母の日にはおしゃれでかわいいフラワーギフトを!花の選び方と贈り方

今年の母の日には何を贈ろう……。4月が終わりに近づくと、毎年のように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今年、2023年の母の日は5月14日の日曜日です。

母の日にはカーネーションを贈るのが定番となっていますが、他の花を用いたフラワーギフトも素敵ですよ。

そこでこの記事では、母の日におすすめの花の種類やフラワーギフト、相場や贈るときのポイントなどをご紹介します。今年の母の日の参考にしてみてくださいね。

母の日の起源

幼稚園や小学校の授業の一環で手作りギフトや手紙を贈ったりすることもあるので、子どものころから身近な記念日に感じる人も多いであろう母の日。

そもそも母の日とはどのように生まれたのでしょうか。

まずは、母の日の起源やカーネーションが贈られるようになったきっかけなどを解説します。

母の日のはじまり

実は母の日の起源や日付は、世界の国々でさまざまなのですが、日本ではアメリカにならって5月の第2日曜日に指定されています。

アメリカでの母の日の起源は、1907年5月12日、アメリカ人のアンナ・ジャービスという女性が亡き母をしのんで、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に贈ったことがはじまりです。アンナの母親は、戦場の負傷兵の衛生改善活動を行っており、教会で教師もしていました。

そんな親子に感動した人々が、その翌年の1908年5月10日、アンナの母が教師をしていた教会で、400人を超える生徒とその母親達が「母の日」として盛大にお祝いをしたのです。

このときアンナは、参加者全員に感謝の気持ちを込めて、白いカーネーションを贈り、それから白いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。

母の日はどのように日本に伝わった?

では、アメリカで誕生した母の日が、どのようにして日本に伝わったのでしょう。

母の日が日本に広まり始めたのは、明治の終わりから大正時代にかけてで、その当時青山学院教授だったアレクサンダー女史がアメリカの母の日を、日本のキリスト教関係者に紹介したのがきっかけです。

そして母の日はしだいに日本全国に広がってゆき、1949年頃には日本でも5月の第2日曜日が「母の日」として定着していったのです。

カーネーションの色が白から赤になった理由

先ほど解説したように、当初は母の日に贈る花は白いカーネーションでした。しかし、それは亡くなった母に贈った花であり、健在の母に贈るのはふさわしくないとされ、母親が生きている場合は赤いカーネーションを贈って区別され始めたのです。

しかし、それだと母を亡くしている子どもがかわいそうだとされ、次第に赤いカーネーションのみが定着するようになりました。

現在では、母親が健在かそうでないかにかかわらず、多くの場合で赤いカーネーションが贈られています。

 

母の日に贈る花の選び方

母の日といえばカーネーションというイメージがすっかり定着していますが、感謝の気持ちを伝えるという気持ちがこもっていれば、花の種類にこだわる必要はありません。

もちろん、カーネーションを贈れば間違いはないですが、たまには違う花を贈ってみても喜ばれますよ。

定番のカーネーション

どんな花を贈るか迷ってしまう場合は、定番のカーネーションを贈りましょう。

ひらひらとしたフリルのような花びらをつけるカーネーションは、見た目も華やかで母の日以外のフラワーギフトとしても人気があります。

カーネーションには「無垢で深い愛」という花言葉があり、その中でも赤いカーネーションには「母への愛」、ピンクのカーネーションには「感謝」という意味合いもあるので、レッド&ピンク系のカーネーションでまとめるのがおすすめです。

ただし、黄色いカーネーションには「軽蔑」、白いカーネーションには「亡き母をしのぶ」という花言葉があるのでこのあたりの色味は避けましょう。

母が好きな花・色

お母さんに好きな花があれば、その花を贈るのも良いでしょう。自分の好きな花を贈られて嬉しく思わない母親はいません。

現在では花の栽培や品種改良が進み、どんな種類の花も季節を問わず手に入りやすくなっています。

好きな花がはっきりしていなければ、お母さんの好きな色味の花も良いかもしれません。暖色系が好きなら赤やオレンジなどの花を、寒色系が好きならブルーやパープルの花を贈ってみましょう。

季節の花

母の日がある5月は、春から夏にかけて多くの花が旬を迎える季節です。この時期に咲く花は、色鮮やかなものが多く、フラワーギフトにするとぱっと明るく華やいでくれます。

5月に咲く代表的な花としては、バラやネモフィラ、スズラン、スターチス、トルコキキョウ、シャクヤクなどがあり、この時期にフラワーショップや園芸店などで多く流通しているので、比較的安価で手に入りやすいでしょう。

ふさわしい花言葉

赤いカーネーションには「母への愛」という、まさに母の日にふさわしい花言葉がありますが、その他にも感謝や愛を伝える花言葉を探して、その花を贈って見ても良いでしょう。

