模によっては、胡蝶蘭をたくさん頂く場合もありますよね。

ずらっと並んでいる胡蝶蘭は迫力があってきれいですが、その大量の胡蝶蘭を自力で解体して処分するのは難しいかもしれません。

また、個人で胡蝶蘭をもらった場合でも、処分するのに時間をかけたくなかったり、捨てるために費用をかけても良いなら、回収業者を利用した方が圧倒的に楽でしょう。

よって、胡蝶蘭を回収業者に依頼して捨てるなら、以下のような人におすすめです。
胡蝶蘭の数が多い
処分に時間をかけたくない
捨てる費用をかけても問題ない

胡蝶蘭が咲いている場合の捨て方|買取してもらう

こんな人におすすめ!
胡蝶蘭を貰ってから、あまり日にちが経っていない
処分に時間をかけたくない
なるべく捨てる費用をかけたくない

最後にご紹介する捨て方は、まだ咲いている胡蝶蘭を「買取してもらう」ことで捨てる方法。

唯一、胡蝶蘭が咲いていることが前提の捨て方です。

また、ここまでご紹介してきた捨て方では費用が発生していましたが、買取してもらう場合は費用がかからないどころか、お金をもらえる可能性があります。

ただし、胡蝶蘭の買取を行っている業者は少なく、対象地域も限られています。

「胡蝶蘭 買取 地域名」で検索して、買取できる業者を確認しておきましょう。

それでは、咲いている胡蝶蘭を買取してもらって捨てる場合の方法について、詳しくご紹介します。

買取の方法①買取業者に来てもらう

胡蝶蘭を買取してもらう方法は、主に2通りあります。

まず1つ目の方法は、買取業者に来てもらう方法。

指定の日時に買取業者に来てもらい、胡蝶蘭を1つ1つ査定し、査定金額を提示してくれます。

この場合は出張費用が発生するため、査定金額から出張費用を差し引いた金額が手元に残ることになります。

ただし、胡蝶蘭の数や状態によって査定額が低く、出張費用の方が高い場合は、多少お金を支払う必要があります。

そのため、できるかぎり状態の良い胡蝶蘭だったり、ある程度数がある時は、買取業者に来てもらうとよいでしょう。

買取の方法②自分で店頭に持っていく

次に胡蝶蘭を買取してもらう方法は、自分で店頭に持っていく方法。

胡蝶蘭を店頭で買取している業者まで、胡蝶蘭を自分で持って行き、査定してもらいます。

この場合は、提示された査定金額全てをもらうことができるので、お得感があります。

しかし、胡蝶蘭の数が大量にある場合は、自分で持っていくことが難しいので、胡蝶蘭の数が少ない場合に向いています。

買取額と査定のポイント

胡蝶蘭を買取してもらう方法について2通りをご紹介しましたが、一番気になるのは買取額と査定のポイントですよね。

胡蝶蘭の買取額は、1鉢あたり700円〜2,000円が相場です。

この買取額はあくまで相場ですが、胡蝶蘭の状態によって大きく変動します。

そこで、買取業者が査定の際に見ているポイントをご紹介します。

ぜひ参考にして、より高い査定額で買取してもらえるようにしましょう。

※査定のポイントは「胡蝶蘭が咲いていることを前提」としています。

【査定のポイント①花びらのサイズ】
通常、胡蝶蘭を購入する際、花びらが大きい大輪の胡蝶蘭になるほど、販売価格が高くなりますよね。

そのため、小輪(ミディサイズ)よりも、大輪の胡蝶蘭の方が高額査定されます。

【査定のポイント②多本立ち】
胡蝶蘭は、「3本立ち」「5本立ち」「10本立ち」のように販売されていますが、これは茎の数を示しています。

また、茎の数が増える、つまり多本立ちになるほど、胡蝶蘭の販売価格も高いです。

そのため、3本立ちの胡蝶蘭よりも、5本立ちや10本立ちの胡蝶蘭の方が、高額査定されます。

【査定のポイント③つぼみの数が多い】
胡蝶蘭のつぼみの数が多いことも、査定のポイントになっています。

