花瓶がない時に代用できる日用品7選!花を長持ちさせるポイントは?

きれいな花束をもらったけど花瓶がないから飾れない。でも、このためにわざわざ買うのも……。普段花を飾る習慣がない人は、このようなシーンによく出くわします。

しかし、花瓶がなくても身近にある日用品や捨てるはずのものでおしゃれに代用できます。この記事では、花瓶がない時に代用できるアイテムと飾り方のポイント、切り花を長持ちさせるコツまで徹底解説します。

挿し花以外の楽しみ方や、そもそも花瓶がいらないフラワーギフトまで紹介しているので、花を贈る人も受け取った人も参考にしてみてください。

花を飾りたいけど花瓶がない…代用できるものは?

誕生日や記念日、お祝い事などで花束をもらうと嬉しい気分になりますよね。色とりどりで香りの良い花束は、老若男女問わずさまざまなシーンで贈れる定番のフラワーギフトです。

しかし、普段花を飾る習慣がないと、花束をもらってから花瓶がないことに気付いて慌てて買いに行くこともあるでしょう。

そんな時は、家にある日用品や不要なもので代用できますよ。水が入る容器であれば、アイデア次第でどんなものでも花瓶に早変わりするのです。

シンプルなグラスで代用

一番簡単で手軽なのが、グラスに花を生ける方法。シンプルな透明のグラスなら、花の美しさやみずみずしさを引きたててくれます。

普段使っているグラスを花瓶に使うことに抵抗を感じる場合は、未使用のグラスを使いましょう。もしくは、花瓶用としておろしてしまっても良いかもしれません。

口の広いグラスに少量の花を生けるのはバランスが難しいかもしれませんが、あえてそのアンバランス感をおしゃれとして楽しんでみてください。花の茎が長いと安定しにくいので、グラスに挿す時は短めにカットしましょう。

また、底にビー玉などを沈めると、茎が安定しやすくなるのでおすすめです。

マグカップで代用

マグカップもグラスと同様、ほとんどの家庭にある食器だと思います。しかし、温かい飲み物をよく飲むようになる冬以外はそれほど使っていないという方も多いのではないでしょうか。

マグカップは陶器製で透明ではないので、茎の部分を隠して花だけを見せたい時におすすめのアイテムです。グラスよりも背が低く、ある程度の重さがあるので、倒れにくいというのもメリット。

マグカップの色や柄と、花の色味の組み合わせを楽しんでみてください。

ポットで代用

おしゃれで可愛いけど、使っていないポットがキッチンに眠っていませんか?ポットと花の組み合わせは、まるで絵本の世界から飛び出してきたような可愛らしさがあり、とてもおしゃれです。最初から花瓶として使う目的で、ポットを購入する人も少なくありません。

深さも重さもあるポットは、安定して花を飾れる便利な代用品になります。同じような形で、じょうろを花瓶の代わりに使うのもおすすめ。

ナチュラルガーデンのような雰囲気が出て、部屋の中を素敵に彩ってくれますよ。屋外で使用していたじょうろを室内に持ち込む場合はきれいに洗いましょう。

空き瓶で代用

ジャムやコーヒー豆、ドリンクなどの空き瓶を花瓶の代用品として再利用してみましょう。透明な瓶はもちろん、緑や茶色の空き瓶でもおしゃれに花を生けられます。

低くて口の広い空き瓶はナチュラルなイメージに、細くて長い空き瓶はスタイリッシュな印象の花瓶に大変身!小さめの空き瓶に花を挿して、いくつか並べるのも可愛いです。

ふた付きの空き瓶は、花瓶だけでなく小物入れとしても使えて便利なので、空き瓶が出た時はすぐに捨てるのではなく1〜2個は残しておくと良いでしょう。

牛乳パックで代用

毎日牛乳を飲む家庭では、けっこうな頻度で牛乳パックのゴミが出ます。すぐに捨てられるものを花瓶がない時の代用品にしたいのであれば、牛乳パックがおすすめです。

注ぎ口の部分をカットするだけで、花瓶の代わりの容器になります。飾りたい花の長さに合わせて、高さを自由に変えられるのがメリットです。

本体が軽くて安定しない場合は、重りになるものを沈めておきましょう。

また、牛乳パックのまま飾ると味気なく感じる場合は、紙袋やカゴに入れてカバーするとおしゃれな雰囲気になります。可愛い布やペーパーを貼り付けて自分好みにするのもおすすめです。

ペットボトルで代用

ペットボトルも牛乳パック同様、家庭で出やすいゴミの1つではないでしょうか。ペットボトルは花瓶の代用品として使い方のバリエーションが多く、1輪挿しから花束まで対応できます。花を生けているうちに汚れてしまったら、すぐに新しいものに変えられるというのも便利ですね。ふたも利用して、横向きに使うという画期的なアイデアもご紹介します。

1.そのままで一輪挿し

ペットボトルの飲み口をそのまま利用すれば、おしゃれな一輪挿しになります。庭で咲いた花を飾りたい時や、結婚式に参列しておすそ分けしてもらった花を飾るのにおすすめです。