たとえば、ピンクのバラには「感謝」、カスミソウには「幸福」や「無垢の愛」という花言葉があります。

カーネーション以外にも、母の日にぴったりの花言葉をもつ花はたくさんあるので、いろいろ探してみてください。

カーネーション以外も!母の日に贈るおすすめの花

「たまにはカーネーション以外の花を贈りたい。」そう考えている人に向けて、母の日に贈るのにふさわしい花の種類を5種類に厳選してみました。

感謝を伝えたいという気持ちがあれば基本的にどんな花を贈っても良いのですが、フラワーギフトとしての見栄えや花言葉などを総合的に見て、おすすめの種類をご紹介します。

バラ

バラは世界各国で、年齢も性別も問わずに幅広く愛されている花です。繊細な花びらと華やかな香りが魅力で、プライベートやビジネスシーンなどあらゆるお祝いの場で贈られています。

バラには「愛」や「美」などの花言葉があり、赤いバラには「愛情」、ピンクのバラには「感謝」、オレンジのバラには「健やか」など、母の日に贈っても素敵な意味合いを持っていますよ。

また、バラは花の本数によっても花言葉が細かく異なり、その中でも8本だと「思いやりに感謝しています」、22本だと「あなたの幸運をお祈りします」、25本だと「あなたの幸せを祈っています」となり、母の日としてふさわしいといえるでしょう。

ユリ

あでやかで気品あふれるユリも、母の日のフラワーギフトとしておすすめの花。大輪の花を咲かせ、豪華な見た目なので、花の本数が少なくてもボリュームアップが狙えます。

開花期も5〜8月頃で、ちょうど母の日にぴったり。毎年のように園芸品種が誕生し、花の色や咲き方でさまざまなバリエーションがあります。

花言葉で見ると、白いユリには「純粋」、赤いユリには「優しさ」、ピンクのユリには「富と繁栄」という意味合いがあるので母の日にもふさわしいでしょう。

アジサイ

梅雨を代表する花の1つがアジサイ。フラワーギフトとしてのイメージは少ないかもしれませんが、たくさんの小花が密集してまるで1つの大きな花のように見えるアジサイは、存在感が大きく華やかなフラワーギフトになります。

アジサイは、用土の性質により花の色が変わることから「浮気」や「移り気」などのマイナスなイメージの花言葉がありますが、小花が集まって咲くことから「和気あいあい」や「家族団らん」などの素敵な意味合いも持ち合わせていますよ。

ガーベラ

細長い花びらをたくさんつけ、元気で明るい印象のあるガーベラ。

花の中でもカラーバリエーションが特に多い花で、人やシーンを問わず贈りやすいので、数多くのフラワーギフトに用いられています。元気でポップなイメージのお母さんに贈るのがおすすめです。

ガーベラ全般の花言葉には「希望」や「常に前進」などがありますが、色別で見ると、赤いガーベラには「神秘」、ピンクのガーベラには「思いやり」、黄色いガーベラには「優しさ」、オレンジのガーベラには「冒険心」という花言葉があります。

胡蝶蘭

ビジネスシーンでの贈り物の印象が強い胡蝶蘭ですが、もちろんプライベートで贈ってもOK!胡蝶蘭は花もちが良く、適切な環境のもとであれば2ヶ月ほど咲き続けてくれる花なので、少しでも長い期間花を楽しんでもらいたいときにおすすめです。

胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、お母さんのこれからの幸せを願うフラワーギフトとしてぴったり。

ビジネスシーンで贈られることの多い大輪の胡蝶蘭は、一般家庭では置くスペースが足りなかったり持て余してしまったりすることもあるので、ミディ系のコンパクトなタイプがおすすめです。

母の日に贈るおすすめのフラワーギフト

母の日に贈りたい花が決まったら、次にどのようなフラワーギフトにするかを検討してみましょう。花の贈り物といえば花束が定番ですが、最近では飾りやすさや管理のしやすさからアレンジメントやプリザーブドフラワーが人気となっています。

お母さんの好みや忙しさなどを考慮して、より喜ばれるようなフラワーギフトを考えてみてください。

花束

花束を受け取るということに、特別感を抱いている女性は少なくありません。しかも、それが自分の子どもからであれば、嬉しさもひとしおでしょう。

花束は花の美しさを前面に出したフラワーギフトで、最も気軽に贈れるものでもあります。ただし、花束は切り花として花瓶などに飾る必要があるので、普段から花を飾る習慣があるお母さんに贈るのがおすすめです。

アレンジメント

忙しいお母さんや、あまり花を飾る習慣がないお母さんに母の日のフラワーギフトを贈るならアレンジメントが良いでしょう。

アレンジメントとは、専用の花器の底に敷いた吸水スポンジに、生花を生けてアレンジしたものです。受け取ったらそのまま飾ることができ、花瓶のように水替えなどの手間がかかりません。

花鉢

庭仕事やガーデニングが趣味のお母さんに贈るなら、花鉢のフラワーギフトがおすすめです。花鉢は、花の手入れや育てる楽しみを与えてくれるフラワーギフトで、切り花よりも断然花もちが良く、多年草であれば翌年以降も花を咲かせてくれます。