実はこれが最も重要です。

つぼみの数が多いということは、これから咲く花があることを示しており、まだ若い株であることが明らかです。

そのため、買取業者も管理や販売がしやすいので、つぼみの数が多い胡蝶蘭は高額査定となります。

買取不可となる胡蝶蘭のポイント

前述では、胡蝶蘭の買取額や査定のポイントについてお伝えしました。

しかし、胡蝶蘭が咲いている場合でも、買取額が0円になったり、買取不可のため回収費用が発生することがあります。

買取業者にお願いしたのに、逆に費用がかかってしまうのは、何だか悲しいですよね。

そこで、買取不可となる胡蝶蘭のポイントについてもご紹介していきます。
【買取不可の胡蝶蘭①満開の胡蝶蘭】
満開の胡蝶蘭は、迫力があってきれいなので、買取してもらえると思いますよね。

しかし実際、満開の胡蝶蘭は買取不可の場合が多いです。

先ほど、高額査定のポイントとして「つぼみの数が多いこと」を挙げましたが、それは若い株だからという理由でした。

その逆として、満開の胡蝶蘭は「これから花がしおれていく」ということを示しているため、買取不可の場合が多いようです。

【買取不可の胡蝶蘭②花びらの状態が悪い】
次に、花びらの状態が悪い胡蝶蘭も買取不可の場合があります。

特に、花びらの状態が以下のような場合は、胡蝶蘭に元気がないことを示しているので、買取不可の場合が多いようです。
花びらが萎えている
花びらが簡単に落ちてしまう
花びらに欠けがある

また、花びらや葉の状態が以下のような場合には、買取は可能ですが、査定額に大きく影響する可能性があります。
花びらや葉に傷がある
花びらや葉にシミがある

【買取不可の胡蝶蘭③枯れている胡蝶蘭】
これは言うまでもないかもしれませんが、枯れている胡蝶蘭は買取不可となります。

この場合は、回収費用が発生する可能性が高いので、注意しましょう。

買取してもらうのは、こんな人におすすめ!

最後にご紹介した胡蝶蘭の捨て方は、咲いている胡蝶蘭を「買取してもらう」方法。

手入れをしっかりしていれば、胡蝶蘭は長く元気で咲いてくれますが、ずっと元気に育てることは簡単ではないですよね。

贈り物を売却するのは気が引ける方もいるかもしれませんが、せっかく頂いた胡蝶蘭を枯らしてしまうより賢い方法です。

また、胡蝶蘭を貰ってから日にちが浅いほど、高額査定になる可能性が高いです。

よって、胡蝶蘭を買取してもらって捨てるなら、以下のような人におすすめです。
胡蝶蘭を貰ってから、あまり日にちが経っていない
処分に時間をかけたくない
なるべく捨てる費用をかけたくない

番外編|胡蝶蘭を捨てずに育てる方法

ここまで胡蝶蘭の捨て方についてお伝えしてきました。

しかし、最初にもお伝えしたように胡蝶蘭の寿命は長く、丁寧にお世話をすれば50年以上も生きると言われています。

また、胡蝶蘭はお祝い事やイベント時に贈られる立派なお花なので、金額も安くはありません。

そのため、できれば胡蝶蘭は捨てずに育てたい場合もありますよね。

胡蝶蘭のお手入れや育て方については、こちらの記事をご覧ください。
胡蝶蘭の手入れ方法と胡蝶蘭の寿命を伸ばすためのコツと手順を解説

胡蝶蘭の捨て方まとめ

この記事では、胡蝶蘭の捨て方についてご紹介してきました。

捨てる前に、胡蝶蘭の茎と葉の状態を確認し、枯れているか・枯れていないかを確認してから、以下の方法で胡蝶蘭を捨てましょう。

  • ゴミとして捨てる
  • 回収業者に依頼する
  • 買取してもらう

しかし、胡蝶蘭はとても長く生きる植物なので、捨てずに育ててあげても良いかもしれません。

育てるときも、捨てるときも、胡蝶蘭を贈ってくれた方の気持ちを忘れず、丁寧に行ってくださいね!

大切なあの人にお花を送ってみませんか?