一本あたりの花の値段はどのくらい?フラワーギフト別の価格相場もご紹介

花束などのフラワーギフトは、誕生日のお祝いや記念日のプレゼント、会社の送別会やビジネスシーンでの贈答品としても使われる贈り物です。

いざフラワーギフトを購入するときに気になるのが、やはり予算ですよね。

1本あたりのお花の値段が分からないと、花束などがだいたいどのくらいの本数でどのくらいの価格になるのかがいまいち想像できない方も多いのではないでしょうか。

今回は、お花の一本あたりの値段相場や、フラワーギフトスタイル別の予算相場など、お花のギフト選びの際に役立つ価格に関する情報をまとめてみました。

ギフト選びの参考にしていただければ幸いです。

 

お花の一本あたりの値段相場は?

生花は種類によって値段が異なります。

例えるなら、スーパーなどで果物や野菜の値段が違うように、品種によって価格に差が生じますし、季節によっても価格が変動するのです。

ですから余計に、お花のギフトを買い求める際にはボリュームと予算の目安が分からなくなってしまいやすいんですよね。

あくまで目安にはなりますが、お花1本あたりの値段相場を、花の種類別にご紹介していきたいと思います。

 

バラ:350円~500円 

科・属 バラ科・バラ属
和名 薔薇(ばら)
英名 Rose
学名 Rosa
原産地 北半球の亜熱帯〜寒帯
花言葉 「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」

「花の女王」として君臨する、フラワーギフトの王道とも言える「バラ」は、通年出回っていてどの季節でも入手できますが、1本あたりの値段が高いのがややネックと言えるかもしれません。

高級なイメージが強いバラですが、1本あたりの価格は350円〜500円前後と他の花材と比較して高めの相場です。

 世界中で愛されるバラは、品種数が25,000種類以上にもなる人気品種ですが、中には1,000円以上するかなり高価なバラもあります。

毎年新しい品種が誕生していて、花の咲き方や花色も豊富なバリエーションがあるので、ぜひ店頭でお気に入りの一輪を探してみてくださいね。

また、バラの花束には贈る本数によって花言葉があります。

ギフトの際には贈る本数も意識して、シーンにふさわしい本数を贈りましょう。

 

ガーベラ:100円~200円

科・属 キク科・ガーベラ属
和名 ガーベラ
英名 Gerbera
学名 Gerbera
原産地 南アフリカ
花言葉 「希望」「常に前進」

ガーベラは通年流通しているお花なので、いつでも購入できるお花です。

1本あたりの単価が100円〜200円と安価にも関わらず、見た目が可愛らしいので、生花店ではかなり重宝されるアレンジメント花材になります。

花姿が明るく快活な印象のガーベラは、花言葉に「希望」「常に前進」という前向きな言葉があるため、門出をお祝いするギフトとして選ばれます。

入学・卒業シーズンなどの繁忙期には仕入れ値が上がってしまうこともあるので、そのシーズンに購入するガーベラの単価は仕入れ値に比例して高くなります。

 

カーネーション:200円~300円

科・属 ナデシコ科・ナデシコ属
和名 和蘭石竹(おらんだせきちく)、和蘭撫子(おらんだなでしこ)
英名 Carnation
学名 Dianthus caryophyllus
原産地 南ヨーロッパ、西アジア

母の日の贈り物としてお馴染みのカーネーションは、旬の時期は3〜5月頃ではありますが、通年入手できる定番のお花です。

1本あたりの値段相場は200円〜300円程度なのですが、カーネーションが次々に売れていく母の日の5月には値段が跳ね上がります。

カーネーションを使ったアレンジメントを注文したい時には、母の日のシーズンを避けてオーダーするのがおすすめです。

定番の赤いカーネーション以外にも、ピンク色のカーネーションは女性に大変人気があります。他にも、白いカーネーションは盆花や物価としても使われており、スーパーの一角でも姿を見かけます。

 

チューリップ:200円~300円

科・属 ユリ科・チューリップ属
和名 鬱金香(うこんこう)
英名 Tulip
学名 Tulipa gesneriana
原産地 トルコ
花言葉 「思いやり」「博愛」

チューリップは、どの年代からも親しまれるポピュラーな春のお花の代表格です。

ぷっくりと膨らんだつぼみは愛らしく、鮮やかな葉の緑色ときれいな花色のコントラストが魅力的ですよね。

チューリップの品種はなんと5,000種類以上にも及ぶとされていて、世界中で愛されていることが分かります。

本来の開花は4月頃になりますが、市場に流通するのは2月頃からで、5月までは買い求めやすい流通数です。

贈る本数によって花言葉が変わるお花としてはバラがお馴染みですが、実はチューリップも本数によって花言葉が違ってくることをご存じでしょうか。

チューリップには愛情を表現する花言葉が多いので、恋人やパートナーへの贈り物としてもぴったりですよ。

 