母の日が近づいてくると、カーネーションやミニバラ、アジサイなどの花鉢が多く店頭に並ぶようになるので、お母さんのイメージに近いものを選んでみてください。

プリザーブドフラワー

自分が結婚した年や、お母さんが還暦を迎える年など、特別なフラワーギフトを母の日に贈りたいのであればプリザーブドフラワーがおすすめ。プリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施すことで、その美しさを長持ちさせるフラワーギフトです。

環境にもよりますが、最低でも5年はそのままの姿を保ってくれるので、母の日のフラワーギフトを思い出として残してほしいときにいかがでしょうか。

 

母の日にフラワーギフトとセットで贈りたいギフト

母の日には感謝の気持ちを込めてフラワーギフトを贈るだけでも十分です。

しかし、フラワーギフトを少しコンパクトにして、他のプレゼントを組み合わせて贈ってみても喜ばれるでしょう。

ここからは、母の日にフラワーギフトとセットで贈りたいおすすめのプレゼントをいくつかご紹介します。

お菓子・スイーツ・ドリンク

甘いものが好きなお母さんには、お菓子やスイーツを一緒に贈ってみてはいかがでしょうか。たとえば、クッキーやケーキなどの焼き菓子や、羊羹などの和菓子がおすすめです。

母の日のプレゼントとして贈り、一緒に食べるのも素敵ですね。紅茶やコーヒーなどを添えると、ティータイムをより楽しんでもらえます。

コスメ・スキンケア・健康グッズ

女性であれば欠かせないのがスキンケアや化粧品。お母さんは毎日の仕事や家事・育児などでゆっくり自分の時間をとるのが難しいこともありますが、普段より少しだけ良いスキンケアグッズなどを贈って、自分をいたわってもらいましょう。

肩こりや腰痛で悩んでいるのなら、マッサージ器などの健康グッズもおすすめです。

キッチングッズ

毎日の料理で大忙しのお母さん。料理の手間が少しでも省けるような便利なキッチングッズや調理家電などを贈って応援しましょう。あまり予算が無いのであれば、新しいフライパンや鍋でもきっと喜ばれます。普段の料理中に着用しているのなら、素敵なエプロンもおすすめです。

ファッション小物

ファッションが好きなお母さんには、ネックレスやピアスなどのアクセサリーや、ハンカチ、ストール、日傘などのファッション小物を贈ってみてはいかがでしょうか。

娘から贈るのであれば、おそろいのアイテムを贈って一緒に身に着けるのもおすすめ。

ただし、アクセサリーやファッション小物は好みをしっかり把握しておくことが大切です。

母の日に贈るフラワーギフトの相場

毎年ある母の日ですから、それほど大きな予算を用意する必要はありません。また、あまりに高価すぎると、かえってお母さんに申し訳ない想いをさせてしまいます。

一般的には、3,000〜5,000円ほどが母の日に贈るフラワーギフトの相場となっています。花の種類やフラワーギフトの形状など、なにを基準に選ぶかによって、丁度よい価格帯のものを選びましょう。

母の日にフラワーギフトを贈るときのポイント・注意点

母の日にフラワーギフトを贈るなら、より喜んでもらえるようにちょっとしたポイントを意識してみましょう。自分の母親であればそれほど注意する必要はないかもしれませんが、結婚している方が義母に贈る場合は時に失礼のないようにしたいもの。

最後に、母の日にフラワーギフトを贈るときのマナーなどを解説します。

メッセージカードを添える

母の日は普段の感謝の気持ちを伝える日ですが、恥ずかしくて面と向かって言葉で伝えにくいという方も多いのではないでしょうか。

「いつもありがとう」という短いセリフなら難しくありませんが、もっと伝えたい想いがあるならメッセージカードや手紙に記してフラワーギフトに添えるのもおすすめです。

できるだけ当日に贈る

母の日は5月の第2日曜日とされています。平日に仕事をしている方は、お休みの日であることが多いので、ぜひ当日にフラワーギフトを贈りましょう。

遠方に住んでいる場合は郵送でも構いませんが、余裕をもって発送し、時間指定で当日届くように手配しておくのが望ましいです。

色別の花言葉に注意

今回ご紹介したように、花の中には色別に花言葉が異なるものが存在します。

母の日の定番のフラワーギフトであるカーネーションも、黄色だと「軽蔑」、白だと「母をしのぶ」という意味合いになってしまうので、お母さんに誤解を与えかねません。

母の日にはフラワーギフトで感謝を伝えよう

母の日には、カーネーション以外にもバラやユリなど素敵なフラワーギフトがたくさんあります。花を贈るときには、見た目の華やかさだけでなく、お母さんの日頃の生活を想像して、飾りやすさや管理のしやすさなどを考慮するのも大切です。

今年の母の日は、いつもより少しだけ変化をつけたおしゃれでかわいいフラワーギフトを贈ってみるのはいかがでしょうか。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?