ドライフラワーでリースをつくるには?必要な道具や主な手順などを紹介
お祝いなどでもらった素敵なフラワーアレンジメントや花束が枯れてしまったものの、そのまま捨ててしまうのはもったいないと感じる人は多いのではないでしょうか。そんなときは、ドライフラワーにしてみるのがおすすめです。。
おしゃれにアレンジされているドライフラワーを購入するのも素敵ですが、自分でドライフラワーに加工してオリジナルのリースを作成するのも楽しいでしょう。本記事では、ドライフラワーづくりをはじめ、オリジナルのリースの作成方法や必要な道具などを解説します。
そもそもリースとは?
リースとは、花や植物、装飾素材などを輪の形に組み上げてつくる装飾アイテムのことを指します。定番の丸い形をはじめ、三日月のようなクレッセント型やハーフリースなど、さまざまな形状があります。
その中でも、丸い円状のリースは終わりも始まりもない形であることから「永遠」の象徴とされており、家や玄関に飾ることで幸せが続くよう願いが込められてきました。さらに、玄関のドアにリースを掛けることには厄除けや魔除けの意味もあるといわれています。
近年では花材に限らず、リボンやピック、小さなぬいぐるみ、ラメ装飾やLEDライトを組み合わせたものなど、デザイン性の高いリースも増えています。
ドライフラワーの作成方法

ドライフラワーの作成方法には、主に「ハンギング法」「ドライインウォーター法」「シリカゲル法」「グリセリン法」の4種類があります。
まずは、ドライフラワーの作成方法について詳しく見ていきましょう。
ハンギング法
特別な準備もなく、チャレンジしやすい「ハンギング法」です。きれいな形で仕上がりやすいというメリットがありますが、色が悪くなりやすいデメリットもあります。作成時は湿度が仕上がりに影響するので、直射日光が当たらない風通しの良い場所に吊るすようにしましょう。
【ハンギング法の手順】
- 乾燥前に葉や花びらを整えます。密集部分は剪定で取り除き、風通しを良くします。傷んだ葉や変色した葉、千切れた花びらなども除いておくのがポイントです。
- 好みの長さに茎をカットしましょう。複数に枝分かれしている場合は、枝ごとに切り分けるときれいに乾燥します。
- 茎の下部に、吊るすための麻紐を巻きつけます。乾燥すると茎が痩せて紐が緩んで落ちてしまうため、きつく結んでおいてください。細い茎は輪ゴムで括ってから紐を結びます。
- 吊るす際は、1本ごとの間隔を空けると乾燥が早まりきれいに仕上がります。花束などはそのまま吊るしたくなりますが、乾燥後に花を崩さないよう1本ずつほどくのは大変になるので注意してください。
- 直射日光が当たらず、風通しの良い涼しい場所に吊るして乾燥させます。壁に掛けると壁に面している部分の葉が潰れてしまうので、ハンガーなどを使うのがおすすめです。
- 1~2週間ほどかけて乾燥させていきます。乾燥の進み具合を観察しつつ、花や葉に触れてカサカサするほど乾燥しきっていたり、葉が縮んで濃い色合いになっていたりすれば完成です。
ドライインウォーター法
「ドライインウォーター法」は、少量の水に花を生けて徐々に水分を蒸発させる方法です。ふんわりした花びらや、茎が太くしっかりとした切り花におすすめの方法です。花瓶に生けたまま乾燥させるので、花を鑑賞しながらつくることができます。
【ドライインウォーター法の手順】
- 直射日光の当たらない風通しが良い涼しい場所に少量の水を入れた花瓶を置き、乾燥させたい切り花を生けます。
- 花瓶の水が減っても水を足さず、そのまま水分を蒸発させます。
- 1~2週間ほどでドライフラワーが完成します。
シリカゲル法
乾燥剤のシリカゲルを使う「シリカゲル法」はやや上級者向けの方法です。ドライフラワー用のシリカゲル材は数千円ほどで市販されており、フライパンで熱して水分を飛ばせば繰り返し使えます。乾燥剤を使って一気に乾燥させるので生花の色が残りやすく、ハンドメイドのアクセサリーやハーバリウムに使う花材として適しています。
ただし、シリカゲルの重みで花がつぶされた形になりやすいといった点はデメリットです。さらに、シリカゲル法でつくったドライフラワーは空気に触れると長持ちしないので、密閉容器に保存したりハーバリウム用のオイルにつけたりする必要があります。
【シリカゲル法の手順】
- 花首の下を1~2cm程度残して、茎をカットします。
- 密閉できる蓋つきの容器にシリカゲルを敷き詰めたら花を置き、スプーンなどでやさしくシリカゲルを振りかけます。
- 花びらの隙間や花全体に乾燥剤を埋め終えたら密閉して、約1週間乾燥させて完成です。
グリセリン法
「グリセリン法」は、グリセリン溶液を花材に吸わせる方法、もしくは溶液に花材を浸してドライにしていく方法です。グリセリン溶液を吸い上げさせる場合は、水を吸い上げやすい元気な花材を使いましょう。
【グリセリン法の手順:グリセリンに浸す場合】
- 熱湯とグリセリンを3:1の割合にし、グリセリン溶液をつくります。
- グリセリン溶液を冷ましたグリセリン溶液を蓋つきの容器に入れ、溶液に花材を浸します。
- 約1週間ほど経ったら花材を取り出し、付着したグリセリン溶液を拭き取って完成です。
【グリセリン法の手順:グリセリンを吸収させる場合】
- 上記と同じ要領でグリセリン溶液をつくります。
- 冷ましたグリセリン溶液を花瓶などに入れて花材を挿します。
- 冷暗所で1週間~10日ほど管理すると、溶液が花や葉に染み出してくるので完成の目安にしてください。
ドライフラワー作成におけるポイント

ドライフラワーづくりにおいて、花材の選定や適した場所選びは仕上がりを左右します。最適な環境で行うことで、より満足のいく仕上がりになるでしょう。
ここでは、ドライフラワーの作成時におけるポイントについて具体的に解説します。
使用する花材は新鮮なものを選ぶ
ドライフラワーをきれいに仕上げるためには、使用する花材選びが重要になります。基本的には水分量が少なく、乾燥気味の花のほうが色や形を保ったままドライフラワーにしやすい傾向があります。質感がしっかりしている花は乾燥の過程で傷みにくく、完成後も美しい状態を長く楽しめるでしょう。
また、ドライフラワーづくりでは花の鮮度も仕上がりを左右します。切り花として長く飾ったあとの花よりも、開花して間もない新鮮な状態で乾燥させたほうが色味や質感をきれいに保ちやすくなります。
ドライフラワー用に花を用意する場合は開花直前や咲き始めのものを選び、水揚げをしてしっかり水分を吸わせてから乾燥させるとより良い状態で仕上がります。
なるべく早く水分を抜く
ドライフラワーを美しく仕上げるためには、花に含まれる水分をできるだけ早く抜くことが重要です。
花は自然に枯れる過程でも徐々に水分を失っていきますが、そのスピードが遅いと乾燥中に花色がくすんだり、茶色く変色したりする原因になります。意図的に乾燥を早めることで花が持つ本来の色や形を保ちやすくなり、完成後の印象にも大きな差が出ます。
特に、ドライフラワーづくりでは花が枯れるのではなく、きれいな状態のまま乾くことが理想です。そのため、風通しの良い場所に吊るしたり湿度の高い場所を避けたりなど、乾燥環境を整えることが欠かせません。
できるだけ短時間で水分を抜く意識を持つことで、色鮮やかで形の整ったドライフラワーに仕上げやすくなります。
ドライフラワーづくりに適した場所
ドライフラワーを自宅でつくる際は、乾燥環境を整えることが仕上がりを左右します。基本的には直射日光が当たらず、風通しが良く湿度の低い場所が適しています。強い日差しが当たると花色が褪せやすくなるため、明るすぎない場所で管理するのがポイントです。
吊るして乾燥させる場合は浴室やキッチンなどの水回りを避け、空気がこもらない場所に設置します。湿度が高い環境では水分が抜けにくく、乾燥途中でカビが発生するリスクも高まります。
エアコンの風が直接当たらない程度の位置で空気が循環する場所に吊るすと、比較的スムーズに乾燥させることが可能です。
ドライフラワーのリースづくりで必要な道具

くすんだアンティークな色合いのドライフラワーとナチュラルな素材感のリースは、相性が抜群です。そんな素敵なリースを作成する際は、前準備として用意しておきたい道具があります。
ここでは、ドライフラワーのリースづくりに欠かせない道具について詳しく紹介します。
土台
リースづくりで土台としてよく使われるのは、天然素材でつくられた円形のベースです。ひげづるのような細かな枝が飛び出したものや数本の柳の枝を絡めてつくられたものなど、種類はさまざまです。
サイズも直径10cm程度の小ぶりなものから30cmを超える大きなものまで幅広く展開されています。色味はブラウンが主流ですが、グレーや白に着色されたタイプもあり、仕上げたい雰囲気に合わせて選ぶことが可能です。
これらの土台は天然素材でつくられているため、必ずしも正円とは限りません。花材の配置によってバランスを整えることはできますが、リースづくりに慣れていない場合は店頭で形の整ったものを選んで購入すると安心です。
また、クレッセント型などの土台の一部を見せるデザインでは、あらかじめ好みの色のリボンを巻いて全体を覆っておくと完成時の印象が大きく変わります。花材との色合わせもしやすくなり、エレガントな雰囲気に仕上げやすくなるでしょう。
その他にも、リース状に成形されたフローラルフォームを土台として使用する方法もあります。フローラルフォームには生花用とドライ用の2種類がありますが、ドライフラワーのリースづくりには必ずドライ用を選びましょう。
リースワイヤー
リースワイヤーは、花材を土台に固定するために使う細いワイヤーです。花材を土台の上に配置したら、ワイヤーを2回ほどしっかりと巻きつけて固定します。その後、少し位置をずらして次の花材を乗せ、同じようにワイヤーを巻く作業を繰り返していくことでリース全体を形作っていきます。
ワイヤーにはカラフルなものもありますが、リースづくりでは花材の色になじむ目立ちにくいカラーを選ぶのが基本です。ドライフラワーの場合は茶系のワイヤー、生花の場合は緑系のワイヤーを選ぶと仕上がりが自然にまとまりやすくなります。
グルーガン
ハンドメイドやDIYで活躍する道具がグルーガンです。「ホットボンド」とも呼ばれ、リースづくりでは花材や装飾パーツを固定する際に使用します。
本体はピストルのような形状をしており、棒状のグルースティックと呼ばれる樹脂をセットして使うのが一般的です。内部で熱せられたグルースティックは溶けた状態で先端から出てきて、外気に触れることで冷えて固まります。
高温タイプと低温タイプの2種類がありますが、ドライフラワーのリースづくりなどのハンドメイド用途であれば、低温用のグルーガンで十分対応できます。ただし、先端部分は高温になるため、作業中は火傷に注意しながら扱いましょう。
花材
リースづくりではたくさんの花材を使いたくなりますが、種類を増やしすぎると全体がまとまらず、雑然とした印象になりやすくなります。おしゃれに仕上げるためには、使用する花材を3~5種類程度に絞るのが基本です。
花材選びは、まずメインとして目立たせたい花を決めるところから始めましょう。次に、その花よりも小ぶりなサイズの花を組み合わせ、最後にリース全体の隙間を埋める役割の花材を選びます。小花でありながらボリューム感のある花材を取り入れると全体に華やかさが生まれ、完成度の高いリースに仕上がります。
また、リースは内側と外側の両方に花材を配置していくため、見た目以上に花材の量が必要です。購入時には、リースの土台を手元に置きながらどの程度の量が必要かを具体的にイメージして選ぶと失敗しにくくなります。
ドライフラワーリースの作成方法
初めてオリジナルのリースづくりに挑戦する場合は、まずはハーフリースからチャレンジすることをおすすめします。リースの土台の下半分に花材を配置するため、難易度がやや下がります。
また、花材の量もその分少なく済むので、フルサイズのリースでは手持ちの材料が足りなさそうなときにも安心です。ここでは、具体的な作成方法の手順を紹介します。
1.吊り下げ用の輪をつくる
まずは、リース土台の裏側に麻紐などで飾り用の輪をつくります。裏側の上部に麻紐などを通しますが、紐がなかなか通りにくいときはリースワイヤーに変更してください。
2.花材を仮置きして配置決め
リース全体のバランスを確認していきながら手持ちの花材を置き、おおまかなデザインの配置を決めていきましょう。土台部分のささくれや枝の折れなどが目立ってしまう部分には、優先して花をつけてください。切り分けられて使えそうな花材は、小さく切り分けておくことで隙間を埋めたりボリューム調節したりといった整え方ができます。
3.配置した花材の接着
仮置きした配置で納得できれば、大きな花材から順番にグルーガンをつけていきましょう。一つひとつリース土台の隙間へと挿し込むように接着させていきます。事前に切り分けておいた小さめの花材を使用することで、隙間を上手に埋めることが可能です。
ただし、グルーガンは少量でもしっかり固定できるので接着剤を出しすぎないようにし、プラスチックは熱いので指や手が火傷しないように気をつけてください。
また、グルーガンの溶けたプラスチックはすぐ固まってしまうため、手早く段取り良く作業を進めていくのがポイントです。なお、接着した素材は無理に剥がそうとすると壊れてしまうので、きちんと仮置きでレイアウトを決めておきましょう。
4.仕上げと完成
花材の配置が終わったら、自分の仕上げたい雰囲気に近づくようデコレーションをしていきましょう。実ものや松ぼっくり、リボン、フェルト素材などで飾りつけるのがおすすめです。デコレーションが完成したあとは、ドライフラワー用に販売されている「硬化剤」をスプレーで塗布しておくと花材や飾りがぽろぽろと落ちるのを防ぐことができます。
最後に、全体のバランスを見て整えれば完成です。なお、完成したドライフラワーのリースは雨や風からの影響を受けると破損しやすくなるため、室内のみに飾ることをおすすめします。
まとめ
ドライフラワーの魅力の一つとして、生花とは違った飾り方や使い方ができるという点があります。切り花のように花瓶に生けることでアンティークな風合いを楽しめますが、リースにすれば幅広い場所に飾って楽しめるようになります。
リースのデザインは自由ですが、花材の種類が多いとごちゃごちゃした印象を与えてしまうので、3~5種類ほどに絞っておくと良いでしょう。ぜひ本記事を参考に、オリジナルセンスの光る素敵なドライフラワーリースづくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

