【アナベル】日本と海外の花言葉の違いや魅力について
アジサイの一種であるアナベルは、世界中で愛される美しい花の1つ。
日本では、「優雅な女性」や「清楚な女性」といった意味合いがありますが、海外では「永遠の愛」や「神秘的な美しさ」という花言葉もあるんですよ。このように、同じ花でも文化や言語によって花言葉が異なることがあります。
この記事では、アナベルの花言葉を中心に、人気の種類や楽しみ方をご紹介します。
アナベルとは
アナベルは、北米原産の多年草で、夏に美しい白い花を咲かせる植物です。花は大型で球形であり、強い茎に支えられています。
花弁は白色で、中心部には多数の小さな黄色い花が咲きます。
庭園や公園、路地の花壇などでよく見かけられ、その美しい姿から人々に愛されている花です。
まずは、アナベルの基本情報から見ていきましょう。
基本情報
アナベルは、キョウチクトウ科のHydrangea属に属する植物で、北米原産の多年草です。学名はHydrangea arborescensです。
花は6月から9月にかけて咲き、大型の球形の花が特徴的で、白色の花弁と多数の小さな黄色い花が中心に集まっています。
茎は強くて直立し、高さは1.2mほどになります。葉は対生で卵形から楕円形をしており、青緑色です。
現在では世界中で栽培され、庭園や公園、街路樹などで観賞用に利用されています。また、切り花やドライフラワーとしても人気がありますよ。
特徴
アナベルの最大の特徴は、大型の球形の花です。花径は15〜30cm程度あり、白色の花弁が特徴的です。花の中心部には多数の小さな黄色い花が集まっています。花が咲く前のつぼみも美しく、グリーン色から淡いピンク色までさまざまな色があります。
アナベルは比較的丈夫で育てやすい植物で、日陰でも育つことができます。花は乾燥にも強く、ドライフラワーとしても人気がありますよ。その美しい花と丈夫さから、世界中で庭園や公園、街路樹などで広く利用されています。
アナベルの花言葉
アナベルの花言葉は、「ひたむきな愛」と「辛抱強い愛情」です。これは、アナベルが強い生命力を持ち、長い間花を咲かせ続ける様子から来ています。
アナベルは、一度咲き終わった花を切り戻すと、その年のうちに再び花を咲かせることができるのです。この姿から、「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」という花言葉がつけられました。これらの花言葉は、アナベルが持つ力強さと美しさを表現しています。
アナベルの色別の花言葉
アナベルは色別でも花言葉が異なるのでご紹介しましょう。
また、最初にご紹介したように日本と海外でも花言葉が異なります。北米では「調和」「穏やかさ」「素朴さ」など。フランスでは「保護された美」という花言葉があります。
白色の花言葉
アナベルの白色の花言葉には、「純潔」「清らかな愛」「希望」「誠実」などがあります。日本では、白い花は純粋で清らかなイメージがあり、結婚式などで使用されることが多いです。一方、海外では、白色の花は穏やかさや調和、清潔感、素朴さなどを表現する花言葉として認識されています。
白色の花は、色彩的にも清潔感や透明感を持ち、心を癒し、安心感を与えることから、世界中で愛されています。
ピンク色の花言葉
ピンク色のアナベルの花言葉は、「感謝」「祝福」「優しさ」「幸福」です。
ピンク色のアナベルは優雅で優しい雰囲気を持ち、温かみのある美しさを持っています。
贈り物やお祝い事の花束によく使われ、相手への感謝や祝福、幸福を伝えるのにぴったりでしょう。
強さと優しさを兼ね備えたピンク色のアナベルは、女性への贈りものにもおすすめです。
緑色の花言葉
緑色のアナベルの花言葉は、「希望」「成長」「活力」です。
緑色のアナベルは、若々しく健康的な印象を与え、活力や成長を象徴する色です。成長や発展、新しいスタートへの希望を込めた贈りものにぴったりですね。
【アナベル】基本の種類
アナベルには、主に北米原産の「アナベル」、南米原産の「グランディフローラ」、およびアジサイとアナベルを掛け合わせた「インヴィンシブル・シリーズ」などの種類があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
インクレディボール
インクレディボール(Incrediball)は、アナベルの園芸品種のひとつで、特に大きくて豊かな花穂が特徴です。北米原産のアナベルをベースに品種改良が施されたもので、花穂の大きさは直径30cm以上にもなることも。
また、花穂がよく立ち上がるため、風にも強く、優れた耐病性も持ち合わせています。インクレディボールは、白い花穂が特徴的で、花期は夏から秋にかけて長く咲き続けます。庭木や生け込みとして植えられるほか、カットフラワーとしても人気がありますよ。
アナベルジャンボ
アナベルジャンボ(Annabelle Hydrangea ‘Abetwo’)は、インクレディボール同様、アナベルの園芸品種のひとつです。大型で豊かな花穂が特徴で、花穂の直径はインクレディボールよりも大きく、40cm以上にもなることがあります。
また、花穂の数も多く密集して咲くため、見応えがありますよ。花色は白色で、花期は夏から秋にかけて長く咲き続けます。インクレディボール同様、庭木や生け込みとして植えられるほか、カットフラワーとしても人気があります。
アナベルコンパクト
アナベルコンパクト(Hydrangea arborescens ‘Hayes Starburst’)は、アナベルの園芸品種のひとつで、コンパクトな成長形態が特徴です。
高さは1m程度で、花穂の直径は15cm程度と、普通のアナベルよりも小型です。花色は白色で、花期は夏から秋にかけて咲きます。
日当たりのよい場所や半日陰の場所でも育ちやすく、庭木や生け込みとして植えられるほか、プランター栽培にも向いていますよ。
また、切り戻しても枝分かれしやすいため、手入れがしやすいという特徴もあります。
ピンクのアナベル
ピンクのアナベルは、アナベルの園芸品種のひとつで、花穂が淡いピンク色をしています。代表的な品種に、ピンクアナベル(Pink Annabelle)や、ストロベリーアイスクリーム(Strawberry Vanilla)などがあります。
ピンクのアナベルは通常の白いアナベルよりも希少性が高く、高価で取引されることがあります。また、白いアナベルと同様に、花期が長く、夏から秋にかけて咲き続けますよ。
庭木や生け込みとして植えられるほか、カットフラワーとしても人気があります。
ルビーのアナベル
ルビーのアナベルとはアナベルの園芸品種のひとつで、花穂が深い赤色をしていることが特徴です。代表的な品種に、ルビーセレブレーション(Ruby Celebration)があります。
ルビーのアナベルは、通常の白いアナベルやピンクのアナベルとは異なり、花色が赤く存在感があります。
花期は夏から秋にかけて、庭木や生け込みとして植えられるほか、カットフラワーとしても人気がありますよ。ただし、育て方によっては花の色が褪せてしまうことがあるため、適切な育て方が必要です。日当たりがよく、水はけのよい土壌を好みます。
ライムのアナベル
ライムのアナベルは、アナベルの園芸品種のひとつで、花穂が淡い緑色をしていることが特徴です。代表的な品種に、ライムライト(Limelight)があります。
ライムのアナベルは、通常の白いアナベルやピンクのアナベル、ルビーのアナベルとは異なり、花色が緑色という珍しい品種です。
ライムのアナベルは、ブーケや花束のアクセントに取り入れられることが多く、爽やかでモダンな印象です。
育て方については、日当たりがよく、水はけのよい土壌を好みます。また、開花後に花が重くなるため、支柱や剪定が必要となる場合があります。
アナベルを贈るのにおすすめのシーン
アナベルは、ひたむきな愛や辛抱強い愛情を表す花言葉があり、誕生日や結婚記念日、記念日など、大切な人に贈るのにぴったりの花。
また、お祝いやお見舞いの贈り物としても人気です。特に、白いアナベルは清楚で上品な印象を与え、ピンクのアナベルは可愛らしく優しい雰囲気を醸し出します。
ここからは、アナベルを贈るのにおすすめのシーンについて見ていきましょう。
ブライダルシーン
アナベルはブライダルシーンでも人気が高く、ウェディングブーケやテーブルセンターピース、会場装飾などに使用されます。
特に白いアナベルは純粋で清楚なイメージなので、ウェディングドレスやタキシードに合わせて使用されることが多いです。
また、ピンクのアナベルは優しい雰囲気を醸し出すため、カラードレスとの相性も良く、春や夏のウェディングにもぴったりでしょう。花冠やブートニアに使用されることもあり、ウェディングアイテムとして人気があります。
誕生日
アナベルは6月3日、6月17日、6月29日、7月1日、9月18日の誕生花なので、誕生日に贈るのもおすすめです。
アナベルは、ひたむきな愛や辛抱強い愛情を表現する花言葉を持つため、大切な人への贈り物にもぴったりでしょう。また、清らかで上品な印象があるため、親しい人や恋人に贈るのもおすすめです。誕生日プレゼントとしては、アナベルの花束やアレンジメント、プランターなどがおすすめです。
自宅に飾るナチュラルブーケとして
アナベルは、ナチュラルな雰囲気を持つ白やグリーンの色合いがとても美しく、自宅に飾るナチュラルブーケとしてもおすすめです。
アナベルは上品な美しさを演出するため、リビングや寝室、玄関などに飾るのにも最適でしょう。また、緑色やピンク色のアナベルを取り入れることで、明るく爽やかな印象を与えることもできます。心を癒し、リラックスできる空間を演出することができるでしょう。
自宅でのリラックスタイムを充実させたい方や、ナチュラルなインテリアを好む方には、アナベルを取り入れたブーケはおすすめです。
ガーデニング好きの方への贈りものに
アナベルは、ガーデニング好きの方にもおすすめの贈り物です。庭植えとしても人気があり、花壇やハンギングバスケット、プランターなどに植えることができます。
アナベルは育てやすいため初心者でも手軽に取り入れることができ、花を長く楽しめる点も魅力的です。アナベルは切り花にも向いているので、咲いた花を切ってお部屋のインテリアとして飾ることも可能ですよ。
インテリアにぴったり!アナベルの楽しみ方
アナベルのナチュラルな美しさは、部屋のアクセントにもぴったりです。花瓶に挿すだけでも素敵ですし、ドライフラワーにして長期間楽しむこともできます。
さまざまなアイデアを試して、アナベルの魅力をインテリアに取り入れてみてください。
一輪だけでシンプルに楽しむ
アナベルの花はボリュームがあるので、花瓶に一輪挿すだけでも素敵です。
アナベルの花はドライフラワーにも向いているため、そのまま乾燥させて保存するのもおすすめですよ。
アナベルは白色やグリーン、ピンクといった色合いがありますが、インテリアに合わせて色を選ぶと、より自然な雰囲気を楽しむことができます。一輪だけでシンプルに飾ると、アナベルの美しさが引き立つでしょう。
豪華な花束に
アナベルはとてもボリューミーな姿なので、1輪取り入れるだけで豪華な花束になり、特別なお祝いや贈り物に最適です。
白やピンクのアナベルをメインに使用した花束は、清楚で可愛らしい印象を与えてくれますよ。季節のお花と組み合わせたり、葉や枝物と合わせたりすることで、より豪華な花束に仕上げることができるでしょう。
ドライフラワーにしてスワッグやリースに
アナベルは、乾燥させると美しいドライフラワーになります。スワッグやリースにして壁やドアに飾るのも素敵です。
特にナチュラルな雰囲気のインテリアにぴったりです。ブリキ缶にアナベルを入れて飾るのもおすすめですよ。また、他の雑貨と一緒に飾るのもおしゃれです。季節を問わずに楽しめるアナベルのドライフラワーは、贈り物にもぴったりでしょう。
アナベルのドライフラワーの作り方
アナベルのドライフラワーの作り方は簡単です。ドライフラワーにすることで、長期保存が可能になり、スワッグやリース、インテリア雑貨などのアイテム作りに活用できますよ。
最後に、一般的なドライフラワーの作り方を2つご紹介します。
ハンギング法
ハンギング法は、アナベルを束ねて逆さまにし、風通しの良い場所につるして乾燥させる方法です。つるす際には、傷んだ花や葉は取り除きましょう。簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。
乾燥が完了したら、お好みで色を加えることもできますよ。
シリカゲル法
シリカゲル法は、シリカゲルと呼ばれる乾燥剤を使用して、花を乾燥させる方法です。シリカゲルは湿気を吸収し、花を乾燥状態に保つことができます。
やり方は、まずアナベルの茎の下部分を切り落とします。その後、茎を束ねて、ゴムバンドなどでしっかりと固定しましょう。次に、シリカゲルを用意し、容器の底に1〜2cm程度敷き詰めます。その上に花を置き、花全体をシリカゲルで覆いましょう。
容器のフタを閉じ、完全に乾燥するまで数日〜数週間放置します。 乾燥が完了したら、花をシリカゲルから取り出し、余分な粉やゲルを取り除きます。花は繊細なので、取り扱いには注意してください。
取り出した花は、リースやスワッグ、アレンジメントなど、インテリアに活用することができますよ。この方法で乾燥されたアナベルは、鮮やかな色合いや形を保ったまま、長期間保存することができます。
ただし、シリカゲル自体が乾燥しているため、手荒れに注意が必要です。また、シリカゲルは再利用可能なので、使い終わった後はしっかりと密封して保存し、次回のドライフラワー作りに再利用することも可能ですよ。
まとめ
今回は、アナベルについてのさまざまな情報をご紹介しました。アナベルは、白い球形の花が特徴的で、愛らしさがあります。
花言葉は「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」など、愛情に関するものが多く、ブライダルシーンや誕生日の贈り物などにも人気がありますよ。また、簡単にドライフラワーにすることもでき、リースやスワッグ、インテリアのアクセントにも最適なお花です。
この記事を参考に、美しいアナベルをぜひプレゼントしてみてください。