ワックスフラワーの花言葉は「可愛らしさ」人気の品種や育て方なども解説

蝋細工のような花びらと可愛らしい姿が魅力のワックスフラワーには、素敵な花言葉があります。

南半球を原産とする植物をネイティブフラワーと称しますが、ワックスフラワーもそのうちのひとつです。リューカデンドロンやプロテア、ピンクッションとともに大地に自生できるパワーを持つネイティブフラワー。見た目からでは想像できないエネルギーがワックスフラワーには備わっているのでしょう。

この記事では、そんなワックスフラワーについて、花言葉や育て方、人気の品種まで詳しくご紹介します。

 

ネイティブフラワーについてはこちらの記事でもご紹介していますのでぜひご覧ください。

エキゾチックな個性派!ネイティブフラワーとはどんな花?

ピンクッションの花言葉は「どこでも成功を」色別の花言葉や育て方なども紹介

ワックスフラワーの花言葉

ワックスフラワーの花言葉は「可愛らしさ」「気まぐれ」「愛らしい人柄」「繊細」です。

ワックスフラワーの可愛らしい姿にぴったりの花言葉ですね。

ワックスフラワーの花言葉の由来

上述した通り、ワックスフラワーの花言葉は「可愛らしさ」「気まぐれ」というものがありました。

小さく咲く色とりどりの花からは可愛らしさ、なかなか花を付けてくれない様子からは気まぐれ、といった花言葉が付けられたのでしょう。

ワックスフラワーの花言葉に怖い意味はある?

花言葉には怖い意味があるものも存在しますが、ワックスフラワーの花言葉に怖い意味はありません。

ただ、ワックスフラワーには「気まぐれ」「繊細」という花言葉もあります。これらの花言葉の由来は、なかなか開花しないということや砂漠にも咲くからなど、諸説あるようです。しかし、ワックスフラワーの気まぐれさは、ある種の魅力であって決して悪い意味ではありません。

人によっては誤解されてしまう可能性もあるため、贈る際はメッセージカードを添えるのがおすすめです。

ワックスフラワーの基本情報

科・属 フトモモ科カメラウキウム属
和名 ワックスフラワー
英名 Geraldton wax
学名 Chamelaucium uncinatum
別名 カメラウキウム

ウンキナツム

ジェラルトン・ワックスフラワー

Geraldton waxflower

Wax flower

Wax plant

原産地 オーストラリア西部
樹高 1.5m〜3m
花径 2cm程
花びらの色 白、ピンク、薄紫など多数あり
開花時期 日本では4月~6月

小さな花びらの色合いは赤やピンク、白、薄紫など多数あり、葉はやわらかな針葉でグリーンです。

日本でいう「ワックスフラワー」とは、常緑低木のウニカトゥム種である「ジェラルトン・ワックス」を指す場合が多いようです。「ジェラルトン」は原産地である西オーストラリア州の地名です。

蝋細工の様な花びらからワックスフラワーと呼ばれていますが、別の植物であるミカン科エリオステモン属の「エリオステモン」もワックスフラワーと呼ばれています。

ワックスフラワーの名前の由来

ワックスフラワーの花びらは小さく光沢があるのが特徴です。

ワックスとは日本語で蝋(ろう)のこと。愛らしい花びらが繊細な蝋細工のようであることから名付けられました。

ワックスフラワーは和名で、学名は「Chamelaucium uncinatum」です。学名の由来はギリシャ語の「chamai(小さい)」と「leucos(白い)」からきていて、ラテン語の「uncinatum(フック)」と組み合わさり名付けられました。

ワックスフラワーの特徴

ワックスフラワーの特徴は艶やかな可愛らしい花びらと、それとは対照的な尖った針の形の葉でしょう。

ワックスフラワーの花びらは小さな梅の花のようで、ワックスをかけたように光沢があります。葉は針のように尖っていて、これを針葉といいます。

まら、ワックスフラワーの葉をちぎると柑橘系の香りがします。花は中心から蜜を出し甘い香りを放ちますよ。

ワックスフラワーはいつの誕生花?

誕生花(たんじょうか)とは、生まれた月や月日にちなんだ花のこと。花や木などには神秘的な力が宿るとされ、植物が神々や暦と関連付けられたと考えられています。

ワックスフラワーの誕生花は、1月16日・1月19日・1月30日・2月8日・3月12日・7月17日・8月21日・1月12日とされています。

また、ピンクのワックスフラワーは7月17日の誕生花です。

ワックスフラワーの人気な種類・品種

ワックスフラワーの人気の種類と品種についてまとめました。

  • 淡いピンクの花びらが可愛らしいダンシングクイーン
  • ピンク系のラズベリーリップル
  • 黄色みの白さがチャーミングなクリスタルパール
  • ホワイト系のスノーフレーク
  • 常緑の生垣として愛されるベルティコルディア