たくさんの花を飾るのはメンテナンスが大変だから、まずは一輪挿しから始めたい方にも挑戦しやすいでしょう。ただし水が少ないと倒れやすくなってしまうので、安定した場所に置くようにすると安心です。

2.上部をカットして広口の花瓶

花束など複数本の花を飾りたい時は、ペットボトルの上部をはさみやカッターでカットして口を広くしましょう。円柱状のシンプルな花瓶になるので、さまざまな花との相性が良くなります。

切り口に手が当たると怪我をする恐れがあるので、マスキングテープやビニールテープなどを貼ってカバーしましょう。

500mlだけでなく、花束の大きさや花の本数に合わせて、1Lや2Lなど大きめのペットボトルも活用してみてください。

3.横向きにしてフラワーアレンジメント風

ふたがあるペットボトルならではの使い方が、横に倒して生けるという方法!ペットボトルの側面に穴をあければ、横にした状態でも花瓶の代用品になります。

この場合は、高さがないので花を短くカットして飾ると良いでしょう。また、アレンジメントなどに用いられる吸水スポンジを入れると、バランスよく生けられます。

思わず目を引くようなおしゃれな生け方に挑戦してみたい人は参考にしてみてください。

お皿で代用

花瓶に飾っていた花がだんだん萎れてボリュームが無くなってきたら、花だけをお皿に浮かべてみるのもおすすめです。

少し深めのお皿に水を張り、茎や葉を取り除いた花をふわっと浮かべると、ロマンティックな印象になります。

茎が細い花や短い花も、バランスを気にすることなく簡単に飾れるのでおすすめです。透明のガラスのお皿だと涼しげでおしゃれな雰囲気になりますよ。

花瓶以外で花を飾る時のポイント

花をもらったけど花瓶がない、もしくは花に合うサイズの花瓶がないという場合は、これまでご紹介した代用品アイテムを活用するのがおすすめです。

また、花をバランスよく飾ったり、花瓶の代わりの容器をおしゃれに見せるのもアイデア次第。ここからは、花瓶以外で花を飾る時のポイントを解説します。

ボリュームのある花束は分けて飾る

大きなお祝い事やサプライズでは、両手に抱えるほどのボリューミーな花束をもらうこともあるかもしれません。ペットボトルや空き瓶には収まりきらないこともあるでしょう。

ちょうどいい容器が見つからなければ、思い切って花を分けてしまうのがおすすめです。きれいにまとめてある花束を崩すのは勇気がいるし手間もかかりますが、花をバランスよく複数個所に飾ることができますよ。

花束の分け方としては、同じ花同士で分けたり、同じ色味で分けたりするのがベター。これらにとらわれずに、自由な組み合わせを楽しんでみるのも良いでしょう。

花が動かないようにひと工夫

マグカップなど口の広い容器に少量の花を飾ると、花がばらけてしまい、うまくバランスがとれないこともあります。そんな時には、セロテープを十字に貼ったり底にビー玉を敷き詰めたりして花を固定してみましょう。ほかにも、底に吸水スポンジを敷いてフラワーアレンジメントのように挿すのもおすすめです。

花びらにボリュームがある花は、茎を短くカットすることで安定しやすくなりますよ。

紙や布で包んで見栄えアップ

とくにペットボトルや牛乳パックなど、そのまま飾ると生活感が出るのであれば、紙や布で包んで見栄えを良くしてみましょう。ほかにも、おしゃれな紙袋に入れたり、カゴに入れたりしてもおしゃれです。

リボンやマスキングテープなどで自由に飾って自分だけの花瓶を作ってみてください。

切り花を長持ちさせる方法は?

せっかくの花ですから、少しでも長く楽しみたいですよね。

花もちは、その花の種類や環境などによって変わりますが、1週間から10日ほどが一般的です。しかし、適切なお手入れを毎日続けることでその花の寿命を最大限生かせます。

  • 適切な水の量を管理する
  • 直射日光を避ける
  • 栄養剤を使用する

ここからは、以上の切り花を長持ちさせる方法について見ていきましょう。

適切な水の量を管理する

花瓶にはつい水をたっぷり入れたくなるかもしれませんが、水のあげすぎは良くありません。茎の長さに対して半分くらいが水に浸かっていれば十分です。

また、花や葉が水に浸かっていると、その部分が腐敗して花瓶の中に雑菌が繁殖しやすくなるので、余分な葉などはあらかじめ取り除いておきましょう。

そして、花瓶の水は毎日取り替えて常に清潔にしておくことも大切です。容器が汚れたら中性洗剤できれいに洗うのも忘れないようにしてください。

直射日光を避ける

花には太陽の光が必要だというイメージが強いかもしれませんが、切り花の場合は直射日光に当たりすぎると寿命を早めてしまうこともあります。花の種類にもよりますが、柔らかい日差しが挿し込むレースカーテン越しの窓際がおすすめです。

