一生に一度のお祝い。成人式には特別なお花の贈り物を

一生に一度の晴れの日である成人式。新成人たちは慣れない晴れ着に袖を通して、その日を迎えます。

2023年(令和5年)の成人の日は、1月9日(月・祝)ですが、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられたことにより、18歳を迎えるお祝いも成人の門出を祝うものと捉えられますが、どちらにせよ人生の門出を祝う日には間違いありません。

晴れの日の贈り物には、特別感のあるフラワーギフトで、素敵にお祝いしてみてはいかがでしょうか。

 

そもそも成人の日とは

国民の祝日である成人の日とは、1948年に「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」という趣旨で設けられた祝日です。

各市町村で、新成人を招いた自治体などの主催による成人式が執り行われています。寒冷地方では、豪雪の影響を考慮して暖かい時期に式典を行うところも多くあります。

本来は、前年の成人の日の翌日から、今年の成人の日までに誕生日を迎える成人がお祝いの対象でしたが、近年では学齢方式を採用して、前年の4月2日から今年の4月1日までの成人を式典対象としています。

 

古くからある成年のお祝い

こうした成年のお祝い行事は古くからあるもので、奈良時代以降、貴族・武人の男子が11~16歳の間に行う「元服の式」がありました。

安土桃山時代からは、庶民も前髪を剃るようになり、江戸時代に入ってからは女子が12~16歳の間に「袖留(そでどめ)」を行なっていました。

 

2000年からは1月の第2月曜日に

制定時は1月15日だった成人の日ですが、2000年からのハッピーマンデー制度導入によって、1月の第2月曜日に変更されました。

2022年4月から、成年年齢が18歳に引き下げられ、約140年ぶりに成年の定義が見直されました。成人式も参加年齢が20歳から18歳に変わるのかと思いきや、ほとんどの自治体では例年どおりに、20歳を祝う式典として執り行われる予定です。都内の自治体では、「新成人のつどい」という名称から「二十歳のつどい」などに名称をあらためる動きも見られているようです。

18歳を式典の対象にすると、受験に忙しい高校生がほとんどなので、時期的に参加自体が難しく、進学や就職などの出費がかさむ時期に成人式の準備まで加わっては、家計への負担が大きすぎるというのが大きな理由です。成年年齢引き下げによる動きはこれから変わっていくかもしれませんが、式典に関しては今までどおり20歳を対象として行われるようです。

 

成人祝いにおすすめの花6選

成人のお祝いには、ぜひスペシャルな演出ができるお花のギフトを検討してみてください。華やかで鮮やかなフラワーギフトは、受け取った相手を自然と笑顔にさせる力があります。

中でもおすすめしたいお花を6種類に絞ってみました。どのお花も成人祝いにぴったりなので、相手の方に喜んでもらえるフラワーギフト選びの参考にしてみてくださいね。

 

バラ

男性にも女性にも喜ばれるバラの花は、ゴージャスな雰囲気が、特別な日のギフトにさらに特別感を演出してくれます。定番の赤色以外にも、パステル調のやわらかい色や、セピア調のアンティークなカラーなどさまざまなカラーバリエーションがあるので、贈る相手にぴったりな色を探してみましょう。

真紅のバラは派手すぎて気が引けてしまいそうな方には、落ち着いた色を取り入れてバランスの良いアレンジメントを贈ってみてはいかがでしょうか。

 

全体の花言葉 「愛を持つ」「上品」「しとやか」
「情熱」「熱烈な恋」
ピンク 「温かい心」
「純粋」「尊敬」「清らかな愛」
オレンジ 「爽やか」「無邪気」「愛嬌」

 

バラには本数によって花言葉が付いているのは有名ですよね。その中のほんの一部ではありますが、成人祝いのフラワーギフトとしてぴったりな本数の花言葉をピックアップしてみました。

バラの花束やアレンジメントを贈ろうと考えている方は、本数にも意味を込めて贈ると、よりお祝いの気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

 

【本数によるバラの花言葉】

5本 「あなたに出会えて本当に嬉しい」
8本 「思いやりに感謝」
13本 「永遠の友情」
14本 「誇りに思う」
25本 「あなたの幸せを祈っています」

 

5本の「あなたに出会えて本当に嬉しい」や、13本の「永遠の友情」は、友人同士のプレゼントにふさわしい花言葉ですね。年上の先輩などには、8本の「思いやりに感謝」や14本の「誇りに思う」といった、感謝や敬意の意味を込められる本数がおすすめです。

25本の「あなたの幸せを祈っています」は、関係性や年齢などを問わず、門出の日にふさわしい祝福を込めた花言葉です。25本という本数もボリュームがあって豪華なので、特別な日のお祝いにはぴったりです。

 

ガーベラ

元気で明るい印象のあるガーベラは、若さやエネルギッシュさを感じるお花でもあるので、成人祝いのフラワーギフトにぴったりです。女性にも喜ばれやすいですが、カジュアルな雰囲気を持った花なので、男性にも贈りやすい魅力があります。