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ダンシングクイーン

ワックスフラワーのなかでも、ダンシングクイーンは花びらが八重咲きでとても個性的です。大きさは約60cmで、実のようなつぼみが可愛らしく、花びらの色は淡いピンクのほかにホワイトがあり、花が開く時期にはピンクのグラデーションを楽しめる種類です。

ラズベリーリップル

ラズベリーリップルは、ピンク色の花びらが可愛らしいワックスフラワーです。

ラズベリーリップルは南アフリカから輸入され、一年を通じて出荷が行われているので季節を問わず手に入ります。

クリスタルパール

クリスタルパールは、黄緑色が入った白い花びらを持っています。

クリスタルパールは、冬の終わりから春先にかけて、つぶらな花が咲きますよ。スプレー咲きなので1本でもボリューム感があり、切り花として愛されています。

スノーフレーク

スノーフレークは、花の中心が赤く、外側は白色の花びらを持っています。とても繊細せ可愛らしいカラーのワックスフラワーです。

ベルティコルディア

ベルティコルディアは、庭の生垣として用いられることの多いワックスフラワーです。

ています。葉が常緑のため目隠し効果が一年を通して保たれますよ。

ベルティコルディアは乾燥に対して非常に強いのですが、反対に高い湿度には弱いという特徴があります。

ワックスフラワーの育て方

ワックスフラワーはオーストラリア原産のフトモモ科の常緑低木です。

現地ではオーストラリアの砂漠に自生しているため、日本の高温多湿の環境にはあまり適していません。地植えよりも鉢植えで育てる方がおすすめです。

ここからは、ワックスフラワーの育て方について詳しく見ていきましょう。

用土・肥料

夏は暑さで根が弱りやすいので、肥料を与えると株に負担をかけてしまいかねません。夏と冬は肥料を与える必要はないでしょう。

肥料は、春から秋の間に薄めの液体肥料を与えます。月に1〜2回ほど与えるだけで十分でしょう。

置き場所

ワックスフラワーは寒さに弱いので、冬は部屋の中で温度が5℃以下にならない場所に置きましょう。冬に日光が不足すると葉が落ちてしまうので、日差しが入る場所に置きます。春に気温が上がってきたら、外に出して日光に当ててあげましょう。

注意するポイントは、葉焼けしないように直射日光に当てないことです。ワックスフラワーは高温で多湿の気候が苦手なので、半日陰の風通しの良いところで管理しましょう。

水やり

ワックスフラワーはオーストラリアが原産地で砂漠に自生している灌木植物です。日本の真夏のような湿気の多い環境が苦手なので、水やりをしすぎて多湿にならないようにしましょう。土の表面が乾いているか必ず確認してから水やりをしてください。

ワックスフラワーは春から秋にかけて咲く花です。生育期は水をたくさん与えて、冬は水やりの回数を減らしてください。

植え付け・植え替え

ワックスフラワーは、鉢の中が根でいっぱいになってしまう前に植え替えをしましょう。鉢が根でいっぱいになると水を吸えなくなるからです。

植え替えの季節は4月の後半か、花が終わった後に行うのがおすすめです。

鉢から株を抜いて、一回り大きな鉢に植えましょう。

剪定

ワックスフラワーは、基本的に剪定する必要はありません。

形を整えたい、成長しすぎて高さを抑えたいという場合は、早春〜春に行いましょう。

夏の管理方法

ワックスフラワーは、日本の環境の関係で冬を越すより夏を越す方が難しいとされています。その理由は、ワックスフラワーが高温多湿を苦手にしていることにあります。

また、夏の季節に肥料をやると負担をかけてしまうので気を付けてください。

多湿の状態にならないよう、梅雨の時期や水やりには注意しましょう。鉢植えで育てているなら雨に当たらない軒下などに移動させたり、地植えなら雨に当たりにくい場所に植えるなどの工夫が必要です。

冬の管理方法

ワックスフラワーは、冬に株が休眠して成長がスローペースになるため肥料をやる必要はありせん。冬には水やりの回数も減らします。

冬は5℃以上の気温が必要なので、屋外で育てている場合は室内に入れ、日当りのいい場所に置きましょう。

増やし方

ワックスフラワーは挿し木で増やすことができます。挿し木に適した時期は晩春から夏にかけてなので、この時期に挑戦してみましょう。

挿し木のやり方としては、まずワックスフラワーを7〜15cmほどカットして挿し穂を用意します。茎は斜めにカットし、吸水しやすくしましょう。

カットした茎は、コップなどを用意して水の中に浸けておきます。その際に、水の中に葉が入ると腐ったり傷んだりする原因になるため、水に浸かる部分の葉は取り除いて置きましょう。水の中に30分ほど浸けたら、水揚げしてください。