ダリア:200円~800円 

科・属 キク科・テンジクボタン属
和名 天竺牡丹(てんじくぼたん)
英名 Dahlia
学名 Dahlia
原産地 メキシコ
花言葉 「華麗」「優雅」「気品」「威厳」「移り気」「裏切り」「不安定」

一輪でも大きな存在感を持っているダリアは、大輪のお花から小輪のものまでさまざまな花の大きさがあります。

1本あたりの相場価格には、200円〜800円とやや開きがあります。

小輪のダリアは200円〜500円ほどが相場価格で、大輪のダリアでは600円〜800円ほどが相場となるためです。

秋に咲くお花ですが、切り花としては通年買い求めることができますよ。

最も品種が豊富に並んでいるのは9月〜10月頃ですので、いろいろなダリアを比較して選んでみたいという場合には、ダリアの旬を迎える時期に店頭へ足を運んでみましょう。

 

ヒマワリ:100円〜1,000円

科・属 キク科・ヒマワリ属
和名 向日葵(ひまわり)
英名 Sunflower
学名 Helianthus
原産地 北アメリカ
花言葉 「あなただけを見つめている」「愛慕」「崇拝」「熱愛」

夏を代表するお花といえば、ヒマワリです。

皆さんが子供の頃は、自分よりも草丈の高いヒマワリに圧倒された経験があるのではないでしょうか。大人の背丈にも届くほど高く茎を伸ばして、黄色い大輪の花を太陽に向けるヒマワリは夏の風物詩です。

この性質から、「あなただけを見つめている」「崇拝」「愛慕」などの情熱的な花言葉を持っているお花となっています。これは、ギリシャ神話の太陽神・アポロンのシンボルがヒマワリの花であるというエピソードも花言葉に関係しているんですよ。

性別や年代を問わずに親しまれるお花で、カジュアルなギフトとしてもおすすめです。

告白やプロポーズの際に渡す、愛の告白のお供の花としてもおすすめです。 

ヒマワリの1本あたりの価格は、安いものでは100円ほどと入手しやすいのですが、高いものでは1,000円以上するものもあります。

店舗によっても異なりますので、いくつかのお店を比較できると良いですね。

 

ユリ:180円~1,000円

科・属 ユリ科・ユリ属
和名 百合(ゆり)
英名 Lily
学名 Lilium
原産地 北半球に広く分布
花言葉 「純粋」「無垢」「威厳」

大輪で豪華なユリの花は、風が吹くと花が揺れるので、その様子から「揺すり」と呼ばれていたのが変化していき「ユリ」という名前が付きました。

ユリの価格帯もヒマワリと同じように幅広く、安いものでは180円程度で購入できますが、中には1,000円以上する高価な品種もあります。

強いこだわりや品種の指定がなければ、1本あたり300円〜500円ほどと考えていても大丈夫だと思います。 

大輪で香りも魅力的な品種が多く、「ユリの女王」の異名も持つ「カサブランカ」は、豪華なギフトシーンを華やかに飾ってくれます。

カサブランカの花はかなり大きく、完全に花が開いた状態だと花径が20cmにもなるんですよ。豪華な花束を贈りたい時におすすめのお花となっています。

 

お花のギフトスタイル別に見る値段相場

日常的なカジュアルなプレゼントから、記念日の特別なお祝いまで、用途に応じてフラワーギフトのスタイルを選んで、素敵なギフトを演出しましょう。

続いては、フラワーギフトのさまざまなスタイルと、それぞれの特徴やメリットなどをご紹介していきます。

 

花束・ブーケ

フラワーギフトの定番であり王道でもある花束・ブーケは、手軽に贈れるミニサイズから、両手で抱えるほどの豪華な花束まで、さまざまなギフトシーンを彩ってくれるギフトスタイルです。

ボリュームを出したい場合には、葉ものや枝ものを使うことで、コストを抑えつつもボリュームアップさせることができますよ。

ラッピング包装やリボンの色にもこだわって、贈る相手の好みにぴったりな喜ばれる贈り物にしましょう。

花束のメリットとしては、花だけを束ねていることから軽くて持ち運びに適している点です。

また、花瓶へお花を移して毎日のお世話を楽しめることも挙げられます。

お花を楽しんだ後は、新鮮なうちに乾燥させれば、ドライフラワーとして長く楽しむこともできますよ。

一方でデメリットとして、花器の用意が必要であることや、手入れが面倒な方や忙しい方には、切り花のお世話が負担になるという点があります。

 

花束・ブーケの値段相場は、およそ3,000円〜35,000円くらいです。

3,000円ほどの花束だと、カジュアルでサイズ感が小さいので、気軽に送れるプレゼントとしておすすめです。

5,000円を超える花束だと見栄えがかなり良くなりますので、会場などで手渡すプレゼントが必要な場合には、5,000円〜15,000円ほどの花束がおすすめですよ。

ビジネスシーンにおいての花束のプレゼントでは、15,000円以上が一般的な相場となっています。

 

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントは、カゴなどの器に入れてある吸水スポンジにお花を挿してデザインしていくアレンジメントです。

花束とは異なり、既に活けてある状態ですので花瓶へ移す手間がかからないことや、水やりはスポンジに水を吸わせるだけ良い点などが挙げられます。

他にも貰った状態のままでさっと飾れることや、花束よりもデザイン性が高く、インテリア品としても楽しめる点などがあります。

デメリットとしては、毎日水を変えて切り戻しをする花瓶の切り花のようなお手入れができないため、花瓶のお花よりも花もちが良くありません。

 

フラワーアレンジメントの値段相場は、3,000円〜25,000円ほどが主流です。

カゴやスポンジなど、花材以外の材料費が含まれるため、花束よりもコストは上がります。

3,000円ほどのフラワーアレンジメントでしたら、かなりコンパクトなサイズ感なので、卓上やお部屋に気軽に飾れるサイズです。

5,000円以上のフラワーアレンジメントは、存在感があり華やかになります。ビジネスシーンにおいては、フラワーアレンジメントの相場は10,000円以上と、かなり豪華な仕上がりになります。

 

一輪花・一本巻き

一輪花は、お花屋さんでは「一本巻き」と呼ばれるギフトスタイルです。

セロファン紙などで一輪のお花を巻いて、リボンを結んでおくだけの、文字どおりのシンプルなスタイルになります。

卒業式などで生徒一人一人に花を手渡しする場面では、大量のお花が必要になりますので、この一輪巻きが活躍します。

予算としては使用する花材1本あたりの価格が適応しますが、ラッピング代なども含まれますので、トータルで1本あたりの価格がいくらになるのかきちんとお店に確認しておきましょう。

 

鉢植え

お花を育てることが好きな方には、鉢植えのギフトがおすすめです。

切り花とは異なり、お花の活き活きとした姿を長く楽しめるのが最大のメリットでしょう。初心者の方でも育てやすい種類などをお店の人と相談しながら選んでみると良いですね。

中でも胡蝶蘭の鉢植えは、フラワーギフトとしてビジネスシーンでもプライベートシーンでも非常に人気があります。

胡蝶蘭の鉢植えの相場価格は、10,000円〜70,000円と幅広くなりますが、これは寄せ植えされて販売している胡蝶蘭の、1つの鉢に使われている株の数が関係してきます。

例えば10,000円台の胡蝶蘭の鉢植えだと、株が3つの「3本立て」が主です。

30,000円台にもなると「5本立て」になり、法人向けのビジネスギフトとしては、この5本立ての胡蝶蘭が最も多く選ばれています。

 

フラワーギフトのコストを抑えるオーダー方法

続いてご紹介するのが、フラワーギフト注文寺のオーダーのコツです。

生花店でフラワーギフトのオーダーをする際には、店員さんにあるポイントを抑えて希望を伝えれば、イメージどおりに仕上がった品を、予算の範囲内で受け取ることができますよ。

 

ボリューム重視か花材重視か

フラワーギフトでは、ボリュームの大きさによって豪華さなどの印象が変わります。

高級な花材をふんだんに使った花束も素敵ではありますが、バラなどの単価が高い花材をたくさん使ってしまえば、その分余談も上がっていくでしょう。

予算内に収めながらもボリュームを出したい……というときには、大きさを優先するのか、厳選した花材を使ってもらうのか、優先順位を決める必要があります。

具体的なサイズ感をわかりやすく伝えて、お店の人と念入りに相談しながら理想のフラワーギフトを作ってもらいましょう。

 

季節の花を使う

フラワーギフトのコストを抑えたい場合には、季節のお花、つまり旬の花材を使うことも重要です。

スーパーなどでも、その時期の旬の野菜や魚は安く購入できますよね。

お花も時価で変動するものですから、旬のお花は安価で購入でき、季節外れの珍しいお花の単価は高価になります。

したがって、コストパフォーマンスが良く、ボリュームアップしていくには、積極的に旬の花材を使ってもらうのも有効な方法なのです。

 

使う花材を絞る

お花1本あたりの価格相場を読んでいただければ分かるように、お花は品種や花の大きさなどによって、1本あたりの価格に差が生まれます。

つまり、1本あたりの単価が安いお花を知っていれば、その花材をメインにしたアレンジにしてもらうことで、予算を安く抑えながらもボリュームをアップさせることができるのです。

ガーベラのお花は1本あたりがとてもリーズナブルですから、ガーベラをメインにしたフラワーギフトにしてください、とオーダーすれば、希望どおりのサイズ感になるでしょう。

 

まとめ

今回は、お花の1本あたりの値段相場について、代表的な花の種類を例に挙げてご紹介してきました。

フラワーギフトの花材として入手できるお花は、通年入手できるものが多いので助かりますね。

花の種類や旬の時期によっても価格相場は変動しますが、繁忙期や季節外れにあたるような時期を避ければ、だいたい安定した価格帯で購入することができます。

フラワーギフト選びには予算も大切なポイントですので、ぜひ相場を参考にして選んでみてくださいね。

大切なあの人にお花を送ってみませんか?