ガーベラをおすすめするポイントには、ガーベラが前向きな花言葉をたくさん持っていることが理由のひとつです。伝えたい気持ちや、お祝いしたい相手の人柄にぴったりな花言葉を探してみてはいかがでしょうか。

ガーベラは、咲き方や品種で花の印象が大きく違ってくるので、花束やアレンジメントのイメージに応じて使い分けられるのも魅力です。

 

全体の花言葉 「希望」「常に前進」「辛抱強さ」
「前向き」「神秘」「チャレンジ」
ピンク 「崇高美」「思いやり」「熱愛」
「希望」「律儀」「純潔」
「親しみやすい」「優しさ」「究極の愛」
オレンジ 「冒険心」「我慢強さ」「忍耐強さ」

スイートピー

ちょうど成人の日頃に出回り始め、旬を迎えるのが春の花スイートピーです。ふんわりとしたフリルのような花びらが可憐な見た目で、女性には特に喜ばれやすいお花ですね。カラーはパステル調の淡い色合いが多く、やさしくエレガントな印象を与えられます。

スイートピーが成人祝いのお花としておすすめな理由は、その花言葉にあります。スイートピーの花言葉は「門出」です。門出を祝う特別な日のギフトにはぴったりなお花ですよね。

ほんのりと甘く香るスイートピーを取り入れれば、花束やアレンジメントに彩りだけではなく香りも添えられます。

 

全体の花言葉 「門出」「別離」
「優しい思い出」
ピンク 「繊細」「優美」
「永遠の喜び」
「判断力」「分別」
「ほのかな喜び」

チューリップ

春の代表花とも言えるチューリップは、鮮やかな花色とみずみずしい葉の緑とのコントラストが美しく、ぱっと見ただけで春の訪れを感じられる素敵なお花です。老若男女共に愛されるすっきりとした形で、性別を問わずに贈りやすいメリットもあります。

カラーバリエーションも豊富なので、ピンク系のかわいい色合いでまとめたものや、イエロー系のビタミンカラーなど、花色によってアレンジメントの雰囲気を変えられますよ。

 

全体の花言葉 「思いやり」「博愛」
「愛の告白」
ピンク 「愛の芽生え」「誠実な愛」
「不滅の愛」
「正直」
オレンジ 「照れ屋」
「新しい愛」

ラナンキュラス

ラナンキュラスの花は、薄紙を重ねて作った紙細工のような繊細さがあり、花びら一枚一枚が薄くふんわりとしているので、どこか女性らしい雰囲気が漂います。

幾重にもなるラナンキュラスの花は、バラにも負けないほどのゴージャスさとボリュームがあり、かつバラよりも1本あたりの単価が安いメリットがあるので、花束やアレンジメントのコストを抑えつつボリュームアップする役割も担ってくれます。

カラーバリエーションが豊富なラナンキュラスには、白や緑の花色もあるので、爽やかなフレッシュカラーでさっぱりとまとめたアレンジに仕上げると、男性も受け取りやすいでしょう。

 

全体の花言葉 「とても魅力的」「華やかな魅力」「光輝を放つ」
「あなたは魅力に満ちている」
ピンク 「飾らない美しさ」
「優しい心遣い」
「純潔」

胡蝶蘭

フラワーギフトシーンの定番である胡蝶蘭は、冠婚葬祭のどの場面でも活躍するお花です。蝶が羽を広げたようにも見える花姿から、「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉が付けられています。

胡蝶蘭のほとんどは鉢植えでの流通となるので、胡蝶蘭の定番の姿である、白く大きな花が立派に咲いた鉢植えを若い方に贈るには、少しハードルが高いかもしれません。

そんなときにおすすめなのが、やや小ぶりの鉢植えです。小さめの鉢植えの胡蝶蘭になると、明るいイエローやピンクなどの色が選べるので、新成人の方にも喜ばれやすいでしょう。鉢が小さいと置き場所にも困りませんし、お世話も簡単です。

 

成人祝いにぴったりなフラワーギフトの種類

フラワーギフトには、王道の花束以外にもさまざまなタイプがあります。贈りたい相手の好みによって、ぴったりなフラワーギフトタイプを選び、もっと喜んでもらえるプレゼントを準備してみましょう。

 

花束(ブーケ)

まずはギフトの定番品、花束です。手渡しなどでも手軽にプレゼントできて、サイズ調整がしやすく、店舗の花の在庫に余裕があれば、オーダーしてから手早く持ち帰れます。

家に持ち帰ってからは花瓶に生けてもらう必要があるので、花の水換えなどのお手入れが楽しめそうな方に贈ると喜ばれますよ。

 

アレンジメントフラワー

アレンジメントフラワーは、カゴなどに給水スポンジを入れて、スポンジに切り花を挿してレイアウトしていく、デザイン性の高いギフトです。

カゴのまま飾って楽しめて、花瓶に移し替える手間がありません。カゴの中の給水スポンジに水を注げば、お手入れが完了します。

切り花を束ねた花束よりも長持ちしにくいですが、花のお世話が苦手そうな方にも喜ばれやすいギフトスタイルです。

 

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、比較的新しく登場したギフトスタイルです。特殊な液体を使って、生花を長期保存用に加工しています。

生花ではないので水やりが要らず、年単位で長く楽しめるフラワーアイテムです。切り花は早くに枯れてしまいますが、プリザーブドフラワーは長ければ5年以上も鑑賞できるので、特別な日の贈り物として長く思い出に残るギフトです。

 

ボックスフラワー

ボックスフラワーは、ボックスの中に花が詰まったアレンジメントです。箱を開けるとぎゅっと詰まった愛らしい花々が顔を覗かせます。

生花もしくはプリザーブドフラワーで作られ、生花を使う場合には給水スポンジに挿してデザインされていきます。プリザーブドフラワーで作った場合には水やりが不要です。

箱に入っているスタイルなので持ち運びに便利で、外出先などでも手渡しやすいでしょう。お祝いの食事の席などでも、スマートに手渡せます。

 

スワッグ・ハーバリウム

インテリアグッズとしても人気が高い、スワッグやハーバリウムなどの加工品もおすすめです。

生花店で自分で選んだ花を使って、自作ギフトにチャレンジするのも素敵ですね。心を込めた手作りのギフトでお祝いすれば、お祝いの気持ちがもっと強く伝わるでしょう。

瓶などにオイルを入れて花を浸した「植物標本」のハーバリウムは、オイルの中で揺れる花が幻想的で、インテリアアイテムとしてとてもおしゃれです。専用オイルで手軽に自作できるので、手作りハーバリウムのギフトもおすすめですよ。

 

成人式祝いのフラワーギフトを贈るポイント

成人祝いのフラワーギフトは、特に決まりごとなどはありませんが、贈るときに気を配りたいことやマナーがあります。

一生に一度のお祝いの日だからこそ、マナーまできちんと抑えて喜んでもらいたいですよね。

成人祝いのフラワーギフトでは、どんな点に注意して贈れば良いのでしょうか。渡す際の注意点について見ていきましょう。

 

渡す日に配慮する

成人祝いのフラワーギフトは、相手が誕生日を迎えるタイミングで渡したいのか、成人の日を迎えるタイミングで渡したいのかによっても、渡す日のベストが変わります。

誕生日に贈る場合は、当日の午前中に渡すか、手渡しが難しければ、当日中に届くよう手配しましょう。

成人の日のタイミングで渡したい場合には、当日は朝から夜まで支度やお祝いの食事などで忙しくされているはずなので、なるべく式典の日の前日までには届けられるのが理想的です。

配送時には、事前に受け取り可能な時間帯を確認しておく必要があります。

お花は生きていますので、不在が続いて受け取り日が遅れると、せっかく美しい状態で仕上げられた花たちが萎れてしまうからです。

生花のプレゼントは、届けるまでの時間をどれだけ短縮できるのかが大切です。せっかくのお祝いの品を台無しにしないよう、きちんと確認しておきましょう。

 

縁起が悪いお花を避ける

花はどれも美しく、もらえば嬉しいものですが、中には縁起が悪いとされているお花もあるので、お祝いのギフトでは贈らないように避けましょう。

例えば、和の雰囲気や佇まいを感じさせるツバキやツツジの花は、大変かわいらしいですが花の散り方から縁起が良くないお花だと考えられており、お祝いシーンの贈り物としては不向きです。ツバキの木の下を見ると、花が丸ごと散っていますよね。花びらを1枚ずつ散らさずに花首ごと落ちる姿が死を連想させるので、おめでたいシーンには縁起が悪いのです。

 

色に注意する

仏花に多く用いられるキクを使ったフラワーギフトでは、全体的な色が明るく華やかになるよう意識して選んでみましょう。白や黄色などのシンプルな色だけでまとめると、お供え用の花束に雰囲気が似てしまうので、印象が悪く取られます。

キクを使う際には、和菊ではなく西洋菊を使い、なるべく明るい雰囲気のカラーでまとめられるよう意識してみてください。店頭で注文する場合には、あらかじめ店員に贈る用途を伝えておけば、お葬式の花のように寂しい印象にはなりません。

 

メッセージカードを添えて

お祝いの気持ちを贈るフラワーギフトには、あなたからのメッセージも一言添えておくと喜ばれます。おしゃれなグリーティングカードでもシンプルなカードでも構いません。メッセージカードを添えて贈れば、花だけではなくカードまで特別なプレゼントになりますよね。

特に、直筆で書かれたメッセージカードだと、もっと気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、成人式のお祝いにおすすめしたいフラワーギフトについて、成人式の歴史をはじめ、ギフトに人気のお花の種類やギフトタイプの特徴をご紹介してきました。

特別な一日となるであろう成人式の日には、豪華なフラワーギフトで彩りを添えて演出しましょう。お花のプレゼントはスペシャルさやサプライズ感があるので、お祝いの日にはぴったりです。相手のことを思い浮かべながら、素敵なフラワーギフトを探してみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?