水揚げしたら、用意しておいた鉢に深く挿し穂を挿します。明るい日陰に置き、水やりをしながら根が出てくるまで育てましょう。

注意すべき病害虫

ワックスフラワーを育てる際に注意したい病害虫は、アブラムシ、灰色かび病です。

それぞれの特徴や対処法について見ていきましょう。

害虫

アブラムシはワックスフラワーのつぼみや新芽に付き、吸汁して弱らせてしまいます。

見つけ次第駆除しましょう。

駆除方法としては、テープや歯ブラシを使って取り除いたり、霧吹きに水に薄めた牛乳を入れて吹きかけるという方法もあります。

病気

ワックスフラワーを育てる際には灰色かび病にも気を付けてください。感染すると葉などにうっすらと病斑が現れ、早めに対処しないと全体が灰色のカビに覆われたようになってしまいます、

灰カビ病はカビの一種である糸状菌が病原となって発症します。病原菌は土の中にいますが、地上の落葉や花殻によって増殖してしまうのです。これが風で飛ばされると、茎や葉など地上に出ている部分のほとんどに付着し感染してしまいます。

低温多湿の4月~11月、春から秋にかけて発生しやすいです。雨が多く日照不足が続く梅雨の時期は特に注意してください。

葉が密集していたり、落ち葉や花殻が多い環境で発生したりしやすい傾向があります。

ワックスフラワーはドライフラワーとしても人気

ワイルドフラワーはドライフラワーにするのに適したものが多いですが、ワックスフラワーもドライフラワーに最適です。

ドライフラワーにする方法は、ハンギング法とシリカゲル法が主流でしょう。

他のワイルドフラワーと同じように簡単なハンギング法でもドライフラワーにすることができます。

しかし、ワックスフラワーの可愛らしい小さな花びらは、綺麗に開いた状態で維持することが難しいため、形をしっかりと綺麗に残したい場合はシリカゲル法がおすすめです。

 

ハンギング法とシリカゲル法のやり方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

https://prrr.jp/note/arrangement/3713/

 

長く楽しむ方法

ワックスフラワーの切り花は、もともと丈夫で長持ちするタイプです。

更に長持ちさせるためには、おさえておきたいいくつかのポイントがあります。

まずは、水に浸かる部分の葉や枝を取り除くことです。ワックスフラワーの針葉は茎にびっしりと付いているので、水に葉が浸かるとバクテリアが発生する原因となってしまいます。また、見た目もスッキリさせるためにも生ける時に不要な枝を落としておくと良いでしょう。

次のポイントは、茎の切り口に「割り」を入れることです。ハサミで切り口に十字に「割り」を入れることで、水を吸い上げやすくなります。

最後に、花瓶の水をコマメに替えて切り戻しを行うこと。茎の切り口を切る「切り戻し」を行うことで、水上がりがよくなり切り花が長持ちします。

ワックスフラワーを贈るおすすめのシーン

ワックスフラワーは、脇役として花束に使われることが多いです。可愛らしく小さい花びらが大輪の花を引き立てるからでしょう。

1月16日・1月19日・1月30日・2月8日・3月12日・7月17日・8月21日・1月12日の誕生花でもあるので、誕生日に贈る花束に取り入れるのもおすすめです。

最後に、ワックスフラワーを贈るおすすめのシーンについてご紹介します。

誕生日

ワックスフラワーは春に開花する花。しかし、日本の花屋で見かけるワックスフラワーは輸入された切り花です。そのため1年を通して買い求めることができますよ。

可愛らしい花言葉と、気持ちが明るくなるような姿かたち。そんなワックスフラワーを誕生日に贈ってみてはいかがでしょうか。

上記でご紹介したように、ワックスフラワーには「可愛らしさ」や「愛らしい人柄」という花言葉があります。恋人や大切な友人などにも贈りやすい花言葉ですね。

ブライダルシーン

ワックスフラワーの原産地はオーストラリア。オーストラリアではワックスフラワーに「幸せな結婚」(Happiness in Marriage)という花言葉が付けられており、結婚式のブーケや花飾りに使うそうです。

白やピンク色の可憐な印象の小さな花は、ブライダルシーンにもぴったりです。

まとめ

今回はワックスフラワーについて詳しくご紹介しました。蝋細工の造花かと見間違えるほど艶やかな花びらが魅力です。

そんなワックスフラワーの花言葉は、「可愛らしさ」「気まぐれ」「繊細」でした。

ワックスフラワーは花びらが小振りで愛らしい見た目であること、繊細な小花の姿や細くて美しい針葉から「可愛らしさ」「繊細」という花言葉が付けられたのでしょう。

誕生日やブライダルシーンの贈り物にも人気のワックスフラワー。ワックスフラワーだけをまとめて花束にしたり、脇役として使用するのも素敵です。

日本では1年中購入することができるので、贈り物にお悩みの方は「可愛らしさ」や「愛らしい人柄」という花言葉を込めて、ワックスフラワーを贈ってみませんか?

大切なあの人にお花を送ってみませんか?