また、空調の風が直接当たると花が乾燥しやすくなるので置き場所に注意しましょう。

栄養剤を使用する

一番手っ取り早いのが、切り花用の栄養剤を使うことです。

栄養剤には花を咲かせるために必要な「糖」だけでなく、雑菌の繁殖を抑える成分も入っているので、切り花を長持ちさせたい方におすすめですよ。

栄養剤を使えば花瓶の水を変える頻度が減らせるので、忙しい方や忘れやすい方でも安心でしょう。

ホームセンターや園芸店などで購入できますが、急ぐ場合は10円玉を1枚沈めるだけでも殺菌効果が期待できますよ。

挿し花以外の楽しみ方

どんなに丁寧なお手入れを続けても、生花の寿命は短くはかないもの。プレゼントしてもらった花を、思い出として少しでも長く残しておきたいのであれば、ドライフラワーや押し花にしてみるのはいかがでしょうか。

生花よりも長く花の姿を楽しむことができますよ。

ドライフラワーにする

ドライフラワーの作り方として最も手軽なのがハンギング法。専門的な知識がなくても挑戦できます。

ハンギングの手順としては、花を麻紐などでしばって、風通しが良くて直射日光の当たらない場所に吊るしておきましょう。そうすると1〜2週間ほどで自然に水分が抜けます。

水の入っていない花瓶にそのまま挿したり、ハンギングのまま壁に飾ったりして楽しみましょう。

また、花びらの多い花はシリカゲルで乾燥させるのもおすすめです。ガラス瓶などの密閉容器にシリカゲルと2cmほどにカットした花首を入れて、1週間ほど置いておきましょう。この方法の場合は茎を短く切らなければならないので、お皿に並べたり瓶に敷き詰めたりなど、飾り方を工夫してみてください。

押し花にする

子どもの頃に押し花を作ったという人も多いのではないでしょうか。

最近では、スマホケースの装飾やアクセサリー、ネイルに使われたりと押し花の人気が高まっています。

押し花には、コスモスやポピーなど花びらがあまり重なっていない花がおすすめです。

作り方は、まず新聞紙の上にティッシュを置き、その上に押し花にしたい花を置きます。花の上からさらにティッシュ、新聞紙の順に重ねましょう。

全てまとめて密閉できる袋などに入れ、上から本などの重しになるものを置いてください。数日後、ティッシュの上から触って湿っていなければ押し花の完成です。

花瓶がなくても飾れる花は?

花瓶がなくても自由な発想で花を飾ることはできますが、この手間も省きたい場合は、花瓶がなくても飾れる、以下のスタイルの花を選ぶのがおすすめです。

  • フラワーアレンジメント
  • プリザーブドフラワー
  • 鉢植え

花を飾る習慣がない人にも気持ちよく受け取ってもらえるので、贈る人やシーンに合わせて花束以外のフラワーギフトも検討してみましょう。

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントは、気軽で簡単に生花を楽しむことができるスタイル。専用の容器の底に吸水スポンジを敷き詰め、花をバランスよくアレンジしたものです。

受け取ってそのまま飾れて、水を取り替える必要もないので花の扱いに慣れていない人や忙しい方でも生花を楽しめますよ。

フラワーアレンジメントは、容器のデザインの種類や大きさが豊富なので、イメージに合うものを選びやすいというメリットも。また、紙袋などに入れて持ち運べるので、出先でのプレゼントにも最適です。

プリザーブドフラワー

花のプレゼントを思い出として長期間残したい時は、プリザーブドフラワーがおすすめです。プリザーブドフラワーは、生花から水分と色素を抜いて人工的に着色した花材。まるで本物のような質感とカラーの花を、1〜3年ほど残すことができます。

人工的に着色しているので、自然界にないような色の花も再現できます。例えば、虹色の花や青いバラ、さらには赤いバラの色をより鮮やかにしたものも人気です。

また、プリザーブドフラワーは、水が必要ないので自由な飾り方が可能。クリアケースに入れたり箱に入れたりと楽しみ方の幅が広がります。

鉢植え

ガーデニングが趣味の方へのプレゼントなら鉢植えがおすすめです。多年草なら翌年以降も美しい花を咲かせてくれますよ。

ただし、鉢植えは「根付く」というフレーズが「寝付く」を連想させるので、入院中の方への贈り物としては適していません。退院したばかりの方へ贈るのも避けた方が無難です。

また、鉢の素材によっては重くなるので、1人で移動させるのが難しいご高齢の方へ贈るのもやめておいた方が良いでしょう。

花瓶がない時でも代用品で自由に花を飾ろう!

この記事では、花瓶がない時の代用品や飾る時のポイントなどをご紹介しました。

花瓶がない時は、身の回りの日用品を花瓶の代わりに使ってみましょう。アイデア次第で、自由な生け方を楽しめます。

高価な花瓶を買わなくても、捨てる予定だったペットボトルや空き瓶で十分です。見た目が気になるなら、紙袋やカゴ、ラッピングペーパーなどを使ってみてください。これで急に花束をもらっても慌てなくてすみそうですね。

また、花束をもらったら、切り花の適切なお手入れを知って少しでも長く花を楽しんでみましょう。今回ご紹介したように、ドライフラワーや押し花など、乾燥させて残すという方法もあります。

この記事を参考に、お花を素敵に飾ってみてください。

